PauseBLOG 記者会見・コラム

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Aug 28, 2004

ヴィスコンティ映画祭  8月28日土曜日

 待ちに待った《ヴィスコンティ映画祭》の前売券発売開始日。ところが今日は、妻と一泊二日の京都旅行に出掛ける日。“早く買わなきゃ売り切れちゃう!”と慌てたものの、出発時間が“激早”で助かりました。張り切る妻(!!)が用意した新幹線チケットは06時50分東京発の指定席券。これなら発売開始の10時前には余裕で京都に到着します。車中、「チケット買うまで観光しない!」とダダを捏ねておき、到着後、何はともあれチケットぴあへ。ちょっと呆れ気味(!?)の妻にも並んで貰い、予定通り買えました。結果的にはこんなに慌てる必要はなかったみたいだけど、気持ちの問題だからこれで良いのです(笑)。

 取材(?!)なので平日のチケットを買っても良かったのだけど、会社で急な用件が入らないとも限りません。そこでまずは、確実に観られる土・日・祝の上映から観逃せない初公開作品と物理的にスクリーンで観られなかった作品を買いました。『前金』+『栄光の日々』、『ある三面記事についてのメモ』+『熊座の淡き星影』、『ベリッシマ』、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』、『アンナ・マニャーニ』+『白夜』、『疲れ切った魔女たち』+『異邦人』。以上、1回券1,700円を6枚。プログラムの関係で数回観ている作品が混じってるのが効率悪いけど仕方ない。イヤではないし、また観よう。そういえば、“5プログラム券7,500円か、パスポート予約券20,000円を買った方が安いかも”と考えたのだけど、チケット引換システムに不安が残ったのでやめました。

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Aug 27, 2004

ヴィスコンティ映画祭 前置き

vis.jpgヴィスコンティ監督

好きな作家を問われれば、迷うことなく、現役という点からまずは“スティーブン・スピルバーグ”。もちろん、他にも素晴らしい作家、好きな作家はいるけど、1人挙げるならやっぱりスピルバーグ。そして子供時代、既に亡くなってはいたけど、最初に「好き」と言える存在になったのが“ルキーノ・ヴィスコンティ(1906~1976)。当時は「ルキノ・ヴィスコンティ」と表記)”でした。

 1981年の確か2月、小雪舞う午後。岩波ホールで初公開されていた『ルードウィヒ/神々の黄昏』(『ルートヴィヒ』の初公開版。185分)を観て、子供心にだけど言葉にできない感動を覚え、震えました。スピルバーグにはまだ、単純に楽しむ以上の観方を発見ができなかった子供の頃。思えば、『ルードウィヒ/神々の黄昏』を観たのは背伸びのし過ぎだったかもしれません。でも、初めてのヴィスコンティは間違いなく、薄々感じ始めていた“映画の凄さ”を確信させてくれたはず。その時、「この感動をたくさんの人に伝えたい」と思ったのが、今の仕事を目指したきっかけになったのだから。そしてその後、大学で映画の勉強をして、「ヴィスコンティ論」を卒論に書いて卒業し、何とか今に至っているというわけです。

 今回の《ヴィスコンティ映画祭》のことを聞いた時は、嬉しくて仕方ありませんでした。何しろそれは“未公開作品も含めた全作品の修復版上映”という凄すぎる内容。プログラムを確認した日には狂喜乱舞。編集部で1人、興奮してました。『疲れ切った魔女』を除く全作品が、ローマの国立映画学校/映画保存機関“チネテーカ・ナツィオナーレ”が15年間掛けて復元したプリントで上映される! 日本では、興行にも批評にもリアルタイムには理解されなかったヴィスコンティの全貌を一度に確認できる機会が、ようやく来たのです! 嬉しい!!

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『ポーラー・エクスプレス』スタッフ来日記者会見

0826.jpg(左)ロバート・ゼメキス、スティーブン・スターキー

8月26日/グランド ハイアット 東京
「彼のクレジットは“役名トム・ハンクス”“役名トム・ハンクス”“役名トム・ハンクス”……(笑)」(by スティーブ・スターキー)

オスカーコンビのトム・ハンクスとロバート・ゼメキス監督が、世界中のクリスマスで定番となっているクリス・ヴァン・オールスバーグ/作・画の『ポーラー・エクスプレス』(11月27日~丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系で公開)で再びタッグを組む。そのプロモーションのため、ゼメキスと製作のスティーブ・スターキーが来日。特別プレゼンテーション試写と記者会見を開いた。

「日本は技術を理解してくれる国だから、いち早く、アメリカでどういうことをしているかをお見せしたい」と挨拶したゼメキス。今回使用する技術は“パフォーマンス・キャプチャー”という新しく開発されたシステム。俳優の演技をそのままデジタル・キャラクターの感情表現や動作へと作り上げることができる革新的な技術だ。「新しい点は、本来ならアニメーターが必要な作業も、演技をする人間がいればそのまま生かせてしまうことだ。体と顔の動きを同時に捉えられるシステムは今までなかったんだ」(スターキー)。

また映像面では、「原作の素晴らしい画をそのまま描きたかった」(ゼメキス)ということから、油絵のようなタッチを目指したという。映画化権を買ったハンクスがゼメキスに相談したことから実現したこの作品。彼は5役で出演する予定だ。「彼のクレジットは“役名トム・ハンクス”“役名トム・ハンクス”“役名トム・ハンクス”……(笑)」(スターキー)。更に「リアルタイムで動きを取り込むから、彼は“芝居のような感覚で演技を楽しんだ”って言ってたよ。でも、“衣裳を着られなかったのは物足りなかった”って(笑)」(ゼメキス)。他には、“エアロスミス”のスティーブン・タイラーも小人役と妖精役でゲスト出演しているのだそう。あの顔で小人と妖精……どんな映像になっているのか、完成が待ち遠しい!

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Aug 25, 2004

『ヴィレッジ』スタッフ&キャスト来日記者会見

0824.jpg(左)M.ナイト・シャマラン、ブライス・ダラス・ハワード


8月24日/パークハイット東京
「僕が撮影する時は天候がふさわしい状態になるんだ。インドの神様がついているのかもしれないね(笑)」(by M.ナイト・シャマラン)

『シックス・センス』『サイン』で世界を震撼させたM.ナイト・シャマランが待望の新作『ヴィレッジ』(9月11日~日劇3ほか全国東宝洋画系)を引っ提げ、ヒロインの“盲目の少女アイビー”を演じたブライス・ダラス・ハワードと共に来日、記者会見を開いた。本作は、“外の世界から完全に隔絶された村に伝わる〈伝説〉とは何か? 村の〈掟〉を破った時に何が起こるのか?”と、シャマランならではの謎に満ちた物語。

シャマランはほとんど海外プロモーションを行わない。そんな彼は今回来日した理由について、「『ヴィレッジ』に関しては、脚本を書いている時から日本へ行きたいと思っていたんだ。日本文化の“他人を思いやる気持ち”というのが、この作品のコンセプトと同じだったから、日本の方には絶対理解してもらえるテーマだと思った。今までも来日の話はあったけど、この作品だから来たんだ」と、日本への熱い思いを語った。また「映画創りは僕にとってセラピー」という監督は、「『サイン』は“信仰を取り戻す”というテーマで、今回は“愛は最強の力”ということをテーマにしたんだ」そう。

その“愛の力”を見事体現したのは、オスカー監督ロン・ハワードの愛娘、ブライス・ダラス・ハワード。彼女は本作でスクリーン・デビューを果たしたハリウッド期待の新星だ。「彼の作品に出演できるなんて夢にも思わなかったわ。脚本ができた時点で彼の中に“アイビー”像が出来上がっていたから、安心して彼の手に導かれていったの」と、監督を信頼し撮影に望んだそう。“お父さんにはなんて言われたの?”と聞くと、「“これが当たり前と思うな”って言われたわ(笑)」だそう。作品の出来については「“素晴らしい作品だ”って言ってくれたわ(笑)」とか。ロン・ハワードの保証付き(!?)のこの作品を、ぜひ劇場で!

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Aug 24, 2004

『バイオハザードⅡアカポリプス』 キャスト来日記者会見

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会見の衣裳は自らデザインを手がけたジョヴォヴォッチ/ホーク
チラッとみえる背中と後ろがアップリケがポイント

8月23日/グランドハイアット東京
「ゾンビに会ったらすぐ殺して!」 (by ミラ・ジョヴォヴォッチ)

世界的メガヒットゲームを、ハイスピードなアクションと予測不可能なストーリー展開で映像化。ゲームファンだけに止まらず、映画ファンをも巻き込んで大ヒットを記録したのが『バイオハザード』だ。その続篇『バイオハザードⅡアポカリプス』(9月11日~丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系で公開)の日・米同時公開を前に、今回も主演を務めたミラ・ジョヴォヴィッチが緊急来日し、会見を開いた。

「今回の来日はショッピングする時間がないの! だからママに“コレとコレ買って来て!”って頼んだわ(笑)」と挨拶したミラの装いは、ピンクのワンピースととてもフェミニン。だが劇中では、前作以上にハードなアクションを披露し、逞しい女性アリスを演じている。「一言で言って、今回ぐらい怖いと思った作品はなかったわ。カナダのトロントで撮影したのだけど、5℃という低い気温の中でのアクションは死を身近に感じるぐらい怖かった。それに、60フィートの高さからハーネストだけで壁を駆け降りた高層ビルのシーン。“このまま物体ではなく液体のようになってしまうんじゃないか”と思ったわ」とかなり大変だったよう。

実は、「高所恐怖症に閉所恐怖症なの!」と明かしたミラには、他にもスカイダイビングや水槽のシーン等いろいろ克服しなければならないシーンがあったようだ。「だからこそ、怖い思いをして創った作品を観られるのはとてもエキサイティングなことだと思うの(笑)」。

とはいえ、恐怖を克服する精神力とアクションをこなす体力は並ではなかったよう。「オリンピック選手並に1日約6時間の厳しいトレーニングを3カ月程したわ。アクション映画を撮影する時はそのキャラクターになりきるため、必ずトレーニングをするの。そのことで自信を持って撮影に望めるから。そのお陰か、16歳の頃の自分よりも今の方が良い体型よ(笑)」。ちなみに今年のアテネオリンピックで気になる選手を聞くと、「体操のスベトラーナ・ホルキナ選手(ロシア)。もし彼女の映画を撮るなら演じるのはヘザー・グラハムかユマ・サーマンがいいかもね」とのこと。

「本当に死にそうな思いをして撮った作品なので、ぜひ観て下さいね!」とPRしたミラ。前作を遥かに超えるハードなアクションに挑んだ彼女の入魂の演技に注目だ!!

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Aug 19, 2004

35年前の『空軍大戦略』製作エピソードを振り返る

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★全篇の2/3が戦闘機による空中戦という『空軍大戦略』(1969、ガイ・ハミルトン)が初DVD化された。日本初公開は昭和44(1969)年9月25日。現在の「日比谷シャンテビル」の場所にあった「旧・日比谷映画劇場」で上映された。

★手元に初公開時の劇場パンフレットがある。それによると、撮影に使われたイギリス空軍のスピットファイヤー23機、ドイツ空軍のメッサーシュミット27機が2年がかりで集められ、修復され、実際に飛行して空中戦が再現された。

★計50機による観応えたっぷりの空中戦を撮影したのは、4台のパナビジョン・カメラを搭載したアメリカ軍所有のB25爆撃機。撮影用に改造され、カメラは全て360度回転可能だったとか。

★『空軍大戦略』は当時の金額で40億円が投入され、イギリス映画界が総力を結集した大作。劇場パンフレットには、エリザベス女王のダンナ様、エディンバラ公の推薦のお言葉が載っている!

text by 田沼 雄一/Yuichi Tanuma(映画評論家)

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Aug 12, 2004

イタリアの戦争映画ブームを象徴する『要塞』

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★1960年代末から70年代初めにかけて、イタリアで第2次世界大戦を描いた戦争映画のブームが起きた。『戦場のガンマン』(1968、フランク・クレイマー)『砂漠の戦場 エル・アラメン』(1969、カルヴィン・J・パジェット)『地獄の戦場 コマンドス』(1969、アルマンド・クリスピノ)『栄光の戦場』(1970、トリーノ・リッチ)などが話題になった。

★そんなイタリア戦争映画ブームにアメリカ映画界が便乗して創られたのがこの『要塞』(1970、フィル・カールソン)。イタリアの戦争映画ブームで面白いのは、イタリア人の性格派俳優が独軍将校役、憎まれ役“ヒール”を演じていったところだ。

★独・伊同盟があったとはいえ、悪役に徹したイタリア人俳優はエラいっ! 『戦場のガンマン』では美人スター、ナスターシャ・キンスキーの親父クラウス・キンスキーが堂々のヒールぶりを見せ、この『要塞』ではセルジオ・ファントーニという舞台俳優が心底憎い独軍大尉役で強烈な印象を残している。

★イタリア製戦争映画を観るたびにイタリア人俳優の度胸の座った悪役ぶりに感心する。こういう俳優根性、今はもうなくなってしまったようだ。

text by 田沼 雄一/Yuichi Tanuma(映画評論家)

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Aug 10, 2004

『男たちの大和 YAMATO』 企画発表記者会見

0809.jpg(左2番目から)佐藤純彌、角川春樹、辺見じゅん


8月9日/赤坂プリンスホテル
「この映画は私の遺書です」(by 角川 春樹)

昭和20年4月7日、15歳の少年兵を含む3,000余名の若き命と共に沈んだ戦艦“大和”。“太平洋戦争の象徴”であり、“世界最大最強”と謳われた“大和”に乗船した兵士たちの人間ドラマを、辺見じゅんが6年の歳月をかけて生存者と遺族の言葉を基に著した『男たちの大和』(2005年~丸の内東映ほか全国東映系で公開)。その小説が戦後60年記念作品として映画化決定。その発表のため、辺見とその弟でもある企画・角川春樹、監督・佐藤純彌らが会見を開いた。

「赤紙の2等兵だった父親の伝記を書こうと図書館に行った時に見つけた、〈太平洋戦争は“大和”に始まり“大和”に終わった〉という一行が書くきっかけだった」と言う辺見は、作品について「残された女たちの鎮魂であり、昭和をひたむきに生きた男たちへのラブ・レターだと思っている」と語った。

また彼女は取材で知り合った関係者たちの熱望により角川と「海の墓標委員会」を設立。所在不明になっていた“大和”を1985年に東シナ海で発見した。更に生存者の1人、元1等兵・内田貢さんの希望だった沈没地点での散骨も行うなど、“大和”と深く関わっている。

角川も今回の企画理由を、「姉への感謝の気持ちと内田貢さんへの思い」と話し、「本気で映画を創ろうと思ったのは今回が初めて」とその熱意を語った。2人の熱い思いを受け、角川製作で創った『人間の証明』(1977)『野生の証明』(1978)などを含め、社会派作品を多く手掛けてきた佐藤は「大きなプレッシャーを感じている」と言いながらもその意気込みをこう語った。「“大和”を思うことは60年前の日本を思うことになり、“現在と昔の日本がどのように違うのか?”を描かなければいけない。戦争の犠牲になった多くの人たちに対して、今、その責任を持たなければいけない私たちが“どのようにしなければいけないのか?”と考えられる作品になればと思う」。物語は、内田貢さんを中心に象徴的なエピソードを抜き取り、60年前と現代を交差させる構成。気になるキャストは今年中に決定する予定だ。

2004 08 10 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Aug 05, 2004

『隠し剣 鬼の爪』スタッフ&キャスト完成披露記者会見

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(左から) 田畑智子、光本幸子、小澤征悦、吉岡秀隆、松たか子、
山田洋次、永瀬正敏、緒形拳、小林稔侍、高島礼子、田中泯

8月4日/東京国際フォーラム
「次回作は企業秘密」(by 山田 洋次)

『たそがれ清兵衛』に続く、《監督・山田洋次+原作・藤沢周平》の時代劇第2弾『隠し剣 鬼の爪』(10月30日~丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系で公開)。その完成披露記者会見が行われ、山田以下、永瀬正敏、松たか子、吉岡秀隆、小澤征悦、田畑智子、高島礼子、光本幸子、田中泯、小林稔侍、緒形拳ら出演者が出席した。

「今回の作品は前作とは違い、色彩豊かになっています」と挨拶した山田。伝えたかったテーマについては「時代設定を幕末にしたことが重要です。“世の中どうなっていくのか?”という不安の時代に、北国の武士たちが何に苦しみ何を選択したのか。その苦しみと不安が現代でも共感できると思いました」と語った。

“キャストに大変だったこと”を聞いてみると、主人公の片桐宗蔵を演じた永瀬は初めての侍役ということで「ゼロというか、マイナスからのスタート」と語り「全部大変でした」だそう。片桐宗蔵の親友、島田左門を演じた吉岡も「庄内弁で頭がいっぱい。鬘と衣裳を取った時が一番ホッとした」とか。一方、家老の堀将監を演じた緒形は、「“ワシを誰だと思ってんだ!”っというセリフが上手く言えず、監督に“某野球チームのオーナーみたいに”っとアドバイスされました(笑)」と、まさに“先行きの不安や苦しみ”が共感できる撮影エピソードを語ってくれた。公開までもう少し!

2004 08 05 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『東京裁判』再映とDVD化で思い出す〈伝説〉の試写会

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★戦争体験を生かし、戦中と戦後という時代の大きな流れを描き続けた小林正樹監督。中でも、太平洋戦争を裁いた「極東軍事裁判」のドキュメンタリー『東京裁判』(1983)が圧巻だ。

★「三百人劇場」で再映され、近くDVDも再発売される。この映画のマスコミ向け試写会が忘れられない。普段、映画の試写を観に来ない内外の新聞・通信社の社会部、政治部記者たちが、会場の有楽町よみうりホールを埋めた。軍事裁判を取材し、既に退職された元記者の方々もいて、開映前から異様な熱気に包まれていた。

★この映画で初めて公にされる法廷内でのやり取りもあった。記者たちはメモを手に、喰い入るようにスクリーンに向かっていた。そんな試写会、初めてだ。

★戦犯の一人、東條英樹が部下だった男に後頭部を小突かれる場面では、笑いよりも先にどよめきが起きた。まるで軍事裁判を取材しているような気分だった、と改めて思い出す。

text by 田沼 雄一/Yuichi Tanuma(映画評論家)

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Aug 03, 2004

『オールド・ボーイ』キャスト来日記者会見

0802.jpg(左)チェ・ミンシク、カン・ヘジョン

8月2日/渋谷セルリアンタワー東急ホテル
「グランプリをいただいた時の気持ちは言葉には表せません」(by カン・ヘジョン)

『シュリ』の観客動員数を塗り変えた『JSA』で一躍スター監督の仲間入りを果たしたパク・チャヌクが土屋ガロン/作の漫画『オールド・ボーイ』(嶺岸信明/画)を基に映画化し、2004年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『オールド・ボーイ』(11月~シネマスクエアとうきゅうほか全国〈地方は順次〉)。 そのPRのためチェ・ミンシクとカン・ヘジョンが来日し、記者会見を開いた。

15年の監禁を強いられた後、復讐劇を繰り広げる主人公のデスを演じたミンシクに役づくりについて聞いてみると、「いつも自分の経験を思い出しながら役にアプローチするんです。でもデスは理由が判らず15年監禁され、もちろんそんな経験は僕にはありません。それで最初は刑務所の囚人を参考にしようと思ったのですが、彼らは監禁の理由を知っている人たちなので参考にできませんでした。悩みに悩んだ末、多くの人がそんな経験はないのだから自分が演じれば“正解”になると思い、後は想像力を駆使しました。愉快な役作りでしたよ(笑)」。

そんな謎の男を支える恋人ミドを演じたヘジョンも、「今までの役づくりとは違い、できるだけ心を空白にして監督の要求するミド像を演じられるようにしました。また、哀しい縁で結ばれるデスとの関係を共感し、理解するように努めました」と今までの作品とは違ったアプローチをしたようだ。またミンシクは、「文化的に心配される点があり、韓国では一部反撥がありましたが、この作品によって文化の幅を広げられたと思います」と、この作品を“今までの韓国作品から脱却した作品”と評した。これは観るしかない!!

2004 08 03 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック