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Oct 12, 2004
ヴィスコンティ映画祭 10月11日(4日目)

初回の『郵便配達二度ベルを鳴らす』、2回目の『アンナ・マニャーニ』と『白夜』の2本立を観る。
3回目の『地獄に堕ちた勇者ども』は別日のチケットを、昨日、追加購入したので今日はパスする。
ジェイムズ・ケインの同名小説が原案の『郵便配達二度ベルを鳴らす』。完全版としては初公開。舞台をアメリカからイタリアに変え、流れ者のジーノ(マッシモ・ジロッティ)と簡易食堂の女、ジョヴァンナ(クララ・カラマイ)の愛憎劇を描く。劇場公開版より約10分、DVD等のソフト版より約20分長く、その分、当時の検閲に睨まれた「イタリアの混乱」がより強く匂い立つ。ネオレアリズモを準備したと評価されるこの作品のオリジナルは、第2次世界大戦の混乱と検閲で今のところ失われたとされている。今回の版の修復は、戦後、複数箇所からバラバラの状態で発見されたフィルムをヴィスコンティができるだけオリジナルに忠実に修復したプリントに加えられている。そのためフィルムのダメージが大きく、修復はまだ続いているという。
『アンナ・マニャーニ』は、オムニバス映画『われら女性』の第5話。ちなみに、プロローグはアルフレード・グァリーニ、第2話はジャンニ・フランチョリーニ、第3話はロベルト・ロッセリーニ、第4話はルイジ・ザンパ。これはつい最近までソフト化もなく、初見。ヴィスコンティが『ベリッシマ』に続いで組んだマニャーニが楽しい作品だった。
『白夜』は、F.M.ドストエフスキーの同名短篇小説に基づく御伽噺。一昨年末のリバイバルで既に、撮影監督ジョゼッペ・ロトゥンノの監修による美しい修復版を観賞済。観れば観る程に、当時の「ネオリアリズモからの後退」という単純な批判が理解不能だ。単に作品の外面しか見なければそうなるかもしれないが、ヴィスコンティが外面だけを塗り固めた御伽噺を撮るわけがない。そういえば、音がこの前のプリントよりもクリアな気がした。修正されたのか? 気のせいか?
2004 10 12 | 固定リンク
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