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Feb 20, 2008

たとえ思いが果たせなくても、過った人生なんてないんです

Nikki_1

   もうすぐひな祭り。お雛さまを飾りました。実家から持ってきたもので、数年ぶりの再会です。今年は私が子供を抱いていて、お雛さまもびっくり仰天かな、と思っています。

   女の子の人生の幸せを願う気持ちが込められたお雛さま。幸せ、と一言で言っても、現代の女性の生き方にはたくさんのバリエーションがありますよね。仕事をする・しない、結婚をする・しない、子供を持つ・持たない……。選択肢は本当に様々です。自分で選ぶ道と、運命に導かれるように決まっていく道があると思いますが、どちらにしても、そこには多かれ少なかれ“迷い”があるのではないでしょうか。他に歩んだかもしれない道を、ずっと心の中に抱え続けて一生を過ごす……そういうことって、多分、あるのだと思います。

Nikki_nemuri
『いつか眠りにつく前に』 “EVENING” 
http://www.itsunemu.jp/
2月23 日~日比谷みゆき座ほか全国

   今回ご紹介する『いつか眠りにつく前に』では、今まさに生涯を終えようとしている一人の女性、アン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の、回想シーンと現実とが折り重なって物語が進んで行きます。若さの絶頂、美しいアン(クレア・デインズ)には歌手になる夢があり、様々な男性からのアプローチもあります。可能性は無限に広がるかに思えた輝かしい青春時代。親友のライラ(メイミー・ガマー)の結婚式に出席したアンは、理想的な男性、ハリス(パトリック・ウィルソン)と出会い、幸せなひと時を過ごします。ところが同じ夜、アンに思いを寄せ追ってきたライラの弟、バディ(ヒュー・ダンシー)が不慮の事故死を遂げます。彼の死に責任を感じたアンは、ハリスへの思いを封印し、別れを決めるのでした。
Nikki_nemuri2   その後、二人の娘をもうけたアン。歌手として有名になったわけでもなく、二度の結婚にも破れました。そんなアンが、平穏でも、かといって華やかでもない、必死に日々の現実を積み重ねた人生を終えようという今、うわごとのように幾度もつぶやくのは「ハリス」という名前。娘たち(長女/ナターシャ・リチャードソン、次女/トニ・コレット)は、かつて一度も聞いたことのない男性の名を繰り返す母の知られざる人生に思いを馳せます。
   そうした中、長く行き来がなかったライラ(メリル・ストリープ)が訪ねて来て、最期の瞬間を迎えようとしているアンにかけた言葉とは……。自分の人生を肯定すること、とは……。それぞれに長い人生を生きてきた二人の女性が向き合うそのシーンからは、“今を幸せになろうと努めて生きていればいいんだ”と、そして“人生に過ちなんてないんだ”というメッセージが、温かく、力強く伝わってきました。
   V・レッドグレイヴのリアルな演技が印象的ですし、また、二組の母娘共演(V・レッドグレイヴ&N・リーチャードソン、M・ストリープ&M・ガマー)が見られるのも興味深い、女性の共感を誘う作品です。私は、母と一緒に観に行くのもきっと良かったな、と思いました。男性にはこういう感覚ってあるのかなぁ……ご覧になった方に、ぜひ聞いてみたいものです。

 では、また次回です☆。

                                               20/2/2008 中澤 有美子

Nikki_nakazawa
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受信: Feb 21, 2008 4:03:56 PM

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