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Nov 20, 2007

『ブレードランナー ファイナル・カット』日本上陸!

  SF映画の金字塔的作品として、更にはそのフィルモグラフィの最高傑作とも言われ、今でも高い人気を誇る巨匠リドリー・スコットの『ブレードランナー』。その傑作が製作25周年を迎えた今年、スコット自身の手による『ディレクターズ・カット/ブレードランナー 最終版』(1992)の再編集、デジタル修正によって、美しい輝きを放つ『ブレードランナー ファイナル・カット』(2007)として生まれ変わった。お披露目となったのは、第64回ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア。満員の観客は、今も色褪せることのないその映像に惜しみない拍手を送った。そしてその感動は、10月のアメリカ(ニューヨーク&ロサンゼルス)公開を経て、いよいよ日本へ。11月17日(土)から、フィルムを使用しないデジタル上映のみによる公開が東京と大阪で始まった(2週間の限定公開)。

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  それに先立つ11月16日(金)23時00分から、東京/新宿バルト9で、日本最速となる“『ブレードランナー ファイナル・カット』カウントダウン上映イベント”が開催された。上映前にはトークショーが設けられ、スペシャルゲストとして押井守が登場。「『ブレードランナー』に影響を受けた」という、世界的に注目を集める映画作家は、場内を埋め尽くした『ブレードランナー』ファンを前に(チケットは事前に完売)、『ブレードランナー』への思いや受けた影響等を熱く語った。
  25年前の初公開時に『ブレードランナー』を観て、「自分が思っていた漠然とした考えに、確信を与えてくれた作品です。“映画というのはビジョンなんだ!”と感じました」と、その強い印象を語った押井。それは、この作品でのスコットの映像表現の方法によるものだという。「架空の物を映画にする場合、例えば未来の世界を架空の乗り物、服装等の非現実的な物だけで描くのではなく、“架空の世界に現実を植え付ける”ことによって観客は未来の世界観を受け入れ易くなる。そういう表現の方法をリドリー・スコット監督は見つけ出したんです。例えば、ハリソン・フォード演じるデッカードが自分の部屋で酒を呑むシーンやピアノを弾くシーン等。それらのシーンでは現在の生活と変わらない生活がそのまま描かれています。この方法論を開発したことは凄い事なんです」。
  そして、「時間が経っているのに、今も変わらず観られる映画は少ないが、私は10年、20年経っても『ブレードランナー』を観るだろう、自分が勝てないと思う監督が二人だけいる、それはデビット・リンチとリドリー・スコットだ」とスコットを絶賛した。また、『ブレードランナー』が多くのクリエーターに与えた影響について、「『ブレードランナー』を参考にしなかったアニメーションはないでしょう。自分も『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995)を監督した時、どうしても『ブレードランナー』の影響が出てしまい、雨を降らせたりしてしまった。『ブレードランナー』の影響を避けることはなかなか出来ないのです」。更に、難解だと言われる『ブレードランナー』のストーリーについては、「『2001年宇宙の旅』(1968/スタンリー・キューブリック)もそうですが、判らない映画は長生きするし、それは判るまで繰り返し観ればいい。映画は判る必要はない、感じるものです」と語った。
                                                    (写真・文/ワーナー・ホーム・ビデオ)

《上映情報》
『ブレードランナー ファイナル・カット』
2007年11月17日~30日
東京/新宿バルト9 
http://wald9.com/index.html
大阪/梅田ブルク7 http://www.t-joy.net/Burg/
※DVDは12月14日発売 http://www.whv.jp/

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