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Apr 27, 2005
今年のG.W.は“イタリア”!東京で《第5回イタリア映画祭2005》開催!!
2001年の“日本におけるイタリア年”をきっかけに始まった“イタリア映画祭”も今年で5回目。映画ファンのみならず、イタリア好きの間では既に、“ゴールデンウィークの恒例イベント”として定着してきた。今年上映されるのは、2003年以降に製作され国際映画祭で称賛を浴びたレベルの高い作品ばかり。更に今年はアンコール企画として、映画祭の後に一般公開された2本、『いつか来た道』(ジャンニ・アメリオ)『ペッピーノの百歩』(マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ)も特別上映される。特にジョルダーナは、昨年の映画祭で上映された6時間にも及ぶ大作『輝ける青春』が7月9日から岩波ホールで公開されるとあって注目の監督だ。実際にイタリアに行かなくてもイタリアの空気を存分に感じられるこのイベント。G.W.の予定に加えてみてはいかが?
《第5回イタリア映画祭2005》
場所:有楽町朝日ホール
開催期間:4月29日~5月4日
※チケットやスケジュールについては公式ページをご確認ください。
2005 04 27 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
『Shall we Dance? シャル・ウイ・ダンス?』監督&キャスト来日記者会見
3月28日/パークハイアット東京
「これは“幸せに飽きた”人の物語じゃないからね(笑)」(by リチャード・ギア)
日本生まれの“恋と人生の名作”をハリウッドがリメイクした『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』(公開中~日劇1ほか全国東宝洋画系)。そのPRのため、先日来日した主演のジェニファー・ロペスに続き、ダンスのメッカ“イギリス、ブラックプール”生まれの監督ピーター・チェルソムと、今回が7回目の来日となる主演のリチャード・ギアが来日、記者会見を開いた。
「オリジナル版はあまりにもパーフェクト過ぎて、オファーを受けるのに随分迷った」と口を揃えた2人。しかしハリウッド版はオリジナル版を超え、世界56カ国で公開が決定し、話題になっている。今回、リメイクするにあたって、どんな点に注意したのだろうか? 「オリジナルと特に差をつけようとは思わなかった。ただ、ストーリーは同じでも、フィルターを変えようと思ったんだ。一番違う点は、主人公ジョン・クラークのキャラクター設定。“彼の人生はパーフェクトに見えても、欠けている部分もあった”というところだね」とピーター。
その一番重要なキャラクターを演じたリチャードは、「役所さんの演技はシンプルでパーフェクト。あれ以上の演技は出来ないよ。だから、そこに“どういった変化を加えられるか”が問題だったんだ。結果、ピーターが言うように“アメリカ文化のフィルターをかける”ことしかなかった。一番描きたかったのは、“男が成長して、心が寛大になる”ということだね。文化も年齢も貧富も関係なく、人間全てが抱えている問題を描きたかったんだ」。その結果、今回のハリウッド版を、コメディとドラマのバランスが絶妙なオリジナル版を踏まえた上で、よりハートフルな人生謳歌に仕立てている。
ところで、ハリウッドスターの中でも特に“エレガント”なリチャード。しかしそんな彼も実はダンスが苦手だったそうで、今回の役のために猛特訓をしたそうだ。「最後に社交ダンスをしたのは13歳の時。それ以来、ずっと踊ってなかったんだ。最初のリハーサルの時にピーターも来たんだけど、かなり酷くてね(笑)。僕も主人公のように段々上手になっていったんだ。撮影前の3カ月に及ぶ特訓に加え、撮影中も合間に時間があれば練習をしていたから、合計5カ月はずっとダンスを練習していたよ」。
そんな彼には撮影後、“ご褒美”があったとか。「私の妻が内緒でダンスレッスンに通っていたんだ。撮影中は既に再婚していたんだけど忙しくて、結婚披露パーティが出来なかったんだ。だから撮影終了後、家族や親戚、友人(通訳の戸田奈津子さんも出席したそうだ)を招いて開いたんだけど、その時、妻が僕を“Shall we dance?”と誘ったんだ。フロアにいる僕たちだけにスポットライトが当たってね。それは映画顔負けの、魔法のような出来事だったよ」とノロケたリチャード。そんな幸せオーラを放つ羨ましい彼に本作のキャッチコピーの“幸せに飽きたらどうする?”を聞いてみると、「これは“幸せに飽きた”人の物語じゃないからね(笑)。それに僕は幸せすぎて飽きることはないよ。今の状態で満足。ちなみに僕はその“フレーズ”を承認してないからね!」。あっ、スミマセン!! 私たち(!?、私だけ?)もギアを見習って“幸せ”を見つけます!!
2005 04 27 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 25, 2005
D・バリモア、S・ペン。切なさが正反対の後味を残す秀作
2005年第12週(3月19日~25日)
新田恵利さんのラジオ番組の“月一”レギュラー・ゲスト、「番組改編期」ということで今日が最後の出演。新田さん、スタッフの皆様、長らくお世話になりありがとうございました。また機会があったらぜひ声を掛けて下さいね。
今週の映画は5本。DVDで2本。映画史に燦然と輝く『カリガリ博士』(1919、IVC、ロベルト・ヴィーネ)と『勝手にしやがれ』(1959、アミューズピクチャーズ=東芝デジタルフロンティア=アミューズソフト販売、ジャン=リュック・ゴダール)。『カリガリ博士』の画質が良くなくて残念。デジタルリマスターされていないから仕方ないか。とはいえこれは古典、良い状態でのDVD化が望まれます。
試写では3本。ギャガ試写室(黒)の『Shall we Dance? シャル・ウイ・ダンス?』(2004、ギャガ=ヒューマックス、ピーター・チェルソム)は、勿論『Shall we ダンス?』(1996、周防 正行)のリメイク。ちゃんとアメリカ映画に消化することに成功しました。ダンスが日本より身近な分、オリジナル版のスポ根的な笑いは消え、同時にコミカルさも減少。もっと、“ちょっといい話”系の感動作になりました。SPE試写室(赤)の『50回目のファースト・キス』(2004、SPE、ピーター・シーガル)は、交通事故で不治の“短期記憶喪失障害”に陥った女性の切な過ぎる恋の物語。主演はドリュー・バリモア(キラキラ輝いて魅力的です)とアダム・サンドラー。2人は愛すべき秀作ラブ・コメ『ウェディング・シンガー』(1998、フランク・コラチ)以来の共演ですが、この作品もそれと同じように、爽やかな感動がいっぱいの、可愛くて忘れられない秀作になりました。
もう1本、東芝エンタテインメント試写室で観た『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』(2004、ワイズポリシー=アートポート、ニルス・ミューラー)は、一転、胸締めつけられる哀しみと切なさに満ちた作品でした。家庭にも仕事にも失敗し、希望を失った1人の男。彼はやがて自分の存在証明のため、歪んだ社会を正すため、旅客機をハイジャックしてニクソン大統領の座るホワイトハウスに突っ込もうとする……。褪せ気味のトーンの映像が浮き彫りにする、アメリカン・ドリームの残骸と主人公の絶望が痛々しい……これは約30年前の実話に基づくフィクションだけど、見事に現在のアメリカを刺し、この30年間を検証した秀作です。主人公演じたショーン・ペンの演技はオスカー受賞作『ミスティック・リバー』(2003、クリント・イーストウッド)のそれと対を成し、見事という他ありません。
2005 04 25 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 22, 2005
噂の来日会見の裏側

どうも、『阿修羅城の瞳』のポスタービジュアルを見て、市川染五郎と仏俳優のブノワ・マジメルが似ている(ブノワはケツ顎ですけど・・・)ことに、フッと気づいた担当Kです(あっ、そんなこと、どうーでもいい!?)。
俳優や監督が来日すると、大抵記者会見を行いますが、それがスターだったりすると、マスコミ、とくに、カメラマンは壮絶な闘いを繰り広げなければいけません。
良いショットを撮るためなら、受付の4時間前(もっと前に来る人もいるかもしれない・・・)に並ぶ人もいます。フォトシューティングの時は「プリーズ、ディス ウェイ!!」「ヒア、ヒア、ヒア!!」(普通に日本語でいうときもあります)など掛け声合戦が始まります。
なぜ、そのことを書いたかというと、本日アップした『甘い人生』の来日記者会見の写真を整理していたら、私、何をその時思ったのかよく覚えていませんが、マスコミの人たちを撮影したものが混じっていたから。
この時は格別にすごかったなぁ~と感慨ひとしお・・・・。というか、今月は特にたくさんのスターが来日して、どれも通常よりマスコミの人の数が多かったかも。先日の『キングダム・オブ・ヘブン』のオーランド・ブルームしかり、『サハラ 死の砂漠を脱出せよ!』で来日した噂のカップル、マシュー・マコノヒー&ペネロペ・クルスしかり・・・。
夏は『宇宙戦争』『スター・ウォーズ エピソードⅢ シスの復讐』など話題作が目白押し。来日もきっとまたすごいんだろうなぁ~。“よし、これからも、読者のために頑張ってレポートしなければ!“と気合を入れてみた今日でした・・・。
2005 04 22 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
『甘い人生』監督&キャスト来日記者会見
4月7日/伊勢丹 新宿店
「僕が大学1年生を終え、軍隊に入ろうとした時、母親の友達が “役者をやってみなさい”と強く言ってくれなかったら、 今頃どこで何をしていたかわからないです」(by イ・ビョンホン)
前作『箪笥〈たんす〉』のドリームワークスによるハリウッドリメイクが決定した韓国の新鋭キム・ジウンと、今やハリウッドスターを凌ぐ人気のイ・ビョンホンがタッグを組んだ『甘い人生』(4月23日~新宿武蔵野館ほか全国〈地方は順次〉)。そのPRのため、ジウンとビョンホンが来日。4月8日~24日まで《『甘い人生』写真展》が開催される伊勢丹新宿店で記者会見を開いた。
裏社会を牛耳るボスから絶大な信頼を得ていたにも関わらず、“ある決断”のために組織から追われる身となったソヌ(ビョンホン)の破滅への道のりを描いた本作には、拷問シーンやカーチェイス、銃撃戦等、これまでに韓国で創られたアクション映画やマフィア映画の枠を越える迫力あるシーンが盛り込まれている。「単純なアクション映画やマフィア映画ではなく、美学的、哲学的な表現を含んだノワール映画を意識して創りました。“アクションを見せるためのアクション”ではなく、ソヌの感情を表現するための表現にしようとしました。後半になるにつれアクションが激しくなっていきますが、それはソヌの感情が荒々しくなっていくからです。シーンの全てが大変でした」とジウン。
そうしたこだわりのために、銃撃シーンは本物の“多連発式ロシア製拳銃”を始めとする銃器類をアメリカから借りて撮影。ビョンホンの拷問シーンでは3mもの深さの穴に埋めるなど、撮影は過酷を極めたという。そんな危険なアクションと並行して激しくなっていく感情を表現しなければならなかったビョンホンは、ソヌの心理をどのように捉えていたのだろう。「ソヌの感情や心理状態については監督と撮影中ずっと話し合いました。ソヌの心理状態というのは“毎回100点を採っていた人がミスをして50点を採った時”の感情と似ているかもしれません。そういう完璧主義な人は残りの試験を全部諦めたくなると思います。“毎回70点を採っていた人が40点を採った場合”とは異なるはずです」。
キャストとスタッフの信頼があってこそ、危険なシーンも無事に乗り越えて完成した作品だが、その絆を揺るがす(!?)出来事があったとか。「最初の、エスプレッソに角砂糖を入れて掻き混ぜるシーンは“掻き混ぜる手”をクロースアップで撮っています。手の動き1つ1つが繊細でなければいけないのですが、最初は上手くできませんでした。それを見た監督が“見本を見せる”と言ってやって見せてくれたのですが、手が震えてて僕より酷かったんです(笑)。見てられなくて“僕が変わります!”と言って、その後何回か撮ってOKをもらったのですが、完成した映画を観たら監督の手になってたんです(笑)。監督はワンシーンでも出演したかったんだと思います(笑)」とビョンホンが暴露すると、監督は「実は編集する時、正直言って誰の手かわかりませんでした。単に手が綺麗だったので使いました。今考えると、間違ってたと思います。ゴメンナサイ……」。
ファンの方は“ビョンホンの手って綺麗……”なんて思っちゃダメです! あの手は監督の手ですから! 残念!!
2005 04 22 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 21, 2005
『コンスタンティン』キャスト&監督来日記者会見
4月12日/グランドハイアット東京
「(キアヌとの再共演について)大成功を収めた後でも、前と変わらずキュートで謙虚な人!」(by レイチェル・ワイズ)
たった2分間だけ成功した自殺の罪を償うために、“天国と地獄のエージャント”の使命を負わされた男、ジョン・コンスタンティン……。キアヌ・リーブスを主演に迎え、アメリカン・コミック“John Constantine, Hellblazer”を映画化した『コンスタンティン』(公開中~丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系)。その公開を前に、監督のフランシス・ローレンス、主演のキアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズが来日し記者会見を開いた。
これまでも『スーパーマン』『バットマン』『スパイダーマン』『デアデビル』等々、アメリカン・コミックを映画化した作品は数多く、中には記録的成功を収めた作品もある。監督のフランシスは、これまでブリトニー・スピアーズやウィル・スミス、ジャネット・ジャクソン、エアロスミスら超有名アーティストたちのPVを手掛けてきたが、劇映画の監督は今回が初めて。しかも有名コミックの映画化ということで、やはりプレッシャーは大きかったのではないだろうか。「うん、最初はね。でもコミックの映画化は難しくはなかったよ。長い間、いろんな人が書いてきて、キャラクターのイラストも固定されていなかったから、彼の固定のイメージがなかったんだ。だからある意味楽だったよ」と余裕の表情。
また、劇中で描かれる地獄のイメージは「僕が勝手に創り上げたイメージなんだ(笑)。まぁ、それは冗談だけど(笑)。世の中にルールがあるように、天国と地獄もいろいろなロジックの下に存在していると思うんだ。あまりにも抽象的であったり空想的なものにしてしまったら理解しにくくなると思ったから、観客が観た時に納得できる形にしたかったんだ。結局は個々が違うイメージを持っているから、そういう中で統括できるようなものにできれば、と思ったよ」。
一方、ダーク・ヒーロー“コンスタンティン”を演じたリーブスは、これまでも影あるキャラクターから正義感溢れるヒーローまで様々な役を演じてきた。今回の役はどこに惹かれたのだろう。「普通、映画のヒーローというのは“何も知らずに旅に出て何かを探す”という設定が多いけど、コンスタンティンは世の中の全てを知り尽くしているんだ。でも、自分自身のことはあまり知らなかった。その点に惹かれたね。それにこの作品自体、ホラーからコメディまで様々な要素を全て網羅している。それが一番魅力的だったよ」。
コンスタティンは、人間に変装した天使や悪魔を見分けられる特殊能力の持ち主。もし、そんな能力を持ったらどうする? 「自分では信じないかもしれないけど、もし使うとしたら、皆に“悪魔がこんなこと言ってたわ”って忠告するわ」(レイチェル)「まず、彼らから逃げる。でも逃げ切れないから、最後は一緒につるむね(笑)」(フランシス)「この能力はネガティブな部分とポジティブな部分があるんだ。僕はポジティブな部分を受け入れ、ネガティブな部分は無視するね。でも人間はダークな部分に魅かれるんだよね。やっぱり無視するのが一番だと思う」(キアヌ)。3人がそんなふうに語るこの作品のダークな魅力にあなたもハマってみる!?
2005 04 21 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 20, 2005
こんな医者がいたら怖い……絶妙な笑いと毒を織り交ぜた《『イン・ザ・プール』》舞台挨拶付き試写会にご招待!
変なビョーキの患者たちが出会った医者が患者よりも普通じゃなかったら……? 「空中ブランコ」で直木賞を受賞した奥田英朗。その“伊良部シリーズ”の同名小説を映画化した『イン・ザ・プール』(5月下旬~テアトル新宿、シネセゾン渋谷にて公開〈地方は順次〉)は、ありそうでなかった設定に絶妙な笑いと毒を織り交ぜた、テンポ感溢れるエンターテイメント・ムービー。いい加減で破天荒な精神科医・伊良部一郎を演じる“比類なき才人”松尾スズキと監督・三木聡らの《舞台挨拶付試写会》に5組10様をご招待! 提供:ヘラルド
<試写会詳細>
日時:5月12日(木)
18:00開場 18:30開映
会場:よみうりホール
(JR 有楽町駅)
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
応募締め切り
2005年5月4日到着分まで
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。
2005 04 20 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
壮大な映像美! 豪華絢爛なアクション・エンターテイメント《『阿修羅城の瞳』》が絶賛公開中!!
圧倒的スピード感とエンタテインメント性で高く評価された劇団☆新感線の同名舞台を、実力派・滝田洋二郎が映画化した『阿修羅城の瞳』(公開中~丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系)。鶴屋南北が活躍した文化文政時代に華開いた“人間”と“鬼”の戦い、そして禁じられた愛の物語。主人公・病葉出門は舞台と同じく市川染五郎、謎の女・つばきを宮沢りえが演じる。最新SFXを駆使した壮大かつ絢爛豪華な映像美の本作の公開を記念して、《オリジナル手鏡》を2名様に! 提供:松竹
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
応募締め切り
2005年5月11日到着分まで
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。
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『インファナル・アフェア』を抑え、香港アカデミー賞監督賞受賞!“香港ネオ・ノワールの旗手”ジョニー・トー最新作《『PTU』》公開!!
香港ネオ・ノワールを確立したジョニー・トーの最新作『PTU』(4月23日~ユーロスペースほか全国〈地方は順次〉)。事件発生時の現場の秩序回復が主な任務の“PTU”が、なぜか仲間の刑事が失くした拳銃を一晩中探し回るハメになり……。深夜の街で敢行されたロケ、そして綿密なリサーチに基づくリアルな警察描写がドラマに緊迫感を与え、『インファナル・アフェア』を抑えて第23回香港アカデミー賞監督賞を受賞した話題作だ。この公開を記念して、《劇場招待券(ユーロスペース通用)+“緊急!”ばんそうこう》を5名様にプレゼント! 提供:パンドラ
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
応募締め切り
2005年5月11日到着分まで
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。
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Apr 18, 2005
『花と蛇2 パリ/静子』で石井隆はどこに向かった……!?
2005年第11週(3月12日~18日)
平穏な1週間、映画は5本。DVDで3本。『タイタス』(1999、アミューズピクチャーズ=東芝デジタルフロンティア=アミューズソフト販売、ジュリー・テイモア)と『ハンニバル』(2001、東宝ビデオ、リドリー・スコット)。偶然、2本とも主演はアンソニー・ホプキンス。しかも左手を切り落とすのだ……。『タイタス』は、A・ホプキンスのシェイクスピア台詞とJ・テイモアのヴィジュアル・センスに改めて感心。実は、テイモアのヴィジュアルに関しては初見時のインパクトはなかったけど。ただ、その演出による凄惨な復讐劇は初見時よりも凄みを増している気がした。独善的で血腥い指導者たちが大手を振る世界情勢と連鎖反応を起こしているのかもしれない。『ハンニバル』は今回、『マイ・ボディガード』(2004、トニー・スコット)での爛れ具合で改めて惚れたジャンカルロ・“イノセント”・ジャンニーニの演技に注目。“爛れた名門崩れの刑事”、ジャンニーニが演じると魅力的。もう1本は『ザ・ロック』(1996、BVH、マイケル・ベイ)。これはやはり、“初代007”ショーン・コネリーが、“かつてアルカトラズを脱出した、米・英に存在を否定された元敏腕英国諜報部員”というキャラクターにキャスティングされた“遊び心”をまずは楽しもう。そしてエド・ハリスの“男気”演技にも忘れず酔いたい。ちょっと荒っぽい演出だけど今でもM・ベイのベスト。
試写は2本。FOX試写室で『フライト・オブ・フェニックス』(2004、FOX、ジョン・ムーア)。『エネミー・ライン』(2001)で注目したJ・ムーアの新作で楽しみにしていたんだけど、何とも平凡な仕上がりで残念。やはり超骨太な『飛べ! フェニックス』(1965、ロバート・アルドリッチ)のリメイクは無謀だったということか……。もう1本は東映第一試写室で『花と蛇2 パリ/静子』(2005、東映ビデオ、石井 隆)。前作『花と蛇』(2003)は、大好きな石井が何とも“らしからぬ”、というか“ヘン”だった。それに比べると今回は、そんな違和感も少ない。“セクシャル”な、というより“アクロバティック”だった主演の杉本彩も、今回は“匂い”がした。とはいえ、“ヒロイン、静子夫人は〈いわゆる石井隆ワールド〉に立ったか?”といえばそうとも言えないような……。ただそれは、『フリーズ・ミー』(2000)の時に書いた、“石井隆は変わるかもしれない”に対する結論を出さなければ判断できない。いずれにせよ、劇画家・石井隆と小説家・団鬼六のヒロインは“男に対しての立ち方が違う”と片づけてしまうのは早いような気がする。
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Apr 15, 2005
『海を飛ぶ夢』監督来日記者会見
3月10日/パークハイアット東京
「オスカー像は、ランチもお風呂も、肌身離さず持ってるよ(笑)」(by アレハンドロ・アメナーバル)
『アザーズ』で見事なハリウッド・デビューを飾ったスペイン映画界の若き実力派アレハンドロ・アメナーバル。彼がその後、本国に戻って創ったのは、不注意による事故で四肢麻痺の障害を負ってしまったラモン・サンペドロの手記“LETTERS FROM HELL”を映画化した『海を飛ぶ夢』(4月16日~日比谷シャンテ シネほか全国〈地方は順次〉。主人公の魂の解放を求めての“生の闘い”を描いたその感動作のPRのためにアメナーバルが来日し、記者会見を開いた。
第76回(2004年度)アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞も記憶に新しい本作。「あの時は凄くナーバスだった。外国語映画賞ノミネート作品の人たちは一緒の席だしね。それに授賞式に参加するためには何カ月も前から準備しなければならないから大変なんだ。でもこの作品が認められたのは嬉しいよ」と授賞式の様子を振り返ったアメナーバル。オスカー像については、「ランチもお風呂も、肌身離さず持ってるよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに語った。
ハビエル・バルデム演じる四肢麻痺の障害を負ったラモン・サンペドロが、家族や世間の反対に屈せず尊厳死の権利を主張するドラマは、ケースは違うとはいえ、今年3月に終局を迎えた米・フロリダ州のテレサ・シャイボさんの尊厳死を巡る論争と通じる部分が多い。「尊厳死を描こうとしたわけではなかった。僕は“人間が死とどう相対するか”に興味があるんだ。なぜなら、人間は死と隣り合わせだし、自分も普段から考えているからね」。
彼が言うように、ラモンの選択は“自分にとって生きるとはどういうことか”を見つめた結果であり、決して悲観的な結末ではない。しかし、現在でも、本当のラモンの自殺を支持し、手伝った関係者に対して、抗議の声が断たないという。「彼の人生そのままを映画化するというよりは、そこから要素を抽出して映画を創ろうと思っていた。もちろん彼の遺族や友人に取材をしたんだけど、必ずしも前向きには答えてくれなかったんだ。でも当時の家族の状態などを取材し、兄との確執などを描くときに役立てました。遺族にはまず脚本を見てもらい、最終的に出来上がった作品を観てOKをもらった。彼らから“実際のラモンは絶対に人前では泣かなかった”と言われたけど、映画ではリアリティを感じさせるためにバルデムに泣いてもらったんだ」。
この作品で印象深いのは、何といっても壮大な海の上を飛ぶシーンとバグパイプの美しい旋律だ。「観客が実際に飛んでいるような映像にしたかったんだ。ヘリコプターでの空撮は実際にラモンが暮らしていた場所を選び、プッチーニの楽曲とシンクロするように、スピードを調節することを心掛けたよ」。卓越した映像のみならず、映画音楽家としても素晴らしい才能を発揮する彼は、今回、映画の舞台となるスペイン、ガリシアの伝統的な楽器“ガリシアン・バグパイプ”を使った音楽をチョイス。「撮影に入る前から、バグパイプを取り入れた音楽にしようと決め、その地方出身の演奏家カルロス・ヌニュスに参加をお願いしたんだ。情緒的な瞬間はバグパイプを使った旋律にして、生きる喜びを表現しました」。
アメナーバルがラモスを通して描く“生”に、心揺さぶられる珠玉の作品、必見です。
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『インファナルアフェアⅢ 終極無間』スタッフ&キャスト来日記者会見
4月12日/東京プリンスホテル パークタワー
「(ラウのシーンは)スタッフもおかしくなるぐらいだったんだ」(by アンドリュー・ラウ)
潜入捜査官と潜入マフィアの究極の対決が世界を熱狂させた『インファナル・アフェア』シリーズ。その壮大な物語も遂に『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』(4月16日~渋谷東急ほか全国松竹・東急系で公開)によって完結し、その全貌が明らかになる! その公開を前に主演のアンディ・ラウ、監督のアンドリュー・ラウ、監督・脚本のアラン・マック、脚本のフェリックス・チョンが来日し、記者会見を開いた。出席予定だったケリー・チャンは急病のために来日キャンセル。またトニー・レオンは都合で到着が遅れ、会見は欠席となった。
完結編では、ヤン(トニー・レオン)との対決を生き延びたラウ(アンディ・ラウ)のその後を描きながら、これまでの、そして新たな“謎”が説き明かされ、更に深い人間ドラマへと突き進んでいく。特に、心理的に崩壊していくラウを演じたアンディの演技は強烈な印象を残す。「言っとくけど、僕は正常だからね(笑)。何より脚本が良かったんだ。実際、撮影中は監督より脚本のフェリックスにアドバイスを求めていたんだ」。それを聞いたフェリックスは、「見た通り、僕は正常じゃありません(笑)。僕はラウと何本か仕事を一緒にやってきたんだけど、彼は複雑な役を演じられる役者。どこまで彼ができるかやってみたんだ。その結果、彼は台湾金馬奨主演男優賞を受賞したしね」と冗談を交えつつアンディを評価。監督のアランも、「アンディの演技は言うまでもないね」と称えた。
さらに、ラウが常軌を逸するシーンはスタッフも大変だったようで、「スタッフもおかしくなるぐらい会議したんだ。皆でケンカもしたし。でもその過程があってこそいい作品になったと思う」とアンドリュー。
また、この作品によって停滞気味だった香港映画界が再び活性したことについてアンドリューは、「香港では、ある“悪いやり方”で映画が撮影されていたんだ。でもそれを変えようと、今回は撮影前から周到に準備したんだ。その結果だと思う。アンディとトニーが協力してくれたこそ、上手くいったんだ」と語った。香港映画界を力を集結させ、シリーズⅠのハリウッドでのリメイクも決定した本作は、間違いなく香港映画界にとって記念碑的な作品になるだろう。
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Apr 13, 2005
『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』キャスト来日記者会見
3月7日/セルリアンタワー東急ホテル
「ごめんなさい、小泉首相を知らないから彼(ギア)と似てるかどうかは判らないわ(笑)」(by ジェニファー・ロペス)
女優、歌手、ダンサー、デザイナー、実業家、はたまた恋多き女性として、パパラッチが狙い続けるゴシップ・クイーン(!?)。数ある肩書きをいとも自然に混在させ、ショウビズ界のトップを疾走し続ける“パワフル・セレブ”ジェニファー・ロペス。そんな彼女が、同名日本映画をリメイクした最新主演作『Shall we Dance? シャル・ウイ・ダンス?』(4月23日~日劇1ほか全国東宝洋画系にて公開)と最新アルバム「Rebirth」(ソニーミュジック)のPRのために来日し、記者会見を開いた。
2001年には主演映画『ウェディング・プランナー』とセカンド・アルバム「J.Lo」が同時に全米No.1に輝くという前人未到の記録を打ち立てたジェニファー。これまで女優業と音楽活動を平行して続けてきたが、「今までは映画撮影の合間にレコーディングをしてきたという感じだったけど、最新アルバムは6ヶ月っていう高校生以来の長い休みを取ってから、新鮮な気持で作ったの。いろいろな音楽の要素が詰まった冒険心旺盛な作品よ!」。そんな創作面での充実感が、最新主演作のポリーナ役にも十分に活かされているようだ。「とにかく社交ダンスをみっちり練習したわ!これまで自分が踊ってきたものと全く違うし、特に先生役だから荷が重かった!」。その成果が見事に発揮された、共演のリチャード・ギアとの情熱的なダンスは、オリジナル版とは一味違った見所の一つだ。「リチャードは憧れの人だったから、共演出来てまるで夢がなかったみたい!彼もダンスの経験が少ないのに本当に頑張っていたわ」。では、ダンス以外での役作りについては? 「今回の台本は新しく脚色されたので、オリジナル版から学ぶより、物語を自分なりに解釈しようと努めたの。でも日本版も公開時に観て以来大好きなのよ」。
そんなジェニファーと日本の間には意外な過去があるとか……。「14年前、大阪の“花と緑の博覧会”でのミュージカルに出演するために日本に来たの。家族と離れて遠い異国に来たのは初めてだったから、自分がやっと自立出来たような感慨があった。それ以来、日本に来る度に素晴らしい経験をしているわ!」。苦労したであろうデビュー当時の話を満面の笑みで語り、自らデザインしたというドレスに身を包んだその姿は、自信に満ち溢れている。彼女をここまで輝かせるパワーの源と成功の秘訣はいったい何なのだろう? 「う~ん、秘訣……(笑)。好きなことをする! それに、幸せの大切さをかみ締めて仕事とプライベートのバランスをとる、かしら」。人気ラテン歌手マーク・アンソニーとの再婚を経て公私共に絶好調の彼女は、人生と夢に正直に向き合う人々を温かく描いた『Shall we Dance?~』でセクシーなだけではない凛とした女性の強さを体現し、新境地を拓いた。力強いオーラをバシバシ放ちながら、様々な分野で貪欲に自分を表現し続ける彼女の存在は、これからも世界中の女性たちにたくさんのインスピレーションを与えてくれるに違いない!
取材・文=小島 美佐/Misa KOJIMA(ライター)
2005 04 13 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 12, 2005
アラブ諸国の映画を一挙上映!東京で《アラブ映画祭2005》開催!!
一般的には知られていない映画製作の一大拠点、アラブ諸国の映画を一挙に上映する《アラブ映画祭2005》が開催されます。
今回は1948年から2005年までのイラク映画を特集した第1部「イラク映画回顧展」と第2部アラブ諸国の映画を集めた「アラブ新作パノラマ」の2部構成。第1部では、イラクの映画人がフィルムを抱えてヨーロッパや中東に亡命、大切に保管してきた貴重な「文化財」といえる作品が上映される。これを機会に、TV報道からはうかが知れないイラクの人たちの声に耳を傾けてみては?第2部では、ローカル娯楽映画の大ヒット作からパレスチナ問題に焦点を当てたドキュメンタリー『ルート181』等、新聞やTVよりもっと身近なアラブを体感できるラインナップとなっている。普段お目にかかれない作品が目白押しのこの映画祭、必見です!
〈映画祭詳細〉
《アラブ映画祭2005》
場所:赤坂・国際交流基金フォーラム
開催期間:4月15日~24日
チケットやスケジュールについては公式ホームページをご覧ください!
2005 04 12 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
『ハイド・アンド・シーク 暗闇でかくれんぼ』がコワい!
2005年第10週(3月5日~11日)
リドリー・スコットが来日して、最新作『キングダム・オブ・ヘブン』(2005)の記者会見。『ブラックホーク・ダウン』(2001)でインタビューしたのに故あって会えなかった大好きなR・スコットと、初のご体面。最前列を陣取る。
今週の映画はメイキングも含めて5本。DVDで3本。『ハンバーガー・ヒル』(1987、キング、ジョン・アーヴィン)、『シャイニング』(1980、WHV、スタンリー・キューブリック)と映像特典のメイキング“MAKING THE SHINING”(1980、Vivian Kubrick)。『シャイニング』はやっぱり面白かったけど、久しぶりの『ハンバーガー・ヒル』は“アレ……!?”。初公開の時はとても面白く感じたんだけど……物語の構成上、プラスに感じられた“作劇の単調さ”が、今回はそれ程効果的とも思えなかった。あまり体調が良くなかったせいかもしれない。近々、もう一度観直してみよう。
試写は2本。WB試写室で『コンスタンティン』(2004、WB、フランシス・ローレンス)。これは本当に申し訳ないけど全然ダメ。“悪魔vs.天使”というの物語は面白いと思けど、F・ローレンスという新人監督が全く困った人。オープニングの意味なく動くカメラに始まり(ここで既にイヤな予感がしたさ……)、全篇、とにかくもったいぶったムダが多い。どうしてもっと真っすぐ撮れないんだろう。悲しい……。天国と地獄の間に立つ能力を持つ主人公を、キアヌ・リーヴスはちゃんと演じたと思う。でも、演出とVFX博覧会に埋もれてしまった。K・リーヴスが苦しそうなに煙草を吸いまくる顔(最近のハリウッドにあるまじき量)しか印象に残らない、全く困った作品だった。
反面、FOX試写室の『ハイド・アンド・シーク 暗闇でかくれんぼ』(2005、FOX、ジョン・ポルソン)は、ハデなVFXに頼らず役者の演技で魅せる“コワさ炸裂”の作品。ドーンと構えた“演技の鬼”ロバート・デ・ニーロのお父さんと、全く物怖じしない“天才少女”ダコタ・ファニングの娘。この2人の巧過ぎる演技が、“あっ、結末読めちゃった~”なんて余裕を与えません。グイグイ引っ張られて、コワがっている間にエンディング。後で冷静に考えれば“これしかない結末”の物語なんだけどね。ネタバレ厳禁作品なので細かいことは書きません。もし、ネタをバラしそうな人が寄って来たら撃退して下さい(笑)。2人をちゃんとまとめたJ・ポルソンもよくやりました。このパターンはヘタしたら空中分解ですから。あっ、そういえば、エイミー・アーヴィングのあまりの老け具合に、ショック……。
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Apr 11, 2005
『隣人13号』舞台挨拶付完成披露試写会
3月22日/スペース汐留SF
「2人(W井上)がヘンタイだからできた映画です」(by 吉村 由美)
小学校の時に受けたイジメの復讐を果たすため、10年ぶりに地元に帰ってきた村崎十三(小栗旬)。十三は凄まじいイジメをした赤井トール(新井浩文)に復讐すべく赤井と同じ職場に入るが、イジメの張本人、赤井は全く十三を覚えていなかった。しかし、既に十三の体内には凶暴な性格の“13号”(中村獅童)が宿っていて……。エッジな作風で若者に多くの信者を持つカリスマ漫画家、井上三太の人気同名漫画を映画化した『隣人13号』(公開中~シネクイントほか全国〈地方は順次〉)。その完成披露試写会に、原作者の井上(写真2向かって右)と監督の井上靖雄(写真2向かって左)、キャストの小栗旬(写真1向かって左)、中村獅童(写真1真中)、吉村由美(写真1向かって右)が舞台挨拶を行った。
作品について「“原作に忠実にしなければ”と思いキャストを選んだ。試写を観て“これでいいと思った”」と力説する監督。だが関係者からは、「監督の顔見たくない……。作品を観た後、どうしようもなく辛くて、『今、会いにゆきます』をお金払って見に行きました……」(中村)「22歳で裸でケツを叩かれるとは思わなかったです……」(小栗)「テンション低くなりますね。30歳でセクハラを受けるとは思わなかったです。もう涙が出てきて、何も言えません……」(吉村)と大ブーング(!?)の嵐。遂には原作の井上も「獅童さんがいろんな所で“観ないでくれ!”っていうから“何てこと言うんだ!”って思ってたけど、作品観たら納得だった。気分が悪くなります。皆さん帰った方がいいですよ」と発(暴)言!
そんな微妙な雰囲気に会場を埋めた観客は戸惑いながらも、「世の中には『いぬのえいが』『今、会いにゆきます』『あずみ2 Death or Love』とか、アメリカにはTV「HIHI PUFFY AMI YUMI」みたいな面白い作品があるんだから他の作品を観た方がいいよ」(井上三太)「女性の人はよした方がいい。なのに、こんなに女性たちが観にくるなんて……。ホントに物判りの悪い人たち!」(中村獅童)と本気とも冗談ともつかないような言葉に、遂には会場も大爆笑。
確かに彼らが言うように、“15歳以下厳禁”の過激な本作。中でも中村獅童は凄まじい迫力で凶暴な13号を演じている。獅童本人は「監督に騙された」と言うものの、監督や共演者たちの評価はどうも違うようで……「“オレ、素でいくから”って言ってたよ。のびのびしてた」(井上靖雄)「僕も“獅童さんはこのままで13号できるな”と思ったよ」(小栗)「フツーに撮影してフツーに帰ってったよね」(吉村)。実際はどんな演技なのか、アナタの目でぜひ確かめてみよう!
でも、「2人(W井上)がヘンタイだからできた映画です」(吉村)と言うように、良い子には刺激が強すぎるので、観る前には心の準備を……。
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Apr 06, 2005
今週の新作イチバンは『クライシス・オブ・アメリカ』
2005年第9週(2月26日~3月4日)
ふと気づけば“Pause DVD シアター”の集客率が伸び悩んでいる。困ったなぁ……。楽しい企画なので当選された方はぜひご参加下さい。よろしくお願いしまーす。
今週の映画は4本。DVDで1本、『フェノミナ インテグラルハード完全版』(1984、イマジカ=ハピネット、ダリオ・アルジェント)。デジタル・ニューマスターだけあって(今回はスクイーズもされてるし)、既発の版よりかなりクリア。このジェニファー・コネリーは本当にキレイ。それだけでも何度でも観てしまう。ところで、D・アルジェント作品は大まかに3つのグループに分けられます――(1)性的トラウマが要因の殺人劇(2)母親の強すぎる愛情が要因の殺人劇(3)魔女モノ。で、『フェノミナ』はグループ(2)の代表作。“『サスペリア PART2』(1975)”という意見もあるでしょうし、その方が単純に完成度ということでは高いのかもしれないけど、アルジェント作品では“いたぶられたヒロインが最後まで生き抜く”というのも大事な要素。その方が映像と音響が俄然弾けるのです。
試写は3本。まず松竹試写室で『キャビン・フィーバー』(2002、アートポート、イーライ・ロス)。テヴィッド・リンチ作品に参加して映画創りを学んだE・ロス。その監督デビュー作は、寒々とした不気味さに包まれたメディカル・ホラー。電話もない山奥の小屋で、5人の若者たちに蔓延していく感染症。肉体が腐食していくその描写もさることながら、タイトルの“Cabin Fever(僻地や狭い空間で生じる異常過敏症)”から拡がる恐怖が、手堅く映像化されている。目新しさこそないもののキッチリ撮られた作品。
UIP試写室で2本。『ウィンブルドン』(2004、UIP、リチャード・ロンクレイ)は爽やかなテイストのサクセス・ストーリー。これもまた目新しさとは無縁なもののしっかり創られているので十分楽しめる。久しぶりに『アイス・キャッスル』(1978、ドナルド・ライ)なんて観たくなったりした。もう1本は『クライシス・オブ・アメリカ』(2004、UIP、ジョナサン・デミ)。原作は『影なき狙撃者』(1962、ジョン・フランケンハイマー)と同様、リチャード・コンドンの小説。原作の冷戦を背景にした物語と恐怖を、時代性を汲んで見事に再構築したと思う。物語の細部など全てが上手くいっているとは言い難いけど、志の高さも考えれば今週はこれが一番。メリル・ストリープの演じたキャラクター(強権を振るう母親)が、彼女がこれまで選んで来た作品とキャラクターと並べてみるととても興味深い。
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Apr 05, 2005
『サマリア』監督来日記者会見
2月25日/セルリアンタワー東急ホテル
「私と映画の進む道は違うということです」(by キム・キドク)
“2人でヨーロッパ旅行に行く”というささやかな願いのために援助交際をする少女チェヨン。それを厭いながらも見張り役をする少女ヨジン。そんな2人が辿る、切なく悲しい物語『サマリア』(公開中~恵比寿ガーデンシネマほか全国〈地方は順次〉)のPRのため、先日来日した主演のクアク・チミンとハン・ヨルムに続き、監督のキム・ギドクが来日、記者会見を開いた。
「援助交際をする10代の少女たちや男たちを一方的な“被害者”“加害者”で捉えるのではなく、もっと違う視点で捉えられないかと思った」と、創作の動機を積極的に語ったキム。以前は人を寄せつけない冷たい印象の彼だったが、現在は温和な人柄を感じさせる。その証拠に作品も、“怒り”を強調した作風から、作を重ねるごとに“赦し”へと変化し、円熟味を増してきた。「『春夏秋冬そして春』から変わってきたと思う。社会に対する見方が以前と変わってきました。前は世の中に怒りを持ち、攻撃的で、コンプレックスを持っていましたが、今は物事を美しく見ようと思い、魂と対話しようと思います。前に飛行機の中で韓国の方に、“以前と顔色が変わりましたね”と言われました」と、やはり彼自身に心境の変化があったようだ。
独特の映像美で描かれた本作は、少女たちの透明感溢れる美しさが際立つ作品に仕上がっている。毎回、オーディションを重視し、無名の女優をキャスティングする彼は、本作で本格的な映画デビューを飾った2人にどんな演出をしたのだろうか? 「僕は俳優に演技について要求したことはありません。ただ、役の人生を真似るのではなく、役そのままで生きて欲しいと伝えます。そのためにシナリオに書いてある出来事の前後の話をするようにしています」。しかし、そんな演出方法は、時には俳優にとって悪い結果を残すことがあるという。「時々、“役の人生から抜けだせず、つらい思いをしている俳優がいる”と聞きます。以前は“監督が一番大変だ”と思っていましたが、それを聞いてからは、“俳優の方が大変だ”と思うようになりました。先日も、韓国の女優が俳優として人生を悩み、自らの命を絶ったという悲しい事件がありました。“役に生きることで俳優は魂を傷つけているのだな”と思いました」と、2月22日に亡くなったイ・ウンジュの死を悼んだ。
本作でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞し、新作“3-Iron”(空き家)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞し、“世界三大映画賞制覇”までカンヌ国際映画祭を残すのみとなった。そんな彼だが、「僕は映画を創っているだけ。創った作品の行く据えは僕が映画を創ることとは別問題。私と映画の進む道は違うということです」と映画祭を目的にした映画創りを否定した。最新作はハン・ヨルム主演の『弓』(原題)だという。今後どんな作品を展開してくれるのか、期待は膨らむばかりだ。
2005 04 05 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 04, 2005
《吉村公三郎 女性映画革命》の招待券プレゼント!
現代にも通じる女性像を描いた巨匠の回顧上映
――《吉村公三郎 女性映画革命》
1939年に監督昇進を果たし、5本目の『暖流』で一躍注目を集め、後に巨匠と呼ばれた吉村公三郎。京マチ子、山本富士子ら名女優を育てたことでも有名な彼が描く、欲望を肯定し強く逞しく生きる女性像は今も新鮮。特に『夜の蝶』『女の勲章』『婚期』『夜の素顔』で描かれる女性像は驚くほど痛快。そんな彼の回顧上映、“三百人劇場映画講座vol.17 吉村公三郎 女性映画革命”(4月16日~5月14日:詳細はHP参照)の招待券を5組10名様に! 提供:アルゴ・ピクチャーズ
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
応募締め切り
2005年4月23日到着分まで
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。
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『キャビン・フィーバー』特製 感染防止マスク プレゼント!
その“恐怖”は、静かに、確実に感染する……
リアルに怖い《『キャビン・フィーバー』》公開!!
P・ジャクソン、Q・タランティーノらを唸らせ、全米を震え上がらせたインフェクト・ホラー『キャビン・フィーバー』(4月23日~銀座シネパトスほか全国〈地方は順次〉)が、遂に日本上陸! 人里離れた森小屋で学生生活最後の夏休みを楽しむはずだった5人に“見えない恐怖”が降りかかる……。公開記念の、恐怖から身を守る《特製・感染防止マスク》を5名様にプレゼント! 提供:アートポート
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
応募締め切り
2005年4月23日到着分まで
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。
2005 04 04 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 01, 2005
『世界で一番パパが好き!』キャスト来日記者会見
3月15日/セルリアンタワー東急ホテル
「将来の夢はジュディ・ガーランド」(by ラクエル・カストロ)
『トータル・フィアーズ』『デアデビル』等のアクション大作の主役から、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のような小規模の感動作まで幅広くこなすベン・アフレック。そんな彼が今までとはひと味違うシングル・パパを演じた話題作が『世界で一番パパが好き!』(公開中~日比谷みゆき座ほか全国東宝洋画系)。その作品で天才子役ダコタ・ファニングに迫る演技力を見せた美少女名子役ラクエル・カストロちゃんがPRのため来日した。
「彼との共演は素晴らしかったわ。アイデアを与えてくれてたし、失敗しても励ましてくれたの。楽しい仕事ができたわ」と11歳らしからぬ(!?)しっかりとした口調で話したラクエルちゃん。
「“将来の夢?”。演技が好き。だけど歌もダンスも好きなの。写真も学びたいし……。普通の生活もしたいわ。今は、ダンス、歌、演技をしながら子供らしい生活をしたいわ。自分らしくいることが大切ね」との話には、思わず会場から“おぉ~”と驚きの声。しかし彼女は、ちょっとおませでキュートな笑顔だけの子役ではない。何と、“空手2級”という外見からは想像できないもう1つの顔も持っているのだ。「目標の女優はジュディ・ガーランド。彼女のドキュメンタリー番組や『オズの魔法使い』を観て彼女みたいになりたいと思ったの」っと、特技も目標もしっかりしているというかシブ目だ。
彼女の理想のパパ像は、「“1・家族を愛していること”“2・必要とする時に側にいてくれること”“3・ハグ、キスをしてくれる人”」だそう。日本のお父さんたちもこの映画で“良いパパ”を研究してみては?
2005 04 01 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
やっぱり・・・
5月の特集の打ち合わせ。星取りは軽めの記事で読者からの評判もなかなかいいのですが、やっぱり“パウゼ”らしい視点がほしいということになり、毎月メインに取り上げる作品を1本+星取りにしようかと、検討する。
「『アビエイター』とか雑誌があったらおっきく特集組みたかったね・・・」(by 編集長)というのが、そもそものきっかけ。雑誌・・・。試写会の応募メールにもたくさんの方が書いてくださる「雑誌を復刊して!」を読む(応募メールの感想はすべて読んでます!!)につけ心が痛みます・・・。スタッフもホントはやりたいんです、トホホ。
で、第1回目の5月は『ミリオンダラー・ベイビー』を取り上げることに決定。
<今日のお昼の編集部>
愛妻弁当(←ココ!要注目!!)をパクつく編集長とワープロ(ふるっ!)を打つ担当K
担当K「昨日(3/31)の『ミリオンダラー~』の完成披露どうでした?」
編集長「う~ん、あれじゃ、『アビエイター』は作品賞を取れないと思う」。
担当K「そんなにスゴかったですか!!」
編集長「うん。もし、レイ・チャールズが亡くなってなければ、ジェイミー・フォックスも最優秀主演男優賞取れなかったかも。やっぱり俳優・イーストウッドもウマいんだよね!」
ということで、ガツンとした記事にするので、楽しみにしてください!!
さて、さて、突然ですが、担当Kはネタ探しのため、よく洋雑誌コーナーに行きます。最近買ったのは「GQ」(スペイン版 2,048円)。そんなに好きでもない『スターウォーズ エピソードⅢ』の特集記事にあった写真がヘン、というか不自然過ぎて良かったので、さんざん悩んだあげく買ってしまいました(明和電機の記事もあったし、ま、いっか)。
“スターウォーズ”のメインキャストが勢ぞろいの集合写真とか、いかにも「作りました~」って感じがアメリカらしい。雑誌でこんな写真が使えたら楽しいだろうなぁ~。日本版の「GQ」でももしかしたら特集されるかもしれませんね・・・。 ちなみに、日本版は580円。
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悲しみに満ちたこの世界に『ネバーランド』は優しい……。
2005年第8週(2月19日~25日)
今週も何だかんだと外出が多く、落ち着かなかった。それでも映画はメイキング等の短篇も含めて10本観た。
DVDで一気に8本。『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1963、SPE、スタンリー・キューブリンク)と特典映像のメイキング“IN SIDE:DR.STRANGELOVE OR:HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB”(2000、DavidNaylor)、『デイ・アフター・トゥモロー』(2004、FHE、ローランド・エメリッヒ)、『ラスト・ボーイスカウト』(1991、WHV、トニー・スコット)。それに『ダンボ』(1941、BVH、ベン・シャープスティーン)と特典映像のメイキング“CELEBRATING DUMBO”(2002、Clare Baren)、関連作品の短篇“ELMER ELEPHANT”(1936、Wilfred Jackson)と“THE FLYING MOUSE”(1934)。S・キューブリック前期の代表作にして傑作の『博士の異常な愛情~』が断トツの面白さ。ホーム・シアター・システム導入後の初DTS作品『デイ・アフター・トゥモロー』は、音の良さに感動。京都議定書ブッチギリのアメリカ政府を巡る描写が結構ブラックだったりするし、作品自体もやはりそれなりに楽しかった。
試写は1本。FOX試写室で、アカデミー賞5部門ノミネートの『サイドウェイ』(2004、FOX、アレクサンダー・ペイン)。本当に申し訳ないけど、この作品、そんなにいいとは思えなかった。もちろん悪くはない。ただ、本国での評価は高過ぎない? 人生に行き詰まった2人の中年男がワイン・ロードに旅に出る。美味しいワインと気の利いたツマミがあって、時がゆったりと流れて行く……。いい話だ。ただ、2人の中年男と女性の関係が甘過ぎるような……。A・ペインの演出にも、前作『アバウト・シュミット』(2002)のような“思わず唸る”巧さは感じられない。残念。
一方、試写で観逃してやっと新宿スカラ座3で観たアカデミー賞7部門ノミネート作『ネバーランド』(2004、東芝エンタテインメント、マーク・フォスター)は素晴らしかった。品良く心地好い映像と音楽と共に綴られる、劇作家J・バリ(ジョニー・デップの演技がいい)と父親を亡くした孤独な少年の、「ピーター・パン」誕生を巡る美しくも哀しい物語。だがそれは、悲しみに満ちたこの世界で、“明日はきっといいことあるよ!”ってちょっとだけ背中を押してくれる。大仰ではなく“ちょっと”なのがいい。劇場支配人役にダスティン・ホフマンがキャスティングされてるのも気が利いてるし、今週、新作のイチオシはコレ!
