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Nov 11, 2006

祝、ヴィスコンティ生誕100年(2)

ヴィスコンティの誕生日、11月2日。新宿・テアトルタイムズスクエアの「ヴィスコンティ生誕100年祭」楽日、19時00分の最終回で、敢えて最後まで観ないで残しておいた『イノセント 完全復元&無修正版』を観て来ました。

「生誕100年祭」の最終日が“ヴィスコンティの誕生日"、しかも最終回が『イノセント』。これには何だか胸が熱くなりました。「生誕100年祭」を企画、配給したクレストインターナショナルのこの計らいには、心から感謝です。
『イノセント』初公開時はまだギリギリ、年齢的にいってヴィスコンティ作品に興味が向かっていなかったので、今思えば残念なことに観には行きませんでした。何故か、ポスターやチラシといった宣材物はよく覚えているのだけど。それで、確か『イノセント』を初めて観たのは、今はもうなくなってしまった名画座、八重洲スター座。併映は『夏の嵐』でした。そういえば『イノセント』を観た1年前、ドイツ物の『ルードウィヒ/神々の黄昏』でヴィスコンティ芸術の洗礼を浴びたのだけど、やはりというか当然というべきか、どちらかというとイタリア物の方が好きなようです。『イノセント』と『夏の嵐』は、その後もTVを含めてかなり観ることになりました。ヴィスコンティ作品を観た回数順に並べたら、この2本はかなり上位にくることでしょう。
8月の披露試写会で観た時もそうだったけど、この『完全復元&無修正版』を観てまず驚かされるのは、『イノセント』という作品の“色彩の鮮やかさ"。そういえば、かつて2本立で観た『夏の嵐』も同様に、後年再見した時、本来の芳醇な色彩に驚きつつ感動したことを思い出します。今回は特に、対照的に映える室内の“赤/炎"と屋外の“緑/光"が、初めて観て以降記憶され続けた『イノセント』とは全く別物のような気すらしました。馥郁たるイタリアの香りと目映い陽光、そして遺作らしからぬ艶かしさ……。ヴィスコンティがデビュー作、イタリア的なるものに回帰したこの遺作でフィルムに焼き付けた“生"と“性"の燃焼は、30年経った今も全く衰えることはありません。
そういえば以前、『イノセント』について「幕切れが原作への唯一の修正」と書いたことが「誤解を与えるのでは?」というご指摘を頂きましたので、そのことについて。これは「修正」という言葉を、モラルという観点での狭義で使ってしまった結果で、一般的に「修正」と言った場合のイメージを考えれば配慮が足りませんでした。ヴィスコンティが原作に手を加えた箇所、いわゆる改変した箇所は他にもあります。それは例えば、トゥリオとジュリアーナの子供の存在の削除、等々……。細かい箇所は忘れているかもしれません。今度、久しぶりに読み直してみようかと思います。いずれにせよ、そうしたヴィスコンティの原作への改変によって、『イノセント』はより濃密な男女の物語になりました。『イノセント』、やっぱり好きな作品です。
今回は初公開時の劇場用プログラムの表紙を載せておきます。

Vis19_1

『イノセント』(当時定価:250円)
初公開:1979年3月31日公開
旧・日比谷みゆき座 日本ヘラルド映画配給

「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
  〈名古屋〉名演小劇場 11月11日~24日
           http://www.homepage3.nifty.com/meien/
〈大阪〉テアトル梅田 12月2日~15日
  〈仙台〉仙台フォーラム 12月23日~29日
  〈八戸〉八戸フォーラム 2007年1月6日~12日
  〈盛岡〉盛岡フォーラム 1月20日~26日
  〈山形〉山形フォーラム 2月3日~9日
 〈福島〉福島フォーラム 2月17日~23日、ほか全国順次開催
  配給:クレストインターナショナル
  公式サイト http://www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍新刊「ヴィスコンティを求めて」 東京学参(株)から発売中
  書籍新刊「ルキーノ・ヴィスコンティ」
  エスクァイア マガジン ジャパンから発売中

2006 11 11 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク

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» *イノセント* from Cartouche
{{{     ***STORY***        1976年 イタリア/フランス 20世紀のローマ。今しも、ある貴族の館でコンサートが開かれようとしていた。当夜の主役、トゥリオ伯爵(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は社交界にゴシップを提供している男だった。妻のジュリアーナ(ラウラ・アントネッリ)とは結婚して数年たつが、愛はさめていた。彼は、ここしばらく、男を虜にせずにはおかない未亡人の公爵夫人、テレザ(ジェニファー・オニール)に夢中だった。そして、ジュリアーナにしばしの別れをつげ、テレザを連れ..... 続きを読む

受信: Nov 29, 2006 11:18:32 PM

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