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Feb 22, 2007
『素敵な夜、ボクにください』スタッフインタビュー
「(難題が)あればあるほどボクは燃えちゃうんですよ!」(by 中原 俊)
“韓国トップスター”カン・スヒョン(キム・スンウ)とそっくりな“カーリング元韓国代表選手”イ・ジンイル(キム・スンウ/二役)を本人と間違えて、“素敵な夜”を過ごしてしまった“売れない女優”木村いづみ(吹石一恵)。がっかりした彼女だったが、根っからのポジティブ思考&自己チューな性格から「カーリングでジュリア・ロバーツになる!」と一大決心! 翌日からオリンピックを目指すため、やる気のないジンイルをコーチに猛特訓を始める。果たして二人に恋は芽生えるのか? はたまた無謀な夢の結果は? これが人気の韓国とカーリングをミックスさせたラブコメ『素敵な夜、ボクにください』(2月24日~シネマート新宿ほか全国〈地方は順次〉)。
「実は“韓国、カーリング、青森”を3本柱にしたこの企画がスタートした時は、カーリングは今のように人気ではありませんでした。ですから観客の知識量も違うと思ったので、人気が出てからは脚本を練り直しましたね」と語るのは監督の中原俊。
「ゼロからの出発で、しかもタイトなスケジュール。更には韓国俳優の起用と難題が多い作品でしたが、(難題が)あればあるほどボクは燃えちゃうんですよ!」とニコニコ。それも当然だろう。監督は一時代を築いた人気プログラムピクチャー、日活ロマンポルノの出身。難題が重なれば重なる程その手腕を発揮する、いわば“職人肌”タイプなのだ。
「監督にとって一番大事なのは、その“世界”を用意してあげること。セットの中でもその外でもね。例えば、“青森”と“作品”の接着剤は青森のオーディションで選んだ沢谷聡子役の枝元萌。“韓国”と“作品”の接着剤はジンイルの後輩、パク・ファンソクを演じた飛坂光輝。キャストたちは、二人を通して青森弁や韓国語を撮影の外で練習するでしょ。そういうことを通してお互いの結束が強くなるんですよ。それが作品全体へ影響していくんです」と語る中原は、「今回のキャスティングも上手くいきました」と言い切る。
これまで、女性の心の襞を細やかに描いた『櫻の園』(1990)を始め、様々な女性たちを描いてきた中原。彼は今回の主人公を通し、“時代”を感じだのだという。「“こんな自己チューで性格の悪い、いづみみたいな女が主人公でいいのか!”と思ったけど、脚本家とプロデューサーからは、“それが面白いんじゃないですか!”と言われて納得したよ。そういうキャラクターが出てきても映画が成立するようになってきたというのは、僕はいいことだと思う」。
「(カーリングの)石がすっと動いているシーンは映画として成り立つんだよね。それは凄く面白いなって、現場で思いました。それに、下の氷は天然のレフ板になって、特に主人公たちがキレイに写るんです。彼女たちの、遠くを見ながらすっと石を投げるシーンは特に美しいですよ」
女性を描き続けてきた職人が挑戦した、女性を主人公にしたこの本格的なラブコメは、見所満載の仕上がりだ。
プロフィール
中原俊(なかはら しゅん)
1951年5月25日生まれ。鹿児島県出身。1976年に日活入社。鈴木清順、市川崑らの助監督を勤めた後、1982年ロマンポルノ『犯され志願』で監督デビュー。以降、ジャンルに捉われない様々な作品を発表。吉田秋生の原作を映画化した1990年の『櫻の園』では芸術選奨文部大臣映画部門賞を始め、多くの賞に輝いた。その他の主な作品に『ぼくの女に手を出すな』(1986)『コンセント』(2002)『12人の優しい日本人』(1992)等、多数。
『素敵な夜、ボクにください』
エスピーオー=プログレッシブ ピクチャーズ/中原 俊 作品
2007年/日本/104min./カラー/ヴィスタ/ドルビー(SRD:SR)
© 『素敵な夜、ボクにください』製作委員会
2月24日~シネマート新宿ほか全国〈地方は順次〉
取材・写真・文=勝丸 京子/Kyouko KATSUMARU
2007 02 22 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 14, 2007
『Gガール 破壊的な彼女』イベント試写会レポート
2月6日/スペースFS汐留
「力いっぱいおしりペンペン!」(by 熊田 曜子)
映画『Gガール 破壊的な彼女』(2月10日~日比谷みゆき座ほか全国)は、ニューヨークの正義と平和を守るために活躍するスーパーヒロイン“Gガール”(ユマ・サーマン)が、時には可愛く、時には“破壊的”に展開する“ちょいエロ”エンターテイメント作品。見せ場は何と言っても、スーパーモデル級のセクシーボディを持つ、『キル・ビル』シリーズのユマ・サーマンが魅せる“エロかっこいい”コスチュームだ。
そして、この作品のバレンタインスペシャル・イベント試写会に、日本中の男子をセクシーボディで悩殺しているグラビア界のトップアイドル・熊田曜子が、サーマンのようなセクシーな衣裳で登場し、チョコレートでできた瓦割りに挑戦! 会場を大いに盛り上げた。イベント後、“もし自分が浮気されたらどんなお仕置きをしますか?”という質問に、熊田は「力いっぱいおしりペンペン!」と答え、会場を沸かせた。あなたなら、どうする?(笑)
文=勝丸 京子/Kyoko KATSUMARU(ライター)
2007 02 14 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 13, 2007
『あなたになら言える秘密のこと』キャストインタビュー
「自分の中に閉じ込めておくことの大事さもあると思う。なんでもかんでも曝け出すことが必ずしもいいとは思えない」(by サラ・ポーリー)
『死ぬまでにしたい10のこと』の監督イザベル・コヘットが再びサラ・ポーリーを主演に迎え、一人の女性の再生を描いた物語。それが『あなたになら言える秘密のこと』(2月10日~TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国)だ。ある秘密のため、友達を作らず、希望も夢も持たず、ただ淡々と同じ毎日を過ごしていたハンナ(ポーリー)。ふとしたきっかけで訪れた油田掘削所で、事故に遭い一時的に視力を失ったジョゼフ(ティム・ロビンス)を介護することになる。そんな彼女が、ジョゼフや油田掘削所の人々との交流を通し、少しずつ固く閉ざしていた心を開いていく・・・・・・。そんな、一人の女性の姿を美しい映像で綴ったのがこの作品だ。早速、サラ・ポーリーに話を聞いた。
「イザベルから“あなたのために映画を書くから!”と言われたのは、『死ぬまでにしたい10のこと』のためにアメリカを回っていた時です。脚本を読んだ時、役は素晴らしいと思ったものの自分とは余りにもかけ離れた役だったので、果たして巧く表現できるかどうかに不安がありました」とポーリー。
ストーリーの要なのでここに書くことはできないが、ポーリー演じるヒロインの過去は想像を遥かに超えた厳しさなのだ。「確かに重い役でしたけど、とにかく自分としては“嘘がない”こと、そして(役の)尊厳を認め、毅然と演じることが大切だと思いました。それは、私が演じた役と同じ過去を持つ人たちを支援する施設の人たちからもアドバイスされました」。そういった責任ある役を演じることを「私に与えられた特権だと思う」と語る彼女は、慎重な面持ちでこう続ける。「私はメソッドアクターじゃないから役になりきるということはないわ。それに演じたことで、(役の)過去や同じ経験者たちの気持ちが判ったふりをするのは、倫理的、道徳的にもとても失礼だと思う。彼女の経験が判るのは所詮頭だけだし、だからこそこの映画を、そんな辛い過去を持つ彼女でも再生できるというポジティブなものにしたかったの」。
ロビンス演じるジョゼフに秘密を明かすシーンは、スクリーンから目が離せない程の神々しさだ。「あんなに心が広くて、私に信頼を寄せてくれる俳優なんてめったにいないですね。あれだけ有名だと自分がいかに目立てるかとかを気にしそうなのに、私を支え、逆に私も彼を支えて・・・・・・。あんなに相手と心が近づけたのは今までになかった。彼でなければあのシーンはできなかったと思う」。
そんな彼女に“秘密”に対してどう思っているのか聞いてみた。「人って秘密を告白することで自分自身にうっとりしちゃうことがあると思う。特に最近は、心をオープンにして話し合うこと正しいという傾向があるけど、私は、自分の中に閉じ込めておくことの大事さもあると思う。具体的に思い出せないけど、なんでもかんでも曝け出すことが必ずしもいいとは思えない」。だからこそ、心に留めておきたかった秘密をハンナが明かす時、観る者の心は打ち震えるのだと思う。
取材・写真・文=勝丸 京子/Kyoko KATSUMARU(ライター)
サラ・ポーリー/Sarah POLLEY
1979年2月11日生まれ。カナダ、オンタリオ州出身。両親は役者。幼い頃から子役として活躍。1985年、『クリスマスに届いた愛』で劇映画デビュー。テリー・ギリアムの大作『バロン』(1989)で注目され、アトム・エゴヤンの『スウィート ヒアアフター』(1997 )では多数の賞を受賞、女優としての存在感をアピール。以後、個性派監督が手掛ける作品に多数出演し、演技派女優としての地位を確立する。1999年には短篇“DON’T THINK TWICE”で監督業にも進出した。その他の作品に『イグジステンス』(1999)『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)等、多数。
『あなたになら言える秘密のこと』
“THE SECRET LIFE OF WORDS”
松竹/イザベル・コヘット作品
2005年/スペイン/114min./カラー/ヴィスタ/ドルビー(SRD:SR)
2月10日~TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国
2007 02 13 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 01, 2007
『天国は待ってくれる』岡田 惠和インタビュー
『天国は待ってくれる』岡田 惠和インタビュー
「一緒につくる人間を信じています」(by岡田惠和)
「以前から小説のお話は頂いていました。確かに、脚本家の仕事には100%自己実現できないストレスがあるわけで、もしそれを達成しようとするなら、例えば、映像の世界なら脚本だけでなく監督・主演まで一人でやるしかありません。だけど、すべてが思い通りにならないところが、この仕事の面白いところでもあるわけで、そのストレスから逃げる方法を持ってしまうと元へ戻れなくなるんじゃないかと思って、あえてそっちへは行かないようにしていたんです。
今回小説を書いたのは、もうそこにこだわるのはいいかなと思って。いろいろやってみて、ダメだったら戻ればいいやって楽な気持ちになれたからなんです」と語る脚本家・岡田惠和。テレビドラマ「ちゅらさん」「若者のすべて」や映画『いま、会いにゆきます』などで、“涙の脚本家”と呼ばれる彼の処女小説『天国は待ってくれる』が自身の脚本、井ノ原快彦、岡本綾、清木場俊介主演で映画化された。それがもうすぐ公開される『天国は待ってくれる』(2月10日~丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系)だ。
岡田が長年温めてきたのは“男2人と女1人の間の友情”というテーマ。幼い頃の出会いから、それぞれの旅立ち、恋の芽生えと葛藤、そして起こる悲劇と奇跡! ストーリーは波乱を予感させつつ、目まぐるしく展開していくが、スクリーンには穏やかな映像が淡々と積み上げられていく。「ト書きは創り手同士の手紙」と言う彼は「一緒につくる人間を信じています」と強く語る。
「ドラマとしての展開は激しいけど、そこを抑えて見せるようなものを望んでいたので、大げさな映画にはしてほしくなかった。監督が抑制した演出でひとつのトーンにまとめてくれたし、キャストとスタッフはそれに応えてくれたと思います。このストーリーでも観ていて落ち着いた感じになったのは、みんなの力だと思いますね」。
他者に手渡すことで、作品は膨らみを持つと信じて書く彼だからこそ、その物語は観客の心を感動へと導いてくれるのかもしれない。
プロフィール
岡田 惠和(おかだ よしかず)
1959年2月11日。東京都出身。雑誌ライターの仕事を経て、1990年に「香港から来た女」で脚本家デビュー。以後単発ドラマ「君の手がささやいている」でATP賞グランプリ・橋田賞作品賞などを受賞、1999年には文化庁芸術選奨文部大臣新人賞を、2001年には橋田賞・向田邦子賞をW受賞するなど、今日本で最も多忙な脚本家の一人。映画の代表作は『いま、会いに行きます』(2004)。
『天国は待ってくれる』
ギャガ=松竹/土岐 善將 作品
2007年/日本/105min./カラー/ヴィスタ/ドルビー(SRD:SR)
(C)2007『天国は待ってくれる』associates
2月10日~丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系
取材・写真・文=勝丸 京子/Kyoko KATSUMARU(ライター)
2007 02 01 [記者会見レポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
第6回(2006年度)
1位 『父親たちの星条旗』 クリント・イーストウッド
2位 『パイレーツ・オブ・カリビンアン/デッドマンズ・チェスト』 ゴア・ヴァービンスキー
3位 『プラダを着た悪魔』 デヴィッド・ファンケル
4位 『ミュンヘン』 スティーヴン・スピルバーグ
5位 『SAYURI』 ロブ・マーシャル
6位 『フラガール』 李 相白
7位 『太陽』 アレクサンドル・ソクーロフ
8位 『ブロークバック・マウンテン』 アン・リー
9位 『かもめ食堂』 荻上 直子
10位 『グッドナイト&グッドラック』 ジョージ・クルーニー
次点 『男たちの大和/YAMATO』 佐藤 純彌
2007 02 01 [Pause BEST10!] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
