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Jun 21, 2005
『バッドマン』監督&キャスト来日記者会見
5月30日/グランドハイアット東京
「バッドスーツの手袋に空いている小さな穴から、ベールの汗が水道のように流れていたんだ」(by リーアム・ニーソン)
コミック作家ボブ・ケインによって、DCコミック“Detective Comics #27”(1939年5月号)でデビューした“バットマン”。以来、この孤高のダーク・ヒーローは空前のブームを巻き起こし、コミックやテレビ、映画等に登場、活躍してきた。そして、誕生から66年目を迎えた今年、“ブルース・ウェインは如何にしてバットマンになったのか?”という、ダーク・ヒーローのバックグラウンドに焦点を当てた『バットマン ビギンズ』(公開中~丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系)が誕生した。その公開を前に、監督のクリストファー・ノーラン、“4代目バットマン”を襲名したクリスチャン・ベールの他、出演者のリーアム・ニーソン、モーガン・フリーマン、ケイティ・ホームズ、製作のチャールス・ローブンが来日、記者会見を開いた。
今回、監督に大抜擢されたノーランは、『メメント』(2000)『インソムニア』(2002)で一躍注目を集め、本作が長篇4作目となる新進気鋭の映像作家。そんな彼が手掛けた『バットマン ビギンズ』は、ティム・バートンによる『バットマン』(1989)に始まり『バットマン リターンズ』(1992、バートン)『バットマン・フォーエヴァー』(1995、ジュエル・シューマカー)『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(1997、シュマッカー)と続いたシリーズを踏まえて創られた。しかも今回は“知られざるバットマン誕生の秘密”を描くということで、プレッシャーがあったのではないだろうか? 「ティム・バートンの『バットマン』はヴィジュアル的に素晴らしかったよ。でも、僕が“コミックから感じたバットマン”を描いているとは思えなかったんだ。今回、映画的にもっと違う、フレッシュな見方で違う映画を創りたかったんだ」。4代目バットマンのベールも、「これまでの3人(マイケル・キートン、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニ)の“バットマン”はもちろん観ていたけど、役の表現として、必ずしも僕の満足できる感じではなかったんだ。だからこれまでの“バットマン”を土台とした役作りはせず、今回は原作コミックを基に、一から新しい“バットマン”を創っていったんだ」。
ところで、“バッドスーツ”って名前通りに着心地が“BAD”って聞いたけど? 「コスチューム・デザインナーが今までの“バッドスーツ”を参考にいろいろ改良を加え、重量も軽くしてくれたんだ。アクションも、スーツの動きやすさに合わせたスタイルにしたしね。ただ撮影が7カ月にも及んだので、時々スーツが着たくないこともあったし、頭痛がすることもあったけど、スーツを着て演技ができることが嬉しかったからね。不平は言ってられなかったんだ」とか。
ベールと戦うシーンがあったニーソンも、「彼が“バッドスーツ”を着た姿を見た日は脅威を感じたね。戦うシーンを撮影した日はとっても暑い日でね、“バッドスーツ”の手袋に空いている小さな穴から、彼の汗が水道のように流れていたんだ」と、やはりあまり着心地は良くなさそうだ。
ちなみに今回はコスチュームだけでなく、“バッドモービル”にも改良が加えられた。これまでの“バッドモービル”は実際に走行ができなかったが、今回は340馬力のエンジンを搭載、5秒未満で時速96kmまで達することができるようになったという。撮影に使用された台数は8台。うち5台は実用に耐えられるガソリン車、他の1台は電気式、残り2台は大砲から発車できるように、エンジンを積まない軽量タイプだったそう。
今回はオスカー・クラスの俳優たちが一同に出演していると話題だが、実は“1978年の『スーパーマン』を参考にしたという。「マーロン・ブランドとか、ジーン・ハックマンとか、ネッド・ビーティとか、凄い名優たちが脇を固めていたよね。今回はそれにならって一流キャストを集めたんだ」とノーラン。そんな彼らに演じたキャラクターの魅力を聞いてみると、かつてブルースの一番の親友だったレイチェルを演じたケイティは、「レイチェルの理想主義者という部分は尊敬しているわ。それにブルースには厳しいことを言うけど、最後には彼に助けられる。自分が強い、自分が一番だ、と思っていても、時には誰かに助けられることを表現していると思うわ」。
今回、唯一の日本人キャストとして参加し、“影の同盟”のリーダー“ラーズ・アル・グール”を演じた渡辺謙は、「闇や不正や悪といった、人間が生きていく上で多かれ少なかれ必ず染まるものを持っています。その部分が上手く脚本に書かれていたので、自分の中にある闇や抱えている苦しみを巧く表現できれば、と思いました」。また、“影の同盟”の使者“デュカード”を演じたニーソンは、「今までは悪役が回ってきたことがほとんどなくてね。今回は悪役を演じるチャンスだったから引き受けたんだ。彼は“ゴッサム・シティ”から悪を追い出すうちに段々独裁者的になってしまい、最後には自分自身が悪になってしまったんだ。元々良い人だった、というのが魅力だね」。
ブルースに“バッドスーツ”や“バッドモービル”を与える発明者、フォックスを演じたフリーマンは、「今まで私は“ブロック・バスター映画”に出演したことがなかった。イギリスが誇る名優アレック・ギネスは『スター・ウォーズ』シリーズでオビ=ワン・ケノービを演じたけど、彼が“あの1本で、これまで全出演作より稼いだ”と言っていたので、“今回は私の番だ”と思ってね(笑)」。ちなみに本人は発明には「全く興味なし」だとか。
その他にも、ゲイリー・オールドマンやマイケル・ケインら名優たちがズラリと並んだこの作品から、今、新たな“バッドマン伝説”が始まる!!
追記
クリスチャン・ベールは『バッドマン ビギンズ』の前に出演した『マシニスト』で役作りのために28kg減量、しかしその後この作品のためにトレーニングして、減量した28kgプラス9kg増量したそうだ。クランクイン前に“バッドスーツ”の型を取ったそうだが(←一応体型が変わることを計算していたんですって)、やはり型が合わずに取りなおしたそうだ(←・・・・うーん、いくら計算しててもねぇ)。
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