PauseBLOG 記者会見・コラム

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May 31, 2005

『オペレッタ狸御殿』監督&キャスト記者会見

3月29日/パークハイアット東京
「天下のべっぴんと色男で言うことなし!美男美女が出なきゃ、映画じゃないよ!!」(by 鈴木 清順)

20050329_21940~50年代の日本映画黄金期に、各映画会社が競って看板女優、スター俳優を起用して製作したのが、狸御殿で繰り広げられるラブ・ロマンスを歌と踊りで描いた『狸御殿』シリーズ。その面白さに青春時代に魅せられた鈴木清順が、日本を代表する新世代スターのオダギリ・ジョーとアジアを代表する国際派女優チャン・ツィイーを主演に迎えて新作を完成させた。それが、“清順版『狸御殿』”とでも言うべき『オペレッタ狸御殿』(公開中~丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系)だ。そのPRのため、鈴木、オダギリ、チャンが記者会見を開いた。

唐の国から狸御殿に招かれた狸姫(チャン)と、実の父に命を狙われる〈がらさ城〉城主の世継ぎ雨千代(オダギリ)。一目で道ならぬ恋に落ちた2人に様々な試練が待ち受けるが、果たしてその恋の行方は……? 主演の2人の起用理由を鈴木は、「天下のべっぴんと色男で言うことなし! 美男美女が出なきゃ、映画じゃないよ! 2人とも歌が心配だったけど、十分にこなしてくれた」。

20050329_3確かにスクリーンに栄える美男美女の2人。そんな2人に、クエンティン・タランティーノやウォン・カーウァイら世界の一流監督から敬愛される鈴木との仕事について聞いてみると、「世界の巨匠がピュアなラブ・ストーリーを描いたことに驚き、すぐにお受けすることにしました。監督は神様のような存在。毎日喜びや感激を与えてくれました」とチャン。一方、オダギリは、「最初は訳がわからなかったです。撮影に入っても……。何を監督が考えているのか探ろうと思ったんですけど、意味のないことだと思えてきて……騙されているような気分でした」。

劇中では恋仲になる2人だが、実際はというと……。「僕は凄く人見知りなんです。心を開けるまで凄く時間がかかるんです。日本に来日しているチャンをフォローしなければいけないと思いつつ、できなくて……。最終的に2人が狭いカゴの中に入るシーンをきっかけに話すようになりました。話をするしかなくて……」としどろもどろのオダギリ。チャンも、「その時に共通する話題があったとわかったんですけど、既に数日で撮影終了という時でした」と、やはりコミュニケーションを取るのに多少なりとも問題があったようだ。とはいえ、お互いの印象は良いようで、「オダギリさんは男性として完璧。日本男性のいいところが全て揃っていると思います。彼を標準にして恋の相手を探すのは難しいと思います(笑)」(チャン)。「彼女は日本女性に比べて芯が強く、いい意味で男っ気がある。根性があると思いましたね。恋愛の対象ですか? うーん、尻に敷かれそうですが、でもOKだと思います!」(オダギリ)。

20050329_1美男美女も見所だが、今回も健在の清順独特の映像美学も観逃せない。今回は、歌舞伎や能の古典芸能、オペラやロックンロールの音楽、タップやワルツやストンプの踊り、江戸時代の大家である尾形光琳や狩野派の狩野探幽にインスパイアされた日本画、更にはレオナルド・ダ・ヴィンチ、サルヴァドール・ダリへオマージュを捧げたアート等、映画を超越した和洋折衷の映像美が存分に楽しめる。そして何と、最新CG技術で甦った往年の大スター、美空ひばりも出演。さぁ、豪華絢爛な恋の時代絵巻の始まり始まり~! ポコポン!!

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May 26, 2005

シネマティックな顔

先日、山手線に乗っていたら、目の前の座席に座っていた男性の顔が、あまりにもフォトジェニックな顔立ちなので、目が釘付けに・・・・。ハンサムじゃなく、写真家のアジェとかリチャード・アベドン、ダイアン・アーバスの写真集に写っていそうな個性的な顔立ち。スーツ姿で社員バッジをつけていたので、フツーのサラリーマンだと思うのですが、もったいなぁ~。私が映画監督とか写真家なら迷わず声を掛けてた。

映画の中でも、ハンサムとか美人じゃないけど、スクリーンで光る顔ってありますよね。今回は有名な俳優が誰一人として登場しないけど、スクリーンの中の登場人物がいい顔をしている作品をご紹介。

20050527_1一つ目はカナダの『大いなる休暇』(6月4日~シネマスイッチ銀座ほか全国<地方は順次>)。人口わずか125人、それもほとんどが失業者のサントマリ島に降って沸いた工場誘致の話。住民は失業保険を頼りにする生活から抜けだすため、その話に乗り気だが、ひとつ問題があった。その問題とは“島に医者がいること”。しかし、その島はここ長らく無医島の状態だった・・・・・・。こうして、医者を定住させるために住民たちが一致団結して、大芝居を始めるのですが、出てくる登場人物はほとんどお年を召したおじーさんやおばーさんたちばかり。でもみんなかわいいんだなぁ~。愛すべきキャラクターです。島の風景がシンプルでいいし(つまり、何もないのね)、ウソをついていくタイミングがとてもウマくて、爆笑もの。もちろん最後はホロッと泣かせてくれます。特に単館系が好きな方が気に入る作品だと思います。

20050526_22つ目は今週28日に公開する『チャレンジ・キッズ未来に架ける子どもたち』(5月28日~東京写真美術館ほか全国<地方は順次>)。毎年900万人が参加し、日本の“甲子園”と同じくらいポピュラーなアメリカのイベント<全米スペル暗記大会>。この大会のチャンピオンを目指して挑戦する子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー作品。また、これが見た目はフツーの子供たち。でも、みんな優勝するために必死で、瞳がキラキラしてて、シネマティック。大会が<スペル暗記>っていうのが地味でいい。バスケとか野球とかテニスとか運動の大会で優勝!だと、ベタな感じでわかりやすくて、観なくても作品のイメージが沸きやすいですが、コレは日本人にとってはあんまり想像しずらい題材。それに、彼らのバックグラウンドが複雑で“移民の国、アメリカ”というのを感じさせます。こういう視点の映画ってあんまりないかも。ちなみに、ソフィア・コッポラも絶賛とか(彼女もいわゆる移民の子孫ですもんね。共感度が違うのかもしれません)。

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May 24, 2005

テカったり、漁師だったり、寂しかったり・・・

20050524_1どうも、友人にブルース・ウィルスの話をすると、昔彼が出演していたコーヒーのCMの話をされるKです(覚えてますか?あの飲み口に残ったコーヒーをズズーっ、ズズーッて啜るCMなんですが・・・)。

先日の『ホステージ』記者会見で“ブルース・ウィルスの声ってやっぱり色っぽいんだ”っと改めて実感。昔、彼の出演作を観た時に「もしかして、色気あるかも」と漠然と思いましたが、うん、やっぱり、喉の奥でしゃべる感じとか、抑揚がない話し方とか、声とか、やっぱり男の色気を感じるかも(←おやじ趣味か!?)。先日の新宿歌舞伎町シネシティ広場で行われたイベントで彼のことを「すげっ~!テカッてるよ!」って言ったそこの若造!いいんです!テカッてて!!アレはアレでカッコイイんだから・・・・。あっ、み、みなさんもそう思いますよね、ねっ(焦)。

20050524_2そういえば、先日行った『炎のメモリアル』独占試写会で、TVスポット用の撮影がありました。宣伝の方によると、一番協力的な試写会日だったようで、合計20組ほどのコメントが取れたそうです。ご協力頂きました読者の方、ありがとうございました!! この場を借りてお礼をば申し上げます。現在、TVスポットが流れていますけど、パウゼの試写会に参加された方は映ってますか?もし映っている方がいたら、ぜひ編集部までご連絡ください!!

この作品、一人の消防士に焦点を当てた、いわゆる消防士物語。消防士ものというとどーしても『バックドラフト』と比べてしまいますが、またそれとは違った純粋なドラマ作品。個人的に日本でも職業ものの映画は創ってほしいなと思っています。希望を言うと、まず年々減っている「漁師」。なんといっても「漁師」ですっ。「漁師って、かっくい~」という映画を創ってもらえば、『ヒカルの碁』とか『タイガー&ドラゴン』みたいに、映画の影響で「やりたいっ」って言う人が増えると思うんだけどなぁ。将来も美味しい国産の魚食べ続けたいし・・・・(←結局、自分のため!?)。

最後に今日(24日)の編集長。今日は朝から試写めぐり(他の作品は試写室日記で!)。メイン・ディッシュは朝の8:30開映の『スターウォーズ エピソードⅢ/シスの復讐』完成披露試写会。帰社した編集長、「あー、これで終わっちゃうんだなぁ……。寂しい・・・」と一言。ふ~ん、そういうもんですか?「だってさ~、あのドキドキ感とかワクワク感とかもうないんだよ?そう思うとやっぱり寂しいよぉ~」。

みなさんももしかして今、ドキドキ中?

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『トリコロール』三部作の巨匠K・キェシロフスキ“最高傑作”ここに復活!

『トリコロール』三部作の巨匠K・キェシロフスキ“最高傑作”、
ここに復活! 『デカローグ』《デジタル修復版》が公開中!!

deka『トリコロール』三部作等で世代を超えて観る者を魅了し、1996年、54歳の若さで急逝したポーランドを代表する巨匠、“愛の映画作家”クシュシュトフ・キェシロフスキ。そんな彼の最高傑作とも言われるのが、“モーゼの十戒”をモチーフに“様々な愛のかたち”を綴った10篇の物語から成る『デカローグ』だ。[1話約60分×10話]構成のこの作品は1話でも味わい深く、10話揃うとそこには壮大なタペストリーの如き感動が待っている。現在、この作品はデジタル修復版で久しぶりの劇場公開中。この機会にぜひ、その世界をじっくりと堪能してみよう。

会場:ユーロスペース
期間:~6月10日(金)まで
料金:[当日]一般1,700円
大・高1,500円
中・小・シニア1,000円
※2本立・各回入替制

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ダニエル・ブリュールのファンは必見!東京で《ドイツ映画祭2005》開催!!

doitu“日本におけるドイツ年”を迎えた今年、ドイツ関連のイベントが多く開催されます。映画に関しても、D・ブリュール主演の『ベルリン、僕らの革命』(公開中~Bunkamura ル・シネマほか全国〈地方は順次〉)を始め、『ヒトラー~最期の12日間~』(7月~シネマライズほか全国〈地方は順次〉)や『青い棘』(今秋~Bunkamura ル・シネマほか全国〈地方は順次〉)等、次々と公開されています。そうした中、近年精力的な製作状況で世界から注目を浴びている新しいドイツ映画をたっぷり楽しめるイベントが開催される。それが《ドイツ映画祭2005》だ。先に紹介した3作品から『グッバイ、レーニン!』等の最近のヒット作品、それ2000年以降製作の未公開の作品等が一挙上映されます。中にはD・ブリュール主演作品が未公開作品を含め3作品あるので、彼のファンは必見です!

ドイツ映画祭2005
場所:有楽町朝日ホール
期間:6月4日~12日
スケジュールや来日ゲスト、チケットはこちら!
公式サイト

2005 05 24 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 23, 2005

『キングダム・オブ・ヘブン』の感動は“父子の物語"にあり。

2005年第16週(4月16日~22日)

 資料用の調べ物で、実によく歩いた1週間。渋谷と池袋で、あっちこっちウ~ロウロ。ちょっと要領悪かった気もするけど、いい運動になったからいいか……。映画は5本。DVDで2本。

タイタニック』(1997、FHE、ジェームズ・キャメロン)でのキャメロンの執念はやはり、“タイタニック沈没”を時間的省略をほぼ避けるという仰天の演出で描き切った、全体の1/3に及ぶ終盤1時間に集中している。そんな作品を『SOSタイタニック』(1958、ロイ・ウォード・ベイカー)と比較しても仕方ない。『逃亡者』(1990、メディア・スーツ=ジェネオン、マイケル・チミノ)はやはり、チミノにしては不出来だと思う。ただ、以前はそれ程意識しなかった、チミノのジョン・フォードへの敬意、というか愛が感じられ、それが心地好かった。大自然をワイドで捉えた映像の素晴らしさは、変わることなく圧巻。

diary72 試写で3本。UIP試写室で2本。『ザ・インタープリター』(2005、UIP、シドニー・ポラック)は『ハバナ』(1990)でサヨナラしたS・ポラックの新作だけど、これが意外な拾い物。その演出は、キレのあった頃には及ばないものの、ここ十数年が嘘のように物語を引っ張っていく。ショーン・ペンがここ数作体現し続ける“暴力に満ちた時代のどうしようもなさ”が切ない。

diary72_2プライド 栄光への絆』(2004、UIP、ピーター・バーグ)は、同じアメフト物『タイタンズを忘れない』(2000、ボアズ・イェーキン)が人種問題を掲げた割に爽やかだったのに比べ、もう少し複雑な味わいだ。作品の軸が戦う選手らの友情ではなく心理にあり、する側と観る側の間の綺麗事では済まない現実も描いたからだろう。熱い高揚感はないが、感動が静かに心に沁みて来る感動作だ。

diary72_3FOX試写室で『キングダム・オブ・ヘブン』(2005、FOX、リドリー・スコット)。12世紀エルサレムを舞台に十字軍遠征を描いたスペクタクル超大作。宗教的中立を目指した神経を擦り減らす脚本準備に始まり、スケールの大きな重々しい映像創りに至ったR・スコットの凄まじい執念(それは完成を遅れさせ、この日のプリントもエンドロールなしの未完成版)は、堂々たる風格の作品として結実した。歴史的背景は知っていた方がいいけど、それよりまず、息子(オーランド・ブルーム)とその父(リーアム・ニーソン)の物語として観た方が良いかと思う。この作品の感動は、争乱の時代に父から子へ夢や理想、生き方が受け継がれていく姿にある。歴史を知らないからと避けたらもったいない。今週のイチオシはこれ!

2005 05 23 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 22, 2005

第58回カンヌ映画祭受賞結果 発表!

21日<現地時間>に第58回カンヌ映画祭受賞結果が発表されました。結果は以下のとおり。

20050522_1★パルム・ドール
『L'ENFANT』/ジャン・ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ
<ストーリー>
ブルーノは職に就かず、盗みと妻のソーニャの生活保護のお金で生計を立てている。しかし、彼らの子供ジミーが生まれたため、ブルーノは父親としての自覚を持たなければならなくなり・・・・・。

20050522_2★グランプリ
『BROKEN FLOWERS』/ジム・ジャームッシュ
<ストーリー>
自分に19歳の子供がいると知った男ドンは、真相を確かめるべく、過去の女たちを訪ね歩く。

20050522_3★最優秀女優賞
『FREE ZONE』(アモス・ギダイ作品)/ハンナ・ラズロ
<ストーリ>
イスラエルにやってきたアメリカ人の若い娘レベッカは、イスラエル人のハンナが運転するタクシーで“FREE ZONE”に向かうが・・・。

20050522_4★最優秀男優賞
『THE THREE BURIALS OF MELQUIADES ESTRADA』(トミー・リー・ジョーンズ作品)/トミー・リー・ジョーンズ
<ストーリー>
殺された親友エストラダの遺体を故郷に埋葬しようと、ピートはテキサスからメキシコへ危険な旅をする。

20050522_6★最優秀監督賞
『Hidden』/ミヒャエル・ハネケ
<ストーリー>
見知らぬ人物から、自分が盗撮されたビデオテープが送られてきて、疑心暗鬼になるテレビ司会者とその妻の物語。

20050522_4★最優秀脚本賞
『THE THREE BURIALS OF MELQUIADES ESTRADA』(トミー・リー・ジョーンズ作品)/脚本:ギジェルモ・アリアガ・ホルダン(『21グラム』『アモーレス・ペロス』)


20050522_5★審査員賞
『SHANGHAI DREAMS』(ワン・シャオシュアイ作品)
<ストーリー>
1960年代の政策によって、中国の都市上海から寒村へ家族ともに移り住んだ19歳の少女。彼女はその村で初恋を経験するが、父親は上海に暮らす夢を捨てきれないままだった。

パルム・ドールを受賞したダルデンヌ兄弟は『ロゼッタ』に引き続き2度目の受賞。昨年(だったと思います)、東京日仏学院で、日本の未公開作品を含めたダルデンヌ兄弟の特集上映があったのですが、見逃したことを心底悔やんでいます・・・。またやらないかな~。彼らの作品を“退屈”だという人が多いようですが、自分が何を“退屈”だと思い、何を“面白い”と思うのか、もう一度考えた方がいいのでは?と個人的に思います。自分の感性にあったものが全て良い映画で、合わないものが悪い映画だと思うのは、おこがましいと思います。by K

2005 05 22 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 20, 2005

第58回カンヌ国際映画祭 5月15日

15日の注目はなんといっても、招待作品の『スターウォーズⅢ シスの復讐』。日本では7月9日にその全貌が明らかになります。

20050515_1さて、この作品の中に出てくる政冶についてジョージ・ルーカスは「この物語の背景の特徴の一つは、共和国がどのように帝国になるかの説明です。問題は、どのように民主主義が独裁政権に変わるのか、でした。私は古代ローマについてや、シーザー殺害後に、上院はなぜ彼の甥に地位を与えたのか、なぜ王制を排除したフランスがナポレオンに同じような政冶制度を用いたのか?を学びました。ヒトラーの時もそうです。それは繰り返されています」。

ちなみに、ライターのY氏は『スターウォーズⅢ シスの復讐』を観るべく、先日アメリカへ。『~エピソードⅡ』のときは、劇場に並んでいたらイライジャ・ウッドに会ったらしいが、今回はどーなんでしょう?

この日は他にもコンペティション部門のメキシコ映画『Battle in Heaven』とイタリア映画『ONCE YOU'RE BORN YOU CAN NO LONGER HIDE』、招待作品ではイ・ビョンホン主演『甘い人生』が上映されました。ちなみに記者会見でビョンホンは現在の韓国映画について「本国でもヨーロッパでも韓国映画が注目されています。韓国の俳優としては、それはとても大切なことだと思います。しかし、それが一時的な成功なのか、関心の高まりなのかわかりません」。

毎年カンヌ映画祭の時にヨーロッパで有望な若手映画人を表彰している、ショパール。今年はケリー・ライリーとジョナサン=リース・マイヤーズが受賞しました。

20050515_2

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May 19, 2005

第58回カンヌ国際映画祭 5月14日

最新作『Hidden』で、『ファニーゲーム』(1997)『コード:アンノウン』(2000)『ピアニスト』(2001) に引き続き4作品目がカンヌ映画祭のコンペティション部門に選ばれたミヒャエル・ハネケ。最新作は見知らぬ人物から、自分が盗撮されたビデオテープが送られてきて、疑心暗鬼になるテレビ司会者とその妻のお話。

20050514_2この作品についてハネケは「私のほぼ全ての作品は、映画とメディアの本質を考察しています。私は、映画を見ることから、“真実”の本質を認識する、ということに大いに疑問を持っています。映画は1秒につき24コマの嘘であると思っています。 その“嘘”はより真実を与えると言えるかもしれません。しかし、必ずしもそうではありません。 この作品でビデオテープを扱うことで観客の確信をぐらつかせられると思いました。 『Hidden』の最初のシークエンスは、表面上の現実ですが、実際は、盗撮された映像なのです。それに、私はメディアに映る“現実”には慎重ですから」。

20050514_3観客に答えを委ね、はっきりとした結末を描かないハネケだが、そのことについては、「答えは観客次第です。私は、学校教師ではありません。答えを出すことに興味がないんです。私ができるのは、変わった疑問を投げかけることなんです」 。

先日、カンヌに行っている映画評論家のKさんから、「ハネケの新作、面白いよ!」とのメールがあり、うずうずしっぱなし・・・。早く観たい・・・。


この日はその他にもジョニー・トー最新作『Election』がありました。審査員に師匠、ジョン・ウーがいるのですが、それが吉と出るか凶と出るか・・・・?

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May 18, 2005

『エレニの旅』監督来日記者会見

1月25日/帝国ホテル
「20世紀は、私の母を含め女性はいつも泣いていました。20世紀の歴史は女性の涙と共にあったのです」(by テオ・アンゲロプロス)

20050125_1“現代ギリシャ史”を描いた『1936年の日々』『旅芸人の記録』『狩人』や、“国境”や“難民”“家の喪失”がテーマの『こうのとり、たちずさんで』『ユリシーズの瞳』等、美しい映像でギリシアを、世界史を見つめる作品を創り続ける巨匠テオ・アンゲロプロス。その最新作『エレニの旅』(公開中~日比谷シャンテ シネほか全国〈地方は順次〉)のPRのために彼が来日、記者会見を開いた。

1919年、ロシアのオデッサへ移民したものの、革命勃発と赤軍入城で命からがらギリシャに逃げ帰って来た逆難民たち。頑強なピロスを一行の長に、病弱な妻ダナエ、5歳の息子アレクシス、そしてアレクシスの手を求めて放さない幼い少女エレニ。彼女はオデッサで両親を失った孤児だった……。物語は、1919年から1949年のギリシャの歴史的政治的な背景と共に、エレニが辿る運命を描いていく。

「これは母に捧げた作品。『永遠と一日』がパルムドールを受賞した1998年のカンヌ国際映画祭から帰国すると、母が病に伏していた。その時、“母に捧げる映画を創らなければ”と思った。20世紀は母の世紀。彼女は20世紀の全てを経験した」と、作品のきっかけを話すアンゲロプロス。当初は「テーバイ神話」の「オイディプス王」「テーバイを攻める七将」「アンティゴーネ」から想を得た『トリロジア』という題名にする予定だったそう。しかし、“製作面の理由から、3部作という概念とテーバイ神話への関連を守りながら、それぞれを独立した作品にする”ことになった。その第1部となるのがこの『エレニの旅』だ。

「第2部もとても長い作品になるでしょうね。ギリシャに始まり、タシケントのウズベキスタン、シベリア、ハンガリーのオーストリア国境、イタリア、そしてニューヨークへと移ってきます。そしてベルリンも。そこを重要な場所として物語は展開して行きます。3大陸、7カ国にまたがる物語で、“20世紀の証言”という点で『エレニの旅』を引き継ぎます。20世紀から21世紀への変わり目の2日目から始まり、時間的に溯って1953年に戻り、そこから21世紀に向かう20世紀を描いていきます。大きな叙事詩であり、『エレニの旅』に続く第2部として20世紀を証言していくことになるでしょう。第3部では“現在”を扱う予定です。タイトルは『今日か明日か』。第2部のタイトルは『第三の翼』となる予定です」。

diary63現在、“リアル”な映像を求めるがゆえにCGが多用されている。だがこの作品では、ない物は全て実際に造ってしまった。そのため、「撮影期間は2年にも及んだ」という。「それは実際に必要な時間です。冒頭の村、“ニューオデッサ”は全て建造しました。湖に村を造ったのです。その湖は人造湖で、冬の3カ月間は水がないのです。そこで最後の場面、“廃墟”と“壊れた村”という災厄を撮影するために、自然の業を待ちました。そのための2年です。私たちは自らの手で何も壊していません。自然が村を破壊するのを待ったのです」。

1930年代を留めるギリシャがほとんど姿を消しているため、家屋や学校、教会等全てが水の引いた湖の底に造られたのだ。そして、特筆すべき“洪水”のシーンは湖に水が入り、家屋が沈んでしまう直前に撮影したという。ちなみにその村は今、「湖の底にあり、植えた木や協会の尖塔が見えるだけ」だそう。

20050125_3ところで、本作が12本目の長篇となるアンゲロプロスは、今年70歳。映画作家としての、その創造力はどこからくるのだろう?「時と共に、私にとって映画は“映画”でなく、“人生”になりました。先日、イタリアで脚本家のトニーノ・グエッラ(編注:アンゲロプロス作品では、本作や『シテール島への船出』『こうのとり、たちずさんで』等に参加)のためのパーティが開かれ、そこにはイタリアの映画作家が全員集まりました。病身のミケランジェロ・アントニオーニやタヴィアーニ兄弟も来ていました。そこでタヴィアーニ兄弟が私に、“まだ映画を続けているのか?(笑)”と聞くので、“美しい女性が遠ざかって行くのを撮影し続けていく瞬間が大切なんだ”と答えました。“美しい女性”とは、私にとっては“映画”。真面目に、映画を撮ることをやめる時は死ぬ時です」。

「私自身、辛い歴史を生きてきました。私が1歳だった1936年、ギリシアでは第1次独裁制が敷かれ、5歳の時は第2次世界大戦でイタリア=ドイツ軍との戦争が始まり、9歳の時は内戦が始まりました。その度に私が見たのは、喪に服する人たち、泣き叫ぶ女性たちでした。男性よりも女性の方が悲劇的です。男性は戦争に行き、女性は死者の前で涙を流すのです。20世紀は、私の母を含め女性はいつも泣いていました。20世紀の歴史は女性の涙と共にあったのです」。

ギリシャ女性に多い名前であり、ギリシャの愛称、更にはアンゲロプロスの三女の名前でもある“エレニ”。その悲しい旅を後世の女性たちに二度と歩ませないためにも、多くの人たちに観て欲しい作品だ。

2005 05 18 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

第58回カンヌ国際映画祭 5月13日

13日のコンペティション部門ではガス・ヴァン・サント『Last Days』とアトム・エゴヤン『Where the Truth Lies』が上映されたました。

20050513_1 アメリカのコロンバイン高校での銃乱射事件をモチーフにした『エレファント』で第56回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したガス・ヴァン・サントの最新作は『Last Days』。今回は人気ロック・グループ“ニルヴァーナ”のリーダー、カート・コバーンの自殺事件からヒントを得た作品。主人公のブレイク役には、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』や『ドリーマーズ』『サラ、いつわりの祈り』など個性的な映画作家からひっぱりダコのマイケル・ピット。その他アーシア・アルジェント、ルーカス・ハース、キム・ゴードン。

20050513_2 アトム・エゴヤンの最新作はRupert Holmes(著)の同名小説を原作にした作品。ある夜、2人の有名人が、会社の中で美しい女性が死んでいるのを発見するところから始まるミステリー。出演はケビン・ベーコン、コリン・ファース、アリソン・ローマン(『ビッグ・フィッシュ』『マッチスティック・メン』など)。


『Last Days』のスチールでは、マイケル・ピットがガス・ヴァン・サントの好きそうなタイプになってるし、アトム・エゴヤンの作品もキャストがちょっと異色な感じでそそられる・・・。どちらも観たい・・・・。 by K

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May 17, 2005

“シンプル”さが“恐怖”を煽る『オープン・ウォーター』。

2005年第15週(4月9日~15日)

 平穏な1週間。週末は僕の両親と妻と4人で、僕の両親の実家のお墓参りへ。両家の墓地とも敷地内の桜が満開。特に母の方は公園墓地ということもありあまりにも見事なので、しばしお花見。周囲には同じような人たちが結構いた。天気も良かったし、花粉にやられたことだけ目をつぶれば何とも素敵な昼下がり。その他、春の番組改編でレギュラー・ゲストが終了した新田恵利さんのラジオ番組の打ち上げを銀座某所で。今週の映画はメイキングも入れて8本。本篇がちょっと少なめで反省。来週は頑張ろう。 

DVDで6本。『サンキュー、ボーイズ』(2001、SPE、ペニー・マーシャル)とそのメイキング“BEVERLY AND JASON:SON'S AND LOVERS”(2001、Tjardus Greidanu)、“BEVERLY AND RAY'S HOUSE:RECREATING REALITY”(2001、Simeon Hntner)、“DREW'S TRAILER”(2001、Simeon Hntner)、“MAKING OF RIDING IN CARS WITH BOYS”(2001、Tjardus Greidanu)、“THE CARS”(2001、Simeon Hntner)。常に“女性の在り方”を考えるドリュー・バリモアが、15歳で妊娠出産した女性の実話を自分のプロダクションで映画化したことは良く判る。だけど今回観直して“ヒロインはやらない方が良かったのでは?”と思った。『100万回のウィンク』(1998、ディーン・パソリット)もそうだけど、彼女はまだ“妊娠出産=母親”というキャラクターには違和感がある。

diary71 試写で2本。UIP試写室の『フォーガットン』(2004、UIP、ジョセフ・ルーベン)。最初は“夢中”だったけど途中で“?”、そして“!?”となり、最後には“!?★!?”。狐につままれた気分の92分。ネタバレ厳禁作品なので何も書かないけど、これはもう、“何を求めるか”で評価が二分するはず。“ネタは何かの隠喩?!”というのが気になるけど、これがOKなら作劇上何でもアリになってしまう。それはちょっと……。でも、最近益々魅力的なジュリアン・ムーアが見られたからいいか……。

diary71_2 メディアボックス試写室の『オープン・ウォーター』(2004、ムービーアイ エンタテインメント、クリス・ケンティス)は対照的なシンプルさで、よりコンパクト(79分)。オープン・ウォーター、360度見渡す限り水、水、水の海。そんな所に置き去りにされる“恐怖”(しかも実話)。SFXなしでストレートに描く演出が、ヒタヒタ忍び寄る、逃げられない“恐怖”を効果的に見せる。これは、“映画創り”の基本的面白さで楽しませてくれる快作。海で怖い思いをした人は観ない方がいいかも。とはいえ、今週のイチオシはコレ。コワイよぉ……。

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May 16, 2005

第58回カンヌ国際映画祭 5月12日

12日の注目作品は招待作品のウディ・アレン最新作『マッチポイント』とコンペティション作品の小林政広『バッシング』。

20050512_1飛行機嫌いで有名なウディ・アレン。『さよなら、さよなら、ハリウッド』に引き続き、『マッチポイント』でもカンヌに行ったようですね。最新作では、ウディのお庭、N.Y.を飛び出し、ロンドンで完全撮影。映画は、クロエ(エミリー・モーティマー)との結婚で、生活も社会的地位も手に入れたテニス・インストラクターのクリス(ジョナサン・リス=マイヤーズ)が、彼女のセクシーな妹ノラ(スカーレット・ヨハンソン)に心惑わされるというお話。やっぱり、男女ネタのよう・・・。

20050512_2小林政広『バッシング』は、昨年に起きた“イラク邦人人質事件のバッシング”を基にした作品。現在も安否不明の斎藤昭彦さんの報道もあるため、関心も大きいようです。小林監督は作品について、「日本は村社会です。村民のうちの1人が道を踏みはずすならば、その人は大規模な追放の被害者になる。人質交渉がイラクで起こったとき、犠牲者の家族は、責任問題のために孤立し苦しみました」。

またこの事件で起きたバッシングやいやがらせについて「それは、説明するのが難しいです。私は多くの日本人が事実とは違った解釈をするということを知っています。だから、私はドキュメンタリーよりむしろフィクションを製作することに決めました。しかし、日本社会が、なぜそんな反応をしたのかを的確に説明するのは難しいです。 まず、日本の小泉純一郎首相の人質を非難した激しい姿勢によることがありえたのではと思います。 右翼の日本のメディアは、それに対して疑問を投げかけることなく、一斉に賛同し、一般大衆はそれに従いました。誰も、決して小泉首相の声明に異議を申し立てませんでした。 それは、1つの説明であるかもしれません 」と語っています。
(※担当Kが大まかに和訳しました。もっと詳しく知りたい方はカンヌの公式ページにどうぞ)

また、イラン・イラク戦争を題材にした『KILOMÈTRE ZÉRO』(ヒネル・サリーム作品)も上映され、こちらも注目されているようです。イラン・イラク戦争の戦火の中、戦死者の遺体を家族のもとへ運ぶよう命じられたクルド人青年がその道中にフセイン政権のイラクから亡命の機会を狙うという物語。どちらも、早く観たいですね。

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May 13, 2005

『キングダム・オブ・ヘブン』監督&キャスト来日記者会見

4月13日/パークハイアット東京
「様々な人によって宗教が利用され、悪用されている。本当に大切なのは“常に正しい行動をすること”だね」(by リドリー・スコット)

20050413-1古代ローマを舞台にしたスペクタクル大作『グラディエーター』から5年。リドリー・スコットの最新作『キングダム・オブ・ヘブン』(5月14日~日劇1ほか全国東宝洋画系)は、12世紀のフランスとエルサレムを舞台に、正義と真実、そして勇気を信じ、“キングダム・オブ・ヘブン”を追い求める1人の十字軍騎士の姿を描いたスペクタクル大作だ。主演のオーランド・ブルーム、エヴァ・グリーンと共に、完成前に一度来日したスコットも再び来日、記者会見を開いた。


20050413_3ブルーム演じるバリアンと禁断の恋におちるエルサレム女王シビラを演じたグリーン。彼女が、「劇中、サラディン(ハッサン・マスード)とボードワン4世(エドワード・ノートン)という2人の人物が出てくるんだけど、世の中のあらゆる政治的なリーダーが、全てこの2人のような人物だったら、と思うわ。非常に賢くて、人命を大切にし、ギリギリのところまで争いを避け、人々が死なないようにする。彼らのような人徳と誠実さを皆が持ってくれればと思うの」と語るように、12世紀エルサレムは西洋と東洋の力が均衝していた、“今は不可能だと思われている平和”が存在した時代。物語では、狂信的信者によってその均衝が崩れ、バリアンという、後に英雄となる若者が登場して来る。

20050413-2スコットは、“この作品は歴史に基づいただけであってドキュメンタリーではない”と言うものの、“宗教"や“歴史”等、デリケートな題材を扱っている。イスラム教徒からの反応はどうだったのだろうか? 「何も問題はないよ。この作品にはイスラム教徒の人が3人が出演している。そのうちの1人はイスラム教徒に大きな影響力を持つ偉大な学者でもある人物。彼も“この作品に出演することができ幸せだ”と言ってくれた」。“イスラム教徒の役はイスラム教徒の俳優が演じるべき”と思ったスコットは、サラセン軍のカリスマ的指導者サラディン役にシリアの国民的映画スターのハッサン・マスードを、狂信的なムラー役にアラブでは大スターのカレド・エル・ナバウィーをキャスティングした。特にサラディンは歴史上の人物なため、マスードは東洋と西洋の文献を徹底的にリサーチし、宗教上の問題等はスコットにアドバイスをしたそうだ。細部まで拘り、誠意を込めて創られた本作には、特にイスラム教徒から大きな反論はなかったという。

また、撮影はイスラム教の建物が多いスペインとモロッコで行われた。モロッコの最大のロケ地は、大西洋に面した有名な港町エッサウイラ。この場所は1969年と1970年にジミ・ヘンドリックスが本拠地を置き、町を買おうとしたことで、“ヒッピーの首都”として有名な町だ。劇中では、この町の通りや古い壁が中世のエルサレムの町として、海岸への道は船が難破して海岸に打ち上げられるバリアンの背景として使われた。「僕は『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』、そしてこの『キングダム・オブ・ヘブン』と、この5年間モロッコで仕事をし、イスラム教徒の人々と一緒に働いてきた。モロッコのモハメッド6世からは勲章を授かったし、僕はモロッコでも“ナイト”なんだよ(※編注:イギリスでも“ナイト”の爵位を授与されている)。モロッコは文化も人々も素晴らしく、大好きな国の1つなんだ。スタッフは最大で2,000人ぐらいいて、そのうち1,000人ぐらいがイスラム教の人々。彼らや国の違うスタッフたちが素晴らしい映画を創ろうと団結して、1つの目標に向かっていた。これだけの多くの人たちが上手くできるのに、なぜ世界ではそのようにできないのか? 今回の製作は私に様々な問いかけをもたらしたね」。

20050413-4一方、前回の『ブラックホーク・ダウン』の「ヘリコプターから落とされた」役から、民を平和へ導く英雄バリアンに成長したブルーム。そんな彼が考える“英雄”とはどんな存在だろうか? 「先頭に立つ人は、尊厳、真実、心の優しさ、そして民のために賢い選択ができる能力が必要だと思うんだ。バリアンは、長い旅路の最後に人の命が一番大切だと気づき、最後にエルサレムの要塞を守ることより人命を守ることを選択するんだ」。

「劇中でザ・ホスピラター(デヴィッド・シューリス)が言う、“宗教とは単なる言葉なのだ”というセリフに全てが要約されているんだ。様々な人によって宗教が利用され、悪用されている。これも彼のセリフであるんだけど、本当に大切なのは“常に正しい行動をすること”だね」とリドリーが語るように、テロや民族紛争が毎日のように報道される今、世界で必要とされているのは、人のために“正しい行動”をする英雄なのかもしれない。

2005 05 13 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

奇をてらわない演出が頼もしい、静かな感動作『樹の海』。

2005年第14週(4月2日~8日)

 流動的な原稿〆切が運悪く大量に重なり、試写にもほとんど行けずに原稿書き。今週は、“動員1人”ということもあった“不入り”振りを前にボヤいたPause DVD シアターもあったけど、今回は嘘のような大入り。で、スタッフ一同、四苦八苦。お客様にはご迷惑をお掛けしました。

そんな状態の今週は、短篇も入れて5本を観賞。

 DVDで2本。今も変わらずディズニーの代表作の1本『ピノキオ』(1940、BVH、ベン・シャープスティーン&ハミルトン・ラスク)と、特典映像の短篇“CAT NAP PLUTO”(1948、Charles Nichols)。『ピノキオ』は本当に久しぶりだったけど、やっぱり素晴らしい。アニメならではの絶妙かつ豊かなその表現力に、CGアニメの過剰なリアルがふと空しく思えたりした。この頃と今のディズニー(ピクサーとの提携作品は除く)では、時間の経過が生んだ“テクニック”という当然のことではない、“何か”が違う……。

 劇場で、試写で観られなかった2本。池袋HUMAXシネマズ4 シネマ2で『あずみ2 Death or Love』(2005、東宝、金子修介)。賛否両論のこのシリーズ。前作『あずみ』(2003、北村龍平)は荒っぽさが魅力の北村演出がハマった感じで、それなりに楽しんだ。でも今回は、金子が前作『恋に唄えば♪』(2002)で壊れたようで弾けず、楽しめなかった。前作よりまとまりはあると思う。でも時に映画には、“まとまり”より必要なものもある。

新宿スカラ座2で『ローレライ』(2005、東宝、樋口真嗣)。これも賛否両論だけど、どちらかといえば肯定派。問題点はあるけど、こうしたエンターテインメント大作を創った心意気をまずは買いたい。「大人が起こした戦争にお前たち若者を頼りにして悪かった。俺たちは自分以外の何か見えないものに身を委ねる生き方しかできなかったけれど、お前たちは自分の目で本当に大事なものを見極め、守り抜け」と言う役所広司の演技に泣いた。監督の思うツボ、か……(苦笑)。

diary70 試写で1本。シネカノン試写室で『樹の海』(2004、ビターズエンド、瀧本智行)。“自殺の名所”青木ヶ原樹海で交錯する4つの“生と死”を見つめた静かな感動作。“自殺大国”日本の“哀しい現実”とそこで“生きる意味”が、しっかりとしたタッチで描かれる。これがデビュー作の、助監督出身の正統派監督、瀧本の演出は決して奇をてらわず、頼もしい。手抜きなしの樹海ロケも効果的だ。4つのエピソードが巧く絡み切れてないような気もするけど、勿論、致命的欠点ではない。この監督、今後、要注目。お薦めです!

2005 05 13 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 12, 2005

第58回カンヌ国際映画祭 5月11日

20050511_1今年も始まりました、第58回カンヌ国際映画祭。1枚目の写真はカンヌ。ぶらり旅に行きたくなるような、光景ですっ。ひとまず、今年のコンペティション作品と審査員をご紹介!

【コンペティション作品】
『LEMMING』(ドミニク・モル作品)●『A HISTORY OF VIOLENCE』(デヴィッド・クローネンバーグ作品)●『L'ENFANT』(ジャン・ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ作品)●『WHERE THE TRUTH LIES』(アトム・エゴヤン作品)●『FREE ZONE』(アモス・ギタイ、※主演はナタリー・ポートマン!意外・・・)●『HIDDEN』(ミヒャエル・ハネケ作品)●『THREE TIMES』(ホウ・シャオシェン作品)●『BROKEN FLOWERS』(ジム・ジャームッシュ)●『THE THREE BURIALS OF MELQUIADES ESTRADA』(トミー・リー・ジョーンズ作品、※1994年の『ワイルド・メン』以来の監督作品)●『BASHING』(小林正広作品、※日本映画です。あっ、言わなくてもわかるか・・・)●『PEINDRE OU FAIRE L'AMOUR』(アルノー・ラリュー&ジャン・マリー・ラリュー作品)●『SIN CITY』(フランク・ミラー&ロバート・ロドリゲス作品)●『BATTLE IN HEAVEN』(カルロス・レイガダス作品)●『KILOMÈTRE ZÉRO』(ヒネル・サリーム作品)●『ELECTION』 (ジョニー・トー作品 ※日本では『PTU』が公開中!)●『ONCE YOU'RE BORN YOU CAN NO LONGER HIDE』(マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ作品、※日本では7月9日から6時間の超大作『輝ける青春』が公開!)●『LAST DAYS』(ガス・ヴァン・サント作品)●『MANDERLAY』 (ラース・フォン・トリアー作品 ※主演は撮影途中で降板したニコール・キッドマンに代わって、ロン・ハワードの娘で『ヴィレッジ』のブライス・ダラス・ハワード)●『SHANGHAI DREAMS』(ワン・シャオシュアイ作品)●『DON'T COME KNOCKING』(ヴィム・ヴェンダース作品)●『TALE OF CINEMA』(ホン・サンス作品)

合計21作品。今年はカンヌ常連監督やパルムもしくはグランプリの受賞経験がある監督らが多いようです。

20050511_2【今年の審査員】
審査委員長 
エミール・クストリッツァ (監督/セルビア・モンテネグロ)
※もうすぐ最新作『ライフ・イズ・ミラクル』が公開!
審査員
トニ・モリソン (作家/アメリカ)
ナンディタ・ダス (女優/インド)
サルマ・ハエック (女優/メキシコ)
ブノワ・ジャコ (監督/フランス)
アニエス・ヴァルダ (監督/フランス)
ジョン・ウー (監督/中国)
ファティ・アキン (監督/ドイツ)
ハビエル・バルデム (俳優/スペイン)

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オープニングはドミニク・モル監督の『LEMMING』。シャーロット・ランプリングとシャルロット・ゲンスブールの共演作。

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①ドミニク・モル『LEMMING』のレッドカーペット②審査員の記者会見③カトリーヌ・ドヌーブ④シャーロット・ランプリング⑤サルマ・ハエック

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May 10, 2005

フランス発サイコ・サスペンス《『迷宮の女』》試写会にご招待!!

7つの人格に支配された女は果たして犯人なのか?
フランス発サイコ・サスペンス《『迷宮の女』》試写会にご招待!!

meikyuuパリで起きた不可解な連続殺人事件の容疑者、7つの人格を持つ女(シルヴィー・テスチュ)。心理カウンセラー、ブレナック(ランベール・ウィルソン)はその精神鑑定を行うが、次々と現れる人格に翻弄され……。ギリシャ神話「ダイダロスの迷宮」をモチーフにしたサイコ・サスペンス『迷宮の女』(6月~新宿武蔵野館ほか全国〈地方は順次〉)。この《試写会》に5組10名様をご招待!! 提供:ハピネット・ピクチャーズ

『迷宮の女』
“DEDALES”
ルネ・マンゾール作品
出演:シルヴィー・テスチュ、ランベール・ウィルソン、フレデリック・ディーファンタール、ミシェル・デュショーソワ他
2003年/フランス/99分/カラー/ドルビーSRD/PG-12

日時:5月20日(金)
時間:18:00開場 18:30開映
場所:スペースFS汐留

<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画の感想やもしくは当サイトへの要望などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。

応募締め切り
2005年5月13日到着分まで

※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

2005 05 10 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 09, 2005

『リンダ リンダ リンダ』スタッフ&キャスト記者会見付完成披露試写会

3月17日/シネセゾン渋谷
「見た目は愛らしけど目が鋭い人。いい映画を撮る監督さんですし、固定観念や偏見のない人です」(by ペ・ドゥナ)

20050317_2文化祭のためにいきなりバンドを組むことになった女子高生4人組。コピーするのは、80年代後半から90年代の音楽シーンを席巻したブルーハーツ! しかもボーカルは韓国からの留学生!? 本番まであと3日! 彼女たちは無事に演奏することができるのか? オフビートな笑いで“愛すべきダメ男”を描かせたら日本一の新鋭・山下敦弘が、一転、ハイティーンの女の子たちを描いた最新作『リンダ リンダ リンダ』(夏~シネセゾン渋谷ほか全国)。その完成披露試写会で、山下、と主演のペ・ドゥナ、前田亜希、香椎由宇、関根史織が記者会見を行った。

次代の映画界を担うプロデューサーの発掘、育成を目的に設立された“角川出版事業振興基金信託”が2002年に立ち上げた“日本映画エンジェル大賞”。その第1回受賞作となった企画を基に進められた本作。プロデューサー・根岸洋之は監督を選ぶ際、“『リアリズムの宿』を見て、音楽的テンポ、滑稽味、20代の若さ等、山下監督に賭けるべきだ”と直感したそう。

そんな山下を、「見た目は愛らしいけど目が鋭い人。いい映画を撮る監督さんですし、固定観念や偏見のない人です」と信頼するドゥナ。彼女の今回の出演は、「ポ・ジュノ監督にノリで“ペ・ドゥナに会わせて”って言ったら“いいよ”って言ってくれたのを真に受けたんです」(山下)という“突発的出来事”(!?)がきっかけだったそう。

20050317一方、ドゥナは、特に国籍の違う作品に出演することに戸惑いはなかったそうで、「映画に国境はないと思います。日本映画に出演することに戸惑いはありませんでした。日本と韓国で違う点と言えば、撮影期間ぐらいです。韓国で4カ月以下の撮影は経験したことがなかったのですが、今回は1カ月で撮りました」。

しかし、日本語でセリフ、更には日本語で歌を歌うのは難しかったのでは? 「映画の中で歌うのは初めてです。日本語のセリフも大変でした。歌は音楽と合わせて歌えるように覚えました。今はサウンドトラックの収録のため練習中です」。ちなみに、出演契約を交わした日に、スタッフと行ったカラオケでKiroroの歌を日本語で完璧に熱唱したというドゥナ。何と日本語も“ひらがな”なら読めるそうだ。

とはいえ、言葉や国境の壁を乗り越えられたのも同世代の日本のキャスト陣の協力があったからだろう。会見中も終始仲の良かった4人は、撮影中、“いつも一緒にいる感じ”を出すため、スタッフとは別のホテルで宿泊し、オフの時間も共有して友情を深めていったという。

誰もが“ブルーハーツ(青い心)”だった青春時代。大人となった今、そんな“ハート”がすっかり汚れてしまった(!?)人も、本作で“ブルー”な“ハート”を思い起こしてみては?

2005 05 09 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 06, 2005

『キングダム・オブ・ヘブン』監督来日記者会見

3月7日/パークハイアット東京
「人間は過去から学ばず、歴史は繰り返すんだよ」(by リドリー・スコット)

20050307_6カンヌ国際映画祭新人監督賞に輝いた1977年のデビュー作『デュエリスト―決闘者―』以降、『1492 コロンブス』、アカデミー賞5部門受賞作『グラディエーター』と、定期的に史劇を創って来た巨匠リドリー・スコット。彼にとってそうした流れに比較的短いスパン(15年、8年と来て、今回は5年)で続く作品となったのが、最新作『キングダム・オブ・ヘブン』(5月14日~日劇1ほか全国東宝洋画系)。12世紀エルサレムで起きる十字軍遠征による戦争と2つの宗教(キリスト教とイスラム教)の対立を背景に、父から子に夢と希望、勇気と正義が受け継がれて行く姿を描いたスペタクル超大作だ。その完成を前にスコットが、佳境に入った編集の合間を縫って『ブラックホーク・ダウン』以来4回目の来日、記者会見を開いた。

20050307_7作品完成前の会見のため時間は短めではあったが、スコットは今回の作品の狙いについて的確に語ってくれた。「12世紀、騎士の時代の西欧社会は混乱を極め、紛争や革命は過去から学ばず、歴史は繰り返すんだ。その物語はイングマール・ベルイマン(『第七の封印』)を始め何人かの監督たちが映画にしてきているが、自分で創るに当たっては、とにかく公平な、史実に忠実なことを目指した。登場人物は2人を除いて歴人間史上実在の人物。戦争がいろいろな所で起き、致死の病が蔓延する大変な時代。そんな時代と現代社会とに共通項が見出せたことはとても興味深かった。脚本はリサーチを重ねた上でキリスト、イスラム両方の文化圏の歴史家や学者のチェックを受け、“今までで最も良い描き方”と評価され、モロッコで撮影に臨んだ。この手の作品を創る時は、スペクタクルな映像とヒューマンな物語の融合ということでデビッド・リーンを避けては通れないが、まずは観客を当時の世界に連れていくことを考えた。そこには、宗教や政治等の様々な問題が浮かびあがるが、それが何かを考えるきっかけになってもらえればと思う」。

とはいえ、同じ最近の史劇でも、オリヴァー・ストーンが「現在と重ね合わせて観て欲しい」と言った『アレクサンダー』とは「アプローチが違う」というこの作品。史劇が得意なジャンルであるスコットだけに、今回はその情熱がどのような映像に結実したか、大いに期待したい。

2005 05 06 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 04, 2005

爆笑!?ベン・スティラー&オーウェン・ウィルソン『スタスキー&ハッチ』

1970年代に大ヒットしたTVシリーズを再現!
痛快ポリス・アクション《『スタスキー&ハッチ』》がDVDに!!

sh往年の人気TVシリーズをベン・スティラー&オーウェン・ウィルソンによる新たなコンビで映画化した『スタスキー&ハッチ』のDVD(¥3,990)が絶賛発売中!! 当時の雰囲気を再現するため、細部に渡り“70年代”を演出。特に重要アイテムの自動車“トリノ”も忠実にカスタマイズ。ベンの“もじょもじょ頭”も注目の痛快ポリス・アクションのDVD発売を記念して1名様に本品をプレゼント!! 提供:ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント

★マメマメ情報★
ベン・スティラーの爆笑コメディー『ドッジボール』(←かなり、おバカ!!)
オーウェン・ウィルソンの最新作『ライフ・アクアティック
合わせて観てみるのもオススメ!!

shj『スタスキー&ハッチ』
BV/トッド・フィリップス作品
ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーン、ジュリエット・ルイス、スヌープ・ドッグほか
2004年/アメリカ/100min.
©Buena Vista Home Entertainment, Inc.

<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。

応募締め切り
2005年5月20日到着分まで

※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

2005 05 04 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『セイクレッド・プラネット/生きている地球』DVDプレゼント!!

美しい映像とR・レッドファードの語りで綴るドキュメンタリー
《『セイクレッド・プラネット/生きている地球』》のDVD発売中!!

spi自然と共に生きる人々の生活様式や、生きている地球の美しい映像を通じて、人類が直面している地球の環境問題を問いかけるドキュメンタリー映画『セイクレッド・プラネット/生きている地球』のDVD(¥3,990)が絶賛発売中。美しい自然の映像と名優ロバート・レッドファードの語りで綴られた良質な作品だ。この発売を記念して、本作の《DVD》を1名様にプレゼント!  提供:ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント

SPSj『セイクレッド・プラネット/生きている地球』
BV/ジョン・ロング作品
2004年/アメリカ/47min.
©Disney/The Sacred Planet Project Ltd.

<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。

応募締め切り
2005年5月20日到着分まで

※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

2005 05 04 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『ヤング・ブラック・スタリオン』DVDプレゼント!!

壮大で美しい自然を舞台に繰り広げられる感動の物語、
《『ヤング・ブラック・スタリオン』》のDVDが発売中!!

YBS 『フリー・ウィリー』の監督サイモン・ウィンサーを始め、動物と人間の交流を描いた感動作を数多く手掛けた一流スタッフが集結! 家族と生き別れた少女ニーラ(ビアナ・タミミ)と野生馬シターンとの冒険を描いた『ヤング・ブラック・スタリオン』のDVD(¥3,990)が発売中!! 壮大で美しい自然の中で繰り広げられる感動の物語。そのDVD発売を記念して本品を1名様にプレゼント! 提供:ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント

YBSj『ヤング・ブラック・スタリオン』
BV/サイモン・ウィンサー作品
出演:ビアナ・タミミ、リチャード・ロマナスほか
2003年/アメリカ/51min.
(C)Disney

<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。

応募締め切り
2005年5月20日到着分まで

※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

2005 05 04 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『KARAOKE―人生紙一重―』《特製携帯クリーナー》をプレゼント!

今や世界共通語となった“KARAOKE”の誕生秘話を映画化した
『KARAOKE―人生紙一重―』がもうすぐ公開!!

kryk-m今や世界共通語となった“KARAOKE”。その誕生秘話を映画化した『KARAOKE―人生紙一重―』(5月14日~ワーナー・マイカル・シネマズ板橋ほか全国で公開)がもうすぐ公開される。1999年、「タイム」誌の“世界に影響を与えたアジアの20人”に選出されたカラオケ開発者・井上大佑を押尾学が演じている。この公開を記念して、《特製携帯クリーナー》を5名様に!提供:GP・GATE/グランプリ


krc『KARAOKE―人生紙一重―』
エクセレントフィルム=リベロ/辻裕之作品
出演:押尾学/吉岡美穂/宇崎竜童/室井滋/高田純次ほか
2005年/日本/113min.

<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。

応募締め切り
2005年5月20日到着分まで

※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

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R・ギアが踊る《特製ボールペン》をプレゼント!

『Shall we Dance シャル・ウイ・ダンス?』絶賛公開中!!

SWD_sb1日本映画をハリウッドがリメイクした『Shall we Dance シャル・ウイ・ダンス?』(公開中~日劇1ほか全国東宝洋画系)。キャスト中、いち早く社交ダンスの稽古を始めたR・ギアは“ワルツが特に苦手だった”そうで、撮影6カ月前から毎日8時間、延べ1,500時間もの猛特訓をしたとか。その成果は作品を観ての通り素晴らしい仕上がり。そんなR・ギアが、何と“踊る”《特製ボールペン》を10名様に!提供:ギャガ・ヒューマックス

img_ballpen
『Shall we Dance シャル・ウイ・ダンス?』
ギャガ・ヒューマック/ピーター・チェルソム作品
リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、
スーザン・サランドン、他
2004年/アメリカ/106min./カラー/ヴィスタ
ドルビー(SRD、DTS、SDDS:SR)

<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、最近観た映画もしくは当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。

応募締め切り
2005年5月16日到着分まで

※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

2005 05 04 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

May 02, 2005

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』監督&キャスト来日記者会見

3月24日/麻布迎賓館
「ジムは常に笑わせるから、間を取るのが難しかったの」(by エミリー・ブラウニング)

20050324_1「ハリー・ポッター」シリーズに迫る人気児童書「世にも不幸なできごと」(レモニー・スニケット/著)シリーズを映画化した、『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』(5月3日~丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系)。突然の火事で両親を亡くしたことから不幸のどん底に突き落とされる3姉弟妹を描いた本作のPRのため、監督ブラッド・シルバーリング、長女ヴァイオレット役のエミリー・ブラウニング、長男クラウス役のリアム・エイケンが来日し、記者会見を開いた。

かつて、可愛い幽霊“キャスパー”が主人公の『キャスパー』で特に子供たちを喜ばせたシルバーリング。今回は同じようなファンタジーでも、“こんな人生ヤダ!!”っと思ってしまいつつもホロッと泣かせる演出で、大人にもアピールする。「撮影した7カ月間、エミリーとリアムにたくさん不幸を振りかけたんだ。でもその結果、ポジティブな作品になったと思うよ」とシルバーリングが語るように、本作は悲劇的ではない。それは、独創的なセットや凝った衣裳の効果でもあるだろう。「この物語の舞台を現代に置き換えたら、ただの“幼児虐待”の映画になってしまうからね。ちゃんとした作品にするために、『オズの魔法使い』や『狩人の夜』等、1930~1950年代のハリウッド映画のように、スタジオ内のセットでその世界観を創ったんだ」。“ディケンズのニューイングランド風”と言われるその世界観を創るために、ロサンゼルス郊外のダウニー・スタジオに70のセットを用意したそうだ。ちなみに、あまりにもパラマウント・ピクチャーズのスタジオを占有したため、“レモニーの子豚”と言われたとか。

20050324_2その見事なセットの効果か、俳優たちも楽に役に入り込めたという。「毎日仕事に行くのが楽しかったんだ。僕の衣裳は大したことないんだけどね」(リアム)「360度、全てがしっかりしたセットに足を踏み入れた瞬間、本当に“そんな世界”にいるような雰囲気になったの。衣裳のコルセットがちょっとキツくて、動き回るのが大変だったわ」(エミリー)。

「この作品の子供たちは大人の意見にきちんと耳を貸し、逆に大人は子供の意見に耳を貸さないんだ」と語ったブラッド。確かに子供の意見は重要だ。「この作品たちは子供たちの意見でキャスティングされたも同じなんだ。キャスティングする前から、ジムに関しては彼のマネージャーの息子さんが“オラフ伯爵はジムがピッタリ!”って言ってたし、メリル・ストリープも一番下のお嬢さんが“ジョセフィーンおばさんはお母さんがいいと思う!”っていったらしいよ」(ブラッド)。

ちなみに、原作者のレモニー・スニケットはこんなことを言ってるらしいです……。「私は“やめてくれ”と頼んだ。“優れた監督を使わないでくれ”と頼んだ。“演技の巧い役者を出演させないでくれ”とも頼んだ。でも、3つとも実現されてしまった。最後の望みは、大勢のボランティアがこの文章を読んで、映画のチケットを買い占め、人々が映画を観に行かせないようにすることだ」。あなたなら、どーする!?

2005 05 02 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

深く静かな祈りのような傑作『ミリオンダラー・ベイビー』

2005年第13週(3月26日~4月1日)

diary69 高校時代の部活のOB会に出席。まだ若いつもりでいても現実は違うことを思い知らされる……。映画は8本。 DVDで4本。黒澤明のデビュー作『姿三四郎』(1943、東宝ビデオ)と、特典映像として収録された『姿三四郎(最長版)』(1943―2003)。ロシアに残っていたプリントを元に欠落部分を修復した『~(最長版)』が観られたのは良かった。欠落部分、やはり必要だ。この作品には、79分の通常版、91分の『~(最長版)』、“97分”の幻の『完全版』がある。どこかに残ってないだろうか、完全版。『~(最長版)』の修復部分の損傷は酷いし、6分間が観たい。ちょっと気になってた『もうひとりいる』(2002、キング、柴田一成)は低予算でなかなか頑張ったホラーの小品。特典映像として収録された柴田の短篇『フライト・フロア』(2000)は、某ソフト会社の社屋とその(知り合いの)社員さんが主演でビックリ。でも考えてみれば監督も同じく(知ってる)社員さん(笑)。 

試写で4本。SPE試写室(赤)の『最後の恋のはじめ方』(2005、SPE、アンディ・テナント)は肩の力を抜いて楽しむ軽いラブ・コメ。東宝東和試写室で2本。『海を飛ぶ夢』(2004、東宝東和、アレハンドロ・アメナーバル)はブルーが美しい拡がっていく映像と前向きな展開で尊厳死を描く。重いテーマをどこか清々しく見せたA・アメナーバル、お見事。『炎のメモリアル』(2004、東宝東和、ジェイ・セラッセル)は“9.11”で殉職した消防士たちに捧げられた作品。自己犠牲モノに弱い方に特にオススメ。多分泣けます。

そして丸の内ピカデリー1で『ミリオンダラー・ベイビー』(2004、ムービーアイ エンタテインメント=松竹、クリント・イーストウッド)完成披露試写。これは傑作です。感動しました。C・イーストウッドはここで人生について、愛について、生死について、“人間の罪”について深い考察を展開しました。にもかかわらず物語の表の顔、“ボクシング”という部分のカタルシスを盛り込むことも忘れてはいません。今、イーストウッドは監督としても俳優としても円熟の極みに達したようです。実はこの作品、『海を飛ぶ夢』とリンクするのですが(詳細はネタバレになるので触れません)、その巧さにおいて上手。この作品が対抗では『アビエイター』(2004、マーティン・スコセッシ)が受賞を逃しても仕方ありません。最優秀主演男優賞もR・チャールズが亡くならなければ、『Ray/レイ』(2004、テイラー・ハックフォード)のジェイミー・フォックスではなくイーストウッドだったかもしれません。とにかく必見!

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