PauseBLOG 記者会見・コラム

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Jul 29, 2005

『ロボッツ』スタッフ来日記者会見

3月25日/グランドハイアット東京
「監督の“ティーポット”の奇声はうまいよ!(笑)」(by スティーブ・マルテーノ)

20050325_1 白一色の氷河期を舞台にしたフルCGアニメーション作品『アイス・エイジ』を創ったクリス・ウェッジの最新作『ロボッツ』(7月30日~日劇3ほか全国東宝洋画系)。ユニークなロボッツたちが自分の夢をつかむために奮闘する、夢と希望に溢れたファンタジー作品だ。このPRのため、ウェッジとアート・デイレクターのスティーブ・マルティーノが来日し、記者会見を開いた。

前作『アイス・エイジ』では“CGでは氷の描写は不可能”という定説を塗り変えてしまったウェッジ。勿論、『ロボッツ』でもそういった技術は生かされている。「『アイス・エイジ』の時の経験がいろいろな面で大いに役立ったよ。今回は“シンプルで楽しく”をモットーに創った。僕はこの作品のように、夢というのは叶えるものと思っているし、必ず叶うと思っているよ」。事実、彼は1つの夢を叶えた。というのも、本作は『アイス・エイジ』より以前からあたためていた企画。念願の作品だけに、喜びもひとしおのようだ。

20050325_3  舞台となる“ロボット・シティ”や、主人公ロドニーを始めとするキャラクターたちはとても独創的だ。一体このアイデアはどこからきたのだろう。「ロボット・シティは本当にゼロからのスタートだった。インスピレーションを受けたのは、僕たちの世界にある機械や部品、廃品置き場や家庭の中、そういった日常の中に埋もれている物からだね。最初は手本になるようなものはなかったんだ」(ウェッジ)。「それに僕たちの実際の経験や想い。例えば、ロドニーが発明家を夢見てロボット・シティに上京するシーンは、僕が初めてマンハッタンに来た時の気持ちを反映しているんだ」(マルティーノ)。

そして聞き逃せない注目は、個性豊かなロボットたちの声を演じた声優陣。主人公ロドニーは、現在日本で大ヒット公開中の『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』や『アイランド』でも活躍しているユアン・マクレガー。ロドニーが一目惚れするキャピィーはハル・ベリー。ロドニーを助けるフェンダーに名優ロビン・ウィリアムズと豪華なキャスティングだ。「キャラクターを見て、誰にその声をやって欲しいか、をリストにしたんだ。上がった人たちの声を聞いて、ピッタリと声が合うと、キャラクターの絵が動き始めたように見えたんだよ」(ウェッジ)、「『アイス・エイジ』の経験で発見したことだけど、声優のキャスティングはコメディアンがいいね。彼らはとても賢くて大胆な人たちが多く、知的で即興性に富んでいるからね」(マルティーノ)。ちなみにロドニーが発明した“ティーポット”の奇声はウェッジの声だとか。

「アメリカでは3月はヒット作が出ることが少ない月なんだ。でも、前作も『ロボッツ』も偶然3月に全米公開して大ヒットになった。成功することでまた次の作品を製作することができるから、勇気づけられね。これからもオリジナリティを大切にして、ファンタスティックな世界を創っていきたいね」。「次回作は『アイス・エイジ2』」というウェッジ。どんな不思議な世界を見せてくれるのか今から楽しみだ。

2005 07 29 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

《『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』公開》!!

今度はファミリーで大暴れだ!
人気シリーズ最新作《『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』公開》!!


tyaki 第4作目『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(1998)でめでたくベイビー誕生させ、幕を閉じたと思われた最恐キャラクター、チャッキー。だが、今度はファミリーで大暴走を始めた!! それが最新作『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』(8月13日~銀座シネパトスほか全国〈地方は順次〉)だ。更に過激にパワーアップした本作の公開を記念して、《特製缶バッジ》を5名様にプレゼント!提供:リベロ

チャイルド・プレイ/チャッキーの種
監督:ドン・マンシーニ
出演:チャッキー、ティファニー、ジェニファー・ティリー、REDMANほか
配給:リベロ

8月13日~銀座シネパトスほか全国〈地方は順次〉

kan ●今回5名様に
《オリジナル缶バッジ》をプレゼント!
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

応募締め切り→2005年8月19日到着分まで

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“哀川翔”105本目の主演作《『ワースト☆コンタクト』》

“我らがアニキ”の最新作が何と「極道SF」!?
“哀川翔”105本目の主演作《『ワースト☆コンタクト』》が公開!!


worst “極道”生垣幸太郎(哀川)と市井の人々の前に、自ら「地球侵略を企む宇宙人」と名乗る川田(板尾創路)が現れる。地球滅亡まで、あと大体(!?)3時間。幸太郎たちに奇跡は起きるのか? “我らがアニキ”哀川翔の105本目の主演作は、何と“極道SF”。それがこの『ワースト☆コンタクト』(8月6日~テアトル新宿でレイトロードショー〈地方は順次〉)だ。この《劇場招待券》を3組6名様に! 提供:ファインフィルムズ

ワースト☆コンタクト
監督:多胡由章
出演:哀川翔、板尾創路、有坂来瞳、我修院達也ほか
配給:ファインフィルムズ
8月6日~テアトル新宿でレイトロードショー〈地方は順次〉

●今回3組6名様に《劇場招待券》プレゼント!
<応募方法>
ご希望の商品名とお名前、ご住所、当サイトの感想などをお書き添えの上、hensyu@cine-pause.comまでメールをお送りください。
※当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。

応募締め切り→2005年8月5日到着分まで

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Jul 27, 2005

S・スピルバーグ! D・ファニング! 『宇宙戦争』上陸!!

2005年第24週(6月11日~17日)

diary80_1  何と言っても、ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ(スクリーン7)の“『宇宙戦争』(2005、UIP、スティーブン・スピルバーグ)ワールド・プレミア”。08:00(本篇上映1時間45分前。因に本篇は1時間57分。ほとんど同じ!!)から始まった、前代未聞、空港の国際線ゲート並の入場セキュリティは評判が悪かったけど、悪質な海賊版が横行しているのだから仕方ない。係員と喧嘩してる人、いたなぁ……大人気ないね(苦笑)。

そんなこんなで始まった(公式には)世界初の『宇宙戦争』は、アッという間に終映。2時間を切る時のS・スピルバーグの演出は、まさに“怒涛の”という表現がピッタリなのだけど、この作品も例に漏れず、力漲る映像の連打でした。そこで描かれていたのは、タイトル通り、不安定な社会情勢を反映させたと思われる“戦争”。それは逃げ惑う人々や、川を流れる死体を見れば一目瞭然だと思う。にも拘わらずこの作品には、そのバデな外見とは裏腹に、意外とこぢんまりしたイメージが残ります。それはこれが、父親の存在を描いた、記者会見でのトム・クルーズの言葉が借りれば「非常にパーソナルな作品」だからなのかもしれません。少々引っ掛かる部分がないワケではないけど、何はともあれ、スピルバーグ初の“リメイク”&“邪悪な宇宙人”をしっかり楽しみました。もう1回観に行こう。遂に初めてスピルバーグに会って聞いた話、記者会見場をどよめかせたダコタ・ファニングのびっくりするぐらいの可愛さにも感動した1日でした。

 今週の観賞本数は5本(劇場1本、試写4本)。新宿ピカデリー1で『ミリオンダラー・ベイビー』(2004、クリント・イーストウッド)。試写で観たけど妻が「観たい」というので、“これなら2回観ても”と同行。やはり感動したけど、“最後の手紙”の解釈が違うのが意外でした。

diary80_2 試写は、松竹試写室で『HINOKIO ヒノキオ』(2005、松竹、秋山貴彦)、ヘラルド試写室で『姑獲鳥の夏』(2005、ヘラルド、実相寺昭雄)、シネカノン試写室で『クレールの刺繍』(2004、シネカノン、エレオノール・フォーシュ)、そして『宇宙戦争』。

『HINOKIO ヒノキオ』と『姑獲鳥の夏』は〈星取り〉に書きました。詳細は(行数不足につき)そちらをご覧下さい。前者は「アイデアと子供たちで拾い物。但し大人の演技がダメ」、後者は「雰囲気は良いし実相寺も好きだけど、どうも大味」。それぞれ☆3つ。『クレールの刺繍』も細かくは書けませんが、好き嫌いは分かれそう。ただフランス映画が好きな方、特に女性にはお勧めだと思います。

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Jul 26, 2005

情報求ム。

3honn 先日マレーシアで見つかった“6本足の犬”のその後が気になるKです。気になるといえば、“ピアノマン”のその後気になってます!もし、“その後”をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ、編集部までご連絡ください!お願いしまっす!!

さて、さて、試写会の応募メールで様々なご意見をいただくので、この場を借りてちょっとお答えしようかなと思います。

※★(読者の方のご意見)
  →(編集部からのコメント)

★感動モノが好きですけど、本当に感動できるものって少ないですよね。
→人が「感動する」って実は難しいんですよね。「泣く」と「感動する」のかというと、そうとも言い切れないし、「感動する」ってそれだけではないですし・・・・・・。しかも、その日の体調によって映画にノレなかったり、自分が悩んでることとリンクするとスッゴク感動してしまったり・・・・・・。まさに十人十色、こればっかりは本人じゃないとわかりません。なので、他人の意見を参考にせずに、自分のカンを信じた方がいいのかも。

『奥さまは魔女』の試写会をお願いします。
→中野サンプラザで行われる試写会をゲットしました!現在募集中です。また、ご要望が多かった『チャーリーとチョコレート工場』もゲットしました!近々募集をスタートしますので、チェックを忘れずに!

★今気になっている作品は、ラッセル・クロウの新作『シンデレラマン』です。
→8月の読者レポートで『シンデレラマン』のマスコミ試写をレポートをお届けします。レポーターの方がどんな感想を持ったのか、乞う期待!

★ゴシップネタをお願いします。
→数年前からパウゼは「ゴシップはなし」という方針のため、コレは難しいかもしれません・・・。ご要望にお応えできず申し訳ないです・・・。

これからも読者の方の質問にお答えしますので、どしどしお寄せくださいませ!

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Jul 25, 2005

『アイランド』監督&キャスト(ユアン・マクレガー:衛星回線)来日記者会見

7月14日/パークハイット東京
「ユアンとスカーレットの気が合うのか心配でトレーラーに2人きりにしたんだよ(笑)」(by マイケル・ベイ)

20050723_1 2019年。それは、生命がオーダーメイドされる時代……。これまで数々のアクション巨篇を手掛けてきたマイケル・ベイが放つ最新作『アイランド』(7月23日~丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系)が、いよいよ日本上陸。そのPRのため、監督のマイケルは来日、主演のユアン・マクレガーは都合で来日できなかったため滞在地ロンドンを衛星回線で繋いで会見に臨んだ。

 この日はロンドンで起きた同時爆破テロ事件からちょうど1週間。現在、ロンドンで舞台に立つユアンに事件当日のことを聞いてみた。すると、「あの日は大変な日だった。自分の国なのに恐怖を感じているなんて不思議だよ。ちょうどこの『アイランド』を観るために試写室に行こうとしていたんだけど、試写室の近くで事件があったから、その日は中止せざる負えなかったんだ」と語ったが、とにもかくにもモニター越しの彼は元気そうで、ファンならずとも一安心だ。

「マイケル・ベイの作品だから、というより、アクション作品ということを意識したんだ。往々にしてアクション作品は強い物語を感じないけど、この作品にはそれを感じたから出演を決めたんだよ」と語るユアンは、自我に目覚めるクローン“リンカーン・6・エコー”に扮している。彼が語るように、この作品は、クローン技術の内包する問題に対して警鐘を鳴らしながら、ベイ得意の魅力的なアクションも満載だ。さらに、こうも付け加えた。「クローンについては複雑な問題。人間の存在の根本的なところを問われると思うんだ。それによってもたらせれる利益は多大だけど、デメリットも考えないとね」。

20050723_2  撮影ではマイケルもエキサイトしたようで、「アクションシーンでは僕自身も自らカメラを回したんだよ。“もっと行け! 行け!”ってね(笑)。ユアンはプロ。無理難題も全部受け入れてくれた。非常にタフで、運動神経も凄くいいんだ」。

 今回は恩人でもあるジェリー・ブラッカイマーから離れ、スティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスと組んだマイケル。「今でもジャリー・ブラッカイマーを愛してるし、とても感謝しているよ。でも、15歳の時にルーカス・フィルムでスピルバーグの『レイダース/失われた聖櫃〈アーク〉』の絵コンテ整理のアルバイトをしたんだ。だから今回、彼から話があった時には運命的なものを感じたよ。ブラッカイマーは気分は良くないかもしれないけどね(笑)。スピルバーグは僕のヒーロー。そんな彼と仕事ができたなんてとてもクールだよ(笑)」と嬉しそうだ。生みの親から巣立ち、ある意味独り立ちしたマイケル。果たしてそれがが吉と出たか凶と出たかは、アナタ自身の目で確かめてね。

2005 07 25 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Jul 22, 2005

この夏は“キング”がアツい!!

《『ライディング・ザ・ブレット』》がいよいよ日本上陸!この夏は“キング”がアツい!!

rd “モダン・ホラーの帝王”S・キング。彼の1999年に交通事故で重症を負った時の臨死経験に基づいた同名小説を映画化した『ライディング・ザ・ブレット』(7月23日~新宿オスカーで4週間限定公開)が、いよいよ日本上陸。劇場を“キングシアター”と銘打ち様々なイベントが催されるのでファンは必見! 今回、《カンバッチ》と《厄除け!! 帝王ウチワ》をセットにして5名様に!!  提供:日活

rdp1 ★今回5名様に《カンバッチ》と《厄除け!! 帝王ウチワ》をセットでプレゼント!
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応募締め切り→2005年8月11日到着分まで

2005 07 22 | 固定リンク

あの《最強ラブ・コメディ》がいよいよDVD発売!!

観た人み~んながHAPPYになる!《“あの”最強ラブ・コメディ》がいよいよDVD発売!!

bjj世界の“負け犬”独身女性に支持された大ヒット作の続篇『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月』のDVD(3,465円)が7月22日発売!敏腕弁護士マーク・ダーシー(コリン・ファース)と恋人になって世界中がピンク色のブリジット(レネー・ゼルウィガー)。しかしそんな彼女に人生最大の危機が……。この発売を記念して《オリジナル ランチトートバッグ》を3名様にプレゼント! 提供:UPJ

bjbag ★今回3名様に《オリジナル ランチトートバッグ》をプレゼント!
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応募締め切り→2005年8月11日到着分まで

2005 07 22 | 固定リンク

Jul 20, 2005

一番は、“堂々の6時間6分"、『輝ける青春』だけど……。

2005年第23週(6月4日~10日)

 週末、妻の高校時代からの友人が遊びに来た。それ以外はいつもと同じ、平穏な1週間。映画は試写で4本。正直、どれもあまりピンと来なかった。最近、DVDで旧作が観られないのが気になる。新作ばかりだとバランスが悪い。

diary79_1  アスミック・エース試写室の『ダニー・ザ・ドッグ』(2005、アスミック・エース、ルイ・レテリエ)は、リュック・ベッソン(今回は脚本)率いるヨーロッパ・コープ作品。主人公ジェット・リー、ではなく、脇を固めたモーガン・フリーマン&ボブ・ホスキンスの安定感、そして首輪が象徴する“現代社会の病的さ”で退屈はしない。だけど、何か歪だ。レオス・カラックス、ジャン=ジャン・ベネックス、ベッソンが、“ヌーヴェル・ヌーヴェル・ヴァーグ”と騒がれた時、“残るなら(いい意味で)ベッソン”だと思い、当たった。でも、残ればいいというものではないし、最近の仕事には全く感心できない。

diary79_2  UIP試写室の『アルフィー』(2004、UIP、チャールズ・シャイア)は、1966年のルイス・ギルバート作品のリメイク。ただ、オリジナルとは別物と考えた方が良い。60年代ロンドンのテイストを現代N.Y.に解放したのは魅力的。だが、以前から相性の悪いC・シャイアの演出にまたまた乗れず、何やら“居心地が悪さ(男がブザマ、という物語のせいではありません、念のため)”ばかりが残ってしまい……。

diary79_3  そんな2作品に比べれば、松竹試写室の『マラソン』(2004、シネカノン=松竹、チョン・ユンチョル)は良かった。悪しき韓国映画特有のウンざりするベタな演出もなく、むしろ淡々としたタッチに好感が持てた。ただ、“実話の域”をどれだけ出られたかには疑問が残る。


diary79_4 今週一番良かったのは、メディアボックス試写室の『輝ける青春』(2003、東京テアトル、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ)。イタリアの一家族の激動の37年間を2人の兄弟を中心に描いた大河ドラマだ。堂々の6時間6分。ジョルダーナの演出はその長さを負担とは感じさせず、家族の運命を通して20世紀から21世紀へと流れるイタリア史を澱みなく語る。良く出来た作品だ。ただ、家族の姿を通して歴史を描く、というスタイルは、イタリア映画、ヨーロッパ映画の伝統的なスタイルで、過去に傑作が何本かあった。それらに比べてこの作品がどうかと言えば、残念ながら特に優れているとも肩を並べるとも言い難い気がする。誤解のないように繰り返すが、これは決して悪い作品ではなく、良い作品だ。ただ、366分というかなりの尺を使っている以上、それだけではちょっと困ってしまう……。

2005 07 20 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Jul 19, 2005

エンペラー!!

kotei1 17日に表参道のNADiffに行ったら、《栗林隆の世界》が開催中(~7月24日まで)。ドイツで活動しているアーティストで、特にダイビング・スーツの素材で創ったペンギンの作品がカワイイ。会場では作品も販売中。ぬいぐるみとしては高いけど、芸術品としてなら安い・・・かどうかはアナタ次第(!?)。ちなみに作品集は予価1.600円とお手ごろ。でも、限定特装本(どんな装丁かは実際に見てみてね)は予価8,400円。今回は展示されていなかった“水を入れると膨らむエンペラー・ペンギン”の作品は、膨らますと可愛いだけに、逆に縮んだ状態はちょっと怖い・・・。

gum01 皇帝ペンギンといえば、ロッテの「クールミントガム」の絵も“皇帝ペンギン”。あの南極をイメージした爽やかなんだか、甘ったるいんだか、わからない味が好きで子供の頃はよく食べていた。そのことを思い出し、リュック・ジャケ監督にも差し入れしたら、「Oh!このペンギン・グッズは僕も持ってないよ!」ってやっぱり集めてるんだ、ペンギン・グッズ・・・・・・。

koutei2 先日募集した『皇帝ペンギン』の試写会応募メールにも「ペンギンが大好きだから絶対観たい!」という方が多くて、改めて人気の高さを実感。確かにあの歩き方とか、佇まいは無条件に愛らしい。でも、監督インタビューの<みどころ>でも書いたが、意外と皇帝ペンギンって大きいのだ。オスの体重が35~40kgって人間でいうと小学校中学年くらい。深度400~500mの海に20分間以上潜ることができて、水深565mまで潜れるのもスゴイ。“愛”をテーマにした『皇帝ペンギン』。ツッコミどころが多いですが、ペンギンのスゴさを目の当たりにできるので、オススメです。

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Jul 15, 2005

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』スタッフ&キャスト来日会見

7月6日/パークタワーホール
「ヨーダが大嫌い!」(by イアン・マクダーミド)

20050714_1遠い昔、遥か彼方の銀河系……で始まった『スター・ウォーズ』サーガ。世界中を魅了したこのシリーズも、いよいよ『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(公開中~日劇1ほか全国東宝系にて公開)で完結を迎える。その公開に先駆け、創造主ジョージ・ルーカスと、主演のヘイデン・クリステンセン、そして今回が初となるイアン・マクダーミドが来日し、記者会見を開いた。

「通常は、途中で“ラフカット”と呼ばれる粗編集版を見ながら撮影をし、最後に音楽とサウンドエフェクトをつけて完成、といった過程なんでけど、今回はそれが出来なかったんだ。最後の最後にファイナルプリントを編集してから観るという状況で、確認作業もなく撮影を進めなければいけなかったから、とてもスリリングだったよ。完成試写の時、“果たして自分の想像通りの作品になっているかな”とドキドキしたけど、思った通りに出来ていてホッとしたよ」と満足げなルーカス。誕生から完結まで足掛け28年、それは世界で最も成功したシリーズと言ってもいいだろう。「それはこのシリーズが多くの国の神話をモチーフにしてるからだと思う。神話というのは、人の心に感情的に訴える部分があるからね。それを作品の要素に取り入れたからこそ、成功したんだと思うよ」。

20050714_2そうした中で、マクダーミドが“エピソード6/ジェダイの帰還(復讐)”から演じた銀河皇帝は世界で共通する悪の象徴の1つだろう。「ルーカスが私にこの作品への出演の話を持ってきてくれてからもう20年近く経ってしまった。“エピソード6”に出演した時はまだ30代だったのに、マスクの下では100歳ぐらいの役。あんなに年齢が違う役をやるとは思っていなかったのに、新3部作では役柄と自分の年齢が近くなってきたから、今回は演じやすかったよ。これ程の悪役を演じることができて満足さ(笑)」。

しかし、年齢が近くなった分、難しかったシーンもあったようで……。「観客の方は観ているとハラハラするアクションかもしれないけど、私は楽しかったんですよ(笑)。ただ、新しい技術を身につけなければいけなかったんですけどね。本当はスタントにほとんどお任せするつもりだったのに、ルーカスは“自分が出来ることは自分で!”という主義で、“やってみる?”と気安く言うから、やらざる負えないわけで。当然できないアクションもあるから、多少変えながらヨーダと思しきダミーを相手にライト・セーバーを降り回したんだ(笑)。とにかく監督に何かやれと言われた時は、体を必死に動かして一生懸命やらなければならなかったんだよ(笑)」。

そんなイアンはやはり「ヨーダは大嫌い!」だそう。ちなみに好きなキャラクターは「アナキン」だとか。「明るい場所からダークサイドへ、そして“エピソード6”で再び明るい場所に戻る魅力的なキャラクターだからね」。そんなアナキンを演じたヘイデンは、「過去5年間をこの作品と共にずっと歩んできたので、“スター・ウォーズ”シリーズが終わった、ということが受け入れにくい状態。とにかく、僕の人生の中で最もスリリングな出来事だったと思うよ。(シリーズが終わるという点で)苦い部分と甘い部分があると思うけど、今は苦い方が多いかな」。

20050714_3 ファンはもちろんのこと、関係者にも惜しまれつつ完結するこのシリーズ。でも、先日会見したプロデューサーのリック・マッカラムが言ってたけど、まだいろいろ考えているんですよね? 「映画はこれが最後。アナキンが9歳の頃から始まって悲劇的な死で終わるわけだから、話はないしね。でもTVドラマシリーズ化には2つの構想があるんだ。1つはアニメーションで“クローン戦争”というタイトル。これは今、脚本を書いてるところで、1年後には完成すると思う。映画に出てくる全キャラクターが登場するもので、アメリカと日本のアニメーションが融合したような感じになると思う。もう1つは実写で、これは脇役のキャラクターがメインで登場するものだよ」。それぞれのキャラクターが個性的だからこそなせる技ですね。これでは当分、『スター・ウォーズ』熱は治まりそうにないみたい!

2005 07 15 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Jul 13, 2005

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』スタッフ来日記者会見

6月16日/パークハイアット東京
「“果たして生きている間に完結篇が観られるのか?”と思ってた(笑)」(by リック・マッカラム)

20050616_21977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で幕を開けた“スター・ウォーズ”サーガ。全世界を熱狂させたこの一大叙事詩も、遂に『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(公開中~日劇1ほか全国東宝洋画系)で完結する!! 日本のファンも今や遅しと待ち侘びているその日に先駆け、プロデューサーのリック・マッカラムがPRのために来日し、記者会見を開いた。

「正直、果たして生きている間に完結編が観られるのか?と思ってた(笑)」と会場を和ませたマッカラムは、1990年以降、創造主ジョージ・ルーカスとの仕事に絞り、常に支えてきた縁の下の力持ち的存在だ。でもホントーに完成してよかったですね。「ホッとしたよ。感情的にもなった。12年間つきっきりだったからね。ヘイデン(・クリステンセン)がダース・ベイダーの衣裳を着て撮影に出掛ける時、あの格好だと歩けないから(笑)、ゴルフカートで迎えにいったんだけど、スタジオに集まったスタッフたちの前に彼が現れた時、感極まって泣き出した人もいたんだよ。誰もが終わる日を想像していたと思うけど、あの日は皆、多かれ少なかれ感情的になったね」と感慨深げに語った。

20050616_1 じゃ、出演者たちは撮影を終えてどんな様子だったの? 「ユアン(・マクレガー)はブルースクリーンの演技に慣れなかったから、とてもホッとしたみたいだよ。ヘイデンは今でも撮り直しの電話があると思っているんじゃないかな(笑)。サミュエル(・L・ジャクソン)は男の中の男だと思うよ。独特のオーラがある。彼はこれまで100本以上の作品に出演して、ギャラを合計すると40億ドル以上なんだ。30代後半でデビューしてその金額はホントにスゴイと思うよ!」。

ところで、この作品で本当に本当に本当に本当に終わり? “エピソード7”とか、実は準備してたりして? 「劇場用はもう創らないよ。でも、今、ジョージが書いている『インディ・ジョーンズ4』の脚本が書き終わり次第、“エピソード3”から“エピソード4”の間の20年間を描くTVドラマを創る予定。正直、ジョージは何をやりだすか判らないんだ。でも“スター・ウォーズ”は一生かけてやると思うよ。“エピソード4”“エピソード5”“エピソード6”のリメイクは考えてないけど、後々、3Dバージョンとしてやりたいね」。あ、やっぱりいろいろ予定あるんですね。ファンも一生掛けて追いかけなければ! ひとまず、完結篇を観ないとね!

2005 07 13 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Jul 12, 2005

ドリュー・バリモア絶好調! 『おまけつき結婚生活』

2005年第22週(5月28日~6月3日)

 企画書作りや打ち合わせ、Pause DVD シアター(第18回『大列車強盗』/WB試写室)でスケジュールが立て込み、何だか忙しい1週間。ちなみに『大列車強盗』は、バート・ケネディ監督&ジョン・ウェイン主演の1972年作品の方。そのせいか、普段はあまり見られない年配の方も来て下さり、客層が広がった感じでした。ありがとうございます。そんなこんなで今週の映画は試写で2本のみ。プライベートでは、週末、都内某ホテルに妻と宿泊。もうすぐ“結婚1周年”ということで、結婚式&披露宴を挙げたホテルが招待(1泊2日)してくれたのでした。嬉しかったです。あれからもう1年。時間が経つのは早いものですね……。

diary78_1  ギャガ試写室(黒)で『0:34 レイジ34フン』(2005、ギャガ、クリストファー・スミス)。これは、ロンドンの地下鉄、チャリング・クロス駅を舞台にしたホラー映画。ネタバレ厳禁作品なので公開前には詳しく書けないけど、一言で言えば“都市伝説物”。“何が潜んでいるか判らない”的な雰囲気漂う“地下鉄”を舞台に選んだ着想は良かった。実際、ロンドンには放置された廃線、廃駅が結構あるというし。ただし、ネタが割れると同時に失速。“コレしかないのかなぁ……”とも思うけど何とも残念。ロンドンの人は身近な分、無条件でコワいのか!? ということは東京の地下鉄が舞台なら話は別か……。まぁ、“お化け屋敷”感覚で皆でワイワイ観るサマー・ムービーには最適かもしれない。

diary78_2  もう1本。シネカノン試写室で『おまけつき新婚生活』(2003、ギャガ、ダニー・デヴィート)。雑誌編集者の妻ナンシー(ドリュー・バリモア)と新進作家の夫アレックス(ベン・スティラー)は、N.Y.に暮らすキャリアも順調な新婚夫婦。ある日、不動産業者から歴史ある瀟洒な二世帯住宅を紹介された2人は大いに気に入り、貯金をはたいて即、購入する。夢のマイ・ホームを手に入れて幸せ気分いっぱいだったが、2階を間借りするとんでもないバアさんに振り回されて……。という、コメディ。サギ師物の面白さを盛り込んだD・デヴィートの演出も手堅く、これは単純に楽しかった。それにしてもバリモアが絶好調だ。日本では順序が逆転したけど、彼女はこの作品の後の『50回目のファースト・キス』(2004、ピーター・シーガル)でも素晴らしい演技を見せた。実は、メグ・ライアンに変わる“ラブ・コメ女王”はバリモアかもしれない。日本ではどうも興行的にパッとしないから誰も言わないけど……。自らプロダクションも率いるバリモアは、今、波に乗っている。

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Jul 08, 2005

『ヒトラー~最期の12日間~』監督&キャスト来日記者会見

6月3日/キャピタル東急ホテル
「ヒトラーを扱った映画ではチャップリンの『独裁者』がいいね」(by オリヴァー・ヒルシュビーゲル&ブルーノ・ガンツ)

20050603_1 “20世紀の人物”として忘れてはならない、独裁者アドルフ・ヒトラー。だが今まで、その人物像や晩年の様子等が、当事者であるドイツ人による映画で語られることはなかった。しかし、戦後60年を迎えた今年、閉ざされていたその事実に初めて迫ったドイツ映画が創られ、まもなく日本でも公開される。それが『ヒトラー~最期の12日間~』(7月9日~シネマライズほか全国〈地方は順次〉)だ。このPRのため、監督のオリヴァー・ヒルシュビーゲルとヒトラーを演じたブルーノ・ガンツが来日し、記者会見を開いた。

20050603_3 この作品は、“ヒトラーの最期の秘書”だったトラウドゥル・ユンゲの回想録「最後の時間:ヒトラー最後の秘書」と、ヨアヒム・フェストの書いた「ダウンフォール:ヒトラーの地下要塞における第三帝国最期の日々」を基にヒトラーの人物像に迫っている。「今回、作品を創る上で注意したのは、ヒトラーを立体的に描くことだったが、それはブルーノが演じてくれたことで成功したと思う。観客にシンパシーを感じて欲しかったわけではないが、劇中の人々も我々と同じ人間であること、その人間性を丁寧に描きたかった。因みに冒頭とラストのユンゲはドキュメンタリー映画“BLIND SPOT,HITLER'S SECRETARY”(2002、Andre Heller&Othmar Schmiderer)から引用したんだ」。しかしその彼女も、このドキュメンタリーがベルリン国際映画祭で上映された日にその生涯を閉じている。

20050603_2 ドイツに限らず日本でも同じ状況だが、第2次世界大戦の経験者は少なくなり、あの大きな過ちは忘れ去られていく一方だ。そうした中で、この作品が1949年生まれのプロデューサー、ベルント・アイヒンガーによって企画され、1957年生まれのヒルシュビーゲルが監督し、ヒトラーを1941年生まれのガンツが演じたのはやはり特筆すべき点だろう。しかも、ガンツ演じるヒトラーには鬼気迫るものがあり、人間の愚かさをよく伝えている。その役作りはどんなものだったのだろう。「ヒトラーに関する文献をたくさん読んだりしたけど、彼の外面的なものは把握できたものの、やはり、なぜあのような悲劇を引き起こすにまで至ったのかは結局判らなかった。彼は人に対する慈しみが欠落しており、その心はからっぽだと思った」。

ヒルシュビーゲルは言う。「これまで行われてきた悲劇はモンスターではなくすべて人間によって行われている。僕は人間には善と悪があり、いかに悪を止めているのかが大切だと思うんだ」。

ラストのユンゲの言葉が印象深い。「あの頃の私は若かった。でもそれは理由にはならない。真実を見つめていれば、(ヒトラーに関与することがいけないことだったと)判ったはずです」。

ヒトラー~最期の12日間~
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ユリアーネ・ケーラーほか
配給:
ギャガ・コミュニケーションズ
7月9日~シネマライズほか全国〈地方は順次〉

2005 07 08 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Jul 05, 2005

『宇宙戦争』監督&キャスト来日記者会見

6月13日/六本木アカデミーヒルズ
「オオサカが最初に壊されるのは経験豊富な場所だから(笑)」(by スティーブン・スピルバーグ)

20050613_1“ 監督スティーブン・スピルバーグ&主演トム・クルーズ”という夏の超大作『宇宙戦争』(公開中~日劇1ほか全国東宝洋画系)。この日、世界中どの国よりも早くワールドプレミアが東京で行われ、監督のS・スピルバーグ、製作のキャスリーン・ケネディ、主演のT・クルーズと、今回が初めてとなるダコタ・ファニングが来日し、記者会見を開いた。この日まで厚いヴェールに包まれていた超大作だけあり会場は異様な熱気に包まれ、4人の登場と同時に会場は大きな歓声に包まれた。

「スティーブンからもトムからもたくさんのことを学んだわ。この経験は一生忘れられない思い出よ」と、しっかり挨拶をしたファニング。その父親役を演じたのは、3年前に『マイノリティ・リポート』でスピルバーグと組んだクルーズだ。「これは“家族”をテーマにした作品でもあるんだ。“家族のために、人はどこまで試練に耐えられるのか?”。スティーブンも僕も家庭人だからね。時には2人で相談し、それを念頭に置きながら演じたんだ」という彼の演じた父親レイ・フェリエは、妻と離婚後、息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ファニング)と離れて暮らし、“良き父親”ではなかった。だが、“謎の宇宙人襲来”という大事件をきっかけに命懸けで家庭を守ることになる。

過去の『未知との遭遇』『E..T.』では、友好的な宇宙人を描いてきたスピルバーグだが、この最新作には攻撃的な宇宙人が登場。「以前は空を見上げた時に美しさを感じたんだけど、今は時代が変化し、不安定な緊張感を感じるんだ。だから70年代や80年代にはこういう作品は創らなかったし、今の時代にあっていると思ったんだ」。

20050613_2 “不安定な緊張感”には、前作『ターミナル』の時にも意識した“9.11”以後、世界中に見られる不安定な情勢が関係しているのだろう。「原作のH・G・ウェルズの小説は、古くならない優れた作品だ。でもそれは、社会不安がある時に生まれたんだ。オーソン・ウェルズがラジオ・ドラマ化したのは第2次世界大戦のすぐ前だったし、ジョージ・パルが映画化したのは“冷戦”という不安下だった。今は“9.11”後の恐怖を世界が感じている時だと思う」とスピルバーグは語った。クルーズも続けて、「そんな時代だからこそ、これは“恐怖は乗り越えられる”という“ポジティブさ”を教えてくれる作品でもあるんだ」。

エンターテイメント性が高く、時代性を色濃く反映した“映画”だからこそ、彼らが語るように“現代の恐怖”を体感できる作品になったのだろう。

2005 07 05 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Jul 04, 2005

『THE WINDS OF GOD』製作記者発表

3月16日/デジタルハリウッド東京本校
「2001年の“9.11”。そのテロが“カミカゼ アタック”と報道されていたのがきっかけです」(by 今井 雅之)

20050316_1その原型とも言える「リーインカーネーション」を1988年に自主公演して以来、回を重ねる毎に話題を呼び、国内のみならずロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンでも上演、1995年には映画化(監督:奈良橋陽子)もされた『THE WINDS OF GOD』。俳優・今井雅之によって書かれた人気戯曲が、米国公開を目的とした、日本人による全篇英語ヴァージョンでの再映画化が決定。監督、主演、脚本、原作の今井雅之と山田貴文分隊長役の渡辺裕之、特攻隊員“キンタ”役の松本匠、アメリカ人コメディアン“マイク・キッシンジャー”役のニコラス・ペタス(K-1ファイター)が製作発表に出席した。

「2001年の“9.11”。そのテロが“カミカゼ アタック”と報道されていたのがきっかけ」と、今回の再映画化について語り始めた今井は、続けて「ちょうど2001年の9月11日にこの舞台の最終公演を終え、残波岬で“この舞台はもう辞めよう”と思っていた時にあのニュースがあったんです。“神風”と“テロ”の意味が一緒にされたのが悔しかった」。

とはいえ、やはり、というべきか、全米公開までは道のりは険しかったという。それでも、「ほとんどの人に反対されました。アメリカにこの企画を売り込みに行った時に、とあるアカデミー賞を取った脚本家に“君の作品は面白いから一緒に共同脚本でやろう”と言われました。ただはっきり、“全員アジア人はやめてくれ。とにかく英語じゃないと誰も見ないから”と。でも“特攻隊員を白人が演じる”ということに抵抗を感じたので、“じゃ、自分たちが英語で創るから見てくれ”ということになりました」と自らの信念を最後まで貫いた。

20050316_2物語は現代に生きるアメリカ人のお笑いコンビの若者が、第二次世界大戦時代にタイムスリップして日本の特攻隊員になり、“生きることとは一体何なのか”を問う。キャストは今井雅之と渡辺裕之、千葉真一以外は、ほとんど無名の俳優たちで固められた。しかも彼ら(今井、渡辺、千葉以外)は撮影前に陸上自衛隊に数日間体験入学し、その世界を体験したそうだ。今井が“キツいヴァージョンでやってくれ!”とお願いしたこともあり、それは壮絶なものだったとか……。「ホント、キツかった……。別に軍人の役じゃないのに……」(ペタス)「キツかっですね……。町を歩く人が“何てテンションが低いんだ”と感じるぐらい、自分のテンションがおかしくなっていました」(松本)。しかしそのお陰で、「5日後には出演者の精神が変わっていたからビックリした」(今井)と良い結果が出たそうだ。

「監督してくれる人がいなかったから(笑)」という理由から監督も務めることになった今井。彼は昨年の『SUPPINぶるうす』でも原作、脚本、監督、主演を務めた。“監督”としての“今井雅之”の魅力について渡辺は、「今井さんの魅力は、年下なのにスピリットが共感できること。自分がピュアに彼の演出を受けていると自分が違う世界にいけるんです。俳優として競演した時と違う感覚ですね」と語った。

20050316_3また、戦後60周年を迎える今年、この作品は、7月2日の紀伊国屋サザンホールを皮切りに全国公演が始まる〈舞台版〉と、朝日放送で放映予定の山口智充(DONDOKODON)と森田剛(V6)が主演の〈TVドラマ版〉も創られる。今井は最後に、「僕の中では舞台も映画もテーマや役作りは一緒で、表現方法が違うだけ。スピリットは一緒です。テーマの“LIFE”を表現していきたい。この作品を17年やって一番言いたいのは、“彼ら神風特攻隊というのは現代の若者と何一つ変わらない普通の人間なんだ”ということ。この映画をヒットさせて、神風のイメージを払拭させたい」と意気込みを語った。

あなたもこの機会にもう一度、第2次世界大戦や平和について考えてみよう。

今井雅之 オフィシャルページ (※『THE WINDS OF GOD』の詳細が載っています)

2005 07 04 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

感動のフィナーレ! 『S.W. ep.3/シスの復讐』登場!!

2005年第21週(5月21日~27日)

今週の映画はDVDにほとんど頼らず7本。頑張った。DVDは『續姿三四郎』(1945、東宝ビデオ、黒澤明)の1本。勿論、悪くはない。でも黒澤はこの作品、本音では唯一“撮りたくなかった”のでは……と思った。劇場で1本。試写で観逃した『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』(2004、ブラッド・シルバーリング)を新宿ミラノ座で。メリル・ストリープ出演作は全部観ることにしている。で、この作品を観た価値はそれだけ。どうにも中途半端なファンタジーで困った。ジム・キャリーの演技も過剰で×。

diary76_1 試写で5本。まず何といっても、ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズでの『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005、FOX、ジョージ・ルーカス)完成披露試写。見事なVFX&アクション、そして目頭が熱くなった感動のフィナーレで、新シリーズ(第1部)一番の仕上がり。“ファンタジーの勝利”を謳った第2部の対極で、今回の第1部は“ファンタジーの崩壊”。前作『~エピソード2/クローンの攻撃』(2002、G・ルーカス)の時に考えた“良い方のカタチ”にまとまり、サーガは見事に完結。

diary77_2 ところで突然だけど、この仕事をしていて“辛い”のは、“体調不良”や“精神的満腹状態”にも拘わらず、“締切等に追われて映画を観なければいけない時”。そんな状況はいくら好きでも、“辛い”。で、『~エピソード3/シスの復讐』早朝試写の後、締切に追われてFOX試写室で観た『エレクトラ』(2004、FOX、ロブ・ボウマン)。同じFOX作品でも雲泥の差。ただでさえ不出来な作品(詳細は特集“星取り”で)は、『~エピソード3/シスの復讐』の後だけに余計無残に見えた。『エレクトラ』には気の毒だけど、そんな状況の逆も起こる。

diary77その夜、丸の内ピカデリー1で『亡国のイージス』(2005、ヘラルド=松竹、坂本順治)完成披露試写。どちらかと言えば好きだし、製作者の心意気は買いたいが、坂本が“迷い”、それが作品に出ているようで妙にユルい。残念。にも拘わらず、『エレクトラ』の後だと観ている間はそれもあまり気にならない。“無理をして観る”という状況は、冷静に観ようとする努力の邪魔をする……。

 その他、丸の内ピカデリー1で『バットマン ビギンズ』(2005、WB、クリストファー・ノーラン)完成披露試写、東映第1試写室で『四日間の奇蹟』(2005、東映、佐々部清)。前者はイメージ一新、“リアル・テイスト”の興味深い仕上がりに。後者は油断していたら泣いた。でも完成度は可もなく不可もなく……(これも詳細は特集“星取り”で)。

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Jul 01, 2005

『マラソン』スタッフ来日記者会見

6月2日/セルリアンホテル東京
「撮影中、時々彼の背中は寂びしそうだったんだ(笑)。でも最初に企画した作品は映画化しないからね(笑)」(by ソク・ミュンボ)

20050602_1自閉症のため、身体は20歳だが精神年齢は5歳のチョウォン(チョ・スンウ)。チョコパイとシマウマがお気に入りで走るのが大好きな彼は、フルマラソンでの3時間以内完走を目指して母親キョンスク(キム・ミスク)と奮闘する……。2002年、自閉症という障害を持ちながらも19歳でチェチェン国際マラソン大会に出場し、“健常者でも困難”と言われる“フルマラソンの3時間以内完走(記録は2時間57分)”を見事果たしたペ・ヒョンジンさんをモデルに映画化。それが韓国では520万人を号泣させた『マラソン』(7月2日~丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系)。そのPRのため監督と脚本を手掛けたチョン・ユンチョルとプロディーサーのソク・ミュンボが来日、記者会見を開いた。

「マラソンと同じように最初は“ゆっくり始めよう”と思い、“ストーリーを伝える”ことを目標にしました。ピカソも最初はスタンダードな絵から始まっていますからね。僕もだんだんスタイルが出来てくると思います」と語るユンチョルは、この作品で長篇デビューを果たした韓国映画界期待の新鋭だ。デビュー作のきっかけについて、「ペ・ヒョンジンのお母さんが書いた『走れ!ぺ・ヒョンジン』という手記を映画会社から渡された時、それを基にしたTVドキュメンタリーが放映されたんです。ちょうどその頃、僕はマラソンが趣味だったから興味があったんです」。

しかし、実話の映画化というのは、どんな題材でも難しいもの。今回、脚本も書いた彼に、“注意した点”を聞いてみると、「スポーツ・ドラマというより、ヒューマン・ドラマにしようと思いました。“自閉症について”や“マラソンについて”、多くのことを知る必要があったので、マラソン・サークルに入ってヒョンジンと一緒に走ったりもしました。彼はプロ級(笑)。だからゆっくり走ってもらったんですよ。自閉症の子にもたくさん会いました。彼らは子供のような素直さを持っていると感じました」。監督も趣味だったマラソンを通してのヒョンジンとの交流は、脚本や演出に役に立ったようだ。「実際にはマラソンのコーチは数人いたんですが、映画ではその人物像を1人にまとめました。それに、彼と走った時に経験した様々なエピソードも盛り込んだんです。チョンジンを演じるチョ・スンウには、自分なりにキャラクターを事前に設定して演じると何となくうわべだけになってしまうような気がしたので、今回は複雑に考えず、子供のような素直な気持ちで演じてもらうようにしました。彼も“楽に演じられのはコレが初めて”と言っていましたよ(笑)」。

劇中で圧巻なのは、何といってもラストの“チュンチョン国際マラソン”のシーン。驚くことにそのシーンは、2004年の本大会で6台のカメラとヘリコプターを駆使して撮影されているという。「このシーンは当日撮らないとダメだ、と思ったんです。チャンスは1回だけだったのでいろいろな作戦を立てました。あの日は“超大作の監督だ”と思えて楽しかった(笑)。他の走るシーンは別に撮りました。走ってるシーンを撮るのは難しかったですね。でも、一番大変だったのは“寒さ”。寒い中、“汗”を身体につけなければいけないので、スンウは大変だったと思います」。

ところで監督はなぜマラソンを始めたの? 「この作品の前に準備していた作品がプロデューサーからダメ出しを受けて悶々としていた時、気分転換に走ったら楽しかったんです。それから近所のマラソン大会に参加したりするようになって(笑)。僕の仕事は頭で考える仕事だけど、逆にマラソンは体を感じられますからね」。

実は、彼の準備作にダメ出しをしたのは、隣に座っているミョンボ。間接的に“マラソン”のきっかけを作った彼にユンチョルの監督としての魅力を聞いてみると、「監督に力を与えるのが僕の仕事。撮影中、時々彼の背中は寂びしそうだったんだ(笑)。彼は誠意があるし自分のカラーがしっかりしているから、他の会社に行かないで欲しいと思っているんだよ。でも最初に企画した作品は映画化しないからね(笑)」。

「韓国ではハリウッドとは違い、障害者を主人公にした映画は少なかったんだ。それに今の韓国映画は刺激が強い作品が多かったから、純粋な映画を創りたかったんだ」とミョンボが語るように、純真な瞳で走るチョウォンの姿は、多くの人々に希望と感動を与えてくれるはずだ。

2005 07 01 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック