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Oct 19, 2004

ヴィスコンティ映画祭 10月18日(最終日)

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 チケットを16日(土)に購入した初回の『若者のすべて』を観る。2回目の『家族の肖像』は、何となく会議とかが入りそうな予感がしてチケットを買わないでおいたら、やっぱり動かせない用事が入った。

 家族を描いた絵画に囲まれて暮らす初老の孤独な教授(バート・ランカスター)の姿に、家族の在るべき姿を問い、同時にヨーロッパ文明の終焉を重ねたこの作品。ヴィスコンティが血栓症のリハビリ明けに、しかもスタジオで撮ったためこじんまりしているが、その分、良くまとまっている。結局、今回の映画祭で、『夏の嵐』『ルートヴィヒ』『イノセント』『揺れる大地』『家族の肖像』の作品を観逃してしまった。
 先にも触れたように、『若者のすべて』はヴィスコンティが最も愛着を感じていたと言われる作品。家長の死をきっかけに、南部ルカーニアから北部ミラノに移住するパロンディ家。母親ロザリア(カティーナ・バクシー)は4人の息子たちを連れ、そこで暮らす長男ヴィンチェンツォ(スピロス・フォーカス)を訪ねるが、ジネッタ・ジャンネッリ(クラウディア・カルディナーレ)との結婚を控えあまり頼りにならない。大都市の生活は厳しく、強かった家族の絆はやがて壊れていく。次男シモーネ(レナート・サルヴァトーリ)は娼婦ナディア(アニー・ジラルド)に溺れて身を持ち崩し、三男ロッコ(アラン・ドロン)はそんな兄をかばって望まない道を歩き始める。そうした中、四男チーロ(マックス・カルティエ)は何とか足場を固め、五男ルーカ(ロッコ・ヴィドラッツィ)はパロンディ家の希望を背負って未来と故郷を見つめていた……。南部移民の問題と人間の業を抉ったこの作品は、ヴィスコンティ前期を締めく括った、ヴィスコンティらしさに満ちたまぎれもない傑作だ。

 ところで上映中、とんでもないことがあった。ナディアがロッコと真剣に恋におちたことにシモーネが逆上、チンピラ仲間を従えてロッコの目の前でナディアをレイプする。その後、共にボクシングをやっているロッコとシモーネは殴り合いを繰り広げるのだが、ロッコのパンチがシモーネに決まった瞬間、「殺っちまえー!」という男性の大声が場内に炸裂。そして一瞬の間の後、場内はクスクス笑いの渦に……。僕は固まってしまったけど……(苦笑)。

2004 10 19 | 固定リンク

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