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Apr 25, 2005

D・バリモア、S・ペン。切なさが正反対の後味を残す秀作

2005年第12週(3月19日~25日)

diary68 新田恵利さんのラジオ番組の“月一”レギュラー・ゲスト、「番組改編期」ということで今日が最後の出演。新田さん、スタッフの皆様、長らくお世話になりありがとうございました。また機会があったらぜひ声を掛けて下さいね。

 今週の映画は5本。DVDで2本。映画史に燦然と輝く『カリガリ博士』(1919、IVC、ロベルト・ヴィーネ)と『勝手にしやがれ』(1959、アミューズピクチャーズ=東芝デジタルフロンティア=アミューズソフト販売、ジャン=リュック・ゴダール)。『カリガリ博士』の画質が良くなくて残念。デジタルリマスターされていないから仕方ないか。とはいえこれは古典、良い状態でのDVD化が望まれます。 

試写では3本。ギャガ試写室(黒)の『Shall we Dance? シャル・ウイ・ダンス?』(2004、ギャガ=ヒューマックス、ピーター・チェルソム)は、勿論『Shall we ダンス?』(1996、周防 正行)のリメイク。ちゃんとアメリカ映画に消化することに成功しました。ダンスが日本より身近な分、オリジナル版のスポ根的な笑いは消え、同時にコミカルさも減少。もっと、“ちょっといい話”系の感動作になりました。SPE試写室(赤)の『50回目のファースト・キス』(2004、SPE、ピーター・シーガル)は、交通事故で不治の“短期記憶喪失障害”に陥った女性の切な過ぎる恋の物語。主演はドリュー・バリモア(キラキラ輝いて魅力的です)とアダム・サンドラー。2人は愛すべき秀作ラブ・コメ『ウェディング・シンガー』(1998、フランク・コラチ)以来の共演ですが、この作品もそれと同じように、爽やかな感動がいっぱいの、可愛くて忘れられない秀作になりました。

 もう1本、東芝エンタテインメント試写室で観た『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』(2004、ワイズポリシー=アートポート、ニルス・ミューラー)は、一転、胸締めつけられる哀しみと切なさに満ちた作品でした。家庭にも仕事にも失敗し、希望を失った1人の男。彼はやがて自分の存在証明のため、歪んだ社会を正すため、旅客機をハイジャックしてニクソン大統領の座るホワイトハウスに突っ込もうとする……。褪せ気味のトーンの映像が浮き彫りにする、アメリカン・ドリームの残骸と主人公の絶望が痛々しい……これは約30年前の実話に基づくフィクションだけど、見事に現在のアメリカを刺し、この30年間を検証した秀作です。主人公演じたショーン・ペンの演技はオスカー受賞作『ミスティック・リバー』(2003、クリント・イーストウッド)のそれと対を成し、見事という他ありません。

2005 04 25 | 固定リンク

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