PauseBLOG 記者会見・コラム

« 『隠し剣 鬼の爪』スタッフ&キャスト完成披露記者会見 | トップページ | イタリアの戦争映画ブームを象徴する『要塞』 »

Aug 10, 2004

『男たちの大和 YAMATO』 企画発表記者会見

0809.jpg(左2番目から)佐藤純彌、角川春樹、辺見じゅん


8月9日/赤坂プリンスホテル
「この映画は私の遺書です」(by 角川 春樹)

昭和20年4月7日、15歳の少年兵を含む3,000余名の若き命と共に沈んだ戦艦“大和”。“太平洋戦争の象徴”であり、“世界最大最強”と謳われた“大和”に乗船した兵士たちの人間ドラマを、辺見じゅんが6年の歳月をかけて生存者と遺族の言葉を基に著した『男たちの大和』(2005年~丸の内東映ほか全国東映系で公開)。その小説が戦後60年記念作品として映画化決定。その発表のため、辺見とその弟でもある企画・角川春樹、監督・佐藤純彌らが会見を開いた。

「赤紙の2等兵だった父親の伝記を書こうと図書館に行った時に見つけた、〈太平洋戦争は“大和”に始まり“大和”に終わった〉という一行が書くきっかけだった」と言う辺見は、作品について「残された女たちの鎮魂であり、昭和をひたむきに生きた男たちへのラブ・レターだと思っている」と語った。

また彼女は取材で知り合った関係者たちの熱望により角川と「海の墓標委員会」を設立。所在不明になっていた“大和”を1985年に東シナ海で発見した。更に生存者の1人、元1等兵・内田貢さんの希望だった沈没地点での散骨も行うなど、“大和”と深く関わっている。

角川も今回の企画理由を、「姉への感謝の気持ちと内田貢さんへの思い」と話し、「本気で映画を創ろうと思ったのは今回が初めて」とその熱意を語った。2人の熱い思いを受け、角川製作で創った『人間の証明』(1977)『野生の証明』(1978)などを含め、社会派作品を多く手掛けてきた佐藤は「大きなプレッシャーを感じている」と言いながらもその意気込みをこう語った。「“大和”を思うことは60年前の日本を思うことになり、“現在と昔の日本がどのように違うのか?”を描かなければいけない。戦争の犠牲になった多くの人たちに対して、今、その責任を持たなければいけない私たちが“どのようにしなければいけないのか?”と考えられる作品になればと思う」。物語は、内田貢さんを中心に象徴的なエピソードを抜き取り、60年前と現代を交差させる構成。気になるキャストは今年中に決定する予定だ。

2004 08 10 [記者会見レポート] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51417/1550363

この記事へのトラックバック一覧です: 『男たちの大和 YAMATO』 企画発表記者会見:

コメント

コメントを書く