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Aug 10, 2007
『彩恋』スタッフインタビュー
「思春期に抱えている問題って、
その時は“生きるか死ぬか”の問題だったりするんですよね」(by飯塚 健)
仲良し三人組の高校3年生、ナツ、ココ、マリネ。女子高生三人の等身大の姿を、ユーモアを交えながらヴィヴィドに描き出した青春ラブ・ストーリー『彩恋』(8月4日~新宿オスカーほか全国〈地方は順次〉)。監督は弱冠28歳の新鋭・飯塚健。22歳で自主制作映画『サマーヌード』(2002)を発表し、目下脚本家としても活躍中だ。
「最初から“女子高生を書く”というのはありましたが、勿論それ以外の大人も出てきます。でも見え方として、大人たちよりも女子高生が大変なように見せたかったんです。こんなに大人をライトに描かなくてもいいとも思うんですけど、思春期に抱えている問題って、その時は“生きるか死ぬか”の問題だったりするんですよね」。
これは、恋や将来の夢、そして家族の問題等、多感な思春期を一所懸命に生きる女子高生を軽快なリズムで描いた作品だが、老若男女問わず楽しめるはず。 とにかくセリフが絶妙で、恋のタイミングを逃した時の「逃した魚は大きいよ。今は大きくなくても大きくなるの。逃したから成長しちゃうの!」なんていうセリフには、思わず唸ってしまう程だ。
「あと5歳若かったら違いますけど、今時の18歳がどんな言葉で、どんな速度で話すのか、今は判らないですね(笑)。ただ、渋谷の女子高生とか、現代の女子高生ではなく、普遍的な女子高生を描きたかった。それに、女子高生だからこんなセリフというより、キャラクターとして喋ってもらう感じが大きいですね。彼女たちには10年後もこんな感じで話していて欲しい(笑)」。
そんな監督はどんな高校生時代だったのだろう? 「いい思い出が多いですね。男の子だったので、女子にモテることを考えていたし、バンドも写真もかじったし(笑)。でもその頃から映画監督になろうと思っていました。映画監督って未知な世界だったので、周りも判断しようがなくて、へーって感心していました(笑)」。
映画だけでなく、小説や脚本も書き、「それぞれがいいバランスで影響し合っている」と語る飯塚。その根底に共通してあるテーマは“生きる”だという。そんな、若々しい感性と才能、1つ見据えてテーマを持つ飯塚が、大人への第一歩をポジティブに描いた本作に、子供たちは勇気づけられ、大人たちは過ぎ去ったあの頃に胸をときめかせるはずだ。
取材・文=勝丸 京子/Kyoko KATSUMARU(ライター)
プロフィール
飯塚 健/Ken IIDUKA
1979年生まれ。群馬県出身。2002年に自主制作映画『サマーヌード』で監督デビュー。中篇『金髪スリーデイズ35℃』(2003)、気鋭の監督5人が天使をモチーフに競作したオムニバス『天使が降りた日』(2005)を経て、監督4作目となる『放郷物語』(2006)では、劇場公開に合わせて同名小説も自ら執筆。また、演劇ユニット“時速246”に参加、旗揚げ公演「ファニーバニー」では脚本と演出を担当、好評を博した。若手の注目株。
『彩恋』
エム・エフボックス/飯塚 健 作品
2007年/日本/91min./カラー/
ヴィスタ/ドルビー(SRD:SR)
(C)2007「彩恋」製作委員会
8月4日~新宿オスカーほか全国〈地方は順次〉
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