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Sep 22, 2006

『夢遊ハワイ』トニー・ヤン合同インタビュー

「台湾の若者の寂しさがよく出ていると思う」(byトニー・ヤン)

Hawai  映画デビュー作『僕の恋、彼の秘密』で、ゲイの青年という難役を演じ切ったトニー・ヤン。そんな彼の最新作は、現代の若者のセツなくも淡い初恋を描いた『夢遊ハワイ』(9月2日~新宿武蔵野館ほか全国で公開中〈地方は順次〉)だ。今回彼が演じたのは、まもなく兵役が終了する若者、アーチョン。「出演を決める基準はないけど、いつも脚本や監督から受ける印象から勘で決めている」という彼。本作を選んだ理由を聞いてみると、「このストーリーの、純粋でシンプルな人間の感情を描いている点にも強く惹かれました。監督とも話をして、今回は、人間の“一番美しい”と思える純粋でシンプルな部分を出していきました」。

 兵役での寂しさ、受験勉強の重圧、男女の仲の空虚感などが青空をバックに描かれる本作の脚本は、監督のシュー・フーチュンの体験やキャストたち自らの経験も反映させているのだとか。「監督からのリクエストで、演じる際には“なるべく脚本を見ないで、自分の過去の経験や、感じたものを出していって欲しい”と言われました。“自分だったらどうするのか?”“相手に対してどんな態度をとるのか?”、全部自分に置き換えて演じて欲しい、と。だから僕だけではなく、他の役者さんもそうですが、かなり自分の素が出ている作品になったのではないかと思います。おかげで出来上がった作品は、一番最初にもらった脚本とは全くかけ離れたものになっていました(笑)」。

 そんな経験を経て、彼の監督に対する印象は変わっていったという。「実は監督とはTVドラマで一緒に仕事をしたことがあるんですが、嫌いな人だったんです(笑)。でも彼を深く知るうちに彼の表現したいことと僕が表現したいことが非常に近いと判って、今は一緒に仕事することが嬉しい監督になりましたね(笑)」。

「台湾の若者の寂しさがよく出ていると思う」と彼が語るように、私たち日本の若者にも共感できる作品だ。

インタビュー・文・写真=勝丸 京子/Kyoko Katsumaru(ライター) 

2006 09 22 [記者会見レポート] | 固定リンク

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