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Oct 11, 2005
第10回釜山国際映画祭にGO!
10月10日
私が審査をしているのは「New Currents(新しい流れ)」部門で、エントリーされている映画は全部で11本。これを会期中に見ればいいのだから、“カンヌに比べれば楽なものだ”と安心していたら、まだ最終日の金曜日まで時間はあるというのに、今夜8時半から1本を見れば全部観たことに。いかに映画祭が組んでいたスケジュールがハードかお分かりになるでしょう。
さらに予想をしなかったのが毎夜のパーティー。さすがに私は、バスで連れて行ってもらう遠く離れて場所でのパーティーや深夜のパーティーはパスしますが、仲間のスウェーデン人のマーティン・アンダーソンは深夜のパーティーで踊りまくって周囲を驚かせたとか、さすがにアバ(ABBA)の国から来たオヤジは違う! それに彼らヨーロッパ人はここでは少数だから凄く目立つのです。
10日夜に来年春公開のユ・ジテ、クォン・サンウ主演の『美しき野獣』のパーティーに行ったのですが、凄い人だかりでした。カメラマンが前を占領していて、小柄な私は2人の姿を全く見ることができませんでした。このパーティー以外でも釜山映画祭のパーティーは本当に豪華です。カンヌではオードブルが少しあるだけのパーティーが多いのですが、こちらでは着席式のフルコース以外でも料理の数は豊富で、昨夜のパーティーはお寿司や刺身までありました。私は1時間で抜けてメガボックスという映画館でオフィス北野製作の『ビッグ・リバー』の上映後の質疑応答に顔を出しましたが、そこでは日本人記者に会わなかったなあ。みんな美味しい料理に舌鼓を打ったままなのかなあ。質疑応答では質問者は圧倒的に若い女性が多くて日本人のように質問といいながら自分の感想に酔ってしまう人はいませんでした。
舟橋敦監督はもらった名刺を見たらニューヨーク在住、仲間のデーブによると「パーフェクトな英語を喋っている」とのことでした。『ビッグ・リバー』組は質疑応答の後、フグを食べにいったらしいけど、私は10時半からこの日4本目の『サンデー・ソウル』を観てぐったり疲れて、ホテルに戻るやバタンキューでした。
10月11日午後4時から私の泊っているホテルで、「日本映画祭:多様な展開」の会見があるので、4時過ぎの電話で東京のスタジオと繋いでのラジオの生放送(文化放送“辻よしなりのラジオグラフィティー”で今度の金曜日14日も登場します)が終わってすぐに会見場に駆けつけました。去年に続いてソウルの映画館メガボックスで開催される日本映画祭だが、ラインナップの豊富さに驚く。日本未公開のものも含めて1960年代からの日本映画が並んでいて先日亡くなった石井輝男の『網走番外地』もある。もちろん、誰もが知っている『男はつらいよ』シリーズ第1作もあるが、昨年アンケートをした声に応えて1990年の『櫻の園』、その時代、時代を象徴するかのように例えば70年代だと『トラック野郎』シリーズの第3作『望郷一番星』が、80年代だと『極道の妻たち』シリーズだ。ゲストとして『カンゾー先生』の柄本明のソウル入りが決定している。メールをチェックしたら柄本明の長男、柄本佑が釜山入りしていると連絡が入っていた。明日あたり、会えればいいね。
昨年は入場料を1000ウォンに設定して、その安さに購入したものの映画館に現われない人が多くて、売り切れのはずなのに3割くらいしか座席が埋まっていない作品があったせいか、今回は料金3000ウォンに設定されている。会場の記者は殆どが韓国人記者で日本人の姿が少ないのは、ちょうどこの時間に、南浦洞で鈴木清順監督のハンドペインティングと『オペレッタ狸御殿』の上映があるため、そちらに流れているからかなあ。
SABU監督の『ホールドアップダウン』がアジアの風部門で上映されているのはわかっているけど、まだまだ時間がなくて顔を出せない。私のところには13日のチケットがあるので
、13日には見たいです。何しろSABU監督は今年『疾走』も完成させている。1年に2本撮るそのパワーには感服してる。今夜で審査の映画は全部終了、そうしたら隣の映画館で質疑応答をしている『LOFT』の黒沢清監督に挨拶をして、チャン・ドンゴン主演の『タイフーン』のパーティーに行くぞ。明日の夜は『青燕』のパーティーに潜入予定。8時半の上映時間までまだ時間があるので、サウナで汗を流してきます。
取材・文=小張アキコ(映画評論家)
2005 10 11 | 固定リンク
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