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Oct 08, 2004

ヴィスコンティ映画祭 10月8日(初日)

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《ヴィスコンティ映画祭》開幕。『疲れ切った魔女』(『華やかな魔女たち』から)を除く全作品が、チネテーカ・ナツィオナーレが15年間掛けて復元した貴重な修復プリントで上映される。資料に「ヴィスコンティの全貌をスクリーンで体験できる最初で最後の機会になるでしょう」と書いてあるけど、大袈裟ではなく、本当にそうなるかもしれない。“修復プリントで”とつけ加えればその信憑性は更に高くなるはず。“とにかくできるだけたくさん観ておきたい”。そう思い、チケットを買っていない作品も観るために数日前からスケジュール調整を始めるが、これがなかなか上手くいかない。

 記念すべき最初の上映は『揺れる大地』、そしてその後、開会式を挟んで『山猫』が上映された。『山猫』は、19世紀末のイタリア統一戦争時代のシチリアを舞台に、老公爵サリーナ(バート・ランカスター)を通して滅び逝く貴族階級の最後の輝きを描いた絢爛豪華な超大作。原作はシチリア貴族、ジュゼッペ・トーマジ・ディ・ランペドーサの同名小説。ヴィスコンティは否定しているが、唯一その心情が語られた作品で、生涯の代表作ともなった中期の傑作だ。イタリアが国家予算で修復したその映像は、カットされた英語版(161分)プリントだけが皮肉にも維持することになった鮮やかな色彩を見事に取り戻していた。

『揺れる大地』はシチリア漁民の苛酷な現実を古代の叙事詩的風格すら漂う映像で描いた作品。全出演者を地元の人々からキャスティングしたことも含め、“ネオレアリズモの頂点”と位置付けられている。

『山猫』が、この秋のリバイバル公開用のプレス編集のために立て続けに2回程観た後だったということもあり、今日は編集部での仕事に専念することにした。『揺れる大地』はしばらくスクリーンで観ていないし、『山猫』とはヴィスコンティ作品を考える上で重要な“シチリアつながり”の関係にある作品なのでちょっと迷ったけど、諦めた。

2004 10 08 | 固定リンク

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