Feb 02, 2012
“第11回 Pause Best 10”投票締切迫る!
毎年恒例、読者の皆さんが選ぶ“Pause Best 10”の投票が2月7日(火)で締切となります。2011年、皆さんはどんな映画が心に残ったでしょうか? ぜひ投票にご参加下さい!
2011年は未曽有の災害があり、本当に大変な1年となりました。映画業界もその影響は避けられず、観客動員で対前年比83%(1億4,472万人)、興行収入で同82%(1,812億円)と大きく落ち込みました。そんな年、どんな映画が心に残ったのか、ぜひ教えて下さい。投票締切は2月7日(火)。皆さんの投票をお待ちしています!
《歴代Best1作品》
第1回(2001年) 『千と千尋の神隠し』宮崎駿
第2回(2002年) 『アイ・アム・サム』ジェシー・ネルソン
第3回(2003年) 『シカゴ』ロブ・マーシャル
第4回(2004年) 『ラブ・アクチュアリー』リチャード・カーティス
第5回(2005年) 『チャーリーとチョコレート工場』ティム・バートン
第6回(2006年) 『父親たちの星条旗』クリント・イーストウッド
第7回(2007年) 『硫黄島からの手紙』クリント・イーストウッド
第8回(2008年) 『おくりびと』滝田洋二郎
第9回(2009年) 『グラン・トリノ』クリント・イーストウッド
第10回(2010年) 『インセプション』クリストファー・ノーラン
※投票方法、歴代ベスト10はこちらからどうぞ。
http://www.cine-pause.com/dokusya/best10_2011.html
Feb 01, 2012
人生と日常に新鮮な息吹を。

アートディレクターのオリヴァー(ユアン・マクレガー)は、仕事と飼い犬を心の友にする38歳の独身男性。恋にはちょっと臆病でいる。ある日、75歳の父が、44年連れ添った母がこの世を去ってまもなく、「私はゲイだ」とカミングアウト。厳格だった父が、それをきっかけに、若い恋人を作ってゲイライフを楽しみ始める。父役のクリストファー・プラマーは、今年のアカデミー賞最優秀助演男優賞候補になった。
と、書くと、カミングアウトした父の新しい人生に右往左往する人々のドタバタ・コメディのようにも聞こえるが、実は、この『人生はビギナーズ』、そういうタイプの映画ではない。物語の現在時制では、父はすでに癌で他界している。晩年に真実を明かし、愛情を深め、最期を看取った父の存在を感じながら、ひとりの男が人生を振り返り、考えを巡らせる内省的なドラマなのである。

オリヴァーは考える。父と母の結婚生活は何だったのか。そこには、本当に愛情があったのだろうか。子供時代。仕事で忙しく、記憶にあまり残っていない父。孤独の中で、個性的に生きた母。ふたりの間に生まれた“僕”とは何か。恋人を作ることに諦めを感じていた頃、ひとりの女性と出会う。アナ(メラニー・ロラン)。ユニークで魅力的なフランス人女性――。
物語の中心にあるのは、むしろ、この恋愛パートだ。少し変わったふたりのアンテナがぴたりと合い、急激に惹かれ合っていく恋の感覚に、観ているこちらもドキドキする。互いの距離が縮まるたび、ふたりは自身にとって本当に大切なものを発見していく。よく役者同士の化学反応と言うけれど、ユアン・マクレガーとメラニー・ロランのそれは、とても自然で親密。微笑ましく、絶妙だ。

映画は、過去と現在を、オリヴァーの心象風景を交えながら複雑に行き来する。どことなく、『アニー・ホール』(1977)の頃のウディ・アレン作品にも似ていて洒落ている。マイク・ミルズの自伝的映画なのだが、彼はもともとグラフィックデザイナーやアーティストとして活躍する人。視点や発想の面白さが、緻密に、かつソフトに映画を組み立てているところも見どころだろう。人生と日常に新鮮な息吹を感じたい人にぜひお薦めしたい。
《執筆者紹介》
中西 愛子/Aiko Nakanishi 映画ライター
映画誌の投稿を経て、ライターに。映画誌、女性誌、情報誌を中心にレビューやインタビューを執筆中。最近の参加著書に「知っておきたい21世紀の映画監督100」「オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇」(共に、キネマ旬報社)。
2012 02 01 [中西愛子のシネマ便] | 固定リンク
Jan 26, 2012
第84回アカデミー賞ノミネート発表!

第84回(2011年)アカデミー賞のノミネートが発表になりました。授賞式はL.A.コダックシアターで、現地時間2月26日(日)/日本時間2月27日(月)に開催。司会は俳優ビリー・クリスタルです。

最多ノミネートは『ヒューゴの不思議な発明』の11部門で、『アーティスト』の10部門、『マネーボール』『戦火の馬』の6部門が続きます。アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞が今年は混戦模様でしたので、ここで抜け出した『ヒューゴの不思議な冒険』『アーティスト』がどう受賞して行くかにまずは注目(予感的中で、『J・エドガー』黙殺。無念……)。今年は1作品が多数を占めるのか、それとも細かく散るのか……最優秀賞に輝く作品&映画人を予想しつつ、授賞式を待ちましょう!
Jan 24, 2012
“第11回 Pause Best 10”投票受付中!
毎年恒例、読者の皆さんが選ぶ“Pause Best 10”の投票を只今受付中です。2011年、皆さんはどんな映画が心に残ったでしょうか? ぜひ投票にご参加下さい!
2001年に始まった“Pause Best 10”。雑誌時代に比べると年々個性が薄くなってきているような気もしますが、それでもやっぱり、「あぁ、Pauseらしいな」という部分はちゃんと残っていると思います(1位ではなく、2位以下に“色”が出ていると思います)。2011年は本当に大変な1年でしたが、そんな年にどんな映画が心に残ったのか、ぜひ教えて下さい。投票締切は2月7日。皆さんの投票をお待ちしています!
《歴代Best1作品》
第1回(2001年) 『千と千尋の神隠し』宮崎駿
第2回(2002年) 『アイ・アム・サム』ジェシー・ネルソン
第3回(2003年) 『シカゴ』ロブ・マーシャル
第4回(2004年) 『ラブ・アクチュアリー』リチャード・カーティス
第5回(2005年) 『チャーリーとチョコレート工場』ティム・バートン
第6回(2006年) 『父親たちの星条旗』クリント・イーストウッド
第7回(2007年) 『硫黄島からの手紙』クリント・イーストウッド
第8回(2008年) 『おくりびと』滝田洋二郎
第9回(2009年) 『グラン・トリノ』クリント・イーストウッド
第10回(2010年) 『インセプション』クリストファー・ノーラン
※投票方法、歴代ベスト10はこちらからどうぞ。
http://www.cine-pause.com/dokusya/best10_2011.html
Jan 17, 2012
生誕百年、今井正。

3館のうち1館が邦画専門名画座の銀座シネパトスでは“昭和の名作”を好評上映中。今度特集は、生誕100年を迎える“名匠・今井正”。全監督作品48作品の中から選りすぐりの名作を、第一部と第二部に分けて上映します。まずは第一部、14作品をご堪能下さい。
今井正は日本映画を代表する名匠の一人。その経歴が劇場で配布中のチラシにコンパクトにまとめられていたので、今回はそのまま転載致します。“1912年1月8日、渋谷区生まれ。私立芝中学、水戸高校(現・茨城大学)。マルクス主義と映画に関心を持つ。その後、東京帝国大学に進み、左翼運動に関わり検挙歴数回。1935年に大学中退後、J.O.スタヂオ(現・東宝)入社。2年目に監督へ昇進、『沼津兵学校』(1939)でデビュー。戦中は、戦意高揚映画を製作。『望桜の決死隊』(1943)で注目を浴びるが、後年に「私の犯した最も大きな誤り」と言い表し、戦後は一転、民主主義啓蒙映画を製作。『青い山脈』(1949)『また逢う日まで』(1950)が高い評価を得て大ヒット。共産党員ながら東宝争議で追放されなかったが、解雇された山本薩夫(監督)、亀井文夫(監督)らと私財を投げ打って独立プロを設立。レッドパージで仕事がなかったしばらくの時を、廃品回収で生計を立てていたこともあった。しかし、『にごりえ』(1953)『ここに泉あり』(1955)『真昼の暗黒』(1956) 『米』(1957) 『純愛物語』(1957)『キクとイサム』(1959)等、自由な表現で製作された作品は、抒情溢れるヒューマンドラマや、差別、貧困、反戦などの社会派ドラマ、時代劇と幅広く、国内外で高く評価され、受賞歴も多い。(一部加筆、修整)”。この特集は、そんな今井正の全48作品の中から選りすぐりの名作を観る企画。今回の第一部に続く第二部(上映作品は13作品+αを予定)は、3月31日(土)から5月3日(木)に開催予定です。
2012 01 17 [名作は、映画館で観よう!!] | 固定リンク

