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Oct 06, 2006
ヴィスコンティ生誕100年まで、あと27日。
作品紹介その3。
『イノセント』 “L'INNOCENTE"
19世紀末のローマ社交界。裕福な貴族、トゥリオ・エルミル(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は、美しく貞淑な妻、ジュリアーナ(ラウラ・アントネッリ)がいながら、幻惑的なテレーザ・ラッフォ伯爵夫人(ジェニファー・オニール)を愛人にしていた。思うがままの、自由気ままな毎日。だが、ふとしたことでジュリアーナの不倫に気づいたトゥリオは嫉妬の炎を燃え上がらせ、再び妻への情熱を甦らせるのだが……。
耽美的でデカダンなイタリアの作家、ガブリエーレ・ダヌンツィオ(1863~1938)の「罪なき者」を原作に、ヴィスコンティは熟知した貴族社会の頽廃でスクリーンを埋め尽くした。トゥリオの放蕩と情欲の涯ての“嬰児殺し"という動かし難い悲劇と、彼が支払うことになるこれ以上はないであろう代償。その幕切れは原作に加えられた唯一の修正だが、そこにこそ、常に敗北者を見つめ、人間の良識と未来を信じ続けたヴィスコンティらしさがある。馥郁たるイタリアの香りと眩い陽光。そして遺作らしからぬ艶やかな官能美に溢れたこの作品は、同時に激しく燃焼する“生"をもフィルムに焼き付けた傑作だ。イタリア的なるもの、デビュー作のテーマへの回帰を果たしたこの作品のダビング中、ヴィスコンティは死去。その輝かしい映画人生に、不意に幕を降ろした。
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
10月7日~11月2日 〈東京〉テアトルタイムズスクエア
www.cinemabox.com/schedule/times/index.shtml
以降、〈名古屋〉名演小劇場〈大阪〉テアトル梅田、他全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍「ヴィスコンティを求めて」
東京学参から10月7日発売
2006 10 06 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク
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