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Nov 18, 2004

『スーパーサイズ・ミー』監督来日記者会見

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(左)モーガン・スパーロックとアレックス。いろいろあってもラブラブです。

10月15日/@OFFICE
「母親に“バカと勇気は紙一重”って怒られたんだけどね(笑)」(by モーガン・スパーロック)

“人間はファーストフードのみで生きられるのか!? ファーストフードを1日3食1カ月間食べ続けたらいったいどうなるのか!?”を自らの身体で実験し、その様子を映画にしてしまった“人体実験食生活ドキュメンタリー”『スーパーサイズ・ミー』(12月25日~シネマライズほか全国で公開〈地方は順次〉)。その監督&被験者モーガン・スパーロックが劇中にも登場する“ベジタリアンの彼女”アレックスと共に来日し、記者会見を開いた。

作品のきっかけは「2002年11月に報道されたあるニュースだ」と語ったモーガン。「感謝祭の日に母の料理を食べながら、“肥満症に悩む若い女性2人がファーストフード店を訴える”というニュースを聞いたんだ。マクドナルドのスポークスマンは“肥満とは関係ない。うちの商品はヘルシーで栄養価が高い”っていうから、“じゃ、1カ月食べ続けても大丈夫なはずだ”って思ったんだよね」と始まった人体実験。でも“何で自ら被験者なったの?”と聞くと、「僕はカメラの前で喋るのは平気だし、自分の主義として自分が嫌なことは人に頼まないようにしてるんだ。それに他の人だと100%信用できないだろ? どこかで隠れて野菜を食べるかもしれない(笑)」と理由を話した。

それに関して彼女はどんな気持ちだったのだろうか? 「即座に“ダメよ!”って言ったわ。“過度に考え過ぎかな”って最初は思った。でも結果はそうじゃなかったわ」だそう。

この実験では、内科医、胃腸科医、心臓病専門医、栄養士の4人の医師に依頼して測定した数値と彼自身の言葉で身体の異変を記録していった。「途中、ドクターストップが掛かった時は怖かったね。21日目に胸に圧迫感を感じたし、友人にも止められたんだ。でも兄が、“皆が一生食べているもんだろ。9日間食べ続けて死ぬわけないよ”って言ってくれたんだ。だけど、後で兄のアドバイスを母親に言ったら“バカと勇気は紙一重。わきまえなさい!”って怒られたんだけどね(笑)」とかなり辛い実験だったよう。

この作品が今年のサンダンス映画祭で監督賞を受賞し物議を醸した後、マクドナルドは“映画とは無関係”とした上で“スーパー・サイズ”の廃止を決定した。それに対してスパーロックは、「でも、この映画の目的は企業批判ではなく、観客に改めて食生活を見直してもらうことだったんだ。でもそれ以上に反応があり、親たちが子供や家族の食事に気をつけるようになったり、学校給食を見直す動きが出てきたりしたんだ。これは予想外の反響だったね」と、母親の手料理で育った彼だからこその説得力のある言葉。しかし一方で、「どの国でもそうなんだけど、スポンサーがマクドナルドだとインタビューしない媒体があるんだ。食品を売っているところがこんなに影響力があるんだから、他のものはどうなんだろうと考えると怖いね。スポンサーが許す表現の自由なんて自由じゃないよ」と苦言を呈した。

「世の中の人がメディアに疑問を持ち始めた今、ドキュメンタリーは伝えたいことを伝えたいように創れる最後の聖域だと思うよ」。彼のメッセージ、あなたはどう受け止める?

2004 11 18 [記者会見レポート] | 固定リンク

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