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Nov 28, 2004
『スカイキャプテン―ワールド・オブ・トゥモロー―』キャスト&スタッフ来日記者会見

(左から)ケリー・コンラン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ、ジョン・アヴネット
10月29日/六本木アカデミーヒルズ49 タワーホール
「美の秘訣? 特にないけど、赤ちゃんのベビーカーを押して散歩したり、ヨガかな(笑)」(by グウィネス・パルトロウ)
今年の東京国際映画祭で特別招待作品として上映された『スカイキャプテン ―ワールド・オブ・トゥモロー―』(11月27日~日劇3ほか全国東宝洋画系で公開)のPRのため、監督のケリー・コンラン、プロデューサーのジョン・アヴネット、主演のグウィネス・パルトロウと本作ではプロデューサーも兼ねたジュード・ロウが来日し、記者会見を開いた。物語の舞台は1939年のニューヨーク。ある日、巨大ロボットが突如襲来する事件が発生。その事件の裏に隠された計画をスーパーヒーロー、スカイキャプテン(ロウ)が追うSFアドベンチャー作品だ。
「マックス&デイブ・フラッシャー兄弟ら30年代、40年代のアーティストに影響を受けている」と初監督作品について語るコンラン。ニューヨークを襲う巨大ロボットもフラッシャー兄弟の「TVシリーズ『スパイダーマン』(1941~42)の“メカニカル・モンスター”に影響を受けている」のだとか。日本を代表するアニメーション作家・宮崎駿も、彼と同じく兄弟にオマージュを捧げて『天空の城ラピュタ』にロボット兵を登場させた。ちなみに宮崎氏については、「“宮崎駿”作品を知ったのはこの作品の後なんだ。これから創る作品に確実に影響を受けると思うね」。
革新的な映像は全てブルースクリーンで撮影された。「舞台は限界に挑戦する場。そこで学んだことを映画に活かしている」というロウにブルースクリーンでの撮影について聞いてみると、「セリフとアイコンタクトだけだったから舞台みたいだったし、見えない物に対して演技するのが難しかった。だから子供の頃のように想像しながら演じたよ」だそう。驚異の映像とオスカー級俳優たちの競演に注目したい1本だ。
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Nov 19, 2004
「木下 恵介DVD-BOX」発売 スタッフ&キャスト記者会見

10月20日/ソミドホール
「監督は布団に寝っころがりながら脚本の口述筆記をなさるんです。
本当に天才ですね。僕も真似したいけどそんな高等芸はできませんね(笑)」(山田太一)
2005年11月22日に創業110年を迎える松竹。昨年はその多くの財産の中から「小津安二郎DVD-BOX」を発売したが、今度は小津と並んで高く評価される“名匠”木下恵介(1912~1998)の全49作品の一挙DVD化、順次発売を決定。その記者会見が開かれ、木下作品に縁の深い田村高廣(俳優)、井川邦子(女優)、楠田浩之(撮影)、木下忠司(音楽)、楠田芳子(脚本)、山田太一(脚本)らが出席した。
日本初のフルカラー映画『カルメン故郷に帰る』(1951)を監督したことでも有名な木下。その当時のことについて、木下作品のデビュー作から遺作『父』(1988)まで撮影監督を務めた楠田は、「あの頃のフィルム感度は低かったですし、カラー用のメーキャップもなかったので、いろいろ混ぜて撮影に間に合わせました。フィルムを現像するまでどう映っているのか判りませんから、結果がどうなっているのか気が気じゃなくてね。念のため同時進行でモノクロ版も撮影をしたんです。新しいことをするのが好きな監督でしたね」と語った。
木下の門下生だった山田は、「監督は熱海や湯河原で脚本を執筆する時は布団に寝っころがりながら口述筆記をなさるんですが、“シーン1……”と言って始まり、澱みなく進むんです。途中読み直しをしても1、2カ所ぐらいしか直す部分がなかったです。監督は本当に天才ですね。僕も寝っころがってできるなら真似したいけど未だにそんな高等芸はできませんね(笑)」と思い出を振り返った。
阪東妻三郎の息子で田村正和の兄にあたる田村は、「『遠い春』の撮影中に監督に言われた“役の心が腹に座っていれば何もしなくていいんだよ”という言葉が心に残っています。その当時はまだ良く理解できませんでしたが、後から考えれば考えるほど難しい言葉です。とても雰囲気を大事にしていた監督で、側にいるとホッとしましたね。それに私の父“阪妻”はとても神経質な人でしたが、監督の作品に出演している時は“今日も監督に褒められた”と陽気に帰宅していましたよ」と語った。
木下自身によるドキュメンタリーを始めとする貴重な特典映像も収録されるこの豪華版「DVD-BOX」は、11月28日発売の第1集(35,000円)を皮切りに順次発売(2カ月おきに発売。2005年11月下旬完結予定)される。この機会に日本が世界に誇る木下作品を堪能しよう。
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Nov 18, 2004
『オペラ座の怪人』監督&スタッフ舞台挨拶
(左から)ジョエル・シュマッカーとアンドリュー・ロイド=ウェバー
10月18日/よみうりホール
「舞台は永遠に残すことはできないけど、映画は映像として永遠に残せるからね」(by アンドリュー・ロイド=ウェバー)
世界18カ国100都市以上で公演され8,000万人以上が観たと言われている同名ミュージカルを完全映画化した『オペラ座の怪人』(2005年1月29日~日劇3ほか全国東宝洋画系で公開)。その舞台同様に映画でも製作・脚本・作曲を手掛けたアンドリュー・ロイド=ウェバーと、今回監督を手掛けたジョエル・シュマッカーが来日し、完成披露試写会で舞台挨拶を行った。
「舞台は永遠に残すことはできないけど、映画は映像として永遠に残せるからね。舞台は高くて見られない人のためにもこの物語を提供したかったんだ」と映画化のきっかけを話したロイド=ウェバー。シュマッカーを起用した理由については、「『ロストボーイ』の音楽の使い方が素晴らしかったんだ。視覚センスも良かったしね」と語った。
シュマッカーは依頼された当時の事を、「最初は他の人と間違えているんじゃないかと思ったね(笑)」と振り返った。
ロイド=ウェバーは脚本に映画化用の手を加え、“ファントムの過”“クリスティーナが父の墓に行くシーン”“ラウルが閉じ込められるシーン”の3つのシークエンスを追加、よりドラマチックな物語に仕上げた。そんな物語はもちろんのこと、「スワロスキー社がプロモーション用に作ってくれた、本篇製作予算内では絶対作れなかったシャンデリア」や衣裳等による絢爛豪華な映像美は、舞台とは一味違った世界へ観る者を誘うことだろう。
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『スーパーサイズ・ミー』監督来日記者会見

(左)モーガン・スパーロックとアレックス。いろいろあってもラブラブです。
10月15日/@OFFICE
「母親に“バカと勇気は紙一重”って怒られたんだけどね(笑)」(by モーガン・スパーロック)
“人間はファーストフードのみで生きられるのか!? ファーストフードを1日3食1カ月間食べ続けたらいったいどうなるのか!?”を自らの身体で実験し、その様子を映画にしてしまった“人体実験食生活ドキュメンタリー”『スーパーサイズ・ミー』(12月25日~シネマライズほか全国で公開〈地方は順次〉)。その監督&被験者モーガン・スパーロックが劇中にも登場する“ベジタリアンの彼女”アレックスと共に来日し、記者会見を開いた。
作品のきっかけは「2002年11月に報道されたあるニュースだ」と語ったモーガン。「感謝祭の日に母の料理を食べながら、“肥満症に悩む若い女性2人がファーストフード店を訴える”というニュースを聞いたんだ。マクドナルドのスポークスマンは“肥満とは関係ない。うちの商品はヘルシーで栄養価が高い”っていうから、“じゃ、1カ月食べ続けても大丈夫なはずだ”って思ったんだよね」と始まった人体実験。でも“何で自ら被験者なったの?”と聞くと、「僕はカメラの前で喋るのは平気だし、自分の主義として自分が嫌なことは人に頼まないようにしてるんだ。それに他の人だと100%信用できないだろ? どこかで隠れて野菜を食べるかもしれない(笑)」と理由を話した。
それに関して彼女はどんな気持ちだったのだろうか? 「即座に“ダメよ!”って言ったわ。“過度に考え過ぎかな”って最初は思った。でも結果はそうじゃなかったわ」だそう。
この実験では、内科医、胃腸科医、心臓病専門医、栄養士の4人の医師に依頼して測定した数値と彼自身の言葉で身体の異変を記録していった。「途中、ドクターストップが掛かった時は怖かったね。21日目に胸に圧迫感を感じたし、友人にも止められたんだ。でも兄が、“皆が一生食べているもんだろ。9日間食べ続けて死ぬわけないよ”って言ってくれたんだ。だけど、後で兄のアドバイスを母親に言ったら“バカと勇気は紙一重。わきまえなさい!”って怒られたんだけどね(笑)」とかなり辛い実験だったよう。
この作品が今年のサンダンス映画祭で監督賞を受賞し物議を醸した後、マクドナルドは“映画とは無関係”とした上で“スーパー・サイズ”の廃止を決定した。それに対してスパーロックは、「でも、この映画の目的は企業批判ではなく、観客に改めて食生活を見直してもらうことだったんだ。でもそれ以上に反応があり、親たちが子供や家族の食事に気をつけるようになったり、学校給食を見直す動きが出てきたりしたんだ。これは予想外の反響だったね」と、母親の手料理で育った彼だからこその説得力のある言葉。しかし一方で、「どの国でもそうなんだけど、スポンサーがマクドナルドだとインタビューしない媒体があるんだ。食品を売っているところがこんなに影響力があるんだから、他のものはどうなんだろうと考えると怖いね。スポンサーが許す表現の自由なんて自由じゃないよ」と苦言を呈した。
「世の中の人がメディアに疑問を持ち始めた今、ドキュメンタリーは伝えたいことを伝えたいように創れる最後の聖域だと思うよ」。彼のメッセージ、あなたはどう受け止める?
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サラ・ジェシカ・パーカーがやってくる!

あの「SATC」サラ・ジェシカ・パーカーが来日する。来日期間は今月21日から24日まで。日本中の女性が待ちわびていたこの時を逃してはいかん!とパウゼでは彼女の来日の舞台裏を取材することにした。
で、今日はパラマウントのPR、松尾さんと打ち合わせ。
「サラに買い物の余地を与えないほど、詰まったスケジュール」を見つつ、密着するポイントを相談する。大変だ、コリャ。
ブログで21日の空港到着の様子から取材する予定なのでお楽しみに。
ちなみに便は成田空港第2ターミナルに到着するJAL#47。お出迎えOKだそうですので、みなさん是非来てくださいね。“ナマ”サラ見れる千載一遇のチャンスです。
※1.たまたま見つけた「SATC」ロケーションツアーのサイト。その他、映画やTVのロケツアーもある。
※2.HBOの「SATC」のサイト。4人のアパートの部屋が見られます。こんな部屋に住みたい・・・・。
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Nov 09, 2004
『ユートピア』キャスト来日記者会見

(左)レオナルド・スバラグリア(右)「少しならアルゼンチンタンゴできるよ」
10月15日/ウェスティンホテル東京
「違った世界を広げて経験を積んでいきたいね」(by レオナルド・スバラグリア)
スペインの新鋭女性監督マリア・リポルが手掛けたサイコ・サスペンス『ユートピア』(公開中~シネセゾン渋谷ほか全国〈地方は順次〉)で、苛酷な運命を歩む予知能力を持つ男、アドレナリンを演じたレオナルド・スバラグリアが来日し、記者会見を開いた。
「こんな離れた国で紹介されて嬉しい」と喜びの表情を見せたレオナルド。今回の役については、「彼は予知能力を持っているということで、非常に閉鎖的になるんだ。そして、物語が進むにつれて自分を解放していくんだけど、その解放されていく過程を表現をするのが難しかったね。特殊能力? 僕は持ってないよ(笑)」とのこと。
スペイン映画界で着実にキャリアを積んでいるアルゼンチン出身の彼に“ハリウッド・デビューの予定は?”と聞いてみると、「今のところ予定はないよ。でも興味があるような作品があればぜひやりたい。自国以外の作品に出演できるのはラッキーだと思う。違った世界を広げて経験を積んでいきたいね」と積極的。
更に、ガエル・ガルシア・ベルナルらのようなセクシー系俳優として注目され始めた始めたことについては「(笑)。俳優にとってはとてもいいことだね」とテレ笑い。その表情がセクシーなんだってば~!!
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『CEO』監督&関係者来日記者会見

(左から)監督ウー・ティエンミン、“ハイアールCEO”チャン・ルエミン、“COO(最高執行責任者)”ヤン・ミェンミェン
10月12日/銀座ガスホール
「僕は映画の中のように英語は上手くないけどね」(by チャン・ルエミン)
“ハイアール/HAIER”は、2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博を控え驚異的な経済成長を遂げている中国で、ヨーロッパやアメリカからも注目を集めている家電メーカー。その“CEO(最高経営責任者)”チャン・ルエミンをモデルに、独創的な経営手腕で倒産寸前の町工場を中国初の世界的ブランドに築き上げた男の姿をドキュメンタリー形式で描いたのが『CEO 最高経営責任者』(12月11日~ポレポレ東中野ほか全国〈地方は順次〉)。その監督ウー・ティエンミンと、主人公のモデルとなった“ハイアールCEO”チャン・ルエミン、“COO(最高執行責任者)”ヤン・ミェンミェンが来日、記者会見を開いた。
「チャンCEOの素晴らしい人格に感動したから」と製作のきっかけを語ったウー。「映画を通して言いたかったのは、チャンCEOの創業に懸ける精神面。これは世界に通用するものだと思う。しかし、ハイアールの素晴らしさは映画だけでは伝え切れなかった。でも、“(中国に)希望がある”と感想を持った観客がいたことが嬉しかったです」と心境を語った。
一方、チャンCEOは「映画化の話があった時、最初はお断りしたんですが、彼のハイアールに対する理解が深く、“中国人が頑張っているという精神の宣伝になれば”と思い、承諾しました」と語った。作品についてはまずまず満足しているそうだが、「僕は映画の中のように英語は上手くないけど」だそう。
企業の内部問題がいろいろと取り沙汰される現在の日本に一石を投じる可能性のある作品だ。
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Nov 07, 2004
念願かなって・・・
無事、部署の移動も終わり、ちょっと落ち着いた5日金曜日に編集部に1本の電話。
「明日、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクとユ・ジテの合同取材があるんですけど、どうですか?」
おお・・・。かなり前に来日したチェ&カンの時もパク監督が来日したときもオファーしたものの、「もう、いっぱいいっぱいなんで・・・」と断られ、今回もダメだろうと諦めていたのに・・・(泣)。ウレシイ・・・。やります!誰になんといわれようともやらせていただきます!
ということで、6日の土曜日は『オールド・ボーイ』初日舞台挨拶と合同取材に行ってきました。
初日舞台挨拶では2人とも満席の会場に感無量だったらしく、終始ご機嫌。途中、横浜中華街のお店が、映画に登場する15年食べ続けた餃子をイメージして作ったという特製餃子の出前もあり、チェ・ミンシクは「オイシイ!」と喜んでいました。お隣の国、韓国映画だから可能だったのかもしれないですが、洋画でキャストが初日舞台挨拶をするというのはめったにないので、この回に入場できたお客さんはかなりラッキー。
その後の合同取材も6媒体、写真撮影込みの35分というタイトなスケジュールの中、丁寧に質問に答えた2人。
質問に対して長めに答えるお話好きなチェ・ミンシクに、ユ・ジテが「長いですね(笑)」と突っ込む場面もありましたが、なんとか無事終了。お疲れのところ、快く取材を受けていただいた2人と、ご協力いただいた東芝エンタテインメントさん&メディアボックスさんには心からカムサムニダ!
記事は近日アップしますので、お楽しみに!
Nov 04, 2004
TIFFスタッフ日記 第17回東京国際映画祭を振り返ってみると…?
レッドカーペットで華々しく幕を開けた第17回東京国際映画祭が10月31日に無事終了しました。連日徹夜に近い作業で働いていたのも、今となってはすでに懐かしいことのような気分になっております。
今年は特別招待作品でも、トム・ハンクス、イ・ビョンホン、グウィネス・パルトロウをはじめとした海外スターから、「隠し剣 鬼の爪」の出演者や上戸彩さん、そしてウルトラマンまで様々なゲストが映画祭を盛り上げてくださいました!しかし!スタッフの目線から一言言わせていただくとすると…今年から新設された「日本映画 ある視点」や本数の倍増した「アジアの風」も大きな見どころのひとつでした。
大林宣彦監督、手塚眞監督などなど、日本を代表するアーティストたちも映画祭に足を運んでくださった他、総勢100名以上の「アジアの風」のゲストが毎日のように劇場でティーチインを行っていた様子は本当に贅沢で圧巻でした。母国では大スターという人たちも、映画祭の様々なイベントに気さくに参加してゲスト同士の交流を暖めてくれたことは私たちスタッフにとっても、非常に嬉しいことでした。さらに上映がシネコンで行われているためにゲストと観客との距離もさらに近づき、その交流も一層深いものになったことも良かったんじゃないかな…と思っています。アジア映画には熱心なファンの方々もついているので、その熱気に私たちも元気をもらうことができました。
そして、例年のことながら、絶対によりひとりでも多くの方に注目してもらいたいのが「コンペティション」部門でした。世界中の映画祭をみても、やっぱりメインの花形はコンペティションなのです。華やかなスターは出ていなくても、そこには今後輝きを放つであろう未来の才能が、必ず潜んでいるはず。今年グランプリを受賞した「ウィスキー」という作品も、なんとウルグアイからの出品作でした。皆さん、ウルグアイなんてどこにあるか知ってます?そんな国の映画をみることができるのも、まさに映画祭の醍醐味であり、コンペティションの醍醐味なんです。映画製作に対する世界共通ともいえる普遍性をとにかく痛感できるのはやっぱりコンペティション部門以外にはないと思います。もし、今年映画祭に興味を持って、来年は参加してみようと思っている皆さんがいたら、是非、コンペティション部門をチェックしてみてください!とんでもない才能に出会えるチャンスでもありますよ!
そして、スタッフにご興味のある方…映画祭では毎年ボランティアを大募集しています。今年も多くのボランティアの皆さんのおかげで映画祭がスムーズに行われました。別に英語ができなくても、楽しくお祭りに参加してみたいと思って下さる方は大歓迎です。来年是非、参加してみてくださいね。
そして、我々スタッフのトホホ話を書き始めたらキリがないので、ここら辺で…(笑)今年も本当にありがとうございました。来年の秋の第18回東京国際映画祭をお楽しみに!
text by 南舘 聖子
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Nov 02, 2004
第17回東京国際映画祭総評 11月2日 「東京国際映画祭の“真実”」

東京国際映画祭(TIFF)のコンペティション部門は今年は豊作だった、と言いたいところである。昨年など、限られた中から各賞に分配しなければならなかったのだ。
配分。国際映画祭に限らないかもしれないが、部門賞のある賞は、概ね配分である。今年の東京グランプリはウルグアイ映画『ウィスキー』だったが、グランプリを逸した他の有力作品を、各賞にどう配分したか。TIFFでは準グランプリ格の審査員特別賞に中国映画『ココシリ:マウンテン・パトロール』が受賞、最優秀監督賞は韓国映画『大統領の理髪師』で、以上が今年の審査委員の考えるトップ3だったのだろう。
カザフスタン映画の『スキゾ』は最優秀主演男優賞だが、苦しい授賞である。グランプリ候補であってもおかしくない秀れた作品だが、それに見合う賞が残っておらず、やむなく(?)男優賞にはめ込んだのだろう。受賞者のオルジャス・ヌスパエフは映画の中で15歳という設定。好感のもてる青年だが、他の映画の主演男優たちと比較し、どこがどう“最”優秀だったか、まともに答えられる審査委員はいないだろうと思う。
彼が最優秀男優なら、『サマーソルト』のやはりまだ10代と思われるアビー・コーニッシュに最優秀主演女優を授与する勇気が、審査委員にあっても良かった。愛というものが良く判っていない少女の傷ましい自意識を好演、寒々とした風景共々、ワタシ的には忘れがたい映画だったのだが。
『ニハトリはハダシだ』の最優秀芸術貢献賞は、極めてシニカルである。日本側からのコンペ作品『インストール』『るにん』『ニハトリはハダシだ』は出品されていること自体、違和感を覚える出来で、映画祭のレベルを引き下げる逆“貢献”なら確かに3本揃ってしているのだった。そもそも『ニワトリはバタシだ』は昨年の東京フィルメックスで上映、一般公開直前で、こういう“旧作”に賞を上げねばならないとは、コンペの意義が問われるはず。森崎東監督と、審査委員長の山田洋次監督はお互いの作品に脚本を提供しあってきたいわば盟友だから、授賞のお手盛り臭さは拭えないのではないか。
コンペ作品中、日本公開のルートが決まっているのが7本。受賞作品中、未定なのは『スキゾ』だけで、これでは“未知”を捜し求める映画祭ではなく、現状の後追いのようなもの。カンヌで(大きな賞ではないが)既に受賞済みの『ウィスキー』に東京グランプリとは、後塵を拝し、清新さに乏しくないか?
冒頭で「今年は豊作だった、と言いたいところ」と留保をつけたのは公開待機中・公開中を含めた、こういう“既知”に映画祭が染まっているからなのだ。
特別招待作品は映画祭が始まった当初、8本ぐらいだったが、今やその3倍の23作品。逆に、コンペ作品は32本(インターナショナル・コンペとヤングシネマ・コンペをあわせ)から、現在15本に激減。公開間近の話題策で映画祭の客を釣るという映画祭の本質を曇らせる“邪道”を、そろそろ止めるべき潮時である。
新設された黒澤明賞にスティーブン・スピルバーグ監督と山田監督を選出、賞金が各10万ドルというのも驚く。世界一リッチな監督スピルバーグ監督に映画貧乏国が大金を送るとは! 虚勢がさぞ滑稽に映るだろう。ビンボーな若い映画人から助けてよ。
国内外の才能ある若い人を援助するというのが、TIFFスタート時の大きな謳い文句だったはずで、今年は万般において、“既知”に接した思いだった。映画祭ディレクターのピアース・ハンドリング氏はトロント国際映画祭の主事兼取締役だが、せめて自前のディレクターの持てる映画祭にならないことには話になるまい。
文=浦崎 浩實/Hiromi URASAKI(映画評論家)
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Nov 01, 2004
TIFFスタッフ日記 10月31日(日)

あれ?昨日、日記を書いたつもりだったのに、忙しすぎて書いてなかった様子…す、すみません。さて、今日で第17回東京国際映画祭が終了しました。
クロージングは渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われました。(それ以外にもアジア賞、観客賞、ある視点などでも授賞式が行われていました。詳しい受賞結果は 映画祭のHPでチェックしてみてくださいね!)
といっても、私はゲストの受付担当だったので、場内の様子はセレモニーの様子はわからなかったものの東京グランプリを受賞した「ウィスキー」のゲストは大喜びだったそう。先に最優秀女優賞を代理受賞していた「ウィスキー」の俳優さんは舞台袖で頭を抱えて大喜びしていたみたいですよ!早速、受賞ゲストたちは事務局の電話を使って30分以上母国に国際電話を入れていました。う~ん、ほほえましい光景…でもウルグアイに国際電話って…いくらかかったんだろう(笑)?
ま、いいとして…スタッフたちはその後、六本木の事務局に戻り元のオフィスに戻るための引越し作業を開始。明日には元のオフィスに戻ります。とにかく、多くの皆様の善意と映画に対する愛に支えられて、今年も無事に会期を終えました。会場が六本木に移動して、私たちも試行錯誤の中で皆さんに映画を観て、ゲストとのQ&Aを楽しんでいただいた次第です。
10日間のスケジュールの裏では、スタッフたちが平均睡眠時間2時間でがんばりました。とはいえ、反省点や今後の課題は山積しています。今年の反省は来年に生かせるように、と心に刻み込んで、来年はさらに良い映画祭を目指します!
皆さんからのご意見や、ご要望も是非お聞かせくださいね!
そして最後に、何を置いても来場してくださった皆さんには、心から感謝です。熱心に足をはこんでくれた方、がんばってチケットを入手してくれた皆様、どうもありがとうございました!また、来年も是非東京国際映画祭を楽しんでくださいね!!!
text by 南舘 聖子
