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Sep 30, 2006

ヴィスコンティ生誕100年まで、あと33日。

今回はインフォメーションです。
開催が待ち遠しい「ヴィスコンティ生誕100年祭」ですが、10月7日から11月2日までの東京地区(新宿・テアトルタイムズスクエア)に続き、ローカルでの開催が決定しましたのでお知らせ致します。Vis6







「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール

2006年10月7日~11月2日    新宿・テアトルタイムズスクエア
   11月11日~11月24日    名古屋・名演小劇場
   12月2日~12月5日    大阪・テアトル梅田
      12月23日~2007年1月26日 仙台・仙台フォーラム
                盛岡・盛岡フォーラム
                福島・福島フォーラム
                山形・山形フォーラム
                八戸・八戸フォーラム
                               (1週間づつ巡回。詳細未定)

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「ヴィスコンティを求めて」
東京学参 2,625円(税込)

更に以前から告知していました書籍「ヴィスコンティを求めて」が完成しました。ヴィスコンティ研究の第一人者、映画評論家の柳澤一博さんによる渾身の評論集です。詳細は後日、本サイト内のBOOKコーナーにアップ致しますのでそちらをご覧下さい。発売は10月7日予定です。素敵な本が出来上がりましたので、皆様よろしくお願い致します。

●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
10月7日~11月2日 〈東京〉テアトルタイムズスクエア

www.cinemabox.com/schedule/times/index.shtml
以降、全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
東京学参から10月7日発売(公式サイト近日オープン)

2006 09 30 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Sep 23, 2006

ヴィスコンティ生誕100年まで、あと41日。

今回は、とても素晴らしいタイミングで開催されることになった「ヴィスコンティ生誕100年祭」について思うことを少しだけ。

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『山猫』撮影中のヴィスコンティ

1906年11月2日、イタリア、ミラノ生まれ。今年、生誕100年を迎えた巨匠ルキーノ・ヴィスコンティは、1943年のデビュー作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』から1976年の遺作『イノセント』まで、常に人間の本質を見つめ続けた。
ヴィスコンティが遺した作品は、33年間で長篇14本とオムニバスの挿話を含む中・短篇、共同監督作品5本。それらは現在、20世紀の芸術遺産として、ローマの国立映画学校兼映画保存機関、チネテーカ・ナツリオナーレにより17年前から順次修復されている。東京でも2004年にその貴重なプリントを空輸して、初めての、奇跡のようなレトロスペクティブが開催されたのは記憶に新しい。死後28年、ようやく全て、まとめて見渡すことの出来たヴィスコンティ作品だったが、それらは時代を経て古くなるどころか、作品によっては輝きと強度を増していた。
そうしたヴィスコンティ作品の魅力は何だろうか。それはつきつめれば、名門貴族の末裔ならではの美学的洗練と普遍的教養に基づく、人間を深く見つめる鋭い洞察力なのだと思う。人間の弱さ、本質が抉り出され、ヴィスコンティ作品は大方が悲劇で終わる。家族は崩壊し、闘う者は破れ去る。だが、ヴィスコンティがそうした悲劇の先に見ようとしたのは、人間への信頼と未来であり、それこそが時代を経ても普遍性を持ち得ているヴィスコンティ作品の本質と魅力だと思う。
「ヴィスコンティ生誕100年祭」で上映される後期2作品と中期唯一の長篇は、そんな魅力をストレートに感じさせてくれる傑作揃いだ。例えば、孤独に逃避し破滅を迎える『ルートヴィヒ 復元完全版』のルートヴィヒⅡ世や、放蕩三昧の涯てに自滅する『イノセント』のトゥリオに、現代の病める人間が透けて見えはしないか。その結末は極めて残酷なものだが、人間の良識に照らし合わせれば他に選択の余地はない。それに比べると、『山猫 イタリア語/完全復元版』の何と心地良いことか。ここにももちろん、残酷さ、そして滅びゆく者の哀切はある。だが、絢爛豪華な映像の中の、歴史の表舞台を退く貴族と代わりに昇る人民の姿、サリーナ公爵からタンクレディへの世代交代の儀式には、ヴィスコンティがその作品で見ようとした人間への信頼と未来が最も健全な形で現れていると思う。
1976年3月17日、ローマで死去。今年、没後30年。19世紀文化の影響を受けて20世紀に映画を創ったヴィスコンティとその作品は、21世紀を迎えた今、どのように受け取られ、語られてゆくのだろうか。


●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
10月7日~11月2日 〈東京〉テアトルタイムズスクエア
以降、全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト 
http://crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
 東京学参から10月7日発売(公式サイト近日オープン)

2006 09 23 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Sep 22, 2006

『夢遊ハワイ』トニー・ヤン合同インタビュー

「台湾の若者の寂しさがよく出ていると思う」(byトニー・ヤン)

Hawai  映画デビュー作『僕の恋、彼の秘密』で、ゲイの青年という難役を演じ切ったトニー・ヤン。そんな彼の最新作は、現代の若者のセツなくも淡い初恋を描いた『夢遊ハワイ』(9月2日~新宿武蔵野館ほか全国で公開中〈地方は順次〉)だ。今回彼が演じたのは、まもなく兵役が終了する若者、アーチョン。「出演を決める基準はないけど、いつも脚本や監督から受ける印象から勘で決めている」という彼。本作を選んだ理由を聞いてみると、「このストーリーの、純粋でシンプルな人間の感情を描いている点にも強く惹かれました。監督とも話をして、今回は、人間の“一番美しい”と思える純粋でシンプルな部分を出していきました」。

 兵役での寂しさ、受験勉強の重圧、男女の仲の空虚感などが青空をバックに描かれる本作の脚本は、監督のシュー・フーチュンの体験やキャストたち自らの経験も反映させているのだとか。「監督からのリクエストで、演じる際には“なるべく脚本を見ないで、自分の過去の経験や、感じたものを出していって欲しい”と言われました。“自分だったらどうするのか?”“相手に対してどんな態度をとるのか?”、全部自分に置き換えて演じて欲しい、と。だから僕だけではなく、他の役者さんもそうですが、かなり自分の素が出ている作品になったのではないかと思います。おかげで出来上がった作品は、一番最初にもらった脚本とは全くかけ離れたものになっていました(笑)」。

 そんな経験を経て、彼の監督に対する印象は変わっていったという。「実は監督とはTVドラマで一緒に仕事をしたことがあるんですが、嫌いな人だったんです(笑)。でも彼を深く知るうちに彼の表現したいことと僕が表現したいことが非常に近いと判って、今は一緒に仕事することが嬉しい監督になりましたね(笑)」。

「台湾の若者の寂しさがよく出ていると思う」と彼が語るように、私たち日本の若者にも共感できる作品だ。

インタビュー・文・写真=勝丸 京子/Kyoko Katsumaru(ライター) 

2006 09 22 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『イルマーレ』キャスト来日会見

9月5日/グランドハイアット東京
「手紙は読むとその人の声が聞こえてくるようで、自分の一部になるのが素晴らしいと思う」(by キアヌ・リーブス)

Img_2030  ハリウッドが韓国映画をリメイクした極上のラブ・ストーリー『イルマーレ』(9月23日~丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系)。そのPRのため、主演のキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが来日し、記者会見を開いた。

 大ヒット・アクション『スピード』以来、12年振りの共演となる二人。「あの頃も素敵だったけど、それ以上に彼女は成長したよ。それにプロデューサー業にも進出してるなんて、何てクールな女性なんだ!」(リーブス)、「相変わらずハンサムで良かった。でも彼って私が黒と言ったら白って言っていつも反対のこと言うのよ!」(ブロック)と、月日は経ても息はピッタリ(!?)な二人。

 そんな二人が今回演じたのは、時空を超えて惹かれあう男女だ。彼らが唯一連絡を取り合うことができるのは“不思議なポストに投函した手紙だけ”、という設定は、Eメールのやりとりが多くなった現代には貴重。そこで二人に手紙にまつわる話を聞いてみると、「『マトリックス』でオーストラリアにロケへ行く時に、友達からもらった手紙かな。手紙って持っていけるからいいよね。メールと違ってバッテリーもいらないし(笑)。読むとその人の声が聞こえてくるようで、自分の一部になるのが素晴らしいと思う」(リーブス)、「私は手紙が好きで、メモ1枚でも取っておいちゃうの。一番思い出に残っているのは、友人が私の誕生日の時にくれた手紙ね。それは私と関わったありとあらゆる人に手紙を書いてもらって、それをアルバムにまとめてくれたものなの! もう、ホントに感激しちゃった!」と手紙ならではの心温まるエピソードを明かしてくれた。

 会見中、報道陣からの質問そっちのけでふざけあったりもしていた二人。最新作では彼らの相性の良さにも注目してね!

2006 09 22 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Sep 16, 2006

ヴィスコンティ生誕100年まで、あと48日。

前回はフィルモグラフィをご紹介しましたので、今回はその中から、実際に「ヴィスコンティ生誕100年祭」で観られる3作品についてのスケジュール情報です。

上映スケジュール
〈東京地区〉 10月7日~11月2日 テアトルタイムズスクエア
            特別鑑賞券1,300円発売中(当日1,500円均一)

10/7~10/13 『ルートヴィヒ』10:40 『山猫』15:25       『イノセント』19:00
10/14~10/20  『山猫』10:50          『イノセント』14:30  『ルートヴィヒ』18:30
10/21~10/27  『イノセント』10:40  『ルートヴィヒ』13:35 『山猫』18:50(10/26休映)
10/28~11/2 『ルートヴィヒ』10:40 『山猫』15:25          『イノセント』19:00
※『ルートヴィヒ』の上映には15分のインターミッションが入ります。

前売券のデザインがなかなか素敵なのでここでもご紹介します。
そういえば突然ですが、僕は卒論で「ヴィスコンティ論」を書きました。
で、その時の卒業制作・研究梗概集に書いた
「好きなヴィスコンティ作品BEST3」というのが、
今回の「ヴィスコンティ生誕100年祭」の上映作品とピッタリ同じ。
しかもこの並び順通り。何か感慨深いものがあります。

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ヴィスコンティ作品、特に後期の作品は映像がゴージャスで、
こうやってワンシーンを切り取っても、何とも言えない美しさ。
前売券買ってまた観に行っちゃおうかな、なんて思ってます。
ちなみに、劇場窓口で3枚買うと『山猫』のポストカードが貰えるらしいです。
枚数限定らしいので、“欲しい!"という方は場にお急ぎ下さい。

●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
 10月7日~11月2日 〈東京〉テアトルタイムズスクエア
  以降、全国順次開催
  配給:クレストインターナショナル
  公式サイト http://crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
 東京学参から10月7日発売(公式サイト近日オープン)

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Sep 14, 2006

ヴィスコンティ生誕100年まで、あと50日。

前回、プロフィールについてご紹介しましたので、今回はフィルモグラフィです。
34年間に長篇14本、記録映画を含めた中・短篇5本。描かれる内容同様、自分に厳しい映画創りを課した人だったので、やはり“寡作な作家"と言うべきでしょうね。でも、どの作品も中身は濃厚。尺も決して短くはないので、観れば観る程に味わいが増していきます。
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『山猫』


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『ルートヴィヒ』



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『イノセント』

僕はこの全作品を2004年秋にようやく観ることがてきました。『ルードウィヒ/神々の黄昏』で初めてヴィスコンティと出会い、魅せられてから23年。既に亡くなった、しかも巨匠として映画史に名を残す監督の作品を追いかけるのに、随分と時間が掛かったものです。でもその分、2004年の秋は本当に幸せな秋でした。
この中には、恐らく今後観ることが難しい作品もあります。それでも1本でも多く、1人でも多くの人に、ヴィスコンティとその芸術の魅力を感じて貰えたら嬉しい――ヴィスコンティが生誕100年を迎えた秋、そんなことを思いました。


フィルモグラフィ
《長篇》
●『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 “OSSESSIONE"
   1943年/イタリア/141分/モノクロ/スタンダード/モノラル
   出演:クララ・カラマイ、マッシモ・ジロッティ、他
●『揺れる大地』 “LA TERRA TREMA"
   1948年/イタリア/161分/モノクロ/スタンダード/モノラル
   出演:アーチ・トレッツァの漁師と住民
●『ベリッシマ』 “BELLISSIMA"
   1951年/イタリア/115分/モノクロ/スタンダード/モノラル
   出演:アンナ・マニャーニ、ヴァルテル・キアーリ、他
●『夏の嵐』 “SENSO"
   1954年/イタリア/121分/テクニカラー/スタンダード/モノラル
   出演:アリダ・ヴァッリ、ファーリー・グレンジャー、他
●『白夜』 “LE NOTTI BIANCHE"
   1957年/イタリア=フランス/102分/モノクロ/スタンダード/モノラル
   出演:マリア・シェル、マルチェロ・マストロヤンニ、他
●『若者のすべて』 “ROCCO E I SUOI FRATELLI"
   1960年/イタリア=フランス/177分/モノクロ/ヨーロピアン・ヴィスタ/モノラル
   出演:アラン・ドロン、トナーレ・サルヴァトーリ、他
●『山猫』 “IL GATTOPARDO"
   1963年/イタリア=フランス/187分/テクニカラー/スコープ/モノラル
   出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、他
●『熊座の淡き星影』 “VAGHE STELLE DELL 'ORSA..."
   1965年/イタリア/100分/モノクロ/ヨーロピアン・ヴィスタ/モノラル
   出演:クラウディア・カルディナーレ、ジャン・ソレル、他
●『異邦人』 “LO STRANIERO"
   1967年/イタリア=フランス=アルジェリア/108分/テクニカラー/
   ヨーロピアン・ヴィスタ/モノラル
   出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・カリーナ、他
●『地獄に堕ちた勇者ども』 “LA CADUTA DEGLI DEI"
   1969年/イタリア=スイス=西ドイツ/156分/イーストマンカラー/
   ヴィスタ/モノラル
   出演:ダーク・ボガード、イングリット・チューリン、他
●『ベニスに死す』 “MORTE A VENEZIA"
   1971年/イタリア=フランス/133分/テクニカラー/スコープ/モノラル
   出演:ダーク・ボガード、シルヴァーナ・マンガノ、他
●『ルートヴィヒ』 “LUDWIG"
   1973年/イタリア=西ドイツ=フランス/237分/テクニカラー/スコープ/モノラル
   出演:ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、他
●『家族の肖像』 “GRUPPO DI FAMIGLIA IN UN INTERNO"
   1974年/イタリア=フランス/121分/テクニカラー/スコープ/モノラル
   出演:バート・ランカスター、シルヴァーナ・マンガノ、他
●『イノセント』 “L'INNOCENTE"
   1976年/イタリア=フランス/129分/テクニカラー/スコープ/モノラル
   出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウラ・アントネッリ、他
《共同監督》
●『栄光の日々』 “GIORNI DI GLORIA"
    1945年/イタリア/70分/モノクロ/スタンダード/モノラル
    共同監督マルチェッロ・パリエーロ ※キュメンタリー
《短篇》
●『ある三面記事についてのメモ』“APPUNTI SU UN FATTO DI CRONACA"
    1951年/イタリア/5分/モノクロ/スタンダード/モノラル
    ※ニュース・ドキュメンタリー
《オムニバス》
●『アンナ・マニャーニ』〈『われら女性』から〉
  “ANNA MAGNANI"〈episodio di “SIAMO DONNE"〉
    1953年/イタリア/22分/モノクロ/スタンダード/モノラル
    出演:アンナ・マニャーニ、他
●『前金』〈『ボッカチオ'70』から〉“IL LAVORO"
  〈episodio di “BOCCACCIO '70"〉
    1962年/イタリア=フランス/54分/テクニカラー/
    ヨーロピアン・ヴィスタ/モノラル
    出演:ロミー・シュナイダー、トーマス・ミリアン、他
●『疲れ切った魔女』〈『華やかな魔女たち』から〉
   “LA STREGA BRUCIATA VIVA"〈episodio di “LE STREGHE"〉
    1967年/イタリア=フランス/40分/テクニカラー/
    ヨーロピアン・ヴィスタ/モノラル
    主演:シルヴァーナ・マンガノ、アニー・ジラルド、他

●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
 10月7日~11月2日 〈東京〉テアトルタイムズスクエア
  以降、全国順次開催
  配給:クレストインターナショナル
  公式サイト http://crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
 東京学参から10月7日発売(公式サイト近日オープン)

2006 09 14 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

溝口健二 没後50年特別企画   「溝口健二の映画」開催中

Mizo これぞ日本のモダニズム。
トリュフォー、ゴダール、ベルトルッチ……世界の巨匠たちをも
魅了した、“世界で最も美しい珠玉の傑作"を連続上映!

アカデミー賞に輝く『ラストエンペラー』の撮影中、現場で指示を出すベルトルッチは「ミゾグチ」の名前を連呼していたという――。 
没後50年、今なお世界の映画作家たちに多大なる影響を与え、
観る者に新鮮な感動を与え続けている溝口。
そんな、日本が世界に誇る映画作家の世界に迫る映画祭が現在開催中だ。

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写真は『雨月物語』

見事なまでに融合した娯楽性と芸術性、そして形式と妥協を嫌う独自の美意識と映像感覚に支えられた数多くの傑作で、それまでの映画の創り方を一変させてしまった巨匠・溝口健二。だが彼の描いた世界は決して特別なものではなく、今日見直されている普遍的な“日本の美"そのものだった。
33年間の監督人生で約90本の傑作、名作を残し、『西鶴一代女』『雨月物語』『山椒太夫』では3年連続国際賞受賞という偉業を達成した“世界のミゾグチ"。この機会にぜひ、その素晴らしい作品の数々に酔って欲しい。


「溝口健二の映画」 
開催中~10月20日 恵比寿ガーデンシネマ

(
上映作品) 『お遊さま』『雨月物語』『祇園囃子』『山椒大夫』『噂の女』『近松物語』『楊貴妃』『新・平家物語』『赤線地帯』『雪夫人絵図』『大阪物語』(以上ニュープリント)『浪華悲歌』『祇園の姉妹』『残菊物語』『元禄忠臣蔵前編』『元禄忠臣蔵後編』『夜の女たち』『武蔵野夫人』『西鶴一代女』 全19作品
公式サイト 
www.kadokawa-herald.co.jp/mizoken/
劇場サイト www.gardencinema.jp

《関連上映企画》
「没後50年 溝口健二再発見」(現存する全33作品を一挙上映)
第1期 10月31日~11月16日
第2期 11月28日~12月27日
東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
公式サイト 
www.momat.go.jp/FC/fc.html

2006 09 14 [シネマニュース] | 固定リンク

Sep 13, 2006

ヴィスコンティ生誕100年まで、あと51日。

Vis2_1 毎日更新するつもりで始めたこのブログ。意気込んだのはいいけれど、いざフタを開けてみたらこの始末。全くお恥ずかしい限りです。 原因はプロデュースした書籍、ヴィスコンティ研究の第一人者、柳澤一博さんの渾身の評論集「ヴィスコンティを求めて」の作業に自分がもたついたせい。でも、「ヴィスコンティ生誕100年祭」に間に合わせようと追い込みを頑張り、今日、全ての作業を終えました。関係者の皆様、お疲れさまでした。後は納品を待つばかり。何だかワクワクしてきました。
後日、このサイトでもご紹介します。ファンの皆様、お楽しみに!
さて、今日のヴィスコンティについてのお話は、彼のプロフィール。勿論、知ってる人にとっては“何を今更"でしょうけど、知らない人のために丁寧にいきます。若い人たちにとっては、もう30年も前に亡くなっている監督。名前は知ってても作品を観たことのない人、名前すら知らない人がやっぱりいるんですよね。

ルキーノ・ヴィスコンティ LUCHINO VISCONTI
1906,11.2(イタリア、ミラノ)~1976.3.17(イタリア、ローマ)

イタリア、ミラノを統治した名門貴族の末裔。幼少から名門貴族としての伝統的教育を厳しく受ける一方、19世紀末に華開いた新時代の革新的思想に触れて育つ。一族がミラノ・スカラ座創立以来のパトロンで自然と舞台芸術を愛好。それは生涯、創造力に影響を及ぼす。
舞台演出・美術をしていた1930年代初頭、パリ社交界で知り合ったココ・シャネルにジャン・ルノワールを紹介され、その『ピクニック』(1936)の助監督として映画界入り。1942年、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』で監督デビュー。イタリアの混乱を生々しく抉り高く評価されるも、第二次世界大戦下の政府に睨まれ、公開僅か数日で上映禁止となる。1944年、レジスタンス活動で逮捕され、銃殺刑を宣告されるが、執行寸前に脱走。終戦後、マルチェッロ・パリエーリと共同で終戦処理のドキュメンタリー『栄光の日々』(1945)を発表。その後、舞台演出を経て、シチリア漁民の苛酷な日常を描いた『揺れる大地』(1948)で映画創作も再開。地元民のみをキャスティングしたオール・ロケのこの作品は、後に“ネオレアリズモの最高峰"と位置づけられた。
以降、映画と舞台を並行させ、貴族教育の洗練による独自の美意識と感性、そして豊かな知性、教養による卓越した世界観と歴史感に貫かれた作品を発表し続ける。1969年の『地獄に堕ちた勇者ども』以降は映画創作に集中。執念の大作『ルートヴィヒ』(1973)を完成させた後、苛酷を極めた撮影が祟り脳血栓で倒れ、奇跡的に回復するも左半身不随の後遺症が残る。だがリハビリを経てまず舞台演出、その後に『家族の肖像』(1974)で映画創作にも復帰した。1976年、続く『イノセント』の最終作業の最中、ローマの自宅で死去。人間の本質を厳しく追求することでその未来を見つめようとした偉大な芸術家の死をイタリアは国家として痛み、その葬儀を国葬としてミラノで行った。

●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
 10月7日~11月2日 〈東京〉テアトルタイムズスクエア
  以降、全国順次開催
  配給:クレストインターナショナル
  公式サイト 
http://crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
 東京学参から10月7日発売(公式サイト近日オープン)

2006 09 13 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Sep 07, 2006

ヴィスコンティ生誕100年まで、あと57日。

Poster 1906年11月2日誕生、1976年3月17日没。
映画史に唯一無二の足跡を残す、イタリア映画界が生んだ巨匠ルキーノ・ヴィスコンテイ。彼は今年、生誕100年没後30年を迎えます。
それを記念して、今秋から来春に掛けて全国で順次、ヴィスコンティ作品の特集上映、関連書籍の発売等が続きます。DVD等の普及で昔の作品をスクリーンで観る機会が減っていますが、やはり優れた作品ほどスクリーンで観たいもの。生誕100年没後30年をきっかけにしたヴィスコンティとその作品のクローズアップは、ファンにはもちろんのこと、これからヴィスコンティを発見していくことになる人たちにも、その素晴らしい作品の数々をスクリーンで堪能する絶好の機会となるはずです。

ヴィスコンティの作品には、映画がCGに溺れていなかった時代の豊かな時の流れと輝きがあります。そしてヴィスコンティは、常に人間を愛し、それ故にその本質を厳しく見つめていきました。このコーナーでは、そんなヴィスコンティ作品の魅力を少しでも多くの人に伝えるべく、様々な作品情報、関連情報をお届けしていこうと思っています。よろしくお願いします。

●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
 10月7日~
  テアトルタイムズスクエアにてロードショー(地方は順次)
  配給:クレストインターナショナル
  公式サイト http://crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
 東京学参から10月7日発売(公式サイト近日オープン)

2006 09 07 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Sep 03, 2006

『グエムル-漢江の怪物-』合同インタビュー

8月3日/『グエムル-漢江の怪物-』ペ・ドゥナ合同インタビュー
「ポン・ジュノ監督にとって私は心が落ち着く相手みたいで、時々食事に誘われるんですよ!」(by ぺ・ドゥナ)

200607028  今年のカンヌ国際映画祭に正式出品されて話題を呼び、韓国では興行成績を塗り替える大ヒットとなった『グエムル-漢江の怪物-』(9月2日~有楽町スバル座ほか全国東宝洋画系)。『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』で注目を集めるポン・ジュノが手掛けたモンスター・パニック映画だ。

この作品で、『ほえる犬は咬まない』でジュノと苦楽を共にしたペ・ドゥナが与えられた役は、実力はあるのにここぞというところで力を発揮できないアーチェリーの選手、ナムジュ。

「韓国はアーチェリーに対して一種の“自負心”みたいなものがあって、選手たちは独特な雰囲気を持っています。周囲の環境から少し隔離された場所で集中的に練習を続けるので、いつしか“的以外のことには無関心”になることもあるそうなんです。だから、今回は自分の中の漫画チックな部分をなるべく抑えようとしました。私自身、何かに集中してしまうというか、どこか冷静沈着な部分があって……。ジュノ監督も、そんな私の性格を見抜いていて、いつかそれを映画で表現したい、と思っていたそうですよ」。その選択が間違っていないのは、作品を観れば一目瞭然。その緊張感と、彼女の持ち味であるユルさが観るものを楽しませてくれる。

 そんなドゥナがこんなエピソードを話してくれた。「私、高所恐怖症なので、高い場所を走り抜けるシーンは大変でした。知らない間に涙が溢れてきてしまって……。そんな時、監督が涙を拭くようにトイレットペーパーをくれたんですが、“どうせならティッシュを箱ごとくれればいいのに!”と思ったら、思わず笑ってしまったんです(笑)」。

 取材中、何処となくジュノ監督との信頼関係を垣間見るような言葉が……。「私にとって監督は、尊敬している監督の中の1人。でも、『ほえる犬は咬まない』の時、監督の長篇デビュー作と私の主演デビュー作が一緒ということで、特別な信頼関係が築けたと思います。だから監督にとって私は心が落ち着く相手みたいで、時々食事に誘われるんですよ! ただ、それが直接に演技に役立つということはないですね。私は監督にとって俳優であり、同時に協力者でもある。そんな存在ですね」。

 2人のファンとしてはこの作品は観逃せない!

取材・文・写真=勝丸 京子/Kyoko KATUMARU(ライター)

2006 09 03 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック