Dec 06, 2007
まだまだ終わらなかった“ヴィスコンティ映画祭”
2006年10月7日に始まり、2007年9月22日に終了した“ヴィスコンティ生誕100年祭”(クレストインターナショナル配給)。その間、別企画の映画祭、イベントも開催され、日本各地で今も色褪せることのないヴィスコンティ作品が次々と上映されました。1年もの間、ヴィスコンティ作品をスクリーンで堪能させてもらい、本当に関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、以前も書いた通り“さすがにもう新たな企画は出ないだろう”と思っていたら、そんなことはありませんでした。今回は青森県青森市近辺の皆様にヴィスコンティ作品をお届けします。青森県では2007年6月9日から29日まで、シネマヴィレッジ8・イオン柏で“ヴィスコンティ生誕100年祭”[『山猫』(1963)『ルートヴィヒ』(1972)『イノセント』(1976)]が開催されましたが、今回は別作品。青森県立美術館シアターで「美術館の映画祭2007 美術館はヴィスコンティが大好き!」と題して、『若者のすべて』(1960)『熊座の淡き星影』(1965)『地獄に堕ちた勇者ども』(1969)『ベニスに死す』(1971)『ヴィスコンティの肖像』(1976、ルーカ・ヴェルトーネ/貴重なフィルムを使用した必見のドキュメンタリー)が上映されます。今回もほんの少しだけお手伝いさせて頂き、弊社書籍「ヴィスコンティを求めて」(柳澤一博/著)が10名様に当たる抽選会もご用意しましたので、お近くの方はこの機会にぜひ、ヴィスコンティの世界をご堪能下さい。
《ヴィスコンティ映画祭》情報
「美術館の映画祭2007 美術館はヴィスコンティが大好き!」
会期:2007年12月8日(土)・9日(日)
会場:青森県立美術館シアター
※タイムテーブル、チケット等の詳細は公式サイトをご覧下さい。
http://www.aomori-museum.jp/ja/event/19/
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
※現在上映中の劇場はありません。
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《ヴィスコンティ関連近刊書籍》情報
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
※著者インタビュー掲載
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20
070529e2000e2&page=1
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
※本サイト編集長・内田達夫も一部執筆しています。
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信・撮影 小学館 9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_det
ail?isbn=9784096801277&jcode=07060
「ヴィスコンティ(2) 高貴なる錯乱のイマージュ」
若菜 薫・著 鳥影社 2,310円
www.choeisha.com/eiga.html
2007 12 06 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Oct 23, 2007
“ヴィスコンティ生誕100年祭”終了。
2006年10月7日(~11月2日)に東京・新宿/テアトルタイムズスクエアで始まり、その後、日本各地を巡回した“ヴィスコンティ生誕100年祭”(クレストインターナショナル配給)。最後は2007年9月22日から東京・渋谷/Bunkamura ル・シネマ2に凱旋し、10月19日、遂に終了しました。

『山猫』撮影中のヴィスコンティ
ついつい2004年のレトロスペクティブとその規模を比べてしまいますが、贅沢を言ってはいけませんね。夏にイタリア文化会館で開催された映画祭+写真展にもつながっていったわけですし、1年間、この企画を動かし続けたクレストインターナショナルには本当に感謝です。今回の凱旋公開、最終週に無事『山猫』を観ることが出来ました。よって全3作品制覇です(笑)。
『山猫』、やっぱり素晴らしい作品です。最後がこの作品で本当に良かった。新たに原稿を用意する時間がないので、2004年に『イタリア語・完全復元版』が公開された時の試写室日記原稿(これは現在読めなくなっています)を採録しておきます。ちょっと手抜きっぽいですが、映画祭全体について思うことなど、また近々改めて書きますのでご容赦下さい。
『山猫』
《採録/試写室日記『山猫』》
「本物の映画だけが持つ輝きに満ちた、まさに至福の187分」
イマジカ第2試写室で巨匠ルキノ・ヴィスコンティの傑作、『山猫 イタリア語・完全復元版』(1963)。撮影監督ジュゼッペ・ロトゥンノが長らく取り組んでいた修復作業が終了し、遂に日本公開が決定。プレス編集のお手伝いをすることになり、一部関係者だけのかなり早めの内覧試写を観せて頂いた。ヴィスコンティに格別の思い入れがある身としては、本当に嬉しい限り。スクリーンでは14年ぶりの再見となったが、かつて褪色の激しかったテクニカラーは鮮やかな色彩を取り戻していた。素直に感動。
数あるヴィスコンティの傑作の中でも、彼が唯一自身を語ったという意味において非常に重要な位置を占める『山猫』。ところがこの作品は、当時の製作上、興行的理由によって2つのバージョンが存在することになってしまった。1つはシドニー・ポラックによって 161分に短縮された英語・国際版。ヴィスコンティが長さに込めた意味を、スピード命のアメリカ人は恐らく理解できなかったのだろう。その感覚でカットされた作品は、ただただ忙しなくなってしまった。だが、保存の良好なデラックスカラーの鮮やかな発色は魅力的だ。そしてもう1つが、今回修復を施された185分のイタリア語版。ゆったりとした時の流れの中で繰り広げられるドラマは、英語・国際版など比較にならないぐらい魅力的だが、保存の悪さで褪色したテクニカラーは全く哀しい状態だった。その色彩を修復し、本来あるべき姿に戻したのが、この『山猫 イタリア語・完全復元版』である。これで、色彩のためだけに、我慢して英語・国際版を観るということも二度とないだろう。
統一戦争に揺れるイタリア、シチリア島。名門貴族サリーナ公爵(バート・ランカスター)と、新しい時代を担う若き恋人たち、タンクレディ(アラン・ドロン)とアンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)の対比を通して、滅びゆく貴族階級の最後の輝きを絢爛豪華に描き上げた一大叙事詩。それは、名門貴族に生まれ育った洗練で映画史上唯一無二の存在となったヴィスコンティのみが創り得た、まさに至福の187分(2分増えているのは、修復に関するクレジット、ロトゥンノの修復に関するコメント等。本篇の改編はない)。特に、アメリカ人には切られてしまった、全篇の約1/3に及ぶ大舞踏会は圧倒的、陶酔感の極み。その豊かな時にあるのは、本物の映画だけが持つことのできる輝きだ。公開がもう少し近づいてきたら、その素晴らしさについては改めてご紹介しようと思っている。
『白夜』(1957)『熊座の淡き星影』(1964)のリバイバルに続き、いよいよ代表作中の代表作が最良の状態で登場するヴィスコンティ。今秋には大規模なレトロスペクティブも開かれるとのことなので(全作品上映の噂も聞いた。本当だとしたら凄い。やっとだ!)、この機会にファンだけでなく、1人でも多くの人にその芸術世界を観て欲しい。そこには、どんな時も深く人間を見つめ、その未来を信じた、今こそ必要な、厳しさゆえに暖かいヴィコンティの人間愛に貫かれた世界があるからだ。
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
※現在上映中の劇場はありません。
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《ヴィスコンティ関連近刊書籍》情報
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
※著者インタビュー掲載
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
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070529e2000e2&page=1
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
※本サイト編集長・内田達夫も一部執筆しています。
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信・撮影 小学館 9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_det
ail?isbn=9784096801277&jcode=07060
「ヴィスコンティ(2) 高貴なる錯乱のイマージュ」
若菜 薫・著 鳥影社 2,310円
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2007 10 23 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Oct 16, 2007
“ヴィスコンティ映画祭2004”ブログ採録
最近ヴィスコンティのファンになったという方から、「2004年に開催されたレトロスペクティブについて、どんな様子だったか教えて下さい」という嬉しいお便りを頂きました。すぐにでも原稿を書きたいところですが、ちょっと立込んでいてすぐに書き上げるのは難しいのが現状です。ごめんなさい。そこで代わりに、現在は読むことが出来なくなっている、リアルタイムで書いたブログ(文章のみ)を採録することにします。気になる箇所もあるのですが、“リアルタイム”ということにこだわって敢えて修正はしないことにしました。これで少しでも2004年の映画祭の雰囲気を感じて貰えれば嬉しいです。そして、まだまだ未見の作品があるとのことですから、頑張って観て下さいね。僕もまだまだ追いかけます。
映画祭公式プログラム
下記アドレス(朝日新聞新聞社)より購入出来ます。
http://shop.asahi.com/shop/showcase?showcase_id=20
「ヴィスコンティ映画祭2004」ブログ(採録)
前置き
好きな作家を問われれば、迷うことなく、現役という点からまずは“スティーブン・スピルバーグ”。もちろん、他にも素晴らしい作家、好きな作家はいるけど、1人挙げるならやっぱりスピルバーグ。そして子供時代、既に亡くなってはいたけど、最初に「好き」と言える存在になったのが“ルキーノ・ヴィスコンティ(1906~1976)。当時は「ルキノ・ヴィスコンティ」と表記)”でした。
1981年の確か2月、小雪舞う午後。岩波ホールで初公開されていた『ルードウィヒ/神々の黄昏』(『ルートヴィヒ』の初公開版。185分)を観て、子供心にだけど言葉にできない感動を覚え、震えました。スピルバーグにはまだ、単純に楽しむ以上の観方を発見ができなかった子供の頃。思えば、『ルードウィヒ/神々の黄昏』を観たのは背伸びのし過ぎだったかもしれません。でも、初めてのヴィスコンティは間違いなく、薄々感じ始めていた“映画の凄さ”を確信させてくれたはず。その時、「この感動をたくさんの人に伝えたい」と思ったのが、今の仕事を目指したきっかけになったのだから。そしてその後、大学で映画の勉強をして、「ヴィスコンティ論」を卒論に書いて卒業し、何とか今に至っているというわけです。今回の《ヴィスコンティ映画祭》のことを聞いた時は、嬉しくて仕方ありませんでした。何しろそれは“未公開作品も含めた全作品の修復版上映”という凄すぎる内容。プログラムを確認した日には狂喜乱舞。編集部で1人、興奮してました。『疲れ切った魔女』を除く全作品が、ローマの国立映画学校/映画保存機関“チネテーカ・ナツィオナーレ”が15年間掛けて復元したプリントで上映される! 日本では、興行にも批評にもリアルタイムには理解されなかったヴィスコンティの全貌を一度に確認できる機会が、ようやく来たのです!嬉しい!!
10月8日(初日)
《ヴィスコンティ映画祭》開幕。『疲れ切った魔女』(『華やかな魔女たち』から)を除く全作品が、チネテーカ・ナツィオナーレが15年間掛けて復元した貴重な修復プリントで上映される。資料に「ヴィスコンティの全貌をスクリーンで体験できる最初で最後の機会になるでしょう」と書いてあるけど、大袈裟ではなく、本当にそうなるかもしれない。“修復プリントで”とつけ加えればその信憑性は更に高くなるはず。“とにかくできるだけたくさん観ておきたい”。そう思い、チケットを買っていない作品も観るために数日前からスケジュール調整を始めるが、これがなかなか上手くいかない。記念すべき最初の上映は『揺れる大地』、そしてその後、開会式を挟んで『山猫』が上映された。
『山猫』は、19世紀末のイタリア統一戦争時代のシチリアを舞台に、老公爵サリーナ(バート・ランカスター)を通して滅び逝く貴族階級の最後の輝きを描いた絢爛豪華な超大作。原作はシチリア貴族、ジュゼッペ・トーマジ・ディ・ランペドーサの同名小説。ヴィスコンティは否定しているが、唯一その心情が語られた作品で、生涯の代表作ともなった中期の傑作だ。イタリアが国家予算で修復したその映像は、カットされた英語版(161分)プリントだけが皮肉にも維持することになった鮮やかな色彩を見事に取り戻していた。
『揺れる大地』はシチリア漁民の苛酷な現実を古代の叙事詩的風格すら漂う映像で描いた作品。全出演者を地元の人々からキャスティングしたことも含め、“ネオレアリズモの頂点”と位置付けられている。『山猫』が、この秋のリバイバル公開用のプレス編集のために立て続けに2回程観た後だったということもあり、今日は編集部での仕事に専念することにした。『揺れる大地』はしばらくスクリーンで観ていないし、『山猫』とはヴィスコンティ作品を考える上で重要な“シチリアつながり”の関係にある作品なのでちょっと迷ったけど、諦めた。
10月9日(2日目)
超巨大台風が関東地方直撃コースを驀進中。初回はガブリエーレ・ダヌンツィオの同名小説の映画化、『イノセント』。19世紀末のローマ社交界を舞台に、デカダンな貴族トゥリオ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)を通し、遺作とは思えない艶やかな官能美を見せた傑作。ボロボロのプリントで初めて名画座で観て以来大好きな作品。観たかったけどヤボ用があり観られない。2回目の『前金』と『栄光の日々』の2本立を観る。3回目の『若者のすべて』は、イタリア南部から北部ミラノに移住したことで崩壊していく家族の姿を、その兄弟の三男ロッコ(アラン・ドロン)を中心に描いた前期最後の作品。“ヴィスコンティが最も愛した”と言われる傑作だけど、チケットを買っていなかったことと、それより何より終映時間に台風で電車が止まっている可能性があったのでやめにした。何度か観ているしもう一回上映されるから、その時にスケジュールが空いていたら観ることにしよう。
ギイ・ド・モーパッサンの「ベッドの端で」を映画化した『前金』はオムニバス作品『ボッカチオ'70』の第3話。第1話はマリオ・モニチェッリ(初公開時、総上映時間225分が長すぎると判断され、俳優の知名度が低いこの挿話はカット)、第2話はフェデリコ・フェリーニ、第4話はビットリオ・デ・シーカ。恐らくヴィスコンティ・イメージとは合わない艶笑譚だが、場内では笑いが起きた。スクリーン初だけど、思っていた以上に舞台劇っぽさが残る小品。ただし、前期ヴィスコンティの終わりを告げた『若者のすべて』の直後のこの作品は、やはりテーマ面で後期ヴィスコンティを予告している。日本初公開の『栄光の日々』は、1943年9月~1945年春のイタリアの終戦へ向けての戦いを追ったドキュメンタリー。今まで、文献とドキュメンタリーで一部しか確認できなかった貴重な映像をやっと観ることができた。イタリアでも初公開後に行方不明になり、1970年に発見、復元されたという。
10月10日(3日目)
初回は『夏の嵐』。原作はカミッロ・ボイドの「官能」。19世紀、墺伊戦争に揺れるヴェネツィアを舞台に、伯爵夫人リヴィア(アリダ・ヴァッリ)とオーストリア将校フランツ(ファーリー・グレンジャー)の激しい恋の顛末を描いた大作。“メロドラマと歴史性の融合”という生涯のテーマが初めて見事に結実した、ヴィスコンティ初期の傑作だ。観たかったけど雑用に阻まれ断念。2回目の『ある三面記事についてのメモ』と『熊座の淡き星影』の2本立、3回目の『ベリッシマ』を観た。
『ある三面記事についてのメモ』は実験的ニュース映画『月刊記録第2号』の一篇。日本初公開。最初は15分だったが、長篇劇映画と併映する都合上、8分に再編集。ところがそれを検閲が却下。後にプリントは何らかの意図で破棄されたと思われ、現在は5分の短縮版しか残っていない。『熊座の淡き星影』はギリシア神話「エレクトラとオレステス」をモチーフにした名門家族の崩壊劇で、禁忌に塗り込められた後期ヴィスコンティ世界の始まりを告げた作品だ。この作品のオリジナル・ネガとマスター・ポジは未だに行方不明だという。今回のプリントも十分に綺麗だったが、輝くようなモノクロの映像が美しい作品だけに、何とかオリジナルとマスターが見つかって欲しい。
娘を映画界に入れようと奮闘する母親マッダレーナ(アンナ・マニャーニ)の姿を描いた『ベリッシマ』はスクリーン初。まず驚いたのは、“こんなにやかましかったか?”ということ。マニャーニだから当然かもしれないが、彼女だけではなく、彼女を囲むイタリアの(肝っ玉)母ちゃんたちまでもが相当やかましい。そのおかしさに、場内はヴィスコンティ作品らしからぬ笑いの洪水。『揺れる大地』でネオレアリズモの頂点を極めた後、早くもそこに問題提起をしたフシのある点が改めて注目される作品だが、まずはそういうことは忘れ、ヴィスコンティが念願かなって迎えたマニャーニの豪快な魅力を楽しみたい。
10月11日(4日目)
初回の『郵便配達二度ベルを鳴らす』、2回目の『アンナ・マニャーニ』と『白夜』の2本立を観る。3回目の『地獄に堕ちた勇者ども』は別日のチケットを、昨日、追加購入したので今日はパスする。
ジェイムズ・ケインの同名小説が原案の『郵便配達二度ベルを鳴らす』。完全版としては初公開。舞台をアメリカからイタリアに変え、流れ者のジーノ(マッシモ・ジロッティ)と簡易食堂の女、ジョヴァンナ(クララ・カラマイ)の愛憎劇を描く。劇場公開版より約10分、DVD等のソフト版より約20分長く、その分、当時の検閲に睨まれた「イタリアの混乱」がより強く匂い立つ。ネオレアリズモを準備したと評価されるこの作品のオリジナルは、第2次世界大戦の混乱と検閲で今のところ失われたとされている。今回の版の修復は、戦後、複数箇所からバラバラの状態で発見されたフィルムをヴィスコンティができるだけオリジナルに忠実に修復したプリントに加えられている。そのためフィルムのダメージが大きく、修復はまだ続いているという。
『アンナ・マニャーニ』は、オムニバス映画『われら女性』の第5話。ちなみに、プロローグはアルフレード・グァリーニ、第2話はジャンニ・フランチョリーニ、第3話はロベルト・ロッセリーニ、第4話はルイジ・ザンパ。これはつい最近までソフト化もなく、初見。ヴィスコンティが『ベリッシマ』に続いで組んだマニャーニが楽しい作品だった。『白夜』は、F.M.ドストエフスキーの同名短篇小説に基づく御伽噺。一昨年末のリバイバルで既に、撮影監督ジョゼッペ・ロトゥンノの監修による美しい修復版を観賞済。観れば観る程に、当時の「ネオリアリズモからの後退」という単純な批判が理解不能だ。単に作品の外面しか見なければそうなるかもしれないが、ヴィスコンティが外面だけを塗り固めた御伽噺を撮るわけがない。そういえば、音がこの前のプリントよりもクリアな気がした。修正されたのか? 気のせいか?
10月12日(5日目)
初回、日曜日に『地獄に堕ちた勇者ども』と一緒に追加購入した『ベニスに死す』を観る。2回目の『夏の嵐』は編集部に戻っての作業があってどうしても無理。残念だけど、これで『夏の嵐』を観る機会は終わり。DVDで観た鮮やかな色彩、スクリーンで観たかったなぁ……。3回目の『疲れ切った魔女』と『異邦人』の2本立は別日を購入済。
『ベニスに死す』は、トーマス・マンの同名中篇小説に基づく映画化。原作では小説家だった初老の主人公グスタフ・フォン・アッシェンバッハは、「映画で表現するのは難しい」という理由から作曲家(ダーク・ボガード)に変更された。その結果、美を求める者の恍惚と苦悩、歓喜と絶望が、映像と音楽のこの上ない耽美的融合の中で描かれた傑作となった。美の象徴としてギリシア彫刻のような美少年、タッジオ(ビヨルン・アンドレセン)が配されたため、同性愛的な文脈に傾きすぎた解釈も多々あるが、それは危険。ヴィスコンティの本意はそこにはない。“努力と健全な精神によってのみ美は生まれる”と信じていた芸術家が、努力とも道徳とも無縁に“美”を身につけた少年を見る。その前に、芸術家が長年自分の支えにしきた芸術観は一瞬にして、脆くも崩れ去った。これはあくまでも、“芸術家と美”についての物語だ。もし仮に、タッジオのキャラクターが少女になってたらどうだろう? それでは“美の象徴としてギリシア彫刻”というニュアンスは出なかったろうし、それこそ違う意味が出てしまった危険性が高い。この作品、「ヴィスコンティと言えばこれ」というぐらい、日本では批評家にも観客にも人気がある。そうした風潮がどうも解釈の妨げになるような気がしてしばらく意図的に避けていた。でもやはり、良い比較ではないけど「原作を超えた(数少ない)作品」という意味だけでも傑作。とにかく美しいし、完璧かもしれない。と、言いながら、ヴィスコンティ作品の中で実はそれ程好きな方ではないのだど……。
10月13日(6日目)
初回の『アンナ・マニャーニ』と『白夜』の2本立は観賞済。2回目、バイエルン国王ルートヴィヒⅡ世(ヘルムート・バーガー)の絶望と裏切りに満ちた孤独で壮絶な人生を描いた『ルートヴィヒ』は、ドイツ三部作の最後を飾るヴィスコンティ入魂の大作。ヴィスコンティはこの作品の精神的にも肉体的にも苛酷な撮影が災いし、脳血栓に倒れた。それにもかかわらず、初公開時は、ヴィスコンティと映画会社の契約によってやむなく184分に編集された版が『ルードウィヒ/神々の黄昏』として公開された。それでも十分いい映画だったと思う。ちなみに英語版はヴィスコンティに無断で更にカットされ、僅か140分だった。それを知ったヴィスコンティは“私の作品はコマーシャル・フィルムになってしまった”と激怒したという。今回上映されるのは、ヴィスコンティの死後、スーゾ・チェッキ・ダミーコらヴィスコンティ組のスタッフが散逸したカット・フィルムを集め、ヴィスコンティの意図した通りの構成に編集し直した237分の復元完全版だ。
いろいろな意味で“伝説的”なこの作品は今回の映画祭で一番人気だったらしく、この後、10月17日(日)の上映分は早い時期に売切れたという。そして今日の上映も電話で事務局に問い合わせたところ、「当日券は僅か」で、それを買うためには「最低でも、開場13時の1時間前には並ばなければならない」とのこと。こんな状態になっている作品は他にない。レギュラーのラジオ生出演の仕事があって、とてもではないけど12時から並ぶのは無理。諦めた。大好きな作品なのだけど、今回はもう観ることはできない。しばらく観られなかったわけでも、ソフト化されてなかったわけでもないのに……こんなに人気あったかなぁ、この作品。10月17日(日)のチケットを後買いで買い逃した時点で、今日のチケットをすぐに買っておけばよかった。後悔先に立たず、とはこのこと……(涙)。
10月14日(7日目)
初回の『前金』と『栄光の日々』、2回目の『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は観賞済。3回目の『イノセント』は大好きな1本。前回逃しただけに観たかったけど、《Pause DVD THEATER(WB試写室/『間違えられた男』)と重なってしまって無理。しまったなぁ……。
10月15日(8日目)
初回、10日(日)に『ベニスに死す』と一緒に追加購入した『地獄に堕ちた勇者ども』を観る。2回目の『ベリッシマ』、3回目の『ある三面記事についてのメモ』と『熊座の淡き星影』の2本立は鑑賞済。
ドイツ三部作の幕開けを飾る『地獄に堕ちた勇者ども』は、前作『異邦人』でカミュ未亡人に「小説に忠実」を強いられたヴィスコンティが、抑えつけられ創造力と才気を大爆発させたパワフルな傑作だ。ナチスの暗黒を、人間の心の奥底に潜む邪悪を抉り出したが如きダークなトーンが全篇を覆い尽くす物語は、今も全く色褪せていない。もちろん、三島由紀夫も大絶賛したナチス親衛隊の突撃隊虐殺“血の静粛”のシークエンス等の映像も依然圧倒的だ。シェイクスピアの「マクベス」、ドストエフスキーの「悪霊」、マンの「ブッテンブローク家の人々」から想を得ているが、原案と脚本はヴィスコンティ、ニコラ・バダルッコ、エンリコ・メディオーリのオリジナル。ナチスの暴走をまだ止められたかもしれない1933年。ドイツ、バイエルン地方の鉄鋼財閥エッセンベック家で、一族首長直系の孫マルティン・フォン・エッセンベック(ヘルムート・バーガー)とその母ゾフィ(イングリット・チューリン)とその従弟で親衛隊大佐のアッシェンバッハ(ヘルムート・グリーム)、そして3人の力で突撃隊幹部にしてライバルの会社役員コンスタンティン・フォン・エッセンベック(ルネ・コルデホフ)を蹴落として新総支配人に就任した会社役員フリードリッヒ・ブルックマン(ダーク・ボガード)らによる、野心と陰謀渦巻く権力闘争の幕が切って落とされた……。崩壊していく家族の様に人間の真実を見つめたヴィスコンティ作品の中でも最も壮絶なドラマが展開するこの崩壊劇が描くのは、ナチスが暴力と恐怖で権力支配を完成させていく過程だ。この作品は古くなるどころか輝きを増していたが、それは例えば、描かれている暴走する権力の恐怖が、大なり小なりごく普通に世界を支配しているからだろう。これまで観てきた中では、この『地獄に堕ちた勇者ども』の修復が圧倒的に素晴らしかった。それでも資料によると、この作品にはまだ、当時の検閲でカットされた10分程度が欠落している。その修復を終えた版を早く観たいと思った。
10月16日(9日目)
初回、『疲れ切った魔女』と『異邦人』の2本立を観る。2回目の『揺れる大地』、3回目の『家族の肖像』はヤボ用があって観られない。『家族の肖像』はもう1回あるけど、『揺れる大地』は今日が最後。残念。
『疲れ切った魔女』はオムニバス作品『華やかな魔女たち』の第1話。初見。“数々の伝説(!?)”を残す“剛腕プロデューサー”、ディーノ・デ・ラウレンティスが、当時の妻で“イタリアの名花”と謳われたシルヴァーナ・マンガノのために製作したワンマン作品。第2話はマウロ・ボロニーニ、第3話はピエロ・パオロ・パソリーニ、第4話はフランコ・ロッシ、第5話はビットリオ・デ・シーカ。冬のアルプス、人気女優グロリア(マンガノ)は友人ヴァレリア(アニー・ジラルド)の誕生祝いのため山荘を訪れる。場は大いに盛り上がるが、グロリアは過密スケジュールによる過労のせいか気を失ってしまい……。露出と隠蔽。ヴィスコンティ作品では“化粧”が重要な役割を果たすが、それが判りやすく提示されているのが確認できて良かった。後期ヴィスコンティ作品に欠かせないヘルムート・バーガーが、小さな役で初登場。
『異邦人』は初公開以来の35mmプリントでの公式上映のせいか、場内満席。TV放送のズタズタの短縮版は何度も観たけど、ノーカット版は初見。アルジェの船会社に勤めるムルソー(マルチェロ・マストロヤンニ)がささいなことから殺人事件を起こし死刑にされるまでを描き、人間と社会の不条理を浮かび上がらせたアルベール・カミュの同名小説の映画化。これは「ヴィスコンティ唯一の失敗作」と言われるが、確かにそうかもしれない。短縮版しか観ていないからおぼろげだけど、僕もそう思っていた。ただ初めてノーカット版を観て思ったのは、“単に「失敗作」でいいのか?”。「小説に忠実」にこだわるカミュ未亡人にアイデアを全て否定されながら監督を降りなかったヴィスコンティの狙いとその結果は、一度では判断しづらい。いろいろ確認しながらももう一度だけでも観たいが、この作品は権利関係が複雑というかはっきりしないようなので難しいだろう。もうしばらく、思い出しながら考えてみるしかない。ジュゼッペ・ロトゥンノのカメラは絶品。海と空、あのブルーは美しくも狂気めいて、妖しく魅惑的だ。
10月17日(10日目)
初回の『ルートヴィヒ』は早々に“売切”になったので、観たかったけど無理。同業の弟がチケットを買っていたので会場の様子とプリントの状態を聞くと、やはり“場内は満席。プリントは綺麗だった”と言う。思わず「いいなぁ~」と言うと、「それが、ちょっと問題があってさ」。聞けば、「映写状態が悪かった。というか、乱暴に思えた」ということらしい。何故だろう? まさか映写がヘタだったなんてことはないよね……貴重な上映なんだからさ……。2回目の『ベニスに死す』は先日観賞済。ちなみに、いつなったのか判らないけど、この上映も“売切”だった。この日の2本、ヴィスコンティの一般的イメージ(「美しい男」とか「デカダンス」とか……)にピッタリだからだろうか?
10月18日(最終日)
チケットを16日(土)に購入した初回の『若者のすべて』を観る。2回目の『家族の肖像』は、何となく会議とかが入りそうな予感がしてチケットを買わないでおいたら、やっぱり動かせない用事が入った。家族を描いた絵画に囲まれて暮らす初老の孤独な教授(バート・ランカスター)の姿に、家族の在るべき姿を問い、同時にヨーロッパ文明の終焉を重ねたこの作品。ヴィスコンティが血栓症のリハビリ明けに、しかもスタジオで撮ったためこじんまりしているが、その分、良くまとまっている。結局、今回の映画祭で、『夏の嵐』『ルートヴィヒ』『イノセント』『揺れる大地』『家族の肖像』の作品を観逃してしまった。
先にも触れたように、『若者のすべて』はヴィスコンティが最も愛着を感じていたと言われる作品。家長の死をきっかけに、南部ルカーニアから北部ミラノに移住するパロンディ家。母親ロザリア(カティーナ・バクシー)は4人の息子たちを連れ、そこで暮らす長男ヴィンチェンツォ(スピロス・フォーカス)を訪ねるが、ジネッタ・ジャンネッリ(クラウディア・カルディナーレ)との結婚を控えあまり頼りにならない。大都市の生活は厳しく、強かった家族の絆はやがて壊れていく。次男シモーネ(レナート・サルヴァトーリ)は娼婦ナディア(アニー・ジラルド)に溺れて身を持ち崩し、三男ロッコ(アラン・ドロン)はそんな兄をかばって望まない道を歩き始める。そうした中、四男チーロ(マックス・カルティエ)は何とか足場を固め、五男ルーカ(ロッコ・ヴィドラッツィ)はパロンディ家の希望を背負って未来と故郷を見つめていた……。南部移民の問題と人間の業を抉ったこの作品は、ヴィスコンティ前期を締めく括った、ヴィスコンティらしさに満ちたまぎれもない傑作だ。ところで上映中、とんでもないことがあった。ナディアがロッコと真剣に恋におちたことにシモーネが逆上、チンピラ仲間を従えてロッコの目の前でナディアをレイプする。その後、共にボクシングをやっているロッコとシモーネは殴り合いを繰り広げるのだが、ロッコのパンチがシモーネに決まった瞬間、「殺っちまえー!」という男性の大声が場内に炸裂。そして一瞬の間の後、場内はクスクス笑いの渦に……。僕は固まってしまったけど……(苦笑)。
あとがき
ヴィスコンティの全作品が、しかも修復版で上映された2004年秋。何だか、不思議な感じがした。卒論で「ヴィスコンティ論」を書いていた15年ぐらい前には、“観たい”とは思っても“観られる”とは思っていなかった《レトロスペクティヴ》。それが“未公開作品も含む全作品を修復版で上映”というベストの状態で開催され、傑作『山猫』は映画祭が終わった週末から劇場公開されている。日本での最初の不遇を思うと、これはやっぱり、何となく不思議な感じがしてしまった。ヴィスコンティは、19世紀の欧州文化を核に創作を展開した20世紀の映画作家。そんな彼の世界は、今再び、多くの人に観られるべき内容だと思うけど、21世紀の観客、特に初めての観客の目に、その世界はどう映ったのだろう。「『山猫 イタリア語・完全復元版』が初日前回フルキャパ」という記事を見ながら、ふと、そんなことを思った。
それと、ヴィスコンティ作品とは別に思ったことが1つ。初めてではないけれど、“フィルムは儚い……”ということ。フィルムの最良の保存には、実はかなりデリケートさが必要。ところがつい最近までそれがなされなかったがために、多くのフィルムが傷み、上映不可能な状態になっているものもある。初期の作品には完全に失われたものもあるだろう。どんなに優れた作品でも、保存が悪ければ消えてしまう映画。幸いヴィスコンティ作品は、作品によって状態の差こそあれ残っていた。そして『山猫』は、国家予算を使った文化事業として修復され、他の作品もチネテーカ・ナツィオナーレが修復を続けている。ヴィスコンティ作品とそのファンは幸せだと思った。今まで創られてきた数多く作品の、一体どれだけが同じような手当を受けられているのだろう。フィルム修復は、今後益々重要になるはず。とても嬉しいレトロスペクティヴだったけど、ちょっと複雑な気分になった。とはいえ、ヴィスコンティ研究の第一人者、映画評論家の柳澤一博さんも「復元版を纏めて観られるのは今回が最後だと思う」と言う今回のヴィコンティ映画祭、取りこぼしがあったのは悔やまれるけど、十分に堪能しました。2006年はヴィスコンティの生誕100年。何かやれればいいな、と思ったりもしたのでした。
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉Bunkamura ル・シネマ
2007年9月22日~10月19日
※タイムテーブル等、詳細は下記HPをご覧下さい。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/index.html
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《お知らせ》
※「ヴィスコンティを求めて」の著者・柳澤一博が1980年に初版、1989年に新装版を出版した書籍「ルートヴィヒ」(装丁が違うけで初版、新装版共に中身は同じ。発売元:ケイブルホーグ、発行元:山猫書房)が、ル・シネマで10月6日から限定数で発売される予定です。完成版ではカットされた最後のエピソードが残っている脚本や評論、撮影日誌、等を収めた貴重な1冊。現在は絶版ですので興味のある方はお早めにどうぞ。
《ル・シネマで販売中のヴィスコンティ関連書籍》
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
※著者インタビュー掲載
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20070529e2000e2&page=1
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
※本サイト編集長・内田達夫も一部執筆しています。
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信・撮影 小学館 9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784096801277&jcode=07060
※その他、関連商品として、『山猫』『ヴィスコンティ生誕100年祭』のポスター、『山猫』のポストカードセット、『山猫』のプレスシート、2004年に開催された『ヴィスコンティ映画祭』の公式プログラム等も販売されています(品切の可能性もあります)。
2007 10 16 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Oct 06, 2007
“ヴィスコンティ生誕100年祭”、折り返しです。
東京・渋谷/Bunkamuraル・シネマで凱旋公開中の“ヴィスコンティ生誕100年祭”(クレストインターナショナル配給)も、いよいよ今度の土曜日、10月6日で折り返し。開催期間はあと2週間、10月19日(金)迄です。皆様お誘い合わせの上、“イタリア最後の巨匠が放つ絢爛たる美と官能”をぜひご堪能下さい。
第1週目は『イノセント』、今週は『ルートヴィヒ』を観て来ました。ヴィスコンティが執念で完成させた、“欧州一美しい”と謳われたバイエルン国王“ルートヴィヒⅡ世”の孤独と破滅の物語。約4時間。体力と気力を要する重厚かつ沈鬱な作品で、観終わった後、決して明るい気分にはなれないでしょう。そのレベルは、大なり小なり悲劇で終わる全てのヴィスコンティ作品の中でもかなりのもの。それでも、ヴィスコンティの主人公に対する距離感が絶妙なこの作品はとても美しく、定期的にスクリーンで観たくなります。今回、約1年振りのスクリーンでしたが、次はいつになることでしょう。
“重厚かつ沈鬱”、なこの作品ですが、今回だけは観終わって何かふっ切れたというか、いい気分になりました。それはこの作品が自分にとって“出発点”になっている大切な作品だからかもしれません。何かこう、精神的に弱っている時に自信を持たせてくれる、という感じの作品なのです。
さて、最後に残ったのは、これまた思い入れの深い『山猫』です。会期は残り2週間、いつ行こうかな……。
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉Bunkamura ル・シネマ
2007年9月22日~10月19日
※タイムテーブル等、詳細は下記HPをご覧下さい。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/index.html
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《お知らせ》
※「ヴィスコンティを求めて」の著者・柳澤一博が1980年に初版、1989年に新装版を出版した書籍「ルートヴィヒ」(装丁が違うけで初版、新装版共に中身は同じ。発売元:ケイブルホーグ、発行元:山猫書房)が、ル・シネマで10月6日から限定数で発売される予定です。完成版ではカットされた最後のエピソードが残っている脚本や評論、撮影日誌、等を収めた貴重な1冊。現在は絶版ですので興味のある方はお早めにどうぞ。
《ル・シネマで販売中のヴィスコンティ関連書籍》
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
※著者インタビュー掲載
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20070529e2000e2&page=1
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
※本サイト編集長・内田達夫も一部執筆しています。
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信・撮影 小学館 9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784096801277&jcode=07060
※その他、関連商品として、『山猫』『ヴィスコンティ生誕100年祭』のポスター、『山猫』のポストカードセット、『山猫』のプレスシート、2004年に開催された『ヴィスコンティ映画祭』の公式プログラム等も販売されています(品切の可能性もあります)。
2007 10 06 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Sep 30, 2007
“ヴィスコンティ生誕100年祭”開催中!
東京・渋谷/Bunkamuraル・シネマで、クレスト配給の“ヴィスコンティ生誕100年祭”が凱旋公開中です。
第1週目、一先ず『イノセント』を観て来ました。イタリアの空気がいっぱいのこの作品、やっぱりかなり好きなヴィスコンティです。さて、来週はどうしようかな? 皆様もぜひお出掛け下さいね。
『イノセント』
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉Bunkamura ル・シネマ
2007年9月22日~10月19日
※タイムテーブル等、詳細は下記HPをご覧下さい。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/index.html
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《ル・シネマで販売中のヴィスコンティ関連書籍》
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
※著者インタビュー掲載
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20
070529e2000e2&page=1
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
※本サイト編集長・内田達夫も一部執筆しています。
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信・撮影 小学館 9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784096801277&jcode=07060
2007 09 30 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Sep 21, 2007
“ヴィスコンティ生誕100年祭”凱旋!!
いよいよ明日から、東京・渋谷/Bunkamuraル・シネマで、クレスト配給の“ヴィスコンティ生誕100年祭”の凱旋公開が始まります。皆さん、ぜひお出掛け下さいね。

ヴィスコンティの作品、特に長尺の作品を観るにはかなりの集中力を要します。ですから、今回上映の3作品が全てDVD化されているとはいっても、集中力という点だけを考えてもやはり劇場で観るのがベスト。特に、240分という大作『ルートヴィヒ』をDVDで集中して観るのはなかなか難しいことでしょう。僕も時間の調整をして、何とか各作品1回は観に行きたいと思っています。
今回は映画祭情報と併せて、“ヴィスコンティ生誕100年祭”が始まる前後に出版された書籍の情報等を、もう一度整理してご紹介しておきます。映画を観た後で読んでみてはいかがでしょうか? きっと、ヴィスコンティの世界により魅了されることと思います。
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉Bunkamura ル・シネマ
2007年9月22日~10月19日
※タイムテーブル等、詳細は下記HPをご覧下さい。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/index.html
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《ヴィスコンティ関連近刊書籍》
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
※著者インタビュー掲載
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20070529e2000e2&page=1
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
※本サイト編集長・内田達夫も一部執筆しています。
「ヴィスコンティ(2) 高貴なる錯乱のイマージュ」
若菜 薫・著 鳥影社 2,310円
www.choeisha.com/eiga.html
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信・撮影 小学館 9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784096801277&jcode=07060

2007 09 21 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Aug 28, 2007
速報! “ヴィスコンティ生誕100年祭”凱旋!!
前回、イタリア文化会館で開催された“―生誕100年記念―ヴィスコンティの遺香 篠山紀信・写真展&ルキーノ・ヴィスコンティ映画祭”が「生誕100年に関連した大きなイベントは、東京ではこれが最後、一区切りになると思います」と書きましたが、
何とクレスト主催の“ヴィスコンティ生誕100年祭”が東京、渋谷に帰って来ます! 昨年10月7日から新宿・テアトルタイムズスクエアを皮切りに始まった訳ですから、日本全国を巡回して1年振りの凱旋。これはとっても嬉しいことですよね、ファンの皆さん!と、いうことで、何か書こうと思ったのですが、ちょっとアイデアがまとまりませんので、取り合えず上映情報をUPしておきます。もう何度も観た方もまだの方も、今度こそ(←本当か!?)逃してしまうと暫く大きなスクリーンで観られないかもしれません。今からスケジュール調整をして初日を待ちましょう!!
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉Bunkamura ル・シネマ
2007年9月22日~10月19日
※当日1,300円均一の特別興行のため、前売券、10月1日のサービスデー、
日曜最終回割引、シニア料金はありません。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/index.html
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《書籍「ヴィスコンティを求めて」》情報
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」 柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20070529e2000e2&page=1
《ヴィスコンティ関連新刊書籍》情報
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版 篠山紀信:撮影/小学館 2007年7月19日発売/価格9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784096801277&jcode=07060
2007 08 28 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Jul 25, 2007
ヴィスコンティ写真展+映画祭、いよいよ開幕!
“―生誕100年記念―ヴィスコンティの遺香 篠山紀信・写真展&ルキーノ・ヴィスコンティ映画祭”が、いよいよ7月20日、東京・イタリア文化会館で開幕! 生誕100年に関連した大きなイベントは、東京ではこれが最後、一区切りになると思います。フライヤーの原稿等で僕も少しだけお手伝いさせて頂いたこのイベント。始めての方もファンの方もヴィスコンティの世界を堪能出来ることと思いますので、ぜひお出掛け下さい。僕も写真展と映画数本を観に行きたいと思っています。
ところで、篠山紀信・撮影の写真集「ヴィスコンティの遺香・愛蔵版」も、遂に7月19日に発売になりました。これは、1982年に発売されて“ファン必携の1冊”と言われた同書の増補改訂版。長らく絶版状態のままになっていましたが、今回、生誕100年記念ということで、「ヴィスコンティを求めて」の著者・柳澤一博も参加した増補改訂を経て復刊しました。これは、前の持っていてもいなくても、ファンなら欲しくなる1冊。勿論、僕も買います。
《―生誕100年記念―
ヴィスコンティの遺香 篠山紀信・写真展&
ルキーノ・ヴィスコンティ映画祭》情報
写真展:2007年7月20日~8月19日
イタリア文化会館
映画祭:2007年7月24日~8月2日
イタリア文化会館/B2F アニェッリホール
詳細はイタリア文化会館http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo
カンバセーションhttp://www.conversation.co.jp/
《書籍「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」》情報
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」
篠山紀信:撮影/小学館
2007年7月19日発売/価格9,450円
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784096801277&jcode=07060
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉イタリア文化会館
2007年7月24~30日
http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo
〈愛媛〉シネマルナティック湊町
2007年8月4日~10日
http://www.geocities.jp/s_fukio/fukio/
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《書籍「ヴィスコンティを求めて」》情報
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20070529e2000e2&page=1
2007 07 25 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Jul 09, 2007
写真展+映画祭、ヴィスコンティ回顧展が東京で開催!
昨年の10月7日に東京で始まり、その後全国で順次開催されてきたクレストインターナショナル配給の「ヴィスコンティ生誕100年祭」が、いよいよこの7月東京に戻って来ます。しかも今回は上映作品を5作品追加(『若者のすべて』『熊座の淡き星影』『地獄に堕ちた勇者ども』『ベニスに死す』)し、篠山紀信がかつて写真集「ヴィスコンティの遺香」のために撮り下した写真を見ることが出来る展覧会が同時開催されます。
「ヴィスコンティの遺香」は、1982年に篠山がヴィスコンティ縁の地を撮影した写真集で、ファン必携の1冊。美しい上に資料的価値も高い、とても貴重な本にもかかわらず、長らく絶版状態のままになっていました。それが今回、生誕100年記念ということで、「ヴィスコンティを求めて」の著者・柳澤一博も参加した増補改訂による「愛蔵版」として復刊決定。同時に映画祭と併せた今回の大きなイベントが実現しました。
生誕100年に関連した大きなイベントは、東京ではこれが最後、一区切りになると思います。今回の上映作品は全てDVDで観ることが出来ますが、上映時間の長さ=集中力も考えればやっぱりスクリーンでじっくりと味わうのがベスト。この夏はぜひ、篠山紀信による「ヴィスコンティの遺香」と併せて、ヴィスコンティの世界を堪能して頂きたいと思います。
《―生誕100年記念―ヴィスコンティの遺香 篠山紀信・写真展&ルキーノ・ヴィスコンティ映画祭》情報
写真展:
2007年7月20日~8月19日 イタリア文化会館
映画祭:
2007年7月24日~8月2日 イタリア文化会館/B2F アニェッリホール
詳細はイタリア文化会館 http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo カンバセーション http://www.conversation.co.jp/
《書籍「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」》情報
「ヴィスコンティの遺香:愛蔵版」 篠山紀信:撮影/小学館 2007年7月18日発売予定/価格9,450円
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』 『ルートヴィヒ 完全復元版』 『イノセント 完全復元&無修正版』
〈東京〉イタリア文化会館 2007年7月24~30日 http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo
〈愛媛〉シネマルナティック湊町 2007年8月4日~10日 http://www.geocities.jp/s_fukio/fukio/
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
《書籍「ヴィスコンティを求めて」》情報
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビュー(全5回)はこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx?ichiran=True&i=20070529e2000e2&page=1
2007 07 09 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Jun 05, 2007
「ヴィスコンティを求めて」著者インタビューが掲載されます!
昨年から続くクレストインターナショナル配給の「ヴィスコンティ生誕100年祭」。その開催に併せて弊社が発売した書籍「ヴィスコンティを求めて」、皆様もうお読み頂けましたでしょうか?

ヴィスコンティ研究の第一人者である映画評論家・柳澤一博さんが、2004年に日本で初めて実現したヴィスコンティの全作品上映を経て完成させた渾身の研究書です。各作品の詳細な分析を中心に、今までバラバラだった作品データの完全版も収録。読み物としては勿論のこと、資料としても今までの書籍にはない価値の高い一冊になっています。
ヴィスコンティ・ファンの方からこれからヴィスコンティを観て行こうとしている方まで、幅広く読んで頂ける内容に仕上がっていると思いますので、ぜひ一度お読み頂ければと思います。
そんな「ヴィスコンティを求めて」の著者・柳澤さんが、先日、日経NETのWeb Magazine「日経WagaMaga」のインタビューを受け、本日から5日間(6月4日~8日)に渡って掲載されます。バックナンバーとしても閲覧可能なようですので、続けて読めないという忙しい方でも安心。本書を読んだという人もまだ読んでいないという人も、ぜひ読んでみて下さい。本書にはないお話が聞けるかもしれませんよ!
日経NET Web Magazine「日経WagaMaga」
柳澤一博インタビューはこちらからどうぞ!
http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/movie.aspx
《ヴィスコンティ生誕100年祭》情報
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈札幌〉シアターキノ ~2007年6月8日
http://theaterkino.net/sakuhin.html
〈青森〉シネマヴィレッジ8・イオン柏
2007年6月9日~29日
www.cinemavillage8.com/index.html
〈東京〉イタリア文化会館
2007年7月24~30日
http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo
〈愛媛〉シネマルナティック湊町
2007年8月4日~10日
http://www.geocities.jp/s_fukio/fukio/
尚、東京のイタリア文化会館では映画祭と併せて、
篠山紀信による「ヴィスコンティの遺香」写真展が開催されます。
その詳細につきましては近日中にお知らせ致します。
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
2007 06 05 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
May 31, 2007
まだまだ続く、“ヴィスコンティ生誕100年祭”(5)。
昨年から続くクレストインターナショナル配給の「ヴィスコンティ生誕100年祭」。
その現時点での最新上映情報をお知らせ致します。また何か新しい情報が入りましたらお知らせ致します。
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈札幌〉シアターキノ ~2007年6月8日
http://theaterkino.net/sakuhin.html
〈青森〉シネマヴィレッジ8・イオン柏
2007年6月9日~29日
www.cinemavillage8.com/index.html
〈東京〉イタリア文化会館
2007年7月24~30日
http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo
〈愛媛〉シネマルナティック湊町
2007年8月4日~10日
http://www.geocities.jp/s_fukio/fukio/
尚、東京のイタリア文化会館では映画祭と併せて、
篠山紀信による「ヴィスコンティの遺香」写真展が開催されます。
その詳細につきましては近日中にお知らせ致します。
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
2007 05 31 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
May 07, 2007
まだまだ続く、“ヴィスコンティ生誕100年祭”(4)
昨年から続くクレストインターナショナル配給の「ヴィスコンティ生誕100年祭」。その現時点での最新上映情報をお知らせ致します。
また何か新しい情報が入りましたらお知らせ致します。
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
<上映作品>
『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈札幌〉シアターキノ 2007年5月19日~6月8日
http://theaterkino.net/sakuhin.html
〈青森〉シネマヴィレッジ8・イオン柏
2007年6月9日~29日
http://http://www.cinemavillage8.com/index.html
〈東京〉イタリア文化会館
〈愛媛〉シネマルナティック港町
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト http://www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
2007 05 07 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 20, 2007
まだまだ続く、“ヴィスコンティ生誕100年祭”(3)
昨年から続くクレストインターナショナル配給の「ヴィスコンティ生誕100年祭」。
その現時点での最新上映情報をお知らせ致します。
また何か新しい情報が入りましたらお知らせ致します。
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品
『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈三重〉伊勢 進富座 2007年4月14日~26日
www.h5.dion.ne.jp/~shintomi/
〈札幌〉シアターキノ 2007年5月16 日~6月8日
http://theaterkino.net/sakuhin.html
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
2007 04 20 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Apr 05, 2007
まだまだ続く、“ヴィスコンティ生誕100年祭”(2)
昨年から続くクレストインターナショナル配給の「ヴィスコンティ生誕100年祭」。その現時点での最新上映情報をお知らせ致します。また何か新しい情報が入りましたらお知らせ致します。
●「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
▼上映作品
『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈広島〉サロンシネマ ~4月13日
www.salonecinema-cinetwin.jp
〈三重〉伊勢 進富座 2007年4月14日~26日
www.h5.dion.ne.jp/~shintomi/
〈札幌〉シアターキノ 2007年5月
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
2007 04 05 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Mar 22, 2007
まだまだ続く、“ヴィスコンティ生誕100年祭”
今年、初めての更新です。すっかりご無沙汰になってしまいました。実は、遅れて進行中だった、僕も少しお手伝いしているもう1つの「ヴィスコンティ・イベント」の詳細がそろそろ決まりそうで、それを待って更新しようと思っていたのです。
ところが、いろいろ調整事項があり、詳細の決定にはもう少し時間が掛かりそうで……。
そこで今回は、ひとまず、昨年から続いているクレストインターナショナル配給「ヴィスコンティ生誕100年祭」の現時点での上映情報を整理しておきます。

「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
上映作品 『山猫 イタリア語・完全復元版』
『ルートヴィヒ 完全復元版』
『イノセント 完全復元&無修正版』
〈兵庫〉シネカノン神戸 ~3月23日
www.cqn.co.jp/THEATER/cqnkobe
〈広島〉サロンシネマ 3月31日~4月13日
www.saloncinema-cinetwin.jp
〈三重〉進富座 2007年4月
〈札幌〉シアターキノ 2007年5月
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
ちなみに、昨年は「生誕100年没後30年」ということで、研究本も何冊か出版されました。これに関しても、まだ出版が遅れている物がありますが、かなり豪華な内容になるようなので、今から楽しみ。詳細が判ったらここでお知らせ致します。
「生誕100年没後30年」をきっかけに出版されたのは、現在のところ以下の3冊です。
「ヴィスコンティを求めて」
柳澤 一博・著 東京学参(株) 2,625円
www.cine-pause.com/book.htm
「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパン 2,100円
www.esquire.co.jp/books/movie/index.html
「ヴィスコンティ(2) 高貴なる錯乱のイマージュ」
若菜 薫・著 鳥影社 2,310円
www.choeisha.com/eiga.html
2007 03 22 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Dec 28, 2006
祝、ヴィスコンティ生誕100年(4)
「ヴィスコンティ生誕100年、没後30年」を迎えた2006年も、もうすぐ終わり。今年はいろいろな人のおかげで、自分の仕事の原点になったヴィスコンティについて、いい仕事ができたような気がします。関係者の皆様、ありがとうございました。
ヴィスコンティは世代を超えて語られるべきだと思うし、そうなると思います。やっぱり何度観てもいいんですよね。そんな巨匠についての原稿が書けて、今年は本当にいい1年だったと思います。
このブログ、今年最後の更新はまだまだ続く「ヴィスコンティ生誕100年祭」情報です。来年はもしかしたら、別企画の特集上映企画も実現するかもしれません。その時にはいち早くお知らせ致します。
そうそう、弊社から発売の書籍「ヴィスコンティを求めて」と、エスクァイアマガジンから発売の「LUCHINO VISCONTI」も引き続きよろしくお願いします。過去の出版物では統一されていなかったデータ/他も、最新の研究、調査結果に基づき一新。「生誕100年、没後30年」を飾るに相応しい内容になっています。
最後に、今年一年ご愛読あれがとうございました。来年もよろしくお願い致します。皆様、良いお年をお迎え下さい!
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
〈仙台〉仙台フォーラム 12月23日~29日
www.freefactory.net/forum
〈青森〉八戸フォーラム 2007年1月6日~12日
www.cinegon.jp/forum
〈盛岡〉盛岡フォーラム 1月20日~26日
www.forum-movie.net/morioka
〈山形〉山形フォーラム 2月3日~9日
www.forum-movie.net
〈福島〉福島フォーラム 2月17日~23日
www.forum-cinema.com/index.html
〈兵庫〉シネカノン神戸 3月3日~23日
www.cqn.co.jp/THEATER/cqnkobe/
〈広島〉サロンシネマ 3月31日~4月13日
www.saloncinema-cinetwin.jp
〈三重〉進富座 2007年4月
〈札幌〉シアターキノ 2007年5月
ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍新刊「ヴィスコンティを求めて」 東京学参(株)から発売中
書籍新刊「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパンから発売中
2006 12 28 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Dec 08, 2006
祝、ヴィスコンティ生誕100年(3)
『イノセント』のことを書いて一段落。更新もすっかりご無沙汰になってしまいました。
“ちょっと書こうかな……”と思い、準備していることはあるのだけど、まだ考えがまとまらず。すみません。でも、何だかこのままだと間が開き過ぎちゃう気がするので、「ヴィスコンティ生誕100年祭」の最新全国スケジュールを載せて更新することにしました。さて、次回はいつになることやら……取り敢えず頑張ります。
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
〈大阪〉テアトル梅田 12月2日~15日
http://www.cinemabox.com/schedule/umeda/index.shtml
〈仙台〉仙台フォーラム 12月23日~29日
http://www.freefactory.net/forum/
〈青森〉八戸フォーラム 2007年1月6日~12日
http://www.cinegon.jp/forum/
〈盛岡〉盛岡フォーラム 1月20日~26日
http://www.forum-movie.net/morioka/
〈山形〉山形フォーラム 2月3日~9日
http://www.forum-movie.net/
〈福島〉福島フォーラム 2月17日~23日
http://www.forum-cinema.com/index.html
〈兵庫〉シネカノン神戸 2007年春
〈広島〉サロンシネマ 2007年春 ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト http://crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍新刊「ヴィスコンティを求めて」 東京学参(株)から発売中
書籍新刊「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパンから発売中
2006 12 08 [ヴィスコンティ映画祭] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
Nov 11, 2006
祝、ヴィスコンティ生誕100年(2)
ヴィスコンティの誕生日、11月2日。新宿・テアトルタイムズスクエアの「ヴィスコンティ生誕100年祭」楽日、19時00分の最終回で、敢えて最後まで観ないで残しておいた『イノセント 完全復元&無修正版』を観て来ました。
「生誕100年祭」の最終日が“ヴィスコンティの誕生日"、しかも最終回が『イノセント』。これには何だか胸が熱くなりました。「生誕100年祭」を企画、配給したクレストインターナショナルのこの計らいには、心から感謝です。
『イノセント』初公開時はまだギリギリ、年齢的にいってヴィスコンティ作品に興味が向かっていなかったので、今思えば残念なことに観には行きませんでした。何故か、ポスターやチラシといった宣材物はよく覚えているのだけど。それで、確か『イノセント』を初めて観たのは、今はもうなくなってしまった名画座、八重洲スター座。併映は『夏の嵐』でした。そういえば『イノセント』を観た1年前、ドイツ物の『ルードウィヒ/神々の黄昏』でヴィスコンティ芸術の洗礼を浴びたのだけど、やはりというか当然というべきか、どちらかというとイタリア物の方が好きなようです。『イノセント』と『夏の嵐』は、その後もTVを含めてかなり観ることになりました。ヴィスコンティ作品を観た回数順に並べたら、この2本はかなり上位にくることでしょう。
8月の披露試写会で観た時もそうだったけど、この『完全復元&無修正版』を観てまず驚かされるのは、『イノセント』という作品の“色彩の鮮やかさ"。そういえば、かつて2本立で観た『夏の嵐』も同様に、後年再見した時、本来の芳醇な色彩に驚きつつ感動したことを思い出します。今回は特に、対照的に映える室内の“赤/炎"と屋外の“緑/光"が、初めて観て以降記憶され続けた『イノセント』とは全く別物のような気すらしました。馥郁たるイタリアの香りと目映い陽光、そして遺作らしからぬ艶かしさ……。ヴィスコンティがデビュー作、イタリア的なるものに回帰したこの遺作でフィルムに焼き付けた“生"と“性"の燃焼は、30年経った今も全く衰えることはありません。
そういえば以前、『イノセント』について「幕切れが原作への唯一の修正」と書いたことが「誤解を与えるのでは?」というご指摘を頂きましたので、そのことについて。これは「修正」という言葉を、モラルという観点での狭義で使ってしまった結果で、一般的に「修正」と言った場合のイメージを考えれば配慮が足りませんでした。ヴィスコンティが原作に手を加えた箇所、いわゆる改変した箇所は他にもあります。それは例えば、トゥリオとジュリアーナの子供の存在の削除、等々……。細かい箇所は忘れているかもしれません。今度、久しぶりに読み直してみようかと思います。いずれにせよ、そうしたヴィスコンティの原作への改変によって、『イノセント』はより濃密な男女の物語になりました。『イノセント』、やっぱり好きな作品です。
今回は初公開時の劇場用プログラムの表紙を載せておきます。
『イノセント』(当時定価:250円)
初公開:1979年3月31日公開
旧・日比谷みゆき座 日本ヘラルド映画配給
「ヴィスコンティ生誕100年祭」上映スケジュール
●映画「ヴィスコンティ生誕100年祭」
〈名古屋〉名演小劇場 11月11日~24日
http://www.homepage3.nifty.com/meien/
〈大阪〉テアトル梅田 12月2日~15日
〈仙台〉仙台フォーラム 12月23日~29日
〈八戸〉八戸フォーラム 2007年1月6日~12日
〈盛岡〉盛岡フォーラム 1月20日~26日
〈山形〉山形フォーラム 2月3日~9日
〈福島〉福島フォーラム 2月17日~23日、ほか全国順次開催
配給:クレストインターナショナル
公式サイト http://www.crest-inter.co.jp/visconti/index.html
●書籍新刊「ヴィスコンティを求めて」 東京学参(株)から発売中
書籍新刊「ルキーノ・ヴィスコンティ」
エスクァイア マガジン ジャパンから発売中
