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Jun 03, 2008
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』スタッフインタビュー
「完成した作品を観た感想ですか? とにかくホッとしたの一言です(笑)」(by マーク・ジョンソン)
今年初夏の話題作の1本、C・S・ルイスの児童文学を映画化した『ナルニア国物語』シリーズの第2章、『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(5月21日~丸の内ピカデリー1ほか全国)が遂に日本に上陸! 全国778スクリーンで公開され、平日初日にも関わらずオープニング5日間で興収8億648万8,200円、動員65万6,222人を記録。週末興収ランキングで他の作品を大きく上回り、見事初登場1位となった。今回、そんな作品の舵取りを担ったプロデューサーのマーク・ジョンソンに、作品の持つ魅力について聞いた。
「最新作は第1章に比べてドラマティックです。人間のダークな部分を浮き彫りにされ、より凝縮した形になっている。どちらかというと、第1章はナルニアや子供たちの紹介がメインでしたから」と語るジョンソン。実際、観客の感想にも“第1章よりもスケールアップしている”“カスピアンたちの戦う姿に感動した”という声が多く、今後も口コミ効果による観客動員増が期待出来そうだ。
ここ最近では『マトリックス』『ハリ・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』等、シリーズ物で成功した例は多いが、リスクのある映画製作であることは間違いない。何故なら、新鮮さを求める観客の目はいつの時代も厳しいからだ。「確かに。しかしこのシリーズでは、常に前作と違うキャラクターを登場させ、展開や表現を変えることが可能です。つまり毎回違うストーリーを伝えられるので、単なる繰り返しになることはないんです。ちなみに、次の第3章はより冒険的になりますよ!」とシリーズに対する自信を覗かせた。
とはいえ、長い間愛されてきた小説が原作であること、ハリウッド最高峰のテクノロジーの大規模な活用、大規模なロケ(ニュージランド、チェコ、ポーランド、スロベニア)等々、作品が完成するまでの苦労は容易に想像がつく。それは、これまでオスカーに輝いた『レインマン』等、常に良質な作品を手掛けてきたハリウッドのトップ・プロデューサーであるジョンソンでも「完成した作品を観た感想ですか? とにかくホッとしたの一言です(笑)」と、つい本音を漏らしてしまう程だったようだ。
そんな彼に、現在のハリウッドでの映画製作について聞いてみると、「アメリカのメジャー・スタジオは、とにかくヒットする映画製作に執着し過ぎです。だからちょっと変わったことや、プロセスが大変な作品は誰もやりたがらないのが現状です。では“アカデミー賞を目指すのか?”というとそうとも言えません。“オスカーはインディペンデントに任せておけばいい”という風潮があって……。とにかく今は“ビッグヒット”ですね。友人の中に“今は映画製作が大変”と言う人がいますが、僕に言わせれば昔だって今だって映画製作は大変ですよ!」。そこで聞きたくなるのは、“何故、それでも映画を創るのか?”。「それは、好きだから! 映画を創るのも好きだし、映画を観るのも大好き。もちろん大作から独立系までね。それに、映画の世界は長い間いてもとてもエキサイティングです」。
もしかしたら、映画の世界にこそナルニア国のアスランのような存在がいるのかも? 「僕が思うに、“アスラン”はある1つの考えを具現化したものじゃないかな。その考えは何かといったら“信念”ということだと思う。それは、宗教かもしれないし、それ以上のものかもしれない。信念があれば、自分の規範にもなるし、それが自分を導いてくれるんだと思う。このシリーズで言えば、第1章で“信念”を見つけ、第2章でそれを失い、更に再発見しているのではないかな」。
あなたの“信念”も、この作品がヒントで見つかるかもしれない。
取材・文・写真=間宮 うり/Uri MAMIYA(ライター)
プロフィール
マーク・ジョンソン/Mark JOHNSON
生年月日不詳。アメリカ、メリーランド州出身。名匠バリー・レヴィンソンとの12年に渡るパートナーシップが有名で、二人で世に送り出した作品は、ロバート・レッドフォード主演の『ナチュラル』(1984)や、ダスティン・ホフマン&トム・クルーズ主演の『レインマン』(1988)、更にアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む9部門でノミネートされた『バグジー』(1991)等、多数。『オールド・ルーキー』(2002)『きみに読む物語』(2004)等、手掛けた作品の多くが高い評価を得ているハリウッドのトップ・プロデューサー。その他の作品に『ハンティング・パーティ』(2007)『シューター/極大射程』(2007)等、多数。
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』
“THE CHRONICLES OF NARNIA:PRINCE CASPIAN”
WDS/アンドリュー・アダムソン作品
2008年/アメリカ/150min./カラー/
スコープ/ドルビー(SRD、DTS、SDDS:SR)
THE CHRONICLES OF NARNIA,NARNIA,and all book titles,
characters and locales original thereto are trademarks and
are used with permission.(C)Disney/Walden.
5月21日~丸の内ピカデリー1ほか全国
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