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Oct 26, 2004
『やさしい嘘』キャスト来日記者会見

(左)支えられるエステール(右)おしゃれが好きな彼女は劇中でもやっぱりおしゃれです
9月17日/セルリアンタワー東急ホテル
「日本語が話せたらもっといいのに……」(by エステール・ゴランタン)
3つの世代の3人の女性の生き方を温かいまなざしで描いた『やさしい嘘』(10月30日~日比谷シャンテ シネほか全国で公開〈地方は順次〉)。その主人公、エカおばあちゃん役を演じたエステール・ゴランタンが来日し、記者会見を開いた。
彼女は1999年にエマニュエル・フィンキエルの『故郷への旅』のオーディションに受かり85歳で女優デビュー。今年91歳を迎えるポーランド出身のスーパーおばあちゃんだ。文化も気候も全く違う日本に来ても、「日本に来れてウレシイ。日本語が話せたらもっと皆さんと交流できるのに。本当に残念よ」と挨拶する姿は、とても高齢を感じさせない元気さだ。
「完成した作品を観てとても感動したわ。人工的に創り上げた感じではないところが好き」と作品について語ったゴランタン。自分の孫に見せたところ、「みんなには映画のことを話してなかったから“何をやっているの!?”って驚いていたわ。フランスでも大ヒットしたし、そのことも驚いていたわよ」だそう。
演技については、「遊び半分でこの世界に入ったし演技は難しいと思う。でも、そのことを受け入れて学んだ後にこそ結果があると思うし、重要なのは結果だと思うの。その達成感が感じられて嬉しいから続けているの」と落ち着いた口調で話した。
“何かやりたいことはある?”と聞かれ、「世界の平和が夢。個人的には考えていないわ」と静かに語る彼女は、第2次世界大戦中にナチスの迫害を受けたユダヤ人。「あの頃は多くの人が大変な思いをしていたわ。でも時代というのは、苦しみの時があって明るい時が来る。その繰り返し。どの時代でも希望を持つことが大切だわ」と淡々と話した。
困難を乗り越え第2の人生を歩んでいる彼女だから表現できた憂いや喜び、優しさに心打たれる本作は必見だ。
