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Feb 27, 2009
『愛奴人形 い・か・せ・て』上映。
一般館で上映されるロマンポルノ作品の情報をお届けします。
2月28日(土)から3月20日(金・祝)までシアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)で、特集「WE ARE THE PINK SCHOOL! 日本映画性愛映画史1965-2008」が開催されます。上映作品は全42作品。ベルリン国際映画祭で上映され物議を醸した『壁の中の秘事』(1965、若松孝二)から今後の活躍が期待される若手の作品まで、各時代を代表する作品を上映することで、ピンク映画史の全貌に迫ります。その中の1本、『愛奴人形 い・か・せ・て』はロマンポルノですが、監督の望月六郎がピンク映画界出身ということでプログラムされたのかもしれません(若しくはピンク作品のプリントの都合がつかなかったか……)。
『おくりびと』(2008)で史上初の快挙を成し遂げた滝田洋二郎もピンク映画界の出身。今回の特集チラシに、「ピンク映画は先生であり、学校。社会の縮図でもある。そこから人生を学んだ」とコメントを寄せています。ピンク映画はロマンポルノ同様、映画界を支える多くの才能を輩出してきました。興味のある方は、ぜひこの機会にまとめて観てみてはいかがでしょうか。
《ロマンポルノ上映情報(一般館)》
〈東京都渋谷区/シアター・イメージフォーラム〉
特集「WE ARE THE PINK SCHOOL!日本映画性愛映画史1965-2008」
2009年2月28日(土)~3月20日(金・祝)
『愛奴人形 い・か・せ・て』 (1986年6月14日封切/65分)
監督:望月 六郎
出演:森田 水絵、水木 薫、他
▼15日(日)19時15分~
▼16日(月)13時45分~
▼18日(水)16時15分~
▼20日(金・祝)11時15分~
※各日それぞれ他1作品との併映。整理券制。各回定員入替制。
※特集、上映作品、タイムテーブル、入場料金、その他の詳細はシアター・イメージフォーラム公式HP、特集サイトをご覧下さい。
劇場サイト http://www.imageforum.co.jp/theatre/index.html
特集サイト http://pinkschool.cocolog-nifty.com/
《ロマンポルノ書籍情報》
貴重なインタビューと資料で構成された「愛の寓話」シリーズ。
購入はhttp://www.cine-pause.com/book.htm
《ロマンポルノDVD情報》
ロマンポルノ作品のDVD。
購入はhttp://www.geneon-ent.net/view_default.php
※ロマンポルノ作品は画面左端“DVD/CD”内にある“趣味”の分類で販売されています。
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Feb 25, 2009
「デイヴィッド・リンチ・ワールド」開催。
天才の頭の中を覗いてみませんか?
映画作家の枠を超え、画家、音楽家など、多彩なアーティストとしての顔を持つデイヴィッド・リンチ。その活動は世界的に支持され、2007年にパリのカルティエ現代美術財団で行なわれた大回顧展「DAVID LYNCH THE AIR IS ON FIRE」は圧倒的人気で迎えられました。そして、伝説のデビュー作『イレイザーへッド』(1976)が劇場公開から30年を経て、遂にデジタル・リマスター版で甦ります!
今回開催される「デイヴィッド・リンチ・ワールド」では、ペンシルヴァニア・アカデミー・オブ・ファイン・アーツ在学中に制作した短篇から、リンチ自身が立ち上げた会員制サイト“DAVIDLYNCH.COM”のために自ら画を描いて作ったアニメーションまで、リンチの本質に迫る貴重な未公開作品の数々が一挙に公開されます。商業用映画とは一線を画した難解な作風(本人にはそのような概念はないかもしれませんが)でありながら、実は商業映画作家として絶対的な存在を誇るD・リンチ。今回の特集では、その原点となる短篇からアニメーションまで、40年に及ぶ創造の軌跡を辿ることができます。
“銀黒”とも言うべき映像や鮮烈な音響など、一度観たら忘れることの出来ない強烈なイメージを残す『イレイザーヘッド』を初め、D・リンチの世界を堪能出来る特集を、どうぞお楽しみ下さい。
《上映作品》
『イレイザーヘッド デジタル・リマスター版』
13万枚もの画像修正を加え最高品質の映像とサウンドを実現させたデジタル・リマスター版
「ザ・ショートフィルム・オブ・デイヴィッド・リンチ」
1967~1995年までに制作された短篇。
「ザ・ベスト・オブ・デイヴィッド・リンチ・ドット・コム」
リンチ自身が立ち上げた会員制サイト“DAVIDLYNCH.COM”のみで発表された短篇作品。
「ダムランド」
“DAVIDLYNCH.COM”のために自ら画を描いて作った8本のアニメーション。
※5月2日発売
「デイヴィッド・リンチ・ワールド DVD-BOX」(4枚組15,750円)
『イレイザーヘッド デジタル・リマスター版』(5,040円)
“デイヴィッド・リンチ・ワールド”
2009年2月28日~ライズⅩほか全国(地方は順次)
劇場サイト http://www.cinemarise.com/risex.html
配給:デイヴィッド・リンチ プロジェクト
公式サイト http://www.davidlynch-world.jp/
2009 02 25 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 23, 2009
第81回アカデミー賞決定!!
2月23日、第81回(2008年)アカデミー賞が発表されました。
ノミネート発表の時からどうもピント来なかった今年。そのせいか予想も難しく感じましたが、結果は『スラムドッグ$ミリオネア』が作品賞を含む本年度最多8部門の受賞。細かく散った昨年とは違い、1作品圧勝形となりました。
日本人にとって特別嬉しかったのは、『おくりびと』の最優秀外国語映画賞受賞、そして『つみきのいえ』の最優秀短篇アニメ賞受賞です。前者は、最優秀外国語映画部門が“名誉賞”と呼ばれていた第28回(1955年)の『宮本武蔵』(稲垣浩)以来53年振り4回目、後者は史上初の快挙となりました。
『ダークナイト』で最優秀助演男優賞に輝いたヒース・レジャー。故人の受賞としは『ネットワーク』(1976、シドニー・ルメット)のピーター・フィンチ以来、32年振り2回目の快挙となりました。惜しい才能を失くしたものだと、つくづく思います。
受賞作の詳細は以下の通りです。
《第81回(2008年度)アカデミー賞受賞結果》
〈8部門(今年度最多)〉
『スラムドッグ$ミリオネア』
作品賞、監督賞(ダニー・ボイル)、脚色賞、撮影賞、編集賞、
作曲賞、歌曲賞、録音賞〔4月公開予定〕
〈3部門〉
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞〔公開中〕
〈2部門〉
『ミルク』
主演男優賞(ショーン・ペン)、オリジナル脚本賞〔G.W.公開予定〕
『ダークナイト』
助演男優賞(ヒース・レジャー)、音響効果賞〔一部劇場で公開中/DVD&BD発売中〕
〈1部門〉
『愛を読む人』
主演女優賞(ケイト・ウィンスレット)〔6月19日公開〕
『それでも恋するバルセロナ』
助演女優賞(ペネロペ・クルス)〔6月公開予定〕
『ある公爵夫人の生涯』
衣裳デザイン賞〔4月公開予定〕
『ウォーリー』
長篇アニメ賞〔DVD&BD 4月22日発売〕
『おくりびと』
外国語映画賞〔公開中/DVD 3月19日発売〕
“MAN ON WIRE”
長篇ドキュメンタリー賞 〔公開未定〕
“SMILE PINKI”
短篇ドキュメンタリー賞 〔公開未定〕
『つみきのいえ』
短篇アニメ賞 〔DVD 発売中〕
“SPIELZEUGLAND(TOYLAND)”
短篇実写賞 〔公開未定〕
2009 02 23 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 18, 2009
母親にとって、子供を失うなんて考えられない。

不安定なお天気ですが皆さんお元気ですか? 来週はいよいよ第81回アカデミー賞の発表ですね。ノミネートされた作品、どれも観てみたいと思うものばかりです。今回は日本から、『おくりびと』(2008、滝田洋二郎)が最優秀外国語映画賞にノミネートされました。結果が楽しみです。
さて、今回ご紹介するのは『チェンジリング』。これも主人公演じたアンジェリーナ・ジョリーの熱演が評価され、最優秀主演女優賞の他、合計3部門でノミネートされています。
『チェンジリング』 “CHANGELING” http://changeling.jp
2月20日~TOHOシネマズ日劇ほか全国
物語は実際にあった事件から書き起こされたものです。1928年、ロサンゼルス。シングル・マザーのクリスティン(A・ジョリー)の勤務中に9歳の息子が失踪します。5ヶ月後、イリノイ州で息子が保護されたとの朗報が入り対面してみると、それは息子に似た別の少年でした。ところが警察は、クリスティンの思い違いだと決めつけて無理やりその子を引き取らせた挙句、本当の息子を探してくれと訴え続けるクリスティンを精神病院に入れてしまうのです。我が子に会いたいという信念を力に、過酷な逆境に立ち向かうクリスティン。彼女の、母親としての勇気が光ります。
子供を失い傷ついているクリスティンに降りかかる試練は容赦なく、しかし断固立ち向かう彼女の強さに終始圧倒されました。自分ならここまで闘えるだろうか。第一、子供が誘拐されたら、なんて、考えたくもない……。でも、母親にとって、子供のいない人生は考えられないのだ、ということは、実感として痛いほど判ります。傍から見たら、子供を捜し続けるその姿は痛々しいだろうし、時に奇異にも滑稽にも見えるかもしれない。けれど、我が子を取り戻すまで、心の平安、平静が訪れることは到底ありえない。A・ジョリーの演技には説得力がありました。やつれた様子、毅然とした様子、感情にうち震える様子、怒りを爆発させる様子、希望が顔に光射す様子、誰がどう慰めようと微笑を返し信念を貫き続ける様子……。それら全てが、繊細かつ力強さを備えた母親らしさを体現していたように思います。
母親の強靭な愛が、邪悪な犯罪を解き明かし、同時に腐敗した権力をも暴いていく。様々な側面を併せ持ったこの作品でも、クリント・イーストウッドは名監督振りを発揮しました。孤立無援のクリスティンを支える牧師、グスタヴ・ブリーグレブを演じたジョン・マルコヴィッチを始め、脇を固める役者もいい味わいです。
では、また次回です。
18/2/2009 中澤 有美子
セントフォースHP http://www.centforce.com/
中澤有美子ブログ http://ameblo.jp/nakazawa-yumiko/
「安住紳一郎の日曜天国」HP http://www.tbs.co.jp/radio/nichiten/
2009 02 18 [試写室日記] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 17, 2009
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」開催!!
1990年に誕生し、国内有数の歴史を重ねてきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は、2006年に夕張市の財政破綻により休止が発表されました。しかし、夕張市民、映画ファンにとって、映画祭は大きな文化的財産。人々に夢や希望を与えてきた映画を通じて新たな文化を発信することが街の活性化につながり、映画祭を継続開催することがその原動力になる。そう考えた市民は“NPO法人 ゆうばりファンタ”を立ち上げ、2008年に市民映画祭として「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」を見事に復活させました。
復活2年目となる今年は、2009年2月26日(木)~3月2日(月)までの5日間開催されます。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は訪れた映画人、観客、市民の三者が映画祭を通して交流を深める新たな出会いの場。また、その交流を通して新たなエネルギーやアイデアなどを蓄える文化の創生の場であり、夕張自体もそこから大きなエネルギーを得てきました。そしてこれからの「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は、人と人とを結びつける場、才能を支援する場、そして夕張市から発信する文化のステップアップと市民が夕張市再生に向けての活力を蓄える場となることを目指して行くそうです。
近隣にお住まいの方、時間の都合がつく方は、ぜひ夕張へ! 頑張っている夕張市を、そして「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」をぜひ応援してあげて下さい!!
『クローズZEROⅡ』 http://www.cz2.jp/
4月11日~全国東宝系
東宝配給

『マダガスカル2』 http://www.madagascar.jp/
3月14日~新宿ピカデリーほか全国
パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給
『サスペリア・テルザ 最後の魔女』 http://www.suspiria3.com/
G.W.~シアターN渋谷ほか全国(地方は順次)
キングレコード配給
※コレ、早く観たい! ゆうばりの人たちが羨ましい!!(by 編集担当)
“ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009”
●会期
2008年2月26日(木)~3月2日(月)
●会場
ゆうばり市民会館、ホテルシューパロ、シネサロン、夕張商工会議所ほか夕張市内会場
●上映作品
約60本
●開催部門
▼「招待作品部門」(10作品) ゆうばり市民会館大ホール
オープニング作品『クローズZEROⅡ』
クロージング作品『マダガスカル2』
▼「オフシアターコンペティション部門」(10作品) シネサロン
審査員
高橋伴明(日本/監督)
鶴田法男(日本/監督)
クォン・ヨンミン(韓国/富川国際ファンタスティック映画祭プログラミングディレクター)
ウィン・シャ(香港/写真家)
渡辺真起子(日本/女優)
▼「フォーラムシアター部門」(21プログラム20作品以上) 夕張商工会議所
▼「ビデオフェスティバル」(5作品) ホテルシューパロ
▼「特別企画上映&イベント」(14プログラム21作品以上予定) 市民会館3階、ホテルシューパロ、他
※詳細は公式HPをご覧下さい。 http://yubarifanta.com
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Feb 09, 2009
『フェイク シティ ある男のルール』情報!
キアヌ・リーブスが今までとは全く違う役柄に挑んだ話題作『フェイク シティ ある男のルール』が、いよいよ2月14日(土)から公開。この公開を記念して配給の20世紀フォックス映画では、タイトルの一部である“ある男のルール”にちなんだ“あなただけのルール”を募集中です!
キャッチコピーの“最後に頼れるのは、魂か。弾丸か。”は、K・リーブス演じる主人公、トム・ラドローにとって“究極の選択”であり、彼の“究極のルール”。そこで、あなたの日常での“究極の選択(マイルール)”とは何かを投稿して下さい! 優秀者にはバレンタイン用のプレゼントとして、「カシオ G‐Shock」と「キアヌ・リーブス サイン入りポスター」をセットにしてプレゼントします!優秀者には2月13日(金)に20世紀フォックス映画から当選メールが届き、返信メールに贈りたい人の住所を記入すると、20世紀フォックス映画から直接プレゼントが贈られます。このキャンペーンの詳細は公式サイトをご覧下さい(応募締切は2月12日)。
K・リーブスの新たな魅力が光る重量級社会派アクション映画『フェイク シティ ある男のルール』は、2月14日(土)からTOHOシネマズみゆき座ほか全国で公開されます。
『フェイク シティ ある男のルール』 “STREET KINGS”
2008年/アメリカ/109分/カラー/スコープ/ドルビー(SRD、DTS、SDDS:SR)
(c)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
監督:デヴィッド・エアー
脚本:ジェームズ・エルロイ
出演:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー、他
2月14日~TOHOシネマズみゆき座ほか全国
配給:20世紀フォックス映画
http://movies.foxjapan.com/fakecity/
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Feb 06, 2009
“元祖・不良番長”梅宮辰夫、B級映画を熱く語る。
エンジン全開! 灼熱の荒野に轟くハーレーの爆音!! 復讐に燃える男たちの壮絶な死闘を描いた、クエンティン・タランティーノ製作総指揮のバイカー・バイオレンス・アクション『ヘルライド』が、1月17日(土)から全国で公開中。それに合わせ、上映館の1つ、銀座シネパトスでは、特集“燃やせ! 俺たちの70'sジャパニーズ・グラインドハウス魂!”(レイトショー/~2月22日)が開催されている。そしてその中の1本、エロス&バイオレンスのごった煮アクション『不良番長 一獲千金』(1970、野田幸男)の上映に、主演の“元祖・不良番長”梅宮辰夫(70)が来場(2月4日)。当時の撮影秘話を中心に、日米のB級映画魂について熱く語った。
「“番長”としてこういう場に立つのは久しぶりだよ。最近は“梅宮アンナのパパ”か“百々果のおじいちゃん”って言われるばっかりだからねぇ。昔は女と銭を追い掛けていたんだけどなぁ」と挨拶した“元祖・不良番長”梅宮。『ヘルライド』について感想を聞かれると、「正義と悪がハッキリしていれば正義を応援すればいいんだけど、この作品は見るからに胡散臭い奴らばかり。“誰を応援すればいいんだ!?”って感じだよね。ストーリーも最後まで判らなかったけどね(笑)」。一方、『不良番長 一獲千金』で演じたキャラクターについては「誰が見ても“不良”。判りやすいでしょ」とアピール。
最後に「俺ももう70歳。いつまでも“番長”なんて言ってられないけど、『ヘルライド』を観たら全員おっさんで、“まだまだアリかな”って思ったよ」と語った梅宮。かつてのようにB級バイオレンス・ムービーで大暴れする姿がまだ見られる……かも!?
『ヘルライド』 “HELL RIDE”
2008年/アメリカ/84分/カラー/スコープ/ドルビー(SRD:SR)
(c)2008 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED.
監督:ラリー・ビショップ
出演:ラリー・ビショップ、マイケル・マドセン、ヴィニー・ジョーンズ、
デヴィッド・キャラダイン、デニス・ホッパー、他
※R‐15指定作品
1月17日~シアターN渋谷ほか全国
配給:ムービーアイ http://www.hellride.jp/
特集 “燃やせ! 俺たちの70'sジャパニーズ・グラインドハウス魂!”
銀座シネパトス(レイトショー/~2月22日)
※詳細は
http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/a_ginza/ginza_time.html
2009 02 06 [シネマニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Feb 04, 2009
『チェンジリング』/A・ジョリー来日記者会見
1928年、ロサンゼルス。ある日突然、消えた息子。5ヶ月後に帰って来た彼は別人だった……。アメリカ現代史に埋もれていた衝撃の実話を、もはや巨匠の域に到達したと言って間違いないクリント・イーストウッドが映画化した『チェンジリング』。観る者を圧倒し、その心を深く、大きく、揺るぎない感動で満たす傑作が、また1本誕生した。その待望の日本公開を来月(2月20日~公開)に控え(早くしないとイーストウッドの次の監督&主演作『グラン・トリノ』〔4月下旬~公開〕が始まっちゃう!)、主演のアンジェリーナ・ジョリーが(ファミリー揃って)来日。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2月7日~公開)のPRで来日した夫、ブラッド・ピットのレッドカーペット・イベント同行した翌日、1月30日(金)に、六本木アカデミーヒルズ49で記者会見を開いた。
300人強の報道陣が詰め掛けた会見の内容は以下の通り。
ジョリー「皆様、本日は大勢お越し頂きましてありがとうございます。この作品は私たち製作に携わった者にとって、とても意義深い作品になりました。関われたことを本当に嬉しく思っています」
●パートナーのブラッド・ピットとの二人同時のアカデミー賞ノミネート、また母と子の素晴らしい物語を描いた作品でノミネートされたことについてどう思われますか? また、この素晴らしい状況をお子さんたちとお祝いされましたか?
ジョリー「本当に素晴らしい1年になりました。この作品には時間とハートをかけて臨んだので、一際嬉しいです。二人同時にノミネートされたのもとても嬉しいことでした。子供たちにはこの作品に出演したことは話していないので、何もしていません。彼らは、私は『カンフー・パンダ』(2007、マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン)にしか出てないと思っていると思います(笑)」
●お子さんたちと接していて一番幸せな時は?
ジョリー「仕事から帰った時、朝起きた時、日々いつでも、どんな時でも幸せな瞬間を感じています。今回の来日は皆が時差ボケ。朝早くから起きてしまい、朝から家族で遊んでいます。私はとても恵まれた環境にいる。全てを失っても子供たちがいるだけで幸せです」
●演じたクリスティンについてどう思いますか?
ジョリー「クリスティンは私の母にとても似ている、とブラッドに言われました。普段はとても大人しいけど、子供たちに関することで何かが起きると、クリスティンのようにとても強くなる人でした。私も彼女は母に似ていると思いました。撮影中は母の写真を常にバッグの中に入れていました」
●クリント・イーストウッドは“1シーン、1カット” という撮影スタイルで知られている監督ですが、その凄さを実感したシーンは? また、監督についてどういう印象を持ちましたか?
ジョリー「私はクリントのことがとても大好きです。そして、とても偉大な方だと感じました。スタッフ、出演者、一人一人を尊重してくれる、優雅でとても優しい、偉大なリーダー。彼のためなら何でもしよう、何でもしたい、と思わせる人です。“1シーン、1カット”という撮影スタイルには、最初はとても驚きました。でも、そのスタイルのおかげで1分1秒が大事だという意識になり、現場には常に緊張感が溢れ、皆が真剣に取り組めたと思います。この作品はとてもエモーショナルな作品なので、同じシーンを何度も演じさせられるより、クリントの撮影スタイルでかえって良かったのだと思いました。印象的なシーンや出来事はたくさんありましたが、クリントは監督としてどんなことでも即決してくれ、とても嬉しかったです。どんな疑問や質問にも、その場で答えを出してくれました。それも笑顔で! 私はそれにとても感動しました」
●衣裳がとても素晴らしかったのですが、演じている時に心掛けていたことは何かありましたか? またローラー・スケートで滑るシーンがありましたが、それについてのエピソードはありますか?
ジョリー「今回の衣裳は、1920~30年代の女性のとてもエレガントなファッションです。当時の女性のシャイな部分を表現するために帽子を深々と被りしました。当時の女性を演じるにあたって、とても役に立ったのが帽子です。ローラー・スケートで滑るシーンはとても苦労しました(笑)。さすがにこのシーンは“1シーン、1カット”とはいきません(笑)。撮影前に子供たちと一緒に遊びながら練習しました(笑)」
●この作品で起こるようなことについて、社会活動に従事されている立場、母としての立場、二つの視点からご回答下さい。
ジョリー「出演依頼が来た時にいろいろなことを考えてしまい、最初は断りました。でも何かが、ずっと引っ掛かったのです。この物語は、喪失がどういう意味を持つのかということを考えさせたり、一人の弱い立場の人間が大きな制度を変えてしまう程の影響力を持つことが出来るということを、改めて気づかせてくれました。私はクリスティンのような女性にインスピレーションを感じます。彼女のような強い女性が、世界各地で迫害を受けている弱い立場の女性や子供たちの状況を変えてくれる。そう思っています。今回、日本に来て、北朝鮮の拉致問題を知りました。クリスティンと同じような境遇にある拉致被害者のご家族に会ってみたい。そう思いました」
●この作品からどんなことを感じて欲しいですか?
ジョリー「子供を持つ友人たちからは、“同じ母としてとても感動した”と言う感想を頂きました。でも、いろいろな見方や考え方があると思うので、感じ方はそれぞれ違うでしょう。でも、一人の女性がこれだけのことが出来る、そして勇気を与えてくれる物語だということだけは言えるでしょう」
●これだけは信じて疑わない、というものはありますか?
ジョリー「1つだけではありませんが、世の中の出来事に対して戦うべきこととは何か、そして何が正義であるかを常に考え、それに対して信念を持って戦っています。国連難民高等弁務官事務所の親善大使を8年間務めていますが、迫害されている女性や子供たちのために少しでも役に立てるよう、信念を持って取り組んで来ました。国連難民高等弁務官の緒方貞子さんは私のヒーローの一人です」
●ジョン・マルコヴィッチとの共演はどうでしたか?
ジョリー「とても素晴らしく、知的な人でした。彼の長いスピーチのシーンがあったのですが、クリントは長いシーンが嫌い。だから、カットすると思っていました。でも、彼は残したんです。その時、クリントはジョンのことを“まるで蛇のようだね! 彼の波長に呑まれてしまい、思い通りに持っていかれちゃったよ(笑)”と言っていました。ジョンは催眠術師のような一面を持っていました(笑)」
●子役の演技から刺激を受けたことはありましたか? また、撮影中、彼らとどのように過ごしましたか。
ジョリー「共演した子役たちはとても素晴らしい俳優でした。私の本物の子供を演じた子役は、撮影中現場に来ていた長男のマドックスとプレステをやっていましたね(笑)。でも、もう一人の子役との撮影は大変だったんです。私が彼に対して乱暴に振舞うシーンにはとても気を遣いました。彼が怖がらないように注意したんです。彼に向かって怒鳴ったりお皿を投げたりするシーンでは、目の前に彼がいると見立てて、私一人で演じました。彼が和めるよう、休憩中は一緒の時間を過ごしたりもしたんです」
●撮影中、気を遣ったこと、苦労したことは?
ジョリー「クリスティンは始めと終わりでは全然違う女性になりました。最後にはとても強く、逞しい女性へと変わります。物語が進む過程で、時々強くはなるけどすぐに挫折してしまう、そしてそれを乗り越えても更なる挫折が待ち受けている。そういうアップダウンの激しい人生を上手く演じられるかに、とても気を遣いました」
“魂で泣く”感動のドラマ『チェンジリング』は、2月20日(金)からTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開される。
『チェンジリング』 “CHENGELING”
2008年/アメリカ/142分/カラー/スコープ/ドルビー(SRD、DTS、SDDS:SR)
(c)2008 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED.
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、他
2月20日~TOHOシネマズ日劇ほか全国
配給:東宝東和 http://changeling.jp/

