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Feb 20, 2006
2月18日:金熊賞の行方は…
朝一番に観た映画はキンダー部門のドイツ映画『Lapislazuli』。
ある日隕石が落ちて来て、地中深くの氷の中に閉じ込められていた原人が現代に蘇り、出会った少女と町中でドタバタを繰り広げる、という奇想天外トンデモ映画だったけど、これがドイツのちびっ子たちには大ウケ。ぎゃあぎゃあ騒いで喜んでいた。
その後、フォーラム部門のディレクターのクリストフさんに、今回の中川信夫特集についてコメントをもらう。なぜ中川信夫の特集をやろうと思ったのか、彼の作品に繰り返し現れる罪と業についてなど。ちなみにクリストフさんのお気に入りの作品は『私刑(リンチ)』だそうです。僕もとても好きな映画です。
何本か作品を鑑賞して、さあいよいよクロージングセレモニー、賞の発表だ!2年前にベルリンに来た時には、このクロージングも劇場で観たのだけど、今年は特にチケットを取らずに、会場外の赤絨毯の入り口でスターの入場を待つプレスや大勢の一般の観客とともに、小雨の降る中をビデオで撮影する。周りをぐるりと大きな外国人に囲まれているので、小さなビデオカメラでスターを撮影するのは至難の技。精一杯伸び上がって手を上にかざして撮ろうとするけど、しばらくすると腕が疲れてきてしまう。
でもまぁ、なんとか審査委員長のシャーロット・ランプリングやマイケル・ウィンターボトムら何人かの入場を無事に撮ることができた。
そのまま野外に設置されている大画面モニターで授賞式の模様を眺める。オープニングと同じく、淡々と賞が発表されて受賞者が喜びのスピーチをしていく。それぞれの賞の詳細は日本での報道やベルリンの公式サイトをご覧いただくとして、主な賞だけを紹介すると主演男優賞がMoritz Bleibtreu(『The Elementary Particles』)、主演女優賞がSandra Huller(『Requiem』)、監督賞がマイケル・ウィンターボトムと共同監督のMat Whitecross(『The Road to Guantanamo』)、審査員特別賞が『En Soap』(Pernille Fischer Christensen)と『Offside』(ジャファル・パナヒ)、そして最高賞の金熊賞は『Grbavica』(Jasmila Zbanic)だた。僕はコンペ対象作品を5本しか観ていないので、これらの作品の中では『Offside』しか観ることが出来ていない。
作品の出来と性別はもちろん関係ないとは思っているが、客観的な事実からも『En Soap』や金熊賞の『Grbavica』など女性監督の活躍が目立った結果となったように思う。
時間通りにきっちりと授賞式は終わり、寒さの中、大画面モニターから離れて次の上映会場へと向かう。と、ある新聞記者の方から携帯電話に連絡があり「金熊賞を穫った作品のタイトルと監督の名前のカタカナ表記を知りたいのだけど、誰かセルビア人の知り合いはいないか」とのこと。もちろんいないので困ってしまい、他の日本から来ているプレスの方々と相談して統一した表記にする方がいいのでは、とだけ伝える。
報道するメディアごとに表記がばらばらだとややこしいですもんね。ちなみにカンヌなどでも「上映後には客席から○分間も続くスタンディングオベーションが……」という記事をよく見かけるが、記者会見の際にそれぞれの記者が集まって「じゃ、○分ということにしておきましょう」と統一見解を出している場面に遭遇したことがある。これも記事によってばらばらだと少し変ですもんね。
さぁ、日本での金熊賞の表記はどうなっているのだろうか。何回か司会者が読み上げるのを聞き取ろうとしたのだけど、確かに難しかった。
夜中の1:30過ぎにシネスターの出口で待ち構え、中川信夫『妖艶毒婦伝 人斬りお勝』
を鑑賞したお客さんを捕まえてコメント撮りを敢行。何人かには断られながらも、なんとか2人からもらうことに成功した。やった!
この模様は、先のクリストフさんのインタビューと併せてCSの時代劇専門チャンネルの「瓦版」という情報番組で放映される予定です。
ということで、嵐のように過ぎ去ったベルリン映画祭もひとまず終幕を迎えたのでした。明日はリピート上映があるので、見逃した作品を何本かキャッチしたり、そろそろお土産選びもしなければ。
2006 02 20 | 固定リンク
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