PauseBLOG 記者会見・コラム

« November 2004 | トップページ | January 2005 »

Dec 29, 2004

『ナショナル・トレジャー』キャスト&スタッフ来日記者会見

12月17日/新宿パークタワー
「僕の追いかけている物は、ニコラスが今着ているスーツ」(by ジョン・タートルトーブ)

20041217_2大ヒット作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の製作ジェリー・ブラッカイマーが『ザ・ロック』『コン・エアー』『60セカンド』でコンビを組んだニコラス・ケイジを再び主演に迎え、全米で異例の3週連続No.1を記録した『ナショナル・トレジャー』(2005年3月19日~日劇3ほか全国東宝洋画系)がいよいよ日本にやって来る!

 物語は、天才的歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)が〈合衆国独立宣言書〉に封印された〈秘宝〉の謎を、相棒ライリー・プール(ジャスティン・バーサ)と秘宝の鍵を握る美人博士アビゲイル・チェイス(ダイアン・クルーガ)と共に解いていくアドベンチャーだ。

このPRのため、ブラッカイマーとケイジ、クルーガ、バーサ、監督のジョン・タートルトーブが来日し、記者会見を開いた。

20041217_1主演のケイジは作品について「ジェリーとまた仕事ができること、高校が一緒のジョンが監督すること、それにタキシードが着られるから今回の作品を引き受けたんだ」と語り、役作りのポイントは“タキシード”だそう。「だって、劇中でタキシードを着て〈合衆国独立宣言書〉を盗むんだよ。ケリー・グラント(『泥棒成金』)みたいだよね。彼のように軽妙に演じられるように役作りをしたんだ」。

『トロイ』を始め着実にキャリアを積んでいるクルーガの役作りは「彼女は知性があってユーモアもある人物。女性のポジティブな面を際立たせるようにした」と語り、ケイジの相棒役に大抜擢された新人俳優バーサは、「脚本を読んだ時、僕の役は“観客が映画に共感できるようなガイド役”だと感じたんだ。よく自分のキャラクターを動物に例えるんだけど、今回の役は“ねずみ”。迷子にならないようにチーズを求めたよ!」と話した。

ヒットメーカの下、個性的な面々がどんなアドベンチャーを繰り広げてくれるのか、公開が待ち遠しい!

2004 12 29 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 27, 2004

『酔画仙』監督来日記者会見

11月8日/岩波ホール
「お酒や女性が好きで若い頃に苦労したところとか、僕とチャンには似ている点が多いんだ」(by イム・グォンテク)

sarukaku『風の丘を越えて 西便制』『春香伝』で、調べの美しさが聴く人を魅了する韓国伝統芸能“パンソリ”を再認識させた巨匠イム・グォンテク。そんな彼が、19世紀に活躍した画家チャン・スンオプの破天荒な人生を描いた最新作『酔画仙』(公開中~岩波ホールほか全国〈地方は順次〉)PRのために来日し、記者会見を開いた。

「チャン・スンオプは朝鮮半島の歴史上、代表的な画家として挙げられる人。生存中、常に人気を保ち続け、誰に媚びることなく絵を描くことに絶えず努力していたところに魅力を感じたんだ」と、監督のきっかけを語るグォンテク。

スンオプは朝鮮時代末期、1843年に貧しい家に生まれたものの、若くして天性の画才を発揮。階級制度の厳しかった時代に民間出身としては異例の宮廷画家にまでなった人物だ。しかし、偉大な画家として名を残しながら、現存する絵や本人の記録が極めて少ない彼の人生をどうやって描いたのだろうか? 「彼の記録や口承の記録も少なく、脚本が難しかった。架空のことを描く訳にもいかないからね。だから(スンオプ)先代の画家の話を参考にしたり、実際の画家に協力してもらい、画家の行動やエピソード等を盛り込んで脚本を書いたんだ」。

また、チャン役のチェ・ミンシクについては、「今回は20代から50代までのチャンを演じなければいけないため、彼のように演技に幅のある人でなければいけなかったんだ。彼は役作りのために撮影の3カ月前から画の技術を習得したんだ」と話した。

imu「お酒や女性が好きで若い頃に苦労したところとか、僕とスンオプには似ている点が多いんだ」と話すグォンテクは、現在のように韓国映画界が活気溢れていない時代から映画を創り続け、本作で韓国映画初のカンヌ国際映画祭監督賞受賞という大挙を成し遂げた。「若い頃はハリウッドまで到達するような映画を創りたかった。でもそれは意味のない野望だということに気づいたんだ。映画を創るなら、韓国ならではの文化的な事象を描いていこうと思う。今の韓国映画界は若い人がリードしていくと思うよ」と若い世代にエールを贈った。

この作品で、昨今の韓国映画にはない、朝鮮半島の美しい風景や文化背景にぜひ触れて欲しい。

2004 12 27 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 24, 2004

『僕の彼女を紹介します』キャスト&監督来日記者会見

11月30日/グランドハイアット東京
「韓国では警官が拳銃を持って歩くということはないので、安心して遊びに来て下さいね」(by チョン・ジヒョン)

20041130

韓国映画史上最高の興行収入を記録した『猟奇的な彼女』。その監督クアク・ジョヨンと主演女優チョン・ジヒョンの最強コンビが、再び至上の愛を描いた『僕の彼女を紹介します』(公開中~丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系)。“純愛ブーム”の2004年の最後を締め括るに相応しい本作を引っ提げて、監督と主演女優、そしてプロデューサーのチョン・フンタクが3人で来日し、記者会見を開いた。

『猟奇的な彼女』に続き、今回も、気が強くて男勝りな反面、1人の男性を愛し続ける女性的な面も持つヒロインを描いたクァクに“理想像なのか?”と尋ねてみた。すると、「僕の理想像ではなく、多くの女性が強い面や弱い面をもっていると思う。女性の様々な面が相対する男性によって引き出されるものだと思いますね」とのこと。

その女性像を体現したジヒョンに“ヒロイン、ギョンジンと似ているところはあるか?”と聞くと、「完全に似ているとはいえませんが、似ている部分を投影して演じたので、似ているところはあると思います」だそう。それを横で聞いていたプロデューサーと監督から、「2人とも可愛いところが似ているんじゃない?」(フンタク)「そっくりで時々僕は判らなかったよ(笑)」(クァク)とからかわれたジヒョンははにかんだ笑顔を見せ、会場を和ませた。

着実にキャリアを積み、「女優に対する責任感が強くなっています。この仕事以外考えられません」と自信に満ちた口調で話すジヒョン。これからどんな“彼女”を演じてくれるのか、今後の活躍が楽しみだ。

2004 12 24 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 23, 2004

恥ずかしながら……“年末調整”(その1)

 8月5日の『モンスター』(2003、パティ・ジェンキンス)以来、全く更新されてないこのコーナー。“内田さん、辞めちゃったのかなぁ……”と思った方もいたようです(そういえば最近、某社から試写状が来ない。ラジオでレギュラーゲストもやってるのになぁ……)が、います。ホント、すみません。ちょっとここには書けない(長くなり過ぎるし、本筋から外れるから)雑務、というか原稿書き以外の仕事に忙殺されてました。取り敢えず、編集部Kが更新作業を管理してくれたおかげで、サイトは運営できたけど、自分の原稿だけが書けないっていうのも、ちょっと寂しい。

 雑務、というか原稿書き以外の仕事。一先ず山は越えたけど、まだ終わらない。とはいえ、このままだと、2004年が終わってしまいそう。そこで駆け足で、『モンスター』以降に登場する予定だった作品を振り返っておこうと思います。いつも読んで下さっていた皆さん、本当にごめんなさい。2005年は正常化できるように頑張ります……。

diary49 8月10日 
丸の内ピカデリー1で、『マイ・ボディーガード』(2004、トニー・スコット/松竹=ヘラルド/丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系)完成披露試写会。今秋公開予定がお正月映画に昇格。スコット、前作『スパイ・ゲーム』(2001)は工夫はされているものの余りにもソツがなさ過ぎてがっかりしたけど、今度は面白かった。『トップガン』(1986)に代表されるような健全さで見られがちなスコットだが、実は“ダーク”な、人間の“黒い部分”を描いた作品の方が面白い。デビュー作『ハンガー』(1983)の時に思ったことはやはり間違ってなかったと思う。『リベンジ』(1990)なんて、『トップガン』と同じレンズで観られたおかけでかなり損をした。今回の作品も、A・J・クィネルの原作小説「燃える男」はもっともっとダークらしいけど、やっぱりダークさが全篇を覆い、面白い。ハリウッド作品の枠内で、ブライアン・ヘルゲランドがさすがの脚色を見せたと思う。ボディーガードになったデンゼル・ワシントンとガードされるダコタ・ファニングが心を交流させていく前半より、ファニングが誘拐されてワシントンが黒い復讐に燃え上がる後半。スコットの色彩感覚と編集も冴え渡る。『スパイ・ゲーム』で“もういいかな、T・スコット……”と思ったけど、やっぱりまだ見ていこうと決めた。そういえば、この作品の邦題、何とかならなかったのかなぁ。マット・ディロンが出てくるかと思ったさ(判る方、一緒にウケて下さい)。ちなみに、原題は“MAN ON FIRE”……。

diary508月17日
日比谷シャンテ シネ1で『バレエ・カンパニー』(2003、ロバート・アルトマン/エスピーオー/7月24日~公開終了)。これは面白くなかった。“群像劇だからアルトマン”だったのかもしれないけど、多分、アルトマンはバレエには興味がないだろう。いつものような毒っ気を盛る余地もなく、物語も映像も弾けていない。残念。

diary518月19日
BV試写室で『ヴィレッジ』(2004、M.ナイト・シャマラン/BV/9月11日~公開終了)。現代アメリカを刺した寓話。出世作『シックス・センス』(1999)で、自ら“出るゾー出るゾー”という宣伝を背負う運命を作ってしまったシャマラン。おかけで毎回、歪んだ期待を背負わされているが、そんなレンズで観るのはもう止めた方がいい。前作『サイン』(2002)は9.11の影響をもろに受けた宗教映画だったと思うし、『ヴィレンジ』はあくまでも現代の寓話だ。今回の作品を観て、実は最初から、シャマランは“寓話”を目指していたような気すらしてきた。ロジャー・ディーキンスのカメラが実に秀逸。

8月20日
ヤマハホールで『バイオハザード  アポカリプス』(2004、アレクサンダー・ウィット/SPE/9月11日~公開終了)完成披露試写会。前作は意外な拾い物となった。その続篇は当然、それなりの期待を背負って製作されるわけだけど、必ずしも応えられるとは限らない。無残な結果に終わる作品も多い。で、この作品がどうだったか? いろいろと工夫を凝らしているし、取り敢えず飽きさせることはないが、やはり前作に比べると力任せの印象は拭えない。最低もう一本、続篇が製作されるだろう。“ゲームの映画化は難しい”という壁を破った数少ない作品だし、個人的にも嫌いではないので、次も頑張って欲しい。

diary528月23日
東宝第一試写室で、『スウィング・ガールズ』(2004、矢口 史靖/東宝/9月11日~一部劇場で続映中)。判っている結末に向かって、その過程を見せる。そしてその結末を、観る側の想像の範疇で、しかし本当に気持ちのいいテンションで見せ切ってしまう。それが『ウォーターボーイズ』(2001)で幅広く支持された“矢口流”。それは今回も遺憾なく発揮されている。何しろ、「シング・シング・シング」の鳴り響くエンディングには、身体が自然とリズムを刻み出す。“自主映画時代の悪い癖”と指摘される“浮っついたギャグや映像”がないわけではないが、それでも大分落ち着いたと思う。エンターテインメントに拘る作風は貴重だし、今後も頑張って欲しい。

diary538月24日
イマジカ第二試写室で『山猫 イタリア語・完全修復版』(1963、ルキーノ・ヴィスコンティ/クレスト/10月23日~一部劇場で上映中)。やっぱり傑作なのだ。こんなに美しい『山猫』が観られるなんて、本当に幸せだった。詳細は〈記者会見・コラム〉→〈映画祭〉→〈ヴィスコンティ映画祭〉を見てね。それにしても、この作品のプレスにエディトリアルでも原稿を書けたのは本当に嬉しかった。 

8月27日
SPE試写室(RED)で『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元国防長官の告白』(2003、エロール・モリス/SPE/9月11日~公開終了)。アカデミー賞最優秀長篇ドキュメンタリー賞に輝く傑作。“戦争を止められなかった男”ロバート・S・マクナマラ元米国防長官の証言から検証される“戦争の世紀”20世紀は、実にエキサイティングだった。DVDになったらまたじっくり観てみたいと思う。もしかしたら、マイケル・ムーア作品の興行的成功がなければ劇場公開されなかったかもしれない地味さだが、その志も完成度もM・ムーア作品より遥かに高い。

9月1日
BV試写室で『アラモ』(2004、ジョン・リー・ハンコック/BV/9月25日~公開終了)。歴史の真実を見つめ直すべく、丁寧な演出で全体を統一した作品。ジョン・ウェインの『アラモ』(1960)と同じく、“1836年、アラモ砦の攻防戦”を題材にしているが、その印象は当然のことながら全く違う。そして、1960年版にあったカタルシスはない。同じ事件を題材にしても着地点が違うのだから当然なのだが、それが興行的苦戦につながったのだろうし、評価の分かれ目にもなっているような気がする。

diary549月6日
映画美学校第二試写室で『透光の樹』(2004、根岸 吉太郎/シネカノン/10月30日~公開終了)。大人の恋愛映画。丁寧に撮られた、美しい、いい作品だ。ただ、前作『絆 ―きずな―』(1998)から6年も開いてしまった根岸が枯れている。かつてロマンポルノで魅せただけに、それが残念だった。何しろ、これは生と性と死の物語なのだ。齢を考えれば仕方ないのかもしれないが、齢を重ねても枯れるどころか若々しく、ギラギラする人もいるし……。

diary579月9日
日劇1で『コラテラル』(2004、マイケル・マン/UIP/10月30日~一部劇場で公開中)完成披露試写会。殺し屋(トム・クルーズ)と彼を乗せて街を走ることになったタクシー運転手(ジェイミー・フォックス)の一晩の攻防というアイデアも見事な、実に骨太なアクション映画。これは面白かった。マンは今回も、演出、カメラ、音響設計共にパワフル。L.A.の夜景をドーンと捉えた映像には陶酔。それにしても、最近、こういう映画らしい映画って減ったよなぁ。そういえば、“クルーズ初の悪役”も素晴らしかったと思う。とはいえ、『ザ・エージェント』(1996、キャメロン・クロウ)で共演のキューバ・グッティングJr、がアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞してしまったのと同じパターンで、今回もジェイミー・フォックスの方が評価されてしまうんだろうなぁ。クルーズって、いい俳優なんだけど、いつも何か損してるんだよね……。

9月19日
先週、『コラテラル』(2004、マイケル・マン)を堪能した勢いで、久しぶりに『トップガン』(1986、トニー・スコット)をDVD(PHE)で観てしまった。それにしても、『トップガン』ってどうしてスクィーズにならないのかなぁ。劇場公開版とビデオ版、LD版と、微妙にスクリーンサイズが違うぐらいだから無理かねぇ……。

diary589月21日
WB試写室で『スクービー・ドゥー2 モンスターパニック』(2004、ラジャ・ゴズネル/WB/10月16日~公開終了)。ビミョーなユルさが漂うが、前作より面白いし、決して悪くはない。“アニメを実写映画化する”という、ここでのVFXの使い方は正しいと思うし、何やらスーパー・リアルなだけの超大作よりよっぽど好感が持てる。

diary5910月1日
SPE試写室(RED)で『シークレット・ウインドウ』(2004、デビッド・コープ/SPE/10月23日~公開終了)。“この結末ってアリかなぁ……”とは思ったものの、ジョニー・デップと(いつも通りだけど)ジョン・タトゥーロの演技は良いし、全体的な雰囲気も悪くない。コンパクトな小品。ところで、これって監督は最初からコープだったのかなぁ……。

diary6010月7日
ヤマハホールで『エクソシスト ビギニング』(2004、レニー・ハーリン/ギャガ=ヒューマックス/10月16日~公開終了)完成披露試写会。怪作。というか、バランスの悪い作品だ。最初に作品を完成させたポール・シュレイダーが「(平たく言えば)血が足りねぇーゾ!」という理由で解雇され、後任に連れて来られたのがハーリンっていうのがその原因だろうな。(平たく言えば)“考える人”シュレーダーが創った版に、“勢いの人”ハーリンが追加撮影をして完成させる。というようなことをすれば、やっぱり全体のバランスは崩れてしまう。プロデューサーも全くムチャするよ。かつて、『エクソシスト』(1973、ウィリアム・フリードキン)でマックス・フォン・シドーが演じたメリン神父を、時代を溯るこの作品ではステラン・スカルスゲールドが演じたが、これはなかなか良かったと思う。そういえ、最初は“DVDの特典映像”とか言われていたシュレイダー版が、来年、限定公開されるらしい。楽しみだ。

10月9日
昨日から有楽町朝日ホールで、ルキーノ・ヴィスコンティの一大レトロスペクティブ“ヴィスコンティ映画祭”(朝日新聞社/他)が始まり、2日目の今日から通い始める。“全作品、修復版を上映する”という、最初で最後かもしれないこの貴重な映画祭のレポートは、〈記者会見・コラム〉→〈映画祭〉→〈ヴィスコンティ映画祭〉を見て下さいね。ちなみに今日は『ボッカチオ'70 第三話 前金』(1962)とマルチェッロ・バリエーリとの共同作品で初公開の中篇ドキュメンタリー『栄光の日々』(1945)を観賞。

10月10日
“ヴィスコンティ映画祭”で初公開の短篇ドキュメンタリー『ある三面記事についてのメモ』(1951)、『熊座の淡き星影』(1965)、『ベリッシマ』(1951)観ました。

10月11日
今日も“ヴィスコンティ映画祭”へ。劇場初公開(DVDは発売済)となる『郵便配達は二度ベルを鳴らす 完全版』(1942)、初見の『われら女性 第五話 アンナ・マニャーニ』(1953)、『白夜』(1957)を観ました。

10月12日
今日もやっぱり“ヴィスコンティ映画祭”へ。『ベニスに死す』(197)を観ました。

10月15日
“ヴィスコンティ映画祭”で『地獄に堕ちた勇者ども』(1969)。この修復は凄かったなぁ……圧巻!!

10月16日
今日も“ヴィスコンティ映画祭”へ出掛ける。『華やかな魔女たち 第一話 疲れ切った魔女たち』(1966)と『異邦人』(1968)。この日は2本とも初見。

10月18日
“ヴィスコンティ映画祭”最終日。本当に素晴らしい映画祭だった。これだけのレトロスペクティブ、日本ではもうできないだろうと思う。ちなみに今日は『若者のすべて』(1960)を観ました。

2004 12 23 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 17, 2004

『ポーラー・エクスプレス』監督&キャスト来日記者会見

11月12日/六本木ヒルズ

「自分の子供からサンタの存在について聞かれても“そんなこと知らないよ。クリスマスの朝、プレゼントが届いていればそれでいいじゃない”っと答えてるんだ」(by トム・ハンクス)

20041112アメリカの人気絵本作家クリス・ヴァン・オールズバーグの不朽の名作「急行北極号」を、最新デジタル技術“パフォーマンス・キャプチャー”を駆使して映画化した『ポーラー・エクスプレス』(公開中~丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系)を引っ提げて、アカデミー賞コンビ、監督ロバート・ゼメキスと主演トム・ハンクスが来日、記者会見を開いた。

ハンクスは登場するなり「All Aboard(出発進行)!」と掛け声を挙げ、「実は前回(今年の東京国際映画祭に来日)の来日から東京にずっといたんだ。成田の“ターミナル”に行き、そこから汽車に乗って日本のあちこちを回って、また東京に戻ってきたんだ。だって東京大好きだからね!」と挨拶し、会場を和ませた。

全篇に“パフォーマンス・キャプチャー”を使用した理由についてゼメキスは、「今回重要だったのは、原作の絵。あの絵のイメージを映画で捉えなければストーリーのハートがなくなると思い、あの絵の感覚を映像にしたかったんだ。実写だとリアルすぎるしね。今回の技術は原作のハートを失わないために必要だったんだよ」と話した。今後の展開に関しては、「現在撮影中の次回作“MONSTER HOUSE”でもこの技術を使っているんだ。アニメや実写では撮れないストーリーに一番適している技術だと思う」と語った。

20041112_2一方、その革新的技術で今回5役(ヒーローボーイ、その父親、車掌、サンタ、ホーボー)をこなしたハンクスに役について聞いてみると、「何の役でも演じられる今回使用した技術はとても素晴らしかったよ。子供の役は、共演したノーナ・ゲイ、エディー・ディー、ピーター・スコラリら大人の俳優が大人の解釈で演じたんだ。自分が大人の俳優であること、成熟していることやその他、世のすれた部分を忘れ、クリスマス前にウキウキしていた無邪気な心を甦らせ子供になりきった。共演者たちが全て大人なので同じことを感じ、大人のルールを忘れて演じられてとても楽しかったよ」と話したが、子供時代はサンタよりもプレゼントの方が楽しみは大きかったようだ。「子供の頃、両親にサンタの存在を質問したことはなかった。クリスマスの朝、プレゼントが置いてあれば充分で、どこから届くのかなんて知ったこっちゃないってね(笑)。自分の子供からサンタの存在について聞かれても“そんなこと知らないよ。クリスマスの朝、プレゼントが届いていればそれでいいじゃない”っと答えてるんだ」。どうやらトム少年にとっての“鈴”は“プレゼント”だったみたい。あなたにとっての“鈴”は何だった?

2004 12 17 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 16, 2004

『SEX and the CITY』サラ・ジェシカ・パーカー来日記者会見

11月22日/青山スパイラルホール

「女友達と意味のある人間関係を築いているキャリーを羨ましいと思ったこともあった。だって女同士の友情は本当に大切だもの」(by サラ・ジェシカ・パーカー)

20041121_2 30代シングル女性4人の友情と恋愛模様をスタイリッシュに描き、世界中の女性から絶大な支持を受けている“カリスマ・TVドラマ”『SEX and the CITY』。そのファイナルシーズン(season 6)のDVD発売を前に主人公キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーが待望の初来日を果たした。今、抜群のセンスとスタイルで、ファッション・アイコンとしてショービズ界で最も注目を集める彼女が、初めて私たちの前で語ってくれた“SATC”への想い、そしてプライベート・ライフとは……。

「様々な人と仕事をして、世界中の若い女性とも話す機会を持つことができた。最高の経験だったわ」と、“SATC”との6年間を振り返ったサラ。ドラマの成功については、「今までにない視点から女性の本音を表現することができたからだと思う。それに、舞台がN.Y.であるということと、ファッション性も大きな要因だと思うわ」。彼女の言う通り、番組に登場する衣裳は常に話題を呼んできた。「スタイリストのパトリシア・フィールドからはとても影響を受けた。1話につき5~6時間、20回以上着替えて衣裳合わせをしていく中でファッションについて様々なことを学んだわ」。「中には彼女のためでなければ着られないような服も着た」というサラ、「ルールを作らない。それと着心地が良くて、ハッピーになれる服を着ることが大切ね。“これが私のスタイル”というものはないけれど、靴とバックには目がないの!」と、自身のファッション観を語る姿は本当に活き活きと楽しそう。

20041121 また、ファッションと共に毎回視聴者をワクワクさせたキャリーのボーイフレンドたちについては、「エイダン役のジョン・コルベットとの共演は本当に楽しかったし、元ダンサーの私にとって、有名な元バレエダンサー、ミハイル・バリシニコフの相手役ができるなんて夢のようだった。中でも一番のお気に入りは、クリス・ノスとのロマンス。キャリーと彼が演じるビッグの関係が本当に大好きだったの」。恋多きキャリーと違い、「私の独身生活は地味なものだったわ(笑)」という彼女だが、現在は夫で俳優のマシュー・ブロデリックとの間に1児の男の子を儲け、「家族と感謝祭を過ごすために早く帰国しなくちゃ」と幸せいっぱいのご様子。「仕事を持つ母親としてベストを尽くしているけれど、時に何かを犠牲にしたり妥協しなくてはいけない。でも“現代に生きる”というのはそういうことなのかも。苦戦しながら頑張っているわ!」とその笑顔を一際輝かせた。

「(“SATC”を終えて)新しい人と仕事をするのは恐いことでもあるけど、何かに挑戦するというのはとても素晴らしい経験になるはずよ」と、新たな一歩を踏み出したサラ。GAPのイメージキャラクターに選ばれた彼女のビッグ・スマイルが街を彩るこの年末、“SATC”を見て元気をもらったら、きっとあなたもサラ&キャリーのように、おしゃれにポジティブに、友達と街を闊歩したくなってしまうはず!

取材・文=小島 美佐/Misa KOJIMA(ライター)

2004 12 16 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 13, 2004

『カンフーハッスル』監督来日記者会見

10月30日/六本木ヒルズ アリーナ
「“ドラえもん”と“ドラゴンボール”が面白いから好き」(by チャウ・シンチー)

20041030_2日本やアジアに留まらず、全世界で大ヒットした『少林サッカー』から3年。チャウ・シンチーが、再び監督、製作、脚本、主演を務めた最新作『カンフーハッスル』(2005年1月1日~丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系で公開)を引っ提げて来日、記者会見を開いた。

前作との違いを、「今回の映画は本物のカンフー映画」というシンチー。しかし舞台は本場、香港ではなく“上海”。その理由を尋ねると、「実は上海に対して非常に特別な感情を抱いているんだ。僕自身、出身は上海。といっても本当は浙江省の寧波だけど、人はよく“寧波も上海も同じではないか”と言うので、上海人になりすましました」とか(←えっ、いいの!?)。

“本物のカンフー映画”というだけあってアクション・スタッフにはカンフー映画の第一人者サモ・ハン・キンポーや『マトリックス』のアクション指導をしたユエン・ウーピンが名を連ね、キャストには香港映画界の大御所らが集まっている。

また、映画創りについては「毎回映画を創る時はそのつど違うものを取り入れたい」と語り、今回はブルース・リーへのオマージュはもちろんのこと、日本の漫画やアニメ等も意識しているようだ。好きな作品を聞いてみると、「日本の漫画はよく読んでいるしとても好き。その中で影響を受けた作品をいうのは言いづらいけど、敢えて言うと“ドラえもん”と“ドラゴンボール”。とても面白いからね」と語った。この作品は何と元旦から全国公開が決定(元旦初日は『ブラボー! 若大将』以来35年振り!)! お正月、いや元旦から観れば来年は“ハッスル”な年になること間違いなし!!

2004 12 13 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 07, 2004

『ターミナル』キャスト来日記者会見

20041030.jpg トム・ハンクス


10月30日/帝国ホテル
「日本の公衆電話はムズカシイ!」(by トム・ハンクス)

スティーブン・スピルバーグの待望の最新作『ターミナル』(12月18日~日劇1ほか全国東宝洋画系で公開)が東京国際映画祭のクロージング作品として上映された。それに合わせて主演のトム・ハンクスが8年ぶりに来日し、記者会見を開いた。

物語は、祖国がクーデターによって事実上消滅し、帰国も入国できずにアメリカのJFK国際空港から一歩も出られなくなってしまった男、ビクターの姿を描いたヒューマンドラマだ。

「ビクターがどういう言葉を話すかはとても重要なことなのでよく考えた」というハンクス。その結果、「架空の国、クラコウジアは旧・ソ連の一部という設定だから、親戚のブルガリア人のアクセントを参考にしたよ。でも、特に独り言は、ブルガリアの人が聞いても何を言っているか判らないけど(笑)」。劇中で話す英語についても、「初期の台本ではビクターはもっと上手な英語を喋っていたんだ。でもこの映画に出てくる主要人物は、英語が第二外国語という人たち。彼らはコミュニケーションのために英語を学び人間関係を深めていくから、ビクターもたどたどしい英語からだんだん学んでいくという設定に変えたんだ。彼が英語を上達し、他人の気持ちも判るようになることは彼の成長を表しているんだ」と語った。

会見中、マジメに作品について語る一方、ジョークを飛ばし会場を沸かすサービス精神旺盛なハンクス。アドリブについて聞いてみると、「いくつかあるけど、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じたアメリアと話すシーンの“男女関係は3人いると多すぎる”というセリフはその場で考えたことだね。アドリブ禁止の監督もいるけど、スティーブンはそういったアドリブを歓迎し、映画にいいことはどんどん取り入れるんだ」だそう。

『プライベート・ライアン』(1998)をきっかけに多くの作品でコンビを組んでいるスピルバーグについては、「彼は天才。全てシネマティックなものでできていて、彼の人生そのものがシネマティック。彼はセットにいる時が一番イキイキしているね」と評した。一方、ハンクスは演じている時が一番イキイキしているらしく、「本能的に“俳優”なので何日続けても疲れないし、楽しいし、いつもでもやっていたい思う」と話した。作品選びのポイントは、「自分が観客として驚くものがいい。単純なものではなく、悪の中に善があり、善の中に悪があるような複雑なドラマがいいな。今までそれを基準にかなり良いチョイスをしてきたと思うよ」。その本能と眼力があってこそ今のハンクスがあるのね!

2004 12 07 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 03, 2004

『ネバーランド』アカデミー賞レースの先陣を切る!

never.jpg

映画賞レースの先陣を切って、ジョニー・デップ主演の感動作『ネバーランド』が、ナショナル・ボード・オブ・レビューの最優秀作品賞に選ばれた。

『ネバーランド』は、世界中の人々から愛され続ける「ピーター・パン」の誕生のきっかけとなった、劇作家バリ(ジョニー・デップ)と"ピーター”(フレディ・ハイモア)という名の少年との出会いを描いた愛と感動のドラマ。“エンタテインメント・ウィークリー誌”でのオスカー予想でも、『ネバーランド』は、作品・監督(マーク・フォースター)・主演男優(ジョニー・デップ)・助演女優(ケイト・ウィンスレット)・助演男優(フレディ・ハイモア)の各部門でのノミネートが予想されている。

その他の受賞作に最優秀外国語映画賞は「The Sea Inside」(アレハンドロ・アメナバール作品)、最優秀主演男優賞は「Ray」(日本公開1月下旬)のジェーミー・フォックス、最優秀主演女優賞は「Being Julia」(日本公開未定)のアネット・ベニング、助演男優賞は「Sideways」(日本公開未定)のトーマス・ヘイデン・チャーチ、助演女優賞は「Kinsey」(日本公開未定)のローラ・リニー、最優秀演出賞は「クローサー」(日本公開未定)、最優秀監督賞は「コラテラル」(日本公開中)のマイケル・マン、監督新人賞は「Garden State」(日本公開未定)のZach Braff、最優秀脚色賞は「アレキサンダー」(日本公開2005年春)、脚本賞は「エターナル・サンシャイン」(日本公開2005年3月15日)、最優秀アニメーションは「Mr.インクレディブル」(日本公開12月4日)、最優秀ドキュメンタリー賞は「Born Into Brothels」、名誉賞はジェフ・ブリッジス、映画製作特別賞はクリント・イーストウッド、最優秀プロデューサー賞はジェリー・ブラッカイマー。

アカデミー賞のノミネートは2005年1月25日、授賞式は2月27日(日本時間28日)。
『ネバーランド』の日本では2005年1月15日に公開。

2004 12 03 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Dec 01, 2004

『ニュースの天才』キャスト来日記者会見

20041025.jpgヘイデン・クリステンセン

10月28日/六本木アカデミーヒルズ49階タワーホール
「“取材する側を演じてマスコミにメッセージは?”だって?滸がましくて言うことないよ! ジャーナリズムが難しいことがよく判ったからね」(by ヘイデン・クリステンセン)

アメリカ大統領専用機“エアフォース・ワン”で唯一読まれている雑誌「ニューリパブリック」。その若干25歳の人気ジャーナリスト、スティーブン・グラスが、捏造したニュースを発表していた事件を映画化したのが、トム・クルーズが製作総指揮を担当したことでも話題の『ニュースの天才』(公開中~VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズほか全国〈地方は順次〉)だ。

今年の東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、グラスを演じたヘイデン・クリステンセンがPRのために来日し、記者会見を行った。「実在の人物を演じるのはチャレンジだったけど、真実に忠実に演じた」と役について話すヘイデン。事件が発覚した1998年は「まだ高校生だった」という。「当時は全然知らなかったんだけど、数年前に関連記事を読んで興味を持ったんだ。その後、映画化の話を知って、自分で監督のビリー・レイを探して交渉したんだ」と熱い思いを語った。

また“クルーズからアドバイスはあったのか?”という問いに、「演技については特になかったね。でも作品全体には深く関わってもらったよ。映画以外ではキャリアについて話したんだ」と答えた。俳優として13歳でデビューし、ジョージ・ルーカスのライフワーク“スター・ウォーズ”サーガでアナキン・スカイウォーカー役(エピソードⅡ、Ⅲ)に大抜擢された彼に、クルーズも期待しているようだ。

ちなみにルーカスの意向で、来年1月には『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年7月9日~日劇ほか全国東宝洋画系)の追加撮影が始まるそう。こちらの完成も待ち遠しい!!

2004 12 01 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック