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May 24, 2004

2004年 カンヌ映画祭 5/23

ドキュメンタリー映画がカンヌ映画祭を征すパルム・ドールはマイケル・ムーアの『華氏911』

 第57回カンヌ映画祭の授賞式が22日現地夜19時半から行われた。その結果はマイケル・ムーアの『華氏911』がパルム・ドール、そして韓国映画『オールドボーイ』がグランプリという結果になった。そして日本からは『誰も知らない』の4人兄弟の長男を演じた中学3年生の柳楽優弥くんが最優秀男優賞を授賞した。残念ながら柳楽優弥くんはすでに日本に帰国し、是枝裕和監督が彼の代わりに壇上にあがった。4ヶ月かけてオーディションで選んだ少年が、日本人として初めて男優賞を授賞するとは、本人が一番驚いているのではないだろうか?

 審査員賞はタイ映画『トロピカル・マラディ』のアピチャッポン・ウィーラセタクンとコーエン兄弟の『レディ・キラーズ』で名演技をした女優のイルマ・P・ホールが授賞したが、この華やかな場所に彼女の姿はなかった。というのも昨年末に交通事故に遭い、未だ病院にいるためカンヌに来れないのだ。

 今年はアジア映画に注目が集まっていたが、授賞結果もアジア映画が目立っていた。最優秀男優賞は日本の中学生だが、最優秀女優賞はマギー・チャン。彼女はオリヴィエ・アサイヤスの『クリーン』に主演するだけでなくウオン・カーウァイの『2046』にも出演している。この日の昼間、彼女を取材したときには、まだ知らされていなかったのだろうか?「今夜どんな服でレッドカーペットを上がるの?」と聞いたときには答えはなかったのだが・・・。さらにパルム・ドールに次ぐグランプリは韓国映画『オールドボーイ』が授賞した。これは韓国では初めてのことではないかしら。会場内でもグランプリに湧いた。そしてパルム・ドール。『華氏911』は映画の出来としてこの映画祭で最高と言う評判だったが、テーマがテーマだけにはたして賞をもらえるか、という話だったが前日、国際批評家連盟賞を受賞。何しろイラク軍の捕虜の映像などが出てきて11月の大統領選挙にも影響しかねず、アメリカでは配給が拒否されているというもの、このパルム・ドールでアメリカの公開がどうなるか楽しみである。

23日15時から審査員の会見が行われる。クェンティン・タランティーノの授賞理由が明らかにされる。明日はそれをお届けします。

text by 小張アキコ

2004 05 24 | 固定リンク

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